小手鞠るいのレビュー一覧

  • ある晴れた夏の朝
    『原爆で亡くなった広島と長崎の人々は、はたして、ほんとうに、罪もない人々だったのでしょうか?むしろ、殺されて当然の人々だったのではないでしょうか?』

    - あなたは、1945年8月6日 午前8時15分、広島の空で何が起こったかを知っているでしょうか?

    - あなたは、1945年8月9日...続きを読む
  • 見上げた空は青かった
    ユダヤ人少女と日本人少年が見た大戦
    幼い目に映った戦争の絵を多くの人に読んでもらいたい。
    比較的短いので、皆さんの読書の合間に是非!
  • 幸福の一部である不幸を抱いて
    すごく惹き込まれるお話でした。二人の女性のお話。二人なのか一人なのか。途中二人が交差するところが面白い。終わりというのは急に来てしまうのだと、ビックリしました。あんなに離れられないと語っていた二人が、あるきっかけで離れる決断をする。その事実はそれくらいの出来事なのだと、事の重さを再確認しました。
  • 見上げた空は青かった
    少女ノエミが、ママとパパがいなくて心細くなっている妹のロザンナに、空想のお話をしてあげるシーンが好きです
  • 女性失格
    女であることを巧みに振る舞う主人公、葉湖。ねっとりした女の性が鋭く突き刺さる物語。作中に登場する津島が太宰と重なった。葉湖同様、ハピでもアンハピでもなく、いっさいは過ぎていくのだろう。
  • ある晴れた夏の朝
    知らないことがありすぎた。
    肯定と否定、色んな意見を持っている、そして、きちんと調べて『何があったのかを知る』『自分の頭で、言葉で考える』というのがいかに大切かを学んだ。
    私もまだまだ知らないことが多すぎる。
    被害者意識だけを持っていてはいけない。
    日本が犯した罪もきちんと調べて、学んで、考えていか...続きを読む
  • はじめての赤毛のアン アイスクリームのピクニック
    娘が借りたけど5歳には難しすぎたので私が読ませてもらいました(笑)赤毛のアンの話を思い出して、アンの世界って自由だなって思ったのを思い出した。小学生には少し難しいのかな?この本は小学生三年生向けみたい。絵も多いし楽しめると思う。
  • 女性失格
    結婚について、「男と女が為すことですから、これはもう、過ち以外の何物でもないでしょう。」「人間同士が為すことだから、その行為自体が過ちである」という言葉がとても印象的でした。
  • 午前3時に電話して
    心に傷を負った親友のために、仲間3人が自分に精一杯出来ることをして救う物語。
    潰れてしまいそうな人を救えるのは、人との繋がりなんだと思えたあたたかいストーリー。
    根本解決が出来なくても、物理的に傍に居られなくても守る・救う「何か」はできる…じーんときました
  • 望月青果店
    『帰りたいけど帰りたくない、女心は難しい?!』

    母との折り合いが悪く、実家を避けアメリカで全盲の夫と介助犬と暮す鈴子。母親の容態が悪いとの知らせを受け、日本へ帰ろうとするが… 女心の移り変わりを現在と過去を行き来しながら描いていくが、う〜ん、難しい!
  • 女性失格
    書店で吸い込まれるように手に取った作品。帯の強烈な一句に惹かれて一気読み。ですが、自分を知っている人にこれを読んだことを知られたくはないですね。

    というのも、私も同じように感じることが多く、もしこの本を読んだら何かわかるかもしれないと思ったから。
    結論から言うと、答えは出なかったけど、私が感じるあ...続きを読む
  • 午前3時に電話して
    つい最近、この本の前作となる「空に向かって走れ!」を読んだばかりで、その後だと知らずに読み始めて驚いた。

    前作の4人が成長し、まるでリレーのように進む話に、お互いを想い合う気持ちに、心が暖かくなった。こんな仲間に出逢いたかったな。
  • 空から森が降ってくる
    感覚が合うなと感じた。
    自然に囲まれていて羨ましい。
    自分のところは人の気配が多くて。
    TV捨てたいんだけどな。
    クマが庭先に遊びに来るってすごいな!
  • 星ちりばめたる旗
    読みごたえはすごいけれど読むのは苦痛ではない、そんな話だった。根底に「家族とはなにか」を考えさせられる、感じさせられる。
  • 午前3時に電話して
    お母さんの会社は社長さんだけがまともで、それ以外はダメだな。こんな会社で働くお母さんは大変だろうな。

    子供が良い友達に恵まれていたから良かった。
  • 幸福の一部である不幸を抱いて
    「私の本当の恋を人は不倫という」不倫中の女性の手記。なんというか、文章がとてもオシャレだなと。「今の私の生活は、他人の目から見れば不幸に、あるいは異常なものに、映っているかもしれない。けれど、そう、そうなの。『不幸もまた、幸福の一部である』ということなの」
  • 星ちりばめたる旗
    小手鞠るい 3作品目。

    明治初期、移民政策でUSAへ渡った幹三郎と写真花嫁・佳乃の太平洋戦争終戦までの物語。

    物語は、ニューヨーク近代美術館、ジャスパー・ジョーンズの「旗」の場面で終わる。
    この旗を掲げ、この旗を守るために、いったいどれほどの人間が命を落としたことだろう。星ちりばめたる旗の掲げる...続きを読む
  • 私を見つけて
    言葉にしなければならないこと、言葉にしても伝えられないことが、異国の男性と日本人女性との恋を通して描かれているように思った。
  • 猫の形をした幸福
    泣けて仕方がない...猫と暮らしている(あるいは過去暮らしていた)読者はみんな同じはず。
    作中の猫の仕草や夫婦の会話など共感しきり。猫が来てから我が家の中心は間違いなく猫。子供のような存在。猫を置いて旅行に出かけるシーンの心理的な描写などとてもリアルで、実体験に基づいているんだろうな。
    その日を想像...続きを読む
  • ラストは初めから決まっていた
    読み始めた時と読んだ後の印象がこんなに変わるお話しはあまりないと思う。読んだ後は続きが読みたい、2人は出会ってどんなお話をしたのか知りたいと切実に思いました。イマスグアイタイ。この言葉で心を掴まれました。