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NYで亡くなった美しい叔母・千波瑠。謎を残した彼女の人生にはたった一つの秘められた恋があった――激しく切ない恋の結末。涙なくして読めない、著者7年ぶりの渾身の恋愛小説!
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Posted by ブクログ
“恋愛小説が嫌いという人に限って、恋愛への欲望が実は深い”。 そうなのかもしれない。 偶然でもいい 必然でもいい 目標でもいい 野望でもいい これしかない これだけができる これだけが好きだ そう思えることをひとつだけ見つけられたら 一生を通してそれを追求する … 私は一生かけて英語を好きでい...続きを読むるんだと思う。 祖父を亡くして思ったことは、 お通夜もお葬式も四十九日も一周忌も、 そして日々のお参りも、 残された人にとって大事な過程だということ。 繋がれる、喜んでる、個人の希望を叶えたい、 全てそう思わざるを得ない残された人のためでもあること。 遺品処理もそうだとこの本から気付かされた。 1、英語の生涯付き合う 2,残された家族の絆を深める 3、故人を想い、遺品を宝にする
僕と千波瑠は八つ違い。 僕は彼女を「ハルちゃん」と呼び、彼女は僕を「なっくん」と読んでいた。初恋の相手でもあった、憧れの美しい叔母・千波瑠が、14年間暮らしたNYのアパートで、僕は一人彼女の残した秘密の恋の残骸を整理する事となり…。 一言で言えば、折角の若さ・美貌・知性・情熱・一途さを、報われない...続きを読む不倫の恋に捧げてしまった女性の手記を主軸とした展開なのだが、彼女を蔑んだり哀れんだりする気にはならなかった。 親しかった甥にも、他の誰にも打ち明けたり泣き付いたりせず、全てを自分の中だけに秘めて、死期を悟った猫のように、いつの間にか姿をくらませる千波留の恋は、孤独で後ろ暗い反面、自由で気高いようにも思えた。 誰にも分かってもらえなくていい。 分かられてたまるか、と、秘めて、書いて、行動して、追及して、全てが幻だと知る。 燃え尽き感はあれど、虚しさは一切感じさせない恋愛小説だった。
美しい言葉で描かれた恋愛小説。 でも、この恋愛はいわゆる不倫なんだけど。 世間で強烈にバッシングされる不倫と、一体何が違うんだろうと考えたりしながら読んだ。 誰にスポットライトを当てるかで、恋愛って全く違う見え方をするんだろうな。
小手鞠さんの作品はやっぱり難しいなあと実感。 こういった方の作品が面白いと思えたらきっと私は大人になれてるんだろうなと思う。 「人の一生は、まるで蜘蛛の巣のように、細い糸と糸で丹念に編み込まれたものであるということ。 美しいけど、壊れやすい。 獲物が引っかかれば穴もあくし、修繕してもまた壊れてしま...続きを読むう。 それでも人は、死ぬまでせっせと編み続けるのでしょう。」ー本文よりー
シングルマザーの母親の年の離れた妹、ハルちゃん。ニューヨークで一人で暮らしていたが、突然亡くなり、日本に住む甥である夏彦の元に遺灰の引取主として連絡が入る。小説家を目指し、ボーイフレンドは不倫で結ばれることはなかった。夏彦は、ニューヨークのアパートを片付けながら、ハルちゃんを思う。 ニューヨークの...続きを読む部屋を片付ける夏彦と、ハルちゃんの書き残したものが、交互に進む。 ハルちゃんの思いが、静かに伝わる。
10年ぶりくらいに小手鞠さんの作品を読む。 あぁ、ひさしぶり。 と思わず声をかけたくなるほど、彼女は変わらない。 恋愛小説ってひさしぶりに読んだなぁ。 ルーの生き方はわたしにはとうてい理解できないけれど、ここまで強い想いを持って生きられたら、幸せであり不幸だろうな。 なんだか、読後は寂しくなり...続きを読むます。
ハルちゃんの面影を求め遺品整理をしにいくなっくん。恋人との関係から抜け出せなくなって、海外へ逃げ出したハルちゃんの心情が、手紙となって出てくる。あったかい作品でした。
ハルちゃんが死んでしまった…という事実から始まっていて、死因だけが最後まで何なのか…と付き纏うんだけど、終わりはちょっとホッとした。一つの事を突き詰めたら、周りがどう評価しようとも自分だけは確固たる己を手に入れることになる。それを体現した千波瑠は読み手からすると寂しいけど、夏彦や何も知らない娘に圧倒...続きを読む的な存在感を残しているのが面白かった。 ハルちゃんの相手の魅力が、読んでいて全く伝わらなく不快だったために、ハルちゃんの手紙も少々痛かった。世代の違いなのかな。
2020/04/08予約 はっきりしたことは、あまり書かれてないのに読書の想像の中で話しが進んでいく感じ。 主人公の美しく強い姉がニューヨークで亡くなる。 自死かと思ったが病死。 男との別れが、その理由?とわたしは違和感。 それ以前に、そこまで続くことがすごい。
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