あらすじ
アメリカにホームステイをした中学1年生の遥。あれもしたいこれもしたいと思い描いていたのに、初日から英語の発音をからかわれ、落ち込みます。そんな時、遥は、荷物の中に一冊の手描きのお菓子の本をみつけます。その本は遥に「自分で切り抜ける力」を与えてくれたあと、今度はおじいちゃんをなくしたばかりの中1の男の子、淳の手元に旅をしていきます。お菓子の本が運んでくれるのは「愛する人の気持ちの入ったレシピ」!?
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Posted by ブクログ
アメリカにホームステイしたが、家族になじめず孤独に過ごしていた遥。町民みんなから愛されるパン屋さんをやっているおじいちゃんの孫、淳。二人が一冊のお菓子の本で、不思議につながりあう。二人にとって大切な”何か”を運んでくれる”旅するお菓子の本”。留学や旅の中で何かを見つけ出す二人の話が、自分と重なりとっても親近感がわいた本。読み終わった後に、心の中があったかくなる本。お勧めです。
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亡くなったお母さんがかいた世界に一冊しかない「お菓子の本」。
出会うはずのなかった2人が出会い、知り合う前に離れ、再び出会う、その仕掛けにちょっとやられました。
話の中は、焦げたバターと甘い香りがふわりと漂っています。
紅茶をかきまぜると、ザラメの砂糖がゆっくり、サラサラとけるような、そんな印象が残りました。
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本が人の人生に影響を与える時とは。本書で登場する『お菓子の本』は、世界中を旅しながら、多くの人の人生に影響し始めます。本一冊から広がる物語に、読み終わる前から感動しっぱなしでした。
Posted by ブクログ
心の中に甘いものを
お菓子は人生にとって絶対必要なものではない。
しかし、その存在があることで自分が変化したり救われたりすることがある。
甘いことは幸せなこと。
不思議な本の旅が始まる。
主人公は遥と淳。
遥が人生で初めて立ち向かった困難。
それに打ち勝つ勇気をくれたのは、遥の亡き母が残した『お菓子の本』。
一方淳は、亡くなった祖父がずっと守ってきたパンとお菓子の店を閉めることに悲しみを覚えている。
そこで彼を助けたのが『お菓子の本』。
二人を結びつけるもの、二人だけではなくてあらゆる場所にいる人たちと結びつけ合うきっかけが『お菓子の本』だったのだ。
真っ白な頁に夢を描く。
皆同じ小麦粉だったものが、ケーキの夢を見たり、スコーンになる夢を見たりする。
その夢を彼らは記録していく。
そしてその夢がまた別の人の夢になり、現実となるように。
結末は人の夢や希望が広がっていく終わりになっている。
自分が作り上げたものが一人一人の胸に届くことのなんと素晴しいことか!
涙も笑いも全て混ぜ込んで作り上げた、自分だけの心のお菓子。
そのお味は?
「夢はきっと現実になります。なくしたものはかならず、形を変えて、新しい形になって、よみがえってきてくれます」
お菓子と、『お菓子の本』はそして旅立ち、心の中に。
Posted by ブクログ
大人向けの書籍ではないのかもしれないけれど、すごくホカホカして、優しいお話でした。全てのお話が繋がった時に、お菓子が焼けたような、そんな気持ちになりました。
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松倉さんのイラストつながりで読んだ本。
中学生時代からのハルカとジュン 二人の視点から書いてある話。
世界に一つの手書きのレシピ本 『お菓子の本』
ハルカの亡くなったお母さんが書いたもので
そこに書かれているレシピが みんなを幸せにしたり
元気づけたりして。
ハルカが失くしたと思ったら ジュンが持っていて
いつか返そうと思いながら
旅をして レシピを追加していく。
最後は 偶然のめぐりあわせで 本が戻り、
いろんな国の言葉で出版されることになって。
本の旅は続いていくんとー。
Posted by ブクログ
最初の方は物足りない気がしてたけど、どんどん引き込まれていった。
このパン屋さんに行ってみたいと思ったし、この本を読んでみたいとも思った。
自分のレシピを加えようとは思わなかったけど。
Posted by ブクログ
小手鞠さんって誰だったか…
表紙ちょっとこわいんだけど(かわいいんだけど)なかなかよかった
お菓子の本とそれをめぐる男の子と女の子のお話
なんでふたりは再会できなかったのかって
夏休み海外行ってたからか
他の店員さんじゃたしかになにもいえないよなぁ
男の子のお母さんが経験もないのに(興味もなかった)1ヶ月習っただけでお店をひらいてひとが感動するようなお菓子を作っちゃうことが疑問
そんな簡単にできるもんなのか
熱意でなんとかなったのか
センスや才能があったのか
なんなのか…
学生でバイトの男の子がパン作りってそんな暇あるのか…
って早起きすればいいのか
学業との両立…
なんかすごいどうでもいい細かいことが気になってしまった
でもいいはなしだった
高学年~中学生向きかな
お菓子やパン作りたくなる
Posted by ブクログ
表紙があまりにもかわいらしかったので手にとる。
手作りの一冊のお菓子の本が
ひとりの少女、ひとりの少年の背中を押す。
本をなくしてしまったところで、ああ、そっちに話が繋がるのかあ、とは
思ったのだけれど、
まさかそこまで時間がかかるとは。
にしてもやはりおいしいものは人を幸せにするなあ。
思わずそのレシピのものをつくりたくなってしまう。