小手鞠るいのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
小説といより、自伝的な、エッセイみたいな感じ。
私はもう読み始めた瞬間から引き込まれました。でもたぶん、それは私が京都で4年間過ごして、あと少しで京都を離れなくちゃいけないからだと思う。題名からもすぐにわかるように、舞台は京都です。
話自体はどうってことない。
大学入学から離婚するまでの数年間の恋愛話、仕事話などの日常がつらつらと書かれているだけ(だけって言ったら失礼だけど)。
作者が同志社で、その辺の地名もたくさん出てくるので、卒業を間近にして切なくなりました。
★5をつけたのも、そんな感じで。
京都に思い入れもなにもない方は、そんなに面白いものじゃないかも。 -
Posted by ブクログ
大阪出張中、梅田阪神の書店にて装丁が素敵でつい手に取ってしまった一冊。
ちょうど人生に絶望を感じていた時期に出会えたことを感謝してしまうほど、私にもう一度生きていく力を与えてくれたフレーズがたくさん詰まっている。
これからの人生の中で躓きそうになったとき、
必ずこの本を開いて立ち上がるパワーをもらうような気がする。
遊牧民と泥棒猫の話もとても良かった。
ぐいぐいと読み手を惹きこむ力、そして心地良いリズムを感じた。
ぜひポプラ社で大人向けの絵本として世に送り出してほしい。
「奪うことよりも与えることのほうが、ずっと楽しいんだよ。奪えば奪うほど、奪った者は不幸になっていく。与 -
Posted by ブクログ
小手鞠るいさんの児童小説ですね。
中学二年生の真奈は、SNSのメールのいじめにあって、引きこもりになっていた。仲良しだと思っていた友達も、そのいじめに参加しているのを知ったのが、きっかけだった。『わくわく少女』が『とげとげ少女』になってしまった、と、思っている。
そんな時、中学最後の春休みに、お母さんとハワイに行く話が出てきた。
真奈のお父さんは、アメリカの軍人で日系二世だったが、真奈が赤ん坊の時に、戦争で亡くなっていた。
今のお父さんは、真奈が五歳の時に、お母さんが職場結婚した。つまり再婚。
お父さんあたしを、かわいがってくれた。再婚して、妹も産まれた。
引きこもりも、家族は認