小手鞠るいのレビュー一覧

  • ある晴れた夏の朝

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    読みたいと思っていたのをやっと…。
    毎年夏になると気になっていて、夏が過ぎる前に読もうと、ようやくである。

    アメリカに住む8人の高校生が、「原爆」について公開討論会をする話である。

    原爆肯定派と否定派が話す内容の濃さは、想像をはるかに超えていた。

    きっかけが何であるのか…
    真珠湾攻撃が卑怯だったのか…
    南京虐殺は…
    人種差別は…
    日本人部隊第442連隊のこと
    日本の教科書に書かれてあることの意味。

    最後に何故戦争をするのか⁇
    戦う相手は、人間であってはならない。
    われわれの共通の敵は、無知や憎悪や偏見であり、憎しみは外側じゃなくて内側だと気づかされた。


    考えて考えて、もし結論が出な

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    2025年06月29日
  • ある晴れた夏の朝

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    4歳の娘が「へいわってすてきだね」という絵本を最近何度も読んでいて、そこから影響を受けて選んだ本。
    「自分とは違う考えを持つ人に耳を傾ける。」こんなことが、大人になるとなかなか難しくて。
    でも、その凝り固まった考えをほぐしていくことで見える世界が広がるのかもしれない。これからを生きる子どもたちにもこうやって、大きな世界を魅せられたらなぁ。

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    2025年06月18日
  • ある晴れた夏の朝

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    ずっと気になっていた本をようやく。
    原爆投下の是非について、アメリカ人の高校生が賛成か反対かに分かれて討論する、というもの。学生たちのバックグラウンドがさまざまで、本当によく考えられた設定。
    慰霊碑の言葉のところは日本語論にもつながって。
    中高生はぜひ手に取ってほしいなあ。

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    2025年05月21日
  • 泣くほどの恋じゃない

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    読んでいる最中も、読後も声を上げて泣いてしまった。胸が苦しくて、今すぐ好きな人に会いたくなった。会いたい人に永遠に会えるわけではない。凪子の気持ちを思うと、どれだけ涙を流しても泣き足りない気がした。本当に優しくて残酷な物語だと思った。

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    2025年05月20日
  • 午前3時に電話して

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    小学校卒業間際に引越しをしたみなみ。友達のいない中学校、馴染めない部活、どんよりしているのはそれだけが原因じゃない。思い出したくない過去を振り切りながら、仲間のいるかつての街を訪れた。そこで出会ったのは、中身の真っ白な白い本。「あなたの好きなお話を書いてください」本にはそう書いてあって……。

    『空に向かって走れ!』のリレーメンバー、愛理、雄大、晴樹、みなみの4人のその後を描いたお話

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    2025年04月29日
  • ある晴れた夏の朝

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    物語の設定は2004年5月から
    ハイスクールの学生が原爆肯定派・原爆否定派それぞれ4人のメンバーでディペートを行う
    生い立ち、環境の違う各人のスピーチは、原爆のことをほんの少ししか知らない私にとっては、とても視野が広がり、この本を日本人が作ったこと、2019年には課題図書となったという日本の21世紀に少し嬉しくなりました
    あやまちは二度とくりかえしません
    この碑文のことばの説明にあたる部分にも心打たれました
    主語のない日本語の心の幅
    今、広島が世界のシンボルとして存在する力
    を感じました
    伝えていきたい本だと思います

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    2025年04月10日
  • 情事と事情

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    元々ドラマから小説を知りました。
    個人的に小説での言葉の選ばれ方が、とても綺麗だと感じました。
    「上品で下品な恋愛事情」
    好きな方はハマる作品だと思います。

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    2025年04月05日
  • 情事と事情

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    大人の恋愛小説といえば小手鞠るい。感情移入できるかどうかは人それぞれだろうけど、大人の日常を、ストーリーの起伏よりも心の機微で魅せていき、そして美しい文章。「それが十代の私だった。(中略)淋しいでもなく、寂しいでもなく、さびしいでもなく、さみしい、だった。」あぁ、本当に素晴らしい表現。

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    2025年02月08日
  • イズミ

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    朝ドラの虎に翼ではないけれど、強い意志を持って道を切り開いて来られた女性がたくさんいたんですね。第一次世界大戦でも。

    素晴らしい!

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    2025年02月05日
  • つい昨日のできごと

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    人類の長い歴史の中で見れば、79年という「年齢の隔たり」は人類の誕生を20万年前だとすれば短い、と小手鞠氏は書いている。
    「川滝少年のスケッチブック」の感想を書いてくれた、令和の十二歳と、昭和の十二歳の川滝少年の年の差である。
    人の一生もとても短いと思う。
    特に、人が自分の生きてきた道を振り返るとき、人生100年時代になった今でも、その人にとっては一生のすべてが「つい昨日のできごと」なのではないか。
    太平洋戦争を経験した人は、戦後80年経ったって、それはつい昨日のできごとなのである。
    逆に、自分の人生に無かったことは、それがたとえ生まれる前年の出来事であっても、知らない出来事であり、リアルに考

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    2024年12月29日
  • 晴れ、ときどき雪

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    ネタバレ

    5つの恋の物語。
    ピアニストを目指す愛理、父とアメリカに住む晴樹、花が大好きな世緒莉、ニューヨークのボーイフレンドに会いに行く夢美、ベイカリーカフェりんごの木で働きながら定時制の高校に通うまりな。
    それぞれ一人称で紡がれる恋の軌跡。



    読み始めは「わたしは/ぼくは」でつらつらと書かれる感情的な文章が取っ付きにくいと感じたのと、それぞれのお話の主人公や登場人物にもっと深みがありそうなのに、サラッと描くんだなあ、短編として描くにしては設定が盛り盛りだなあと感じていました。
    それらの謎が解けたのが、あとがきの後の作品紹介です。
    それぞれのお話に出てきた子達のお話がちゃんと本としてありました。驚き

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    2024年12月28日
  • はじめての赤毛のアン アイスクリームのピクニック

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    わたし用に借りた本。
    赤毛のアンって実は知らないなーって思って
    気になったので手に取りました!

    なんと文章は小手鞠るい先生!!!
    なんて贅沢な赤毛のアンなの???最高!
    そして、細部まで凝ったイラストも素敵!
    一気にさこももみさんのファンになりました。

    アンのドキドキわくわくしている感じ、
    とても可愛らしいし、マリラの本当の気持ちを
    押し殺して仏頂面を貫いてるのも愛おしい。

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    2024年12月03日
  • 晴れ、ときどき雪

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    小手鞠るいさん初めて読みました。
    好きは信じる心、純粋、無色。
    大切なことは意外と直ぐ側にあって、手でそっと触れてあたためていけばいい。地道に。
    人と人の関係だからそう簡単じゃないけれど、あきらめないでいいんじゃないかなと思える。
    また、恋できるかな。

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    2024年12月01日
  • つい昨日のできごと

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    セミプロのマンガ家だった父が書いた家族の歴史。娘が見た父と子の家族史は大きな感動。
    自分の生い立ちから戦争、成長し岡山から上京その後夢破れ帰郷。家族を持ち子の成長の記録。マンガのタッチもよい。

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    2024年11月30日
  • ある晴れた夏の朝

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    青春テーマの本探しにて。
    原爆投下の是非についてアメリカの高校生がディベートを行う。高校生たちの大人っぷりに驚かされる。平和の実現は個人から、人種も国境も超えて、と言えるのが若さか。

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    2024年11月28日
  • 女性失格

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    寂しい。わたしから薫るあまいあまい毒に、男たちは片端から冒されていきました。それは、わたしも、例外ではありませんでした。

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    2024年11月27日
  • ON A BRIGHT SUMMER MORNING (英文版)ある晴れた夏の朝

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    日本語版を読んでから、英語版を読んでみました。とても興味深い内容で、あらためて、日本語の主語を考えてみました。

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    2024年11月04日
  • ある晴れた夏の朝

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    ブク友さんの間で、課題図書ともいわれていたのにやっと今ごろ手に取りました。
    紹介してくださったブク友の皆さま方、ありがとうございます。


    2004年の夏、出身国の異なる八人の高校生が、日本の広島、長崎への原爆投下についての公開討論会をするお話です。

    八人は原爆肯定派四人と、原爆否定派四人に分かれて一人づつ交代に議論を交わします。

    主人公で十年後日本の中学の先生になったメイは日本生まれで否定派です。



    私は中学や高校の時、歴史の授業では近代史はいつも、教科書に授業が追い付かず、広島、長崎のことはあまり学んだ記憶がありません。
    日本がどれだけ戦争で悪いことをしていたのかは、全然知りません

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    2024年10月19日
  • ある晴れた夏の朝

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    アメリカの8人の高校生が、広島・長崎に落とされた原子爆弾の是非をディベートするお話。
    色々調べて自分の意見を道筋つけて大勢の前で話す姿に、ただただびっくりで。こういう教育も今後日本でも取り入れられていくのかな。
    この本を読みたいなっとお気に入りに入れて1年半。早く読んどけば良かったです。色々な角度から物事を捉える必要性等多くの学びを得ることが出来ました。

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    2024年09月09日
  • 庭

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    自分のルーツや自然を慈しむ、そんな生き方をしてこなかったから、こんな体験ができたら人生が変わるだろうなと羨ましくなる。読後の現実にがっかりしつつも、今日は何か1つ頑張ろうと心に小さな灯りがともる本でした。

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    2024年09月02日