小手鞠るいのレビュー一覧

  • 幸福の一部である不幸を抱いて
    杏子と幹広、そしてみずきと明典、2組の不倫カップルの恋。
    女性側はそれぞれ若い時に離婚歴があり、現在独身の30代。たまたま恋に落ちてしまった相手が既婚者だったという(それを知らないうちに好きになってしまっていた)ごく普通の女性たち。
    厚めの本で、わりと短いエピソードが順番に描かれているので、「不倫の...続きを読む
  • 私たちの望むものは
    ハルちゃんの面影を求め遺品整理をしにいくなっくん。恋人との関係から抜け出せなくなって、海外へ逃げ出したハルちゃんの心情が、手紙となって出てくる。あったかい作品でした。
  • なぜ泣くの
    ラプソディー・イン・ブルーが心に刺さった。人の魅力を引き出すためには、自分が魅力的でなければならない。
  • エンキョリレンアイ
    大人になった自分が意識してはじめて買った恋愛小説かもしれない。恋愛小説が嫌いなわけではないが、わざわざ購入してまで読むほどに好きなジャンルでもないのが理由。個人的には手紙のやり取りというのがそもそも好きなので、この本はすんなり入っていけたのかも。
    出会いの珍しいシチュエーションに比して、中間のエンキ...続きを読む
  • 欲しいのは、あなただけ
    苦しい。
    自分と重ねてしまって、吐きそうになりながら、泣きながら読んだ。

    「欲しいのは、あなただけ。」あなたとの子供が欲しいんじゃない。家庭が欲しいんじゃない。「あなた自身」がほしい。
    一卵性双生児みたいになりたい。別々の人間じゃなくて一緒になりたい。ドロドロに溶け合って、一つになりたい。

    かも...続きを読む
  • 私たちの望むものは
    僕と千波瑠は八つ違い。
    僕は彼女を「ハルちゃん」と呼び、彼女は僕を「なっくん」と読んでいた。初恋の相手でもあった、憧れの美しい叔母・千波瑠が、14年間暮らしたNYのアパートで、僕は一人彼女の残した秘密の恋の残骸を整理する事となり…。

    一言で言えば、折角の若さ・美貌・知性・情熱・一途さを、報われない...続きを読む
  • 窓

    父の仕事の都合でアメリカ暮らしを始めた窓香。母は、その後そのまま日本に戻らずアメリカに残った。自分に偽りなく生きるために。
    届いたノートにはありのままの母の姿が書いてあった。

    今も世界で戦争や内戦が起きている現状と、ナバホ国の宇宙的名勝地、伝え継がれる物語。かけ離れた2つの世界。
    実際、読んでいて...続きを読む
  • また明日会いましょう ~ホテル・リリーガーデンの五日間~
    西新宿にあるホテルを舞台に、駆け出しの小説家の高橋愛が、そのホテルのコンシェルジュである和泉喜子(ゆきこ)を取材して、小説を5日間で仕上げる愛の物語です。語り手が愛と喜子と交互に入れ替わり、それぞれの目線でストーリーが進み、お話の中での実話が実際に小説になっていきます。軽く楽しくスラスラと読めます。
  • 本をめぐる物語 一冊の扉
    短編集。以下気になったタイトル

    メアリー・スーを殺して(中田永一)…二次創作小説を書く女の子と、その小説の中に顔をのぞかせるメアリー・スーとの向き合い方について

    砂に埋もれたル・コルビュジェ(原田マハ)…認知症で徘徊癖のある父と世話をする娘の話。あとがきで本を埋める話について読み、考えるところが...続きを読む
  • スポーツのおはなし リレー 空に向かって走れ!
    スポーツのおはなしシリーズ、「リレー」

    くじ引きで決まったリレーのメンバー。

    それぞれの4人の思いを、真っ赤なバトンで繋げ‼︎
  • 空から森が降ってくる
    ニューヨークから3時間とは思えない
    自然豊かな暮らしが書かれています
    近所の湖に ブラックベアが
    水浴びをして
    玄関ポーチにも当たり前のように
    野鳥が巣を作り 
    チップモンクが手のひらから
    ピーナッツを受け取ってくれたり
    なんともまぁ 穏やかでうらやましい限りです
  • 放課後の文章教室
    中学生、高校生、大学生、浪人生などの様々な人たちからの「文の書き方」に関する質問に、小手鞠るいさんが、文章で答える本。

    堅苦しい書き方から始まる本かと思いきや

    「Twitterをつかって友達を増やすための、魅力的な文の書き方」とか、
    皆さんも毎年苦しんでいるであろう
    「感想文の書き方」とか、
    ...続きを読む
  • 空と海のであう場所
    市橋織江さんの写真がきれい。
    この作品を読むまでにいくつか小手鞠るいさんの作品を読んできたけれど、切ない終わり方が多いなと思ってきました。
    ですが、この作品は明るい希望が見えるような終わり方だったのでよかったです。
  • 窓

    小手鞠るいさんの文が好きだ。
    やさしくてまっすぐ
    やわらかくて強い

    亡くなった母からのノート(手紙)
    深く考えていく
    生きていく

    ≪ この世界 つながってるんだ 果てしなく ≫
  • たべもののおはなし パン ねこの町のリリアのパン
    ねこの町シリーズ
    大好きに奥様を亡くした犬の村のジョンソンさんに
    ふたごのねこのレオとルルのおかあさんのリリアさんのパンで元気づけようとします。
    やきたてのパンには、かなしみの形を変えることのできる、ふしぎな力がある「パンのひみつ」
    いろんなパンがおいしそう!

    パンのまめちしき
    作り方が発見された...続きを読む
  • 好き、だからこそ(新潮文庫)
    買ったのは多分2016年。大垣書店他のチェーン限定の復刊と。
    風子、洋子、風子、夏来、そしてぐるっと廻って風子と若菜。
    色々分かってない男は脇役でしかない。

    出てくる場所が、19歳の風子が過ごしたのは百万遍、夏来が住んだのは出町柳で、河野は旭川でボート部だったとか。
  • ねこの町のホテル プチモンド ハロウィンとかぼちゃの馬車
    ねこの町シリーズは、お仕事のことを教えてくれる本でもあるのかな?と思った
    いろいろなお仕事をしている人(ねこ)たちがいて、みんなで協力してホテルを運営している

    小学低学年向き
    くまあやこさんの絵、可愛い、好き
    時折カラーになる見開きページも素敵
  • 空から森が降ってくる
    鹿・リス・ウサギ・七面鳥・ふくろう、そしてブラックベアまでもが遊びにくるウッドストックの町はずれの森のなかの家に住む作者のエッセイ。ほんとうの豊かさとはどんなものなのかを教えてくれる。
  • 空から森が降ってくる
    完全に、タイトルで選択した本。
    自分がストレス過多になると、森に行きたくなる。
    今がそれで、このタイトルを見た瞬間に読みたい!と思った。

    植物や動物を擬人化する著者。
    自分も、よくやる。
    樹を「この子」って呼んだりする。
    だって、植物も動物も、意思を持っているもの。
    読んでいて、とても親近感。

    ...続きを読む
  • 星ちりばめたる旗
    114藤原ていさんの作品を彷彿とさせる世代を超えた物語。こういう歴史を教えない教育とはなんだろう。時系列が前後しないもので読んで見たい。