小手鞠るいのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小説といより、自伝的な、エッセイみたいな感じ。
私はもう読み始めた瞬間から引き込まれました。でもたぶん、それは私が京都で4年間過ごして、あと少しで京都を離れなくちゃいけないからだと思う。題名からもすぐにわかるように、舞台は京都です。
話自体はどうってことない。
大学入学から離婚するまでの数年間の恋愛話、仕事話などの日常がつらつらと書かれているだけ(だけって言ったら失礼だけど)。
作者が同志社で、その辺の地名もたくさん出てくるので、卒業を間近にして切なくなりました。
★5をつけたのも、そんな感じで。
京都に思い入れもなにもない方は、そんなに面白いものじゃないかも。 -
Posted by ブクログ
大阪出張中、梅田阪神の書店にて装丁が素敵でつい手に取ってしまった一冊。
ちょうど人生に絶望を感じていた時期に出会えたことを感謝してしまうほど、私にもう一度生きていく力を与えてくれたフレーズがたくさん詰まっている。
これからの人生の中で躓きそうになったとき、
必ずこの本を開いて立ち上がるパワーをもらうような気がする。
遊牧民と泥棒猫の話もとても良かった。
ぐいぐいと読み手を惹きこむ力、そして心地良いリズムを感じた。
ぜひポプラ社で大人向けの絵本として世に送り出してほしい。
「奪うことよりも与えることのほうが、ずっと楽しいんだよ。奪えば奪うほど、奪った者は不幸になっていく。与 -
Posted by ブクログ
文章について書くことについて、読書からの質問のメールに答えるかたちで、具体的アドバイスが書かれている。中高生向けだが、とても分かりやすいし、著者なりの文章哲学を感じた。
小説を書く際に、小説の設計図と地図をつくることが挙げられている。
設計図とは、その小説の具体的な舞台や登場人物、時代、主人公、仕事、事件、文体などあらゆる細部に及ぶこと。
地図とは、あらすじのことで、すじ道をつけて書くこと。
ことばを理解するというのは、理解=体験と想像と書かれていることが特に印象に残った。たとえ実際に体験していなくても想像することができれば、それはエッセイや小説の原動力になり得て、想像力は体験に匹敵する力 -
Posted by ブクログ
猫と共に生きる女性の話。
独身でも猫と家さえあれば、彼女は幸福で、そのほかには何もいらないという。
世間一般では幸せと呼ばれる色々。
でもその幸せは誰にとっても平等に幸せかといわれるとそうではない。
守りたい価値観があって、好きな生き方があって、拠り所にしているものがある。
そんなものたちに、普遍的な幸せは敵わない。
幸せは排他的なようでいて、暮らしがそんな幸せを遠ざけていたり。相性が悪いね。
私にもそんなものがある。
それを失うくらいなら、世間一般のいう幸せはいらない。
誰にも理解されないだろうから、誰にもいわないけど。誰にも奪われたくないし。
とはいえ、さすがに主人公ほど、仕事中もか