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アメリカはウッドストックの森に住む小説家が綴る四季の移ろい。美しくも厳しい自然や野生動物との交流、ときに森を飛び出し旅先でのできごとをたおやかな筆致で描き出す。
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Posted by ブクログ
ご主人とウッドストックに住み 自然と共に生き、その日常は 素敵なエッセイとして私たちに届けられる。 小説は何冊も読んだがエッセイは初めて。 P236 〈森の中で暮らすということは、物言わぬ小さき者たちと 友だちになること〉 黒熊さんなど、大きな者たちとの出会いもあるようで 読んでいて驚いてしまった...続きを読むのだけれど 人間なんてちっぽけなものなんだと このエッセイを読み改めて思った。 ささくれだった気持ちがスーッと凪いでいくようだった。
森の中の家で創作を続ける小手鞠るいさんのエッセイ。 様々な草花、動物、昆虫に囲まれて、自然を愛し共に暮らす小手鞠さんの日々を垣間見させてくれる。 色鮮やかで、滋味豊か、そして時に過酷な森の自然。 読めば、花の香りやむせ返るような木々の匂い、森閑とした空気に包まれる。 心地よいエッセイ。
1992年からアメリカに移住した小手鞠るいさんの日々を描いたエッセイ。 その生活は、自然の中にある。 春を迎え咲き誇る花々の描写は映像を見ているよう。 四季の移ろいは美しいけれど、自然は厳しく、災害に見舞われること多数。 特に、ニューヨークの北、ウッドストックの冬は雪に覆われ、厳しい。 そして、移住...続きを読むの肝(きも)は地元にどう溶け込むか、であるが、ここでの生活の「地元」は「自然」である。 玄関に吊るしたフラワーバスケットに小鳥が放卵。 庭の奥にある池には冬眠から覚めた黒熊さんが泳ぎにくる。 植えた花をむしゃむしゃ食べてしまう食いしん坊の鹿。 森の中でしか生きられない野生の強さと儚さとを感じる。 自然への愛、日々の生活への愛おしみと感謝の感じられる一冊だった。 まさに、「読む森林浴」である。 とても癒された。
夜、寝る前に少しずつ読み進めていたエッセイ。 あぁ…、私もこんな暮らしがしてみたい。 読みながら何度もそう思いました。 ニューヨーク州ウッドストック在住の著者。 「森」としか言い様のない大自然のなかでの夫婦二人暮らし。 小鳥たちのさえずりによる目覚め。家の池にやってきて水浴びをして帰っていく黒熊...続きを読む。池の睡蓮の葉を食べてしまう鹿。 出会うのは野うさぎ、きつね、たぬき、ビーバー、カナダグース、フクロウ、リス…と、いかに自然豊かな土地なのかがうかがえる。 森林での暮らしは、雪深い冬の厳しさなど自然の驚異はあるものの、都会の喧騒から離れ、穏やかでゆったりと流れる時間はとても心地よさそう。 野草が咲き乱れる環境。季節の花々や野性動物を愛でながら過ごす日々に憧れます。 エッセイを通して、著者が目の前の自然や動物の営みを愛でながら毎年心待ちにしている様子が伝わってきました。 ご夫婦仲がよくて、小手鞠さんの無邪気さや可愛らしさを感じるエッセイ。 気分が和らぐので、寝る前の読書にもピッタリでした。 『こんなにも豊かに、ありあまるほど花を咲かせている木は、この森の中でしか生きていけない。(中略) 人もまた、その人にもっともふさわしい場所で生き、自分の好きな土地に根を張ってこそ、見事な花を咲かせることができるのだろう。』 『森の中で暮らすということは、自然の美しさ、優しさ、懐の深さとともに、その厳しさ、非常さ、過酷さ、容赦のなさを受け入れながら生きる、ということにほかならない。』
爽やかな本に出会ったという感想が読書中も読み終わったあとも続いています。森林浴のような心地良さを感じる小手鞠るいさんのエッセイ集です。 ウッドストック という、北海道の富良野のような美しい自然の中に移り住んだ著者の、四季折々の自然から受ける恩恵が綴られています。 森の中で 著者は、季節の移り変わり...続きを読むは空から降ってくるのだと捉えます。 季節ごとの光が、生き物の声が、植物たちの息吹が、あるいは枯れていく彩りが、見ているものの心を治療していくと。 自然の中で生活することは楽なことばかりではないし、日本も大好きだけど、それ以上に、ここが自分に一番あった場所だと言える著者を心から羨ましく思います。 心が疲れた時などに、少しずつ読んでいくのも良いかもしれません。リラックスできる内容です。
森で暮らす筆者とそこに生きている動物や生き物のありさま。 優しい文体と自然の情景が鮮明に浮かびました!
ニューヨークから3時間とは思えない 自然豊かな暮らしが書かれています 近所の湖に ブラックベアが 水浴びをして 玄関ポーチにも当たり前のように 野鳥が巣を作り チップモンクが手のひらから ピーナッツを受け取ってくれたり なんともまぁ 穏やかでうらやましい限りです
鹿・リス・ウサギ・七面鳥・ふくろう、そしてブラックベアまでもが遊びにくるウッドストックの町はずれの森のなかの家に住む作者のエッセイ。ほんとうの豊かさとはどんなものなのかを教えてくれる。
完全に、タイトルで選択した本。 自分がストレス過多になると、森に行きたくなる。 今がそれで、このタイトルを見た瞬間に読みたい!と思った。 植物や動物を擬人化する著者。 自分も、よくやる。 樹を「この子」って呼んだりする。 だって、植物も動物も、意思を持っているもの。 読んでいて、とても親近感。 ...続きを読むウッドストックの森の中。 時には過酷な世界。 でも、様々な自然と共存ができる世界。 実に羨ましくなった。 著者の名前は、恥ずかしながら初めて目にしたが、本著に出てくる様々な他の作家さんの本の話には、驚いた。 だって、ことごとく、自分も読んだことのある本なんだもん。 この方とは感覚が似ているのかも知れないなー。。。と、勝手に親近感。 ああ。。。 わたしも森に行きたい。。。
アメリカの森の中での暮らし。なにもかも日本とはちがうね。読んでいるだけだとすごく楽しそうだけど、苦労も多そうだ。
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空から森が降ってくる
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