小手鞠るいのレビュー一覧
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著者の父親がスケッチブックに描いた『マンガ自分史』をもとに、昭和時代をふりかえった本でした。
描かれたイラストがとても味があって、すっかり気に入ってしまいました。文章で書かれたものを読むよりも、すんなりと頭に入りました。軍国少年がどのようにして出来上がったのかなど、戦争へと向かっていく様子などがありありと描かれていました。この戦争体験を子どもたちに伝えるために、『川滝少年のスケッチブック』という本も出版されているそうです。
父親が描いたものは、昭和を生きた痕跡がとてもわかりやすく、と同時に家族への愛情も感じる絵日記でした。父親が記したものを読んで、その当時を思い出す著者の気持ちが素直に表現されているところに、親子のよさを感じました。
家族の記録であると共に、昭和の記録としてとても貴重な本だと思いました。
〈目次〉
プロローグ
第一夜 つい昨日のできごと―『アップルソング』
第二夜 軍国少年ができあがるまで、あるいは軍国少年の作られ方
第三夜 「レィディオ」で聞いた「デス・バイ・ハンキング」
第四夜 働くものの幸いを―ブルーカラーの青春
第五夜 こけし人形と白い橋
第六夜 父と娘の昭和草子
エピローグ――がんばれテレさん
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小手鞠るいさんの児童文学ですね。
第一次世界大戦時の日本から赤十字の看護婦がヨーロッパに派遣された史実を元に、イズミという看護婦のフランスでの活動を執筆する伊東沙羅の物語も綴る、作中作品です。
沙羅は、二十五歳の新進気鋭の作家。父親と喧嘩別れして、アメリカの州立大学に留学している。
沙羅が生まれた時に、母親を亡くし、父と二人きりの生活だったが、沙羅が新人賞を受賞した作品が、ジェンダー問題を扱った作品だったのを、父が反発したのがきっかけで、親子別れしてしまった。
一方、作中作の看護婦の主人公のイズミは、京都生まれの看護婦に成ったばかりの若い元気な二十五歳。
二人の物語が、互いに語られながら、交差していく物語構成で、二人の苦悩と希望が浮き上がっていく。
児童文学としては、少し重たいテーマを、わかりやすくなめらかな文章で綴られています。
命の大切さと儚さ感じられる作品ですね。
(この本は、はまだかよこさんの本棚登録で知りました。大好きな小手鞠るいさんの本でしたが、今までは絵本でしたので、新たな発見をしました!
はまだかよこさん、ありがとうございました。) -
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小手鞠るいさんの絵本ですね。
絵は、えがしらみちこさん(1978年、福岡県生まれ)
絵本作家。
『まほうの絵本屋さん』シリーズです。
ぼくたちは、夏にうまれた。
マリンもぼくも、うみがだいすきだった。
ぼくらはいつもいっしょに、すなはまであそんだ。
おひるねをしたり、かくれんぼをしたり、
かけっこをしたりした。
マリンが天国へいってしまった日、
ぼくはひとりでいつまでも、
空と海をみつめていた。
あれから、一年がすぎた。
貝がらをひろいあつめて、
家にかえろうとしたとき、
ふしぎな足あとをみつけた。
たどっていくとーー
わあっ! 絵本屋さんだ!
「よいこそ、うみねこブックスへ」
しろねこさんが、お店のなかを
あんないしてくれた。
「きみのえらんだ絵本を、よんであげましょう」
「しろねこさん、ぼく、この本がいいな」
タイトルは『ようこそ海へ』ーー
マリンのだいすきだった海の絵本だ。
しろねこさんの案内で、本の世界でマリンに出逢います。素敵なファンタジーですね。
えがしらみちこさんの淡い水彩画のほのぼのとした美しく絵が、お話を浮かび上がらせてくれます。
いいですね~♪ 案内役がしろねこ、と云うのが素晴らしいです。
小手鞠るいさんのメルヘンの世界は、心がほんわりとした温かくなります。子どもたちの成長をやさしく包み込むようですね(=^ェ^=) -
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小手鞠るいさんの童話ですね。
『どうぶつかぞく』シリーズのパンダです。
絵は、サトウユカさん。東京デザイナー学院グラフィックデザイン科イラストレーション専攻卒業。
パンダの子育てを描いたお話です。
子パンダのユウユウが一人立ちするまでを、子煩悩のおかあさんが、しっかりユウユウと過ごします。
ユウユウの視点で、やさしく温かくユーモアも交えて、愉しく描かれていて、パンダの生態が良くわかります。
サトウユカさんの絵も、可愛らしく微笑ましいく愉快になります。
このシリーズのお楽しみの「パンダのまめちしき」も、監修の今泉忠明さんが、分かりやすく解説されています。
パンダのおかあさんは、小パンダが一人立ちするまで、一日中付きっきりで過ごすとの事です。パンダならでの愛情たっぷりですね(=^ェ^=) -
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やなせたかしの伝記っぽいものなのかと思って手に取ったら、小手鞠るいにとってのやなせたかし先生エピソードと、やなせ先生の詩の紹介みたいな構成。連ドラもやっているし、光村国語とも相性良いので手にとったけど、小学生には向いてない内容でした。でも、小手鞠るいさんの人生を読みながら詩も味わえる良い本です。なかなか、詩の本って、手に取らないものね。後は、小説家を目指している子どもにオススメの本です。『放課後の文章教室』『放課後の読書クラブ』併せて読んで欲しい。
やなせ先生の詩は改めて読みたいなぁと思いました。やなせたかし全詩集に収録されているそう。
「ヒトミシリ科のヒトミシリ」(幸福の歌)子どもにも刺さりそう。
「さびしい日」(小さな雲の詩)絶望のとなりという詩もはっとさせられるけど、これも短くてインパクトある。
「戦場」(ぼくの詩と絵と人生と)やなせ先生が戦争に思うところが、映画のワンシーンのように刻まれています。
「一円玉の希望」(希望の歌)これも短くてはっとさせられる詩。一円の重み。
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小手毬るいさんの、ファミリーヒストリーともいうべきこの本に、親世代のことを知らされた思いがした。
私の母は朝鮮からの引き揚げ者で、その頃のことを一切語ろうとしなかったから。戦争の思いは人それぞれで、むやみに聞き出すこともできないデリケートなもの・・・と思っていたけれど、聞きたい気持ちはあった。とうとう聞くことができないまま、彼岸へ旅立ってしまったのは心残り。
小手毬さんのお父さんは、戦争中という暗い時代を、マンガにして記録していた。冷静に戦争を見つめる視点と、描写の豊かさに目を見張る。マンガにする、ということは、客観的に物事を見つめないとできない作業だ。この時代に並大抵なことではなかったと思う。敗戦で国に裏切られ、それでも平和を模索しながら、家族を、子供を愛して生きてきた父親としての姿。強い意志を感じることができた。
作者が父の漫画を紹介して、時代と、家族の歴史と付き合わせながら、戦争と戦後を語っていく、こんな形で父親と交流することができる作者を、羨ましく思う。
庶民からの目線で語られる戦争の物語。『この世界の片隅で』(こうの史代)は、岡山と広島で場所も近い。庶民にとっての戦争の話。『台所に敗戦はなかった』(魚柄仁之助)は、戦中のみならず、明治から昭和にかけて、婦人雑誌などから家庭の台所事情を教えてくれる、びっくりするような内容の本だった。 -
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1992年からアメリカに移住した小手鞠るいさんの日々を描いたエッセイ。
その生活は、自然の中にある。
春を迎え咲き誇る花々の描写は映像を見ているよう。
四季の移ろいは美しいけれど、自然は厳しく、災害に見舞われること多数。
特に、ニューヨークの北、ウッドストックの冬は雪に覆われ、厳しい。
そして、移住の肝(きも)は地元にどう溶け込むか、であるが、ここでの生活の「地元」は「自然」である。
玄関に吊るしたフラワーバスケットに小鳥が放卵。
庭の奥にある池には冬眠から覚めた黒熊さんが泳ぎにくる。
植えた花をむしゃむしゃ食べてしまう食いしん坊の鹿。
森の中でしか生きられない野生の強さと儚さとを感じる。
自然への愛、日々の生活への愛おしみと感謝の感じられる一冊だった。
まさに、「読む森林浴」である。
とても癒された。 -
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小手鞠るいさんの絵本ですね。
小手鞠るいさん(1956年、岡山県生まれ)
小説家、詩人、エッセイスト、絵本作家。
絵は、高橋克也さん(京都府生まれ)フリーのイラストレーター。
ここは、なかよしのともだちと いつもあそびにきていた公園。
はっぱと木の実がおちていた。
なんてきれいな色なんだろう。
そっとひろって、スカートのポケットにいれた。
なんだかちょっと、さびしかった。
ともだちにもみせてあげたいなとおもった。
どうしているかな?
とおい外国へひっこしてしまった、
わたしのともだち。
かえろうとしたとき、だれかのこえがした。
だれだろう?
まるでわたしをよんでるみたい。
「おいで、おいで、こっちへおいで。
すてきなところへごあんないするよ」
ふくろうさんのこえのするほうへ、
あるいていった。
公園のおくに、森がひろがっていた。
いろんな木がはえている。
小鳥たちがないている。
こんなところに、森があったなんた。
「こっちだよ」
これは………
絵本屋さんだ!
女の子が訪ねた絵本屋さんには、くろねこの、店主がいました。
詩の調べに乗って、メルヘンの世界を味わいます。
女の子は、くろねこと、ともだちのプレゼントに絵本を選びます。絵本を開くと、魔法の森のなかへと導かれて行きます。夢があふれるロマンにひたれて、物語は温かみに包まれています。
ふんわりとした、高橋克也さんの絵が物語をファンタスティックに浮かび上がらせていきます。
心地よい童話にほっこりしますね。
(この絵本は、海と青硝子さんの本棚登録で、魅力を感じて、読みました。素敵なメルヘンの世界にひたれました。ありがとうございます(=^ェ^=))