小手鞠るいのレビュー一覧

  • 川滝少年のスケッチブック

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    自分の家族に置き換えて読んだ。終戦を体験した子どもたちの戸惑いが印象的だった。想像してみるけれど、想像を遥かに超えていそうで‥。でも、子どもの順応性は高いとも思った。
    よく見るマッカーサーと天皇陛下が並んでいる写真についても、初めて天皇陛下の顔を見たと書いてあり驚いた。よく考えればわかるが、言われないと気がつかない。
    戦争を滑稽だという言葉に胸がつまった、

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    2025年10月05日
  • 日曜日の文芸クラブ

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    感想文は作家に宛てた手紙を書くように書くとか、日記には楽しかったことやいいことを書くなど、参考にしたいことがたくさん書かれていた。自分も日々の出来事はメモしているが、暮らしの中で見つけた嬉しかったことも書き足してみようかなと思った。小学校の高学年くらいでこの本に出会っていたら、小説に挑戦したかも!

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    2025年09月30日
  • つい昨日のできごと

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    小手鞠るいさんのお父さんが描いたスケッチ(「マンガ自分史」)を基に、本書は構成されている。
    スケッチの絵はとても細かく丁寧に描かれていて、どこかユーモラスで面白い。文章も字が綺麗で分かりやすい。とても貴重な昭和の記録だと思う。
    1945年にお父さんは13才。1931年〜1963年の32年間が記録されている。小手鞠さんは、これらを「つい昨日のできごと」と表現している。本書を読んでいると、だんだんそんなふうに感じられてくる。単に一組の親子の話しではなく、私たちひとりひとりが過去と繋がっていると感じられてくる。

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    2025年09月21日
  • ねこの町の小学校  わくわくキャンプファイヤー

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    小手鞠るいさんの童話ですね。
    絵は、くまあやこさん。

     ねこの町の小学生が、船に乗って小さな島に、キャンプに行くお話です。
     みんなで十二人(匹)のこねこが、楽しく船遊びをして、島に上陸、犬のメロディ船長さんの案内で、島を探検します。
     「たんけんしながら、おいしいものを発見するの。何が見つかるかしら?」
     そして、メロディ船長さんのおじいさんのところで、ねんど遊びをします。

     とても楽しい愉快なお話で、読んでいる子どもたちが、ワクワクしますね♪
     『ねこの町の小学校』は、シリーズになっていますので、読んでみたくなりました(=゚ω゚=)

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    2025年09月17日
  • 日曜日の文芸クラブ

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    詩を書くこと、自分と向き合って日記を書くこと、感想文を書くことなどを、具体的な表現で説明してある本。ご自分の日記を引用してそれを物語のように読ませる部分や、実際に小説の教室で書かれた生徒の文章も読めます。どこが優れているのか、どういう部分は省いていいのかなどわかりやすく、真似して書き始めやすいと思いました。既刊の「放課後の読書クラブ」や「放課後の文章教室」より、中学年から読める内容になっていました。
    物語を書いてみたい、とか、もっと感想文を良く書きたい、という子に読ませたい一冊。

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    2025年09月03日
  • 愛の人 やなせたかし

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    作者である小手毬るいさんのやなせたかし先生への愛でいっぱいの一冊です。
    もちろん、やなせたかしさんの事が好きになります。
    カバーに書いてあるアンパンマンのマーチの歌詞にはこんなに深い思いがあったのかと。
    やなせたかしさんの人生は愛とは何かを人に伝えるための人生だったからこそ本のタイトルのとおり「愛の人 やなせたかし」なんですね。
    アンパンマンの歌詞もアンパンマンの優しさもこの本を読んで理解出来ました。
    詩とメルヘンは自由で優しさにあふれている雑誌だったんですね。1度くらいしか手にした事がないのが今更ですが残念です。

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    2025年08月31日
  • 望月青果店

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    さてさてさんのレビューを読んでから、この本を読みました。タイトルに先入観を持たずに読めて、よかったです。ありがとうございました。
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    アメリカに移住し、夫と盲導犬と暮らしている鈴子。ある日、彼女に母親の病の知らせが。帰国予定の前に冬の嵐が訪れ、停電まで起きてしまう。そのなかで現実と過去へ思いを馳せる物語でした。

    母親が娘に対する思いは、同じ女性としての思いと自分の子どもであるという思いが重なって、複雑なのかもしれません。この小説の母親は目が不自

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    2025年08月29日
  • インド象の背中に乗って

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    小手鞠るいさんが二十代から三十代にかけて、二度インドへ旅をしたとき(合計五か月)の体験に基づいて書かれた本(児童書)です。

    インド象に乗った女の子の装画が気に入って、読み始めました。

    中学生の三葉が読んでいる絵本作家の原稿が、インドへの興味をかきたてました。「インドは宇宙」という言葉どおりに、想像もつかないようなことが起きる未知の場所でした。中学生のときにインドに触れることができ興味関心がわいたら、大きな目を養うきっかけになるのでは、と思いました。

    インドは大好きになるか、嫌いになるかの二択しかないことと、母なるガンジス川と言われる意味が、初めてよくわかりました。

    いい本に出会えました

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    2025年08月17日
  • 望月青果店

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    あなたが母親だとしたら、娘との関係をどう感じているでしょうか?
    あなたが娘だとしたら、母親との関係をどう感じているでしょうか?

    父親と息子、母親と娘、そこには同姓同士だからこその繋がりというものがあるように思います。それは、いつか自分が辿った道であり、いつか自分が辿る道だからこその思いがそこに垣間見えるからだと思います。そんな関係性は特に母親と娘の間で顕著に現れます。

     母親: 『そういう耳のことをな、地獄耳いうんじゃ。第一、すずには実はならん。用もないのにりんりん鳴るだけじゃ』

     娘: 『それでも母親なの。自分でつけた名前でしょ。いつまでも悪態ばっかりついてたら、私、死に水を取ってあげ

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    2025年08月09日
  • 星ちりばめたる旗

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    アメリカ在住の日系一世、二世、三世のファミリーヒストリーでした。三世代のことが交互に語られるので、始めは少し戸惑いましたが、徐々に時代ごとに話が進んでいることに慣れて、いつのまにか夢中になって読んでいました。

    日系アメリカ人の方がどのように生きてきたのかを初めて知り、人種差別や戦争による苦労の連続に驚きました。

    日本人というルーツに悩む祖母、捨てようとした母、興味をもつ娘の三世代の時の流れは、私が初めて知った日系日本人に起きていたことでした。

    そのなかで夫婦の子どもへの思いの違いや、それぞれの子どもに対する母親としての思いの違いに、複雑な思いも感じとりました。

    この本は、日系三世の娘が

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    2025年08月09日
  • ある晴れた夏の朝

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    アメリカの高校生8人による原爆についての討論会。
    4人に分かれて、肯定派と否定派に分かれての討論。
    途中人種差別の事も話し合っていたが、
    人類は平和に過ごすこと、戦争はしてはならぬという事。

    今、ウクライナとロシア、イスラエルとガザ地区の戦争。
    罪のない一般の人々を銃や爆弾で殺害したり、人質にとったりと、毎日疲弊する映像を見ると心が痛む。
    この討論会のように、平和な地球が訪れることを祈りたい。

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    2025年08月07日
  • インド象の背中に乗って

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    良かった。何がどうかとかの理屈抜きに読んでいて良かったと思った。街の信用出来ない感じや電線のぐちゃぐちゃした点などどれ一つも行きたい国ではないのだが、この国を生き抜いてこそ認められた感があると言うような変な気持ちが働いた。

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    2025年08月05日
  • つい昨日のできごと

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    著者の父親がスケッチブックに描いた『マンガ自分史』をもとに、昭和時代をふりかえった本でした。

    描かれたイラストがとても味があって、すっかり気に入ってしまいました。文章で書かれたものを読むよりも、すんなりと頭に入りました。軍国少年がどのようにして出来上がったのかなど、戦争へと向かっていく様子などがありありと描かれていました。この戦争体験を子どもたちに伝えるために、『川滝少年のスケッチブック』という本も出版されているそうです。

    父親が描いたものは、昭和を生きた痕跡がとてもわかりやすく、と同時に家族への愛情も感じる絵日記でした。父親が記したものを読んで、その当時を思い出す著者の気持ちが素直に表現

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    2025年08月04日
  • インド象の背中に乗って

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    ネタバレ

    インドに行くと価値観変わるとか、いろいろ話には聞くけど、この本読んだらその感覚がわかるような気がした。私がインドに行ったら、大好きになるだろうか大嫌いになるだろうか。日本での当たり前の価値観をぶち壊さないと、大好きは難しい気がするなぁ。

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    2025年07月29日
  • イズミ

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    小手鞠るいさんの児童文学ですね。
    第一次世界大戦時の日本から赤十字の看護婦がヨーロッパに派遣された史実を元に、イズミという看護婦のフランスでの活動を執筆する伊東沙羅の物語も綴る、作中作品です。
     沙羅は、二十五歳の新進気鋭の作家。父親と喧嘩別れして、アメリカの州立大学に留学している。
     沙羅が生まれた時に、母親を亡くし、父と二人きりの生活だったが、沙羅が新人賞を受賞した作品が、ジェンダー問題を扱った作品だったのを、父が反発したのがきっかけで、親子別れしてしまった。
     一方、作中作の看護婦の主人公のイズミは、京都生まれの看護婦に成ったばかりの若い元気な二十五歳。
     二人の物語が、互いに語られなが

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    2025年07月25日
  • 日曜日の文芸クラブ

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    タイトルに惹かれて、物語だと思ったら文章講座だった。面食らったけどぐいぐい読んでしまった。しかも、おもしろくてためになる。うちの子らも読書感想文の参考に読んでみるといいかも。作中に出てくる夏期講座を受けられた学生さんうらやましい〜とりあえず素敵なノートを探しに文房具屋さんに行きたくなります。

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    2025年07月24日
  • 永遠

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    余裕たっぷりの駆け引きを楽しむおとなの恋愛あり、過去のしがらみあり、愛憎劇あり
    終盤の「保身に走る政治家像」が妙に生々しかった

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    2025年07月22日
  • まほうの絵本屋さん ようこそ海へ

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    小手鞠るいさんの絵本ですね。
    絵は、えがしらみちこさん(1978年、福岡県生まれ)
    絵本作家。
     『まほうの絵本屋さん』シリーズです。

     ぼくたちは、夏にうまれた。
     マリンもぼくも、うみがだいすきだった。
     ぼくらはいつもいっしょに、すなはまであそんだ。
     おひるねをしたり、かくれんぼをしたり、
     かけっこをしたりした。

     マリンが天国へいってしまった日、
     ぼくはひとりでいつまでも、
     空と海をみつめていた。

     あれから、一年がすぎた。
     貝がらをひろいあつめて、
     家にかえろうとしたとき、
     ふしぎな足あとをみつけた。

     たどっていくとーー

     わあっ! 絵本屋さんだ!

     「よ

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    2025年07月06日
  • ある晴れた夏の朝

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    今読むべき物語でした
    アメリカで色々なルーツのある学生が、
    4対4でディベートする
    原爆投下は正しかったという論を
    肯定するか、否定するか

    第二次世界大戦のころの
    ナチスのことや、南京大虐殺のこと、
    日本の蛮行、政治的駆け引きなど
    ありとあらゆる過ちが論じられた

    まさに、戦争はどちらも大敗
    平和のための武器なんてない
    武器で守られてる平和って平和じゃないと思う。

    戦後80年
    戦争放棄は正しいと思う
    そろそろ他の国にもわかってほしい
    武器はいらない
    爆弾もいらない

    最後が物足りなかったので
    星は5にちかい4つ

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    2025年06月27日
  • 放課後の読書クラブ

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    著者自身の進路や生き方に影響のあった本をテーマ別に紹介してくれていた。短編2編も収録されていてお得感あり。何冊か読みたい本が見つかったので楽しみ!

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    2025年06月13日