小手鞠るいのレビュー一覧

  • ある晴れた夏の朝

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    アメリカの高校生による、原爆投下の是非についてのディベート小説
    
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    アメリカの8人の高校生が、広島・長崎に落とされた原子爆弾の是非をディベートする。肯定派、否定派、それぞれのメンバーは、日系アメリカ人のメイ(主人公)をはじめ、アイルランド系、中国系、ユダヤ系、アフリカ系と、そのルーツはさまざまだ。はたして、どのような議論がくりひろげられるのか。そして、勝敗の行方は?
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    日本から出版された児童書という時点で、結論はどうなるか予断を持って読み進める事になる
    著者はアメリカ ニューヨーク州在住
    恐らく、現地の方々と接した上での意見など

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    2025年11月16日
  • ガラスの森/はだしで海へ

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    とても綺麗な作品でした。美しい言葉が沢山出てきて、繊細なのに芯があるようなそんな印象でした。
    かなこと流の恋の物語に、純子さんの明るさが合わさって3人の関係が良かったです。
    かなこの人生を一緒になぞっているようで、とても感情移入しました。話の展開も面白く、この先ずっと大切にする作品だと思います!

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    2025年11月09日
  • ある晴れた夏の朝

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    ディベート形式で書かれていて、読んでいて次の展開が気になり、どんどん読み進められた。戦争について知らなかったことも多く、この本を通して多くの学びを得た。最後の勝敗の決定打ともいえる日本語の解釈に心が震えた。幅広い年代層に読んで欲しい。

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    2025年10月21日
  • インド象の背中に乗って

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    インド旅行記だ。
    噂通りのインド、だけど、様々な教えと信仰が脈々と受け継がれ、人だらけの国。
    不思議な感じだ。
    インドに行きたいけど、私は恐怖の方が強いかな(笑)

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    2025年10月11日
  • 愛の人 やなせたかし

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    朝ドラあんぱんを視聴してから
    やなせたかしさんの考え方を始め、
    紡ぎ出される言葉や詩の数々に
    すっかり魅了され
    まだまだやなせワールドに
    どっぷり浸りたいと思い
    表紙がとてもかわいらしい
    この本を手にとった

    あまり詩を目にすることは
    普段ないけれど
    やなせさんの詩はすーっと
    入ってきてなんだか心地よい

    この本を読んで
    やなせたかしさんは
    本当に"愛"に溢れた方なんだなと
    自分の信じた道を諦めず、
    真っ直ぐ歩み続け
    たくさんの"愛"を届けてくれた
    だからこそ
    やなせさんの紡ぐ言葉からは
    たくさんの温もりを感じられ
    心に響くのだろうな

    まだまだやなせワ

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    2025年10月04日
  • ある晴れた夏の朝

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    ネタバレ

    アメリカの高校生8人による、原爆に関する討論。
    とても臨場感のある文章で、目の前で実際に討論が行われているかのような気持ちになる。
    そして、原爆がどうして起きてしまったのか、どうするべきだったのか、という中心的な問いに加え、人種のあるべき形や日本語の豊かさもよく考えさせられる一冊だった。また、自身の考えの偏りも強く感じた。

    初読は小学生。なんの知識も持たず、ただ表紙に惹かれて取ったが、否定派に強く共感し肯定派に腹を立てた記憶がある。原爆に至ったその経緯も知らないのに、「原爆を肯定する」という言葉に酷く嫌悪感を覚えた。今思い返すと、日本を教育を受けていることで考えが偏っていると改めて考えさせら

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    2025年09月28日
  • インド象の背中に乗って

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    最初から最後まで楽しく読み進められる素敵な作品でした。旅行が好きな人もそうでない人も旅情をそそられるのではないかと思わせる魅力的な描写と内容でもありました。それと、作者へのファンレターや感想のお手紙書いてみるのもいいかなぁって気持ちにもなりました。(^_^)

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    2025年09月01日
  • 愛の人 やなせたかし

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    旅行で高知を訪れた際に立ち寄った本屋さんで、やなせたかし特集が組まれたコーナーに置いてあった本。表紙のイラストに惹かれ、自分への旅のお土産として購入しました。

    やなせ先生の優しさと、小手鞠るいさんのやなせ先生への愛が、本から溢れそうなくらいたくさん詰まっていて、1ページ1ページ大切に読み進めたくなる本でした。

    アンパンマンを最初に認めたのは誰か?
    優しい気持ちで、何度も胸がいっぱいになりました。

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    2025年08月26日
  • ある晴れた夏の朝

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    私は広島出身、広島在住。小さい時から8月6日は特別な日で、地場企業も当日は休業としていた記憶がある。事実街のある所ではモニュメントも数多くあり、リアルタイムで感じている。
    でも、この作品程原爆を知らない、なんかリアル世界では、もういいじゃないかみたいな感じ。終戦こんだけ経ったんだよ、みたいな特集番組がこの時期目立つ。せめてこの作品が指し示す想いを皆んなが共有できたらと思う。本当に素晴らしい作品に出会えた。

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    2025年08月22日
  • アップルソング

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     『一億一心。一億総決起。欲しがりません、勝つまでは。ぜいたくは敵。足らぬ足らぬは工夫が足らぬ。鬼畜米英。米英撃滅。神州不滅。神国日本』。

    今から八十年前のこの国で誰もが口にした、させられたというこれらの言葉。

     『いずれ神風が吹き、神国日本の皇軍は勝利すると信じて、疑っていなかった』。

    そんな思いの中に苦しい毎日を生きた人たち。そんな苦難の時代は一九四五年八月十五日にようやく終わりを迎えます。

    しかし、世界が平和になることはありませんでした。その後も続く世界各地のさまざまな紛争をはじめ、日本国内でも『あさま山荘事件』、『三菱重工爆破事件』、そして『日航機』の御巣鷹山尾根への墜落などな

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    2025年08月13日
  • 愛の人 やなせたかし

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    ネタバレ

    小手鞠るいさんが、やなせたかしさんについて書いた本。やなせたかしさんの詩も多く掲載されている。
    児童小説家の小手鞠るいさんを前から知っていたが、デビューして成功するまでに長い時間がかかり、苦労したことはよく知らなかったし、やなせたかしさんとの関わりについても知らなかった。
    小手鞠るいさんは、やなせたかしさん主催の詩とメルヘンに衝撃を受け、その後、詩を投稿するようになる。掲載詩の常連となり、サンリオから詩集を3冊出す。ある時京都に来たやなせたかしさんと永田萠さんと出会い、そこからずっとお付き合いは続く。やなせさんは先生、永田さんは友人。
    やなせたかしさんの詩にはどこかしら寂しさが漂い、小手鞠るい

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    2025年08月13日
  • 女性失格

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    ネタバレ

    これ絶対私好きだろうな〜と思っていたのですが、ほんとによかったです。
    女性性にフォーカスした作品で、きちんと母性とか処女性との対比(違い)も意識して描かれていました。

    たぶんこれあまり売れてない(流通してない)ような気がするのですが、なぜ!?と不思議なくらい。

    若干、終わり方がふわっとしているような気がしますが、話の展開というよりは要素や描き方が面白い作品なので、個人的にはあまり気にならずでした。

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    すきなひとは、死にました。そうして、わたしだけ助かりました。

    女にあるまじき女です。母親になれなかった、なろうともしなかった、出来損ないの、不完全な女です。女の恥。罪深き女。

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    2025年08月09日
  • 放課後の文章教室

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    小手鞠るい作品が近年教科書に採用されているので、こちら読んでみました。

    ことばと真摯に向き合って作品を生み出しているんだな…と、ひしひしと伝わってきました。

    若者たちよ、文章を作りたいならまず文、そして文節、そして単語!
    使う単語の意味をしっかり理解しなさい!

    …そんな激励が込められている本だと感じました。

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    2025年08月07日
  • ある晴れた夏の朝

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    戦後80年の節目の年、何か戦争や平和に関する本を読みたいと思い、手に取りました。
    フィクションとして書かれていますが、知識を得るために読むこともオススメします。日本人として、被爆国の国民として、私自身あまりにも知らなかったことが多すぎて、恥ずかしさも感じるほど、情報量もとても多いと思います。
    そして、日本人や被爆者からの目線ではなく、原爆を落としたアメリカの国民の目線から描かれる作品もとても珍しく新鮮でした。高校生が行うディベートで作品が進んでいくため、リズムよく読めました。
    この夏、1番の作品です。

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    2025年08月02日
  • 花の子どもたち

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    アメリカの教育方法はすごいね
    この本の中の様な議論が出来ない大人も、身の回りには沢山いるし、自分もその中の一人だし。

    一方では、足し算もできない子供も多いという話もあったりするので、万能の方法では無いって事でしょうけど。

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    2025年08月02日
  • ねこの町のダリオ写真館

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    2025/07/29
    ダリオさんの写真館にマーガレットさんとマーガレットさんの息子の毛糸ちゃんがおじいちゃんの誕生日記念の誕生日プレゼントに写真をプレゼントしようって思って、りおさんの写真館に来てたりおさんが写真を撮ってあげてすごいいい写真ができてじいちゃんはとても喜んでけいちゃんが最終的にサッカーをやってるいてでシュートを決めてヘディングをする場面を大きな額になりさんが収めて、じいちゃんおじいちゃんが喜んでよかったなって思いました。ぜひみんなも読んでください。面白いですよー。

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    2025年07月29日
  • たべもののおはなし パン ねこの町のリリアのパン

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    ネタバレ

    2025/07/29

    猫の街のリリアさんがおいしいパンを母妻をなくした。ジョンソンさんになんだけど、いいジョンソンさんにパンを食べさせてジョンソンさんがおいしいって思って。パンパンの工房にデリアさんが連れて行ってすごいって思ってそうさんが妻をなくした。心が柔らかくなったのが心による怒っています。出て来るパンは、食べたいです。

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    2025年07月29日
  • インド象の背中に乗って

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    小像のお話は泣けてしまった。
    飼い主との心の繋がり。それが、混沌としたあのインドの経験から書かれるなんて!、

    平和な日本の我が家のペットとの間に、この関係は築けてないかも。

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    2025年07月26日
  • ある晴れた夏の朝

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    夏。戦争と平和について考える。
    1945年、広島と長崎に落とされた原爆について、アメリカに住む高校生たちがディベートをする。

    日本人の私は、原爆が落ちたこと、空襲があったこと、そんな大まかなことは知っていても、
    他の国に日本がしてきたことや、日本以外での国で起きたこと等は知らないことも多くてとても勉強になった。
    そして、平和について改めて考えることができました。

    p182〜184
    日本語というのは、英語と違って、主語がなくても文章が書けるの。
    日本語の『私』は、まるで風か水か空気みたいき、自己主張をすることなくら『あなた』に溶けこむような形でら『世界』と一体化するような形で、存在しているの

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    2025年07月24日
  • 幸福の一部である不幸を抱いて

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    切なかった。
    小手鞠るいさんの作品は3作目になるが、前回は読みながら号泣して、今回も泣きはせずとも切なくて胸が締め付けられた。
    不倫だから悪、は綺麗事で形はどうあれ恋は恋で愛は愛だ。馬鹿な女と憎い男なのかもしれないけれど、そこには他人が介入できない当事者だけの思いがある。私には彼女たちの気持ちがよく分かった。感情移入して本当に辛かった。胸を抉るような切なさを描くのがなんて上手な人なんだろうと思った。

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    2025年07月23日