小手鞠るいのレビュー一覧

  • 空から森が降ってくる

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    1992年からアメリカに移住した小手鞠るいさんの日々を描いたエッセイ。
    その生活は、自然の中にある。
    春を迎え咲き誇る花々の描写は映像を見ているよう。
    四季の移ろいは美しいけれど、自然は厳しく、災害に見舞われること多数。
    特に、ニューヨークの北、ウッドストックの冬は雪に覆われ、厳しい。
    そして、移住の肝(きも)は地元にどう溶け込むか、であるが、ここでの生活の「地元」は「自然」である。
    玄関に吊るしたフラワーバスケットに小鳥が放卵。
    庭の奥にある池には冬眠から覚めた黒熊さんが泳ぎにくる。
    植えた花をむしゃむしゃ食べてしまう食いしん坊の鹿。
    森の中でしか生きられない野生の強さと儚さとを感じる。

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    2025年01月21日
  • まほうの絵本屋さん

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    小手鞠るいさんの絵本ですね。
    小手鞠るいさん(1956年、岡山県生まれ)
    小説家、詩人、エッセイスト、絵本作家。
    絵は、高橋克也さん(京都府生まれ)フリーのイラストレーター。

     ここは、なかよしのともだちと いつもあそびにきていた公園。
     はっぱと木の実がおちていた。
     なんてきれいな色なんだろう。
     そっとひろって、スカートのポケットにいれた。
     なんだかちょっと、さびしかった。
     ともだちにもみせてあげたいなとおもった。
     どうしているかな?
     とおい外国へひっこしてしまった、
     わたしのともだち。
     かえろうとしたとき、だれかのこえがした。
     だれだろう?
     まるでわたしをよんでるみた

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    2025年01月21日
  • つい昨日のできごと

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    父親の川滝喜正の漫画日記をベースにして振り返る父親の時代と生き方.あたたかさの感じられる絵とユーモラスな文.娘の立場からのツッコミや解説とともにとても楽しいエッセイです.

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    2024年12月08日
  • 女性失格

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    この作品は女性失格と表題にあるけれど、内容はそうではない。女であることがマイナスのように描かれているけれどそうではない。男にも女にも起こりうる人生の物語。ハッピーであったりアンハッピーであったり、ありきたりの市井の日常。

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    2024年12月07日
  • つい昨日のできごと

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    簡略化の漫画を付け加える事で、生き生きと時代の様子が分かる。言葉が想像力を掻き立て、場面をより鮮明にさせる場合もあるが、絵が加わる事で、分かりやすくなる場合もあると感じさせてくれた。

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    2024年11月23日
  • 瞳のなかの幸福

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    ネタバレ

    普通の恋愛小説と一味違う。
    人と人との恋愛ももちろん描かれているけれど、これは紛れもなく猫と人の恋愛本です。

    猫好きさんにとってはぶっ刺さる言葉がたくさん詰まっていていて、途中から他人事じゃない気持ちで読みました。(逆に、猫を実際に飼ったことがない人には理解しがたい本かもしれません。笑)

    (以下引用)
    ・あなたが猫の主人なのではない。猫があなたのご主人様なのです。
    ・小判でも、真珠でも念仏でも、いくらでもあげる。
    ・猫と暮らす喜びは、召使になる喜び。
    ・幸せは猫に始まり、猫に終わる。
    ・猫は生きて動いている愛。猫を飼ってるんじゃなくて、愛を飼っている。


    最後の最後、あと書きを読んで、著

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    2024年10月06日
  • 川滝少年のスケッチブック

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    小手鞠るいさんの実父は岡山市在住。るいさんは1992年からニューヨーク在住ですが、ある日、お父さんから何冊かのスケッチブックが送られてくる。そこには、川滝少年(実父)の1931年愛媛県宇和島に生まれてから1945年岡山市で「敗戦」を迎えるまでの「体験」が、絵日記風に描かれていました。

    るいさんは、暫くそのままにしていましたが、ある日思い立って、少し創作して、自分の子供・深青くんがスケッチブックを初めて読んで、日本に行った時に川滝おじいちゃんにスケッチブックのことを解説してもらうというお話に仕立て上げました。だから、設定は少し事実を変えていますが、「絵日記」はそのまま掲載されています。むしろ全

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    2024年09月17日
  • 放課後の文章教室

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     読むだけで国語力がアップしちゃうような本です!作家の小手鞠るいさんが若者の文章に対する悩みに答えてくれる作品です。私も本を読んでるくせに感想をいい感じに表現するのはあまり得意ではないのです。自分が書いた感想は恥ずかしいのであまり見返しません。私も、誰に見られても誇りを持てるような文章をかけるように頑張りたいなと思いました。

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    2024年09月12日
  • 空から森が降ってくる

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    夜、寝る前に少しずつ読み進めていたエッセイ。
    あぁ…、私もこんな暮らしがしてみたい。
    読みながら何度もそう思いました。

    ニューヨーク州ウッドストック在住の著者。
    「森」としか言い様のない大自然のなかでの夫婦二人暮らし。

    小鳥たちのさえずりによる目覚め。家の池にやってきて水浴びをして帰っていく黒熊。池の睡蓮の葉を食べてしまう鹿。
    出会うのは野うさぎ、きつね、たぬき、ビーバー、カナダグース、フクロウ、リス…と、いかに自然豊かな土地なのかがうかがえる。

    森林での暮らしは、雪深い冬の厳しさなど自然の驚異はあるものの、都会の喧騒から離れ、穏やかでゆったりと流れる時間はとても心地よさそう。
    野草が咲

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    2024年08月30日
  • 野菜畑で見る夢は

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    おすすめされて
    まず可愛らしい。野菜と恋と愛と、、、幸せしか実らない組み合わせ。

    ただ文章がスッとはいては来なかった。良くも悪くも短編でテンポが速いからかな。今度は長編をゆっくりやで見ようと思います。

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    2024年08月10日
  • 川滝少年のスケッチブック

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    素晴らしいスケッチブックを紹介してくれてありがとうって思った

    丁寧に書いてあって、それを元に創作して小説を
    ってすごい

    物語もいいけど
    スケッチブックが本当に素晴らしかったです

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    2024年08月07日
  • ある晴れた夏の朝

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    はじめてこの作家さんの作品を読んだ。
    驚いたのは、文章の読みやすさ。
    本書を朗読することがあったのだが、何ページも続けて朗読しても、つっかえることなく読み終えることができる。
    こんな作品はあまりない。

    アメリカの学生による、太平洋戦争をめぐるディベート小説というと、赤坂真理さんの『東京プリズン』を思い出す。
    あれは読んでいてつらかった(作品の価値はしかし、そこにあるのだろうが)。
    そんな読書経験があると、ちょっと身構えてしまうが、本書での高校生たちは、原爆投下を肯定するか否定するかの立場を超え、みな真摯で純粋だ。
    全員が「戦争を肯定するつもりはない」という考えを持っていることが、ある種の安全

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    2024年08月03日
  • 私を見つけて

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    アメリカ人だから、日本人だから、男/女だから、マジョリティ/マイノリティだから。そういう風に単純に区別して、そこに全ての理由を求めてしまえば楽なのかもしれないけれど、そうじゃないことを思い出させてくれた。

    異人種でも深く分かり合える人はいるはずだし、同じ言語を話していても心の距離はずっと遠いままの人もいる。どこに行ったってヤバい人はいるし、優しい人もいる。

    国際結婚をした知り合いの話を聞く度に、母国語でない言葉で感情を擦り合わせていくのは本当に大変そうだなぁ…と思っていたけれど、言語が違うからこそ、一層の慎重さをもってその作業に当たったり、一定の諦めがあるから期待し過ぎずに住むという利点も

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    2024年07月31日
  • ある晴れた夏の朝

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    良書。多くの人に読んでほしい。 アメリカの高校生8人が夏休みに、原爆について賛成派と反対派に分かれて公開討論するという話。彼らは非常に多くの時間を割き、綿密な調査や資料、シナリオを準備した上で討論していて、私自身、知らない内容もあった。原爆の是非だけではなく、人種差別の話や、立場による解釈の違いなど、色々と考えさせられる。  読みがなも振ってあるので、小学校高学年でも読めるかと。

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    2024年06月22日
  • ある晴れた夏の朝

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    広島と長崎への原爆投下。アメリカ人の学生達が肯定派と否定派に分かれて討論するという内容。
    児童書に分類される本なんですかね?とても分かりやすくて読みやすかったです。
    登場人物を色々なルーツをもつアメリカの学生達にしたのも良かったと思います。
    日系人部隊第442連隊の事は全く知りませんでした。読んでいて胸が苦しくなりましたが、知れて良かったです。
    読後感は良かったのですが、最後の核に関する出来事の年表を見ているとわたしは悲観的な方に気持ちのベクトルが向かいました。なんでだろ?
    まだ一度も広島も長崎も行った事がないので、行ってみたいと思いました。

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    2024年06月12日
  • 望月青果店

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     キョンキョンが解説していたので読んでみた。母親と娘との関係が複雑でもどかしいということが伝わった。自分にも娘と息子がいるけれど2人への想いは全く違うものだと自覚しているから自分が特別ではなかったんだとも思った。言葉では説明しがたいことが物語を通じてストンと落ちたようだ。それにしても果物を通して全盲の夫との現在の生活、青果店で育った鈴子の過去が行ったり来たりでラストは未来への続くという半生を体感できた。

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    2024年05月25日
  • ある晴れた夏の朝

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    広島・長崎の原爆についての肯否にを8人の若者たち、そしてそれぞれの人種たちの議論繰り広げられるお話。
    あの恐ろしい原爆から今年で79年。戦争すら知らない私たちが、もし、また戦争が起きたらどうなるのか…この本の中に、それぞれの若者たちが調査し、言葉の戦いがヒートアップ!
    広島や長崎、ハワイの真珠湾戦争など争いも学校でさらりとした勉強していないため、私の知識も乏しく、改めてネットで調べたり勉強になった。
    文章もルビが付いているので、小中学生さんにもおすすめしたい。

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    2024年05月18日
  • 幸福の一部である不幸を抱いて

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    誰かを好きになるということは、誰も制限することはできない。好きになっちゃいけない人なんてこの世にはいない。恋は自由。だからこそ不自由。
    何も気にせずあの人の胸に飛び込むことができたらどれだけ幸せだろうか。理性なんて今すぐ捨てたい。でも、できない。
    だから。だからせめて。ちゃんと返すから。だから今だけはどうか。
    そう願わずにはいられない。

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    2024年05月15日
  • ある晴れた夏の朝

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    様々な出自を持つアメリカ人8人が、原爆の是非についてディベートを行う構成。

    話として上手く纏まり過ぎているきらいが感じられ、星ひとつマイナス。

    日本人としての一番のハイライトは、原爆慰霊碑の
    「安らかに眠って下さい。
     過ちは繰り返しませんから」
    の解釈の部分。

    まさか、日本人の反省と捉える解釈が有り得るとは。
    フィクションだから、と思いたい。
    衝撃の展開であった。

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    2024年03月25日
  • 空から森が降ってくる

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    爽やかな本に出会ったという感想が読書中も読み終わったあとも続いています。森林浴のような心地良さを感じる小手鞠るいさんのエッセイ集です。
    ウッドストック という、北海道の富良野のような美しい自然の中に移り住んだ著者の、四季折々の自然から受ける恩恵が綴られています。

    森の中で 著者は、季節の移り変わりは空から降ってくるのだと捉えます。
    季節ごとの光が、生き物の声が、植物たちの息吹が、あるいは枯れていく彩りが、見ているものの心を治療していくと。

    自然の中で生活することは楽なことばかりではないし、日本も大好きだけど、それ以上に、ここが自分に一番あった場所だと言える著者を心から羨ましく思います。

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    2024年03月21日