小手鞠るいのレビュー一覧
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読み始めて、しまった…と思った。ヒリヒリするような恋愛の追体験をしているような。けれど、やめられない。他人から見ると、どうしてそんな関係を続けるの? と言われるような恋愛も、そのさなかにいるときは、きっとこんな気持ちなんだろうなぁと、生き生きと伝わってくるような筆致。
激しく、強く、痛みさえ感じたあとの最終章で訪れる回想のとき。穏やかで、でもまだ痛みがあって。
「すべてを手に入れてもなお不幸な人間がいるように、すべてを失ってもなお、幸福でいられる人間もいるのだ」「愛を知るためには、愛さなくてはならないのだ」
この境地に至るまでの主人公の想いに、最後は静かにうなずかされてしまった気がする。
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小路さんがいらっしゃるので購入。
電車移動時間等におすすめな読みきりサイズの短編集。
宮下さんはスコーレNo.4のみ読んだことがあり、他の方々の作品は初めて読みました。
本というキーワードを多角的な視点でピックアップして物語が展開しています。
「メアリー・スーを殺して」は、二次創作の畑を通ってきた身としては、お、俺を殺してくれ、と思うような暗黒時代を思い出させるような、そんなリアリティのある空気にえぐられました。面白かった。
やっぱり大好きな作家さんということで贔屓目もりもりな気もしますが、「ラバーズブック」がとても好きです。読み返したい短編。短絡的じゃなくて完結していてなおかつ重量がある -
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【本の内容】
支配欲をむき出しに、ときに力で組み伏せる「男らしい人」と、家庭を持ちながらもひたむきに愛してくれる「優しい人」。
ふたつの恋を思い返すときだけ、わたしはつかの間生者になれた。
激しくのめり込み、やがて溺れる恋の欲望を、駆け抜ける文体で描き出し、圧倒的共感を得た注目の恋愛小説。
自由よりも、後悔よりも、欲しいのは…。
全選考委員が絶賛した、島清恋愛文学賞受賞作。
[ 目次 ]
[ POP ]
『欲しいのは、あなただけ』はストレートに心の痛覚を責めてくる恋愛小説だ。
市橋さんも「死のにおいを嗅ぎながら読んだ」という。
サディスティックな「男らしい人」と妻子がありなが -
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心の中に甘いものを
お菓子は人生にとって絶対必要なものではない。
しかし、その存在があることで自分が変化したり救われたりすることがある。
甘いことは幸せなこと。
不思議な本の旅が始まる。
主人公は遥と淳。
遥が人生で初めて立ち向かった困難。
それに打ち勝つ勇気をくれたのは、遥の亡き母が残した『お菓子の本』。
一方淳は、亡くなった祖父がずっと守ってきたパンとお菓子の店を閉めることに悲しみを覚えている。
そこで彼を助けたのが『お菓子の本』。
二人を結びつけるもの、二人だけではなくてあらゆる場所にいる人たちと結びつけ合うきっかけが『お菓子の本』だったのだ。
真っ白な頁に夢を描く。
皆同じ小麦粉だ -
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施設で出会った一組の男女が大人にであって再会し、別れ、
再びつながりの糸をたどる物語り。
心の扉を相手に向けて開けたと思えても、
じつはその中には鍵のかかった小さな扉があったり。
人は簡単に「自己開示」というけれど、開け方がわからない、
そもそもどうすることが「開ける」ことなのか分からなかったりする。
そんな自分に気づいていながらも、どうしようもなくて、
一人でいること、誰にも束縛されず孤独でいることを「自由」とよんで
自分の内側に鍵をかけてしまう。
なんだかアラシの気持ちが良く分かる気がしました。。
そんなアラシが二人をモチーフに書いた「泥棒猫と遊牧民」は
心の悲鳴が聞こえてきそうなほ -
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・・・生きている人を愛するように、亡くなった人を愛し、亡くなった人のことを書きたい。死んでしまった人のことを「今」によみがえらせたい。
死者と過去を、生者と現在のように、見つめたい。なぜなら、わたしとあなたの時間は、過去に向かって流れているのだから。過去に向かってしか、進んでいけないのだから。過去が、わたしたちの現在であり、未来なのだから・・・
生者の驕りを廃して、過去に愛した今は会えない者への真実を追い求め、亡くなること、亡き人への想いを歌い上げる賛歌です。
職場の後輩だった女の子、はじめての仕事をくれた編集者、何通もの手紙をやりとりして別れた人、若くして逝った詩人、亡き祖母、大好