無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで203万冊以上配信中!
好きになった人に“たまたま奥さんがいた”
だけの、二人の女。杏子は「もうひとつの家」
に帰る彼を毎夜見送り、みずきは病身の妻を
養う彼の訪れを今日も待ちわびる。守られな
い約束、聞き慣れた噓、会えない時間が増え
続けても二人はとても幸せで……。しかし、
たった一通のメール、ほんの一回の情事が、
〝恋濃き〟大人の女たちを狂わせる――。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
杏子と幹広、そしてみずきと明典、2組の不倫カップルの恋。
女性側はそれぞれ若い時に離婚歴があり、現在独身の30代。たまたま恋に落ちてしまった相手が既婚者だったという(それを知らないうちに好きになってしまっていた)ごく普通の女性たち。
厚めの本で、わりと短いエピソードが順番に描かれているので、「不倫の恋にはこういうことや苦しみや罪悪感などがあるだろう」と思える内容がてんこ盛りで、自分自身もそういう苦しい恋をひとつ経験したような気分になった。
おしゃべりで外交的な杏子と、物静かで本の世界に浸るのが大好きなみずき。ぱっと見は対照的な2人。
杏子とみずきの間には関わりはないけれど、読み進めていくにつれて、重なる部分があることに気づいていく。それも不思議な感覚で。
無責任に甘い言葉をかける男の狡さが残酷だけど、それを信じて選んでしまった女にも責任はある。
蜜月めいた時間が長く続いてしまう関係だけど、その時間は結果的に空虚なものに変わることも多い。そういう意味ではやはり、不倫の恋というのは報われないことが多い。
でも、人の気持ちや行動はすっぱり善と悪には切り分けられない、ともやはり思う。善くはないとわかっていても、それが拠り所になってしまうことも、きっとある。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
小説・文芸
試し読み
小説・文芸