あらすじ
恋愛小説の名手による、魂の愛の物語。 イラストレーターとして着実にキャリアを積んでいる木の葉に、作家となったかつての恋人アラシから一篇の物語が届く。 作品にこめられたものとは。 遠い日の約束が果たされるとき、明らかになるのは―――恋愛小説の名手が、時も距離も越える思いを描く、心ゆさぶる魂の愛の物語。
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Posted by ブクログ
基本、さらっと、軽く読みたい時に手に取る作家さん。
無防備に手を出したら、結構やけどしました。
言葉は綺麗で、相変わらず、さらさらした語り口だけど、
言葉の裏に込められた想いにぶち当たった時、気がついたら自分も深く物語の世界観に入り込んでいました。
奪うよりも与えること。
疑うより信じること。
そんなことを考えさせる、大人の童話。
Posted by ブクログ
『人間が一番大切なものはなに?』『それはね…』
人間は、なくしたものはなくしてから気づき、求めるのですね。
自分にとって一番大切なものは何だろうか?
愛?夢?仕事?友人?
やわらかいタッチで描かれるふたり。移り変わる感情。
心に穴を開けたのは誰だったのでしょう。
泥棒猫は実はあなただったのですね。見事に裏切られました。
Posted by ブクログ
書店で見つけてインスピレーションで一年前の今頃購入したもの。
何回も読み直していたので、今でも話を覚えています。
一度離れてしまった恋人が、再びお互いを知って…
惹かれていくのですが…というようなお話。
結末がじーんときて、とてもいいお話でした!!
Posted by ブクログ
ローティーンのときの幼い恋人だった二人が、
二十歳を越えて再開し、一緒に暮らし始め、
本物の恋人時代を過ごしたが、
あるきっかけにより、悲しい別れをむかえた。
そして三十路を越え、仕事絡みでまたもや再会。
(正確には本人同士は会っていないけど)
彼の書く童話の挿絵を描く主人公が、
離れた場所から送られてくる童話の原稿を読みながら、
自分への隠されたメッセージに気付き、
本当に大事なモノが何であるかを受け止める。
この作品、すごく好き!
Posted by ブクログ
大阪出張中、梅田阪神の書店にて装丁が素敵でつい手に取ってしまった一冊。
ちょうど人生に絶望を感じていた時期に出会えたことを感謝してしまうほど、私にもう一度生きていく力を与えてくれたフレーズがたくさん詰まっている。
これからの人生の中で躓きそうになったとき、
必ずこの本を開いて立ち上がるパワーをもらうような気がする。
遊牧民と泥棒猫の話もとても良かった。
ぐいぐいと読み手を惹きこむ力、そして心地良いリズムを感じた。
ぜひポプラ社で大人向けの絵本として世に送り出してほしい。
「奪うことよりも与えることのほうが、ずっと楽しいんだよ。奪えば奪うほど、奪った者は不幸になっていく。与えれば与えるほど、与えた者は幸福になれるんだ」
「嘘と真実は表裏一体。
信じれば、嘘でもほんとのことになる」
与えて欲しかったら、まずは自分が相手に与えていかないと。
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市橋織江さんの写真がきれい。
この作品を読むまでにいくつか小手鞠るいさんの作品を読んできたけれど、切ない終わり方が多いなと思ってきました。
ですが、この作品は明るい希望が見えるような終わり方だったのでよかったです。
Posted by ブクログ
作家の有為とイラストレーターの木の葉の恋愛の話だけど、この本の中にもう1つ2人で作った物語があって、不器用な2人の気持ちはその中で素直に表されてました。普通の幸せな恋愛じゃないけれど、足りないものを補う恋愛のカタチでした。愛は受け容れるスペースを空けとかなきゃいけないんだとしっくりきました。
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りんごの木守り。
心に深い傷を抱え、その傷を隠すために?忘れるために?自分の心すらも騙すために?嘘をつき続けるアラシ。
そんなアラシが紡ぐ物語に、挿絵を描くことになった、元カノのこのはちゃん。
りんごの木守り。自分のすべてを投げ打ってでも、守りたい、そばにいたい。そんなふうに想える人がいるということは。とても素敵なこと。
Posted by ブクログ
施設で出会った一組の男女が大人にであって再会し、別れ、
再びつながりの糸をたどる物語り。
心の扉を相手に向けて開けたと思えても、
じつはその中には鍵のかかった小さな扉があったり。
人は簡単に「自己開示」というけれど、開け方がわからない、
そもそもどうすることが「開ける」ことなのか分からなかったりする。
そんな自分に気づいていながらも、どうしようもなくて、
一人でいること、誰にも束縛されず孤独でいることを「自由」とよんで
自分の内側に鍵をかけてしまう。
なんだかアラシの気持ちが良く分かる気がしました。。
そんなアラシが二人をモチーフに書いた「泥棒猫と遊牧民」は
心の悲鳴が聞こえてきそうなほど悲しく感じられます。
それでも最後は二人を繋ぐ「魂の粒子」がとても輝いて、
目に見えるようで、とても羨ましかったです。
ムシの知らせとも違う、そんなつながりを感じられたら素敵だろうなぁ、と
現実をみてちょっと切なくなってしまいますが、
読後感はすばらしく温かいものでした。
心の鍵の開け方を知らなくて、
それでもその内側にあるものを相手に届けたくて。
もがきながらも、それを相手に知られたくなくて。
人がつながることの美しさを、きれいに伝えてくれます。
Posted by ブクログ
「好きな人のために、空っぽの器になりなさい。そうすれば、その人とずっと、死ぬまで、愛し合っていける。最初から中身がぎっしり詰まった器には、もうそれ以上、何も入らないでしょう?心の中に愛がぎっしり詰まった状態だと、本人も相手も苦しくなってしまうの。絵を描く時には、最初からたくさん色のついた紙じゃなくて、まっ白な紙を選ぶでしょう?愛も、それと同じなのよ。白いところがあるから、それは絵になるの。器も同じ、中が空洞だから、使い物になるの。」
Posted by ブクログ
それは風にのって、届いた。
フリーのイラストレーター木の葉の元に、かつての恋人である『アラシ』から物語が届く。
約束をやぶってばかりだったアラシが守った、『約束』
それがこの物語だった。
離れ離れになったふたりをつなぐ、たったひとつの物語。
Posted by ブクログ
著者の名前がなんとなく目についたので購入。おもしろかったです。こってこてのロマンスではないのですが、ヒロインとヒーローのあの何とも言えない関係から目が離せませんでした。小手鞠るいは詩人さんなので、文章のリズムもいいと思います。比喩も上手でした。
Posted by ブクログ
昔の恋人のアラシの連載の挿絵を描く事になった三十二歳のイラストレーターの木の葉が、登校拒否をして施設で出会った中学生以降の彼との過去を回想する。チャラくて、自分達をモデルに木の葉目線で書かれた童話もその有り様が女々しくて、アラシの魅力がわからなかった。亡き姉の五年生になる娘を育てる日常が微笑ましい。
Posted by ブクログ
普段あまり恋愛小説は読まない方ですが、この作品は好きでしたね。
うつくしい恋愛小説、とでもいうべきか。かと言ってありきたりで単純な作品ではなくて。
どこか幼さの影を残しながらも、反面決して幼くして抱え込めない、傷みを知っている大人の強さと心のゆとりが必要な、そんな二人のおはなし。
読み終えた後のスーっと水のように染み込んでいく余韻が心地よかった。
装丁もとても好きです。
Posted by ブクログ
るいさんらしいタイトル。
ストーリーもるいさんの作品だと知らなくても
読めばわかる、とても”らしい”作品。
イラストを描く木葉と童話を書くアラシ。
偶然の出会いが二度あればそれは運命、
なんてことを聞いたことがあるけれどふたりはまさに運命。
木葉の大きくあたたかな心、強さ。
アラシの弱さを太陽にあててふっくらした毛布で包むかのよう。
あいだにはさまれる童話、
アラシ作「泥棒猫と遊牧民」がとてもよかった。
続きは?続きは?と気になってしまう。
そして泥棒猫が遊牧民から盗んだものは何なのか。
遊牧民のようなおおらかで外へ向けて解放しているような
自然体な姿勢に憧れる。
Posted by ブクログ
自分は今まで猫だと思っていた。でも遊牧民なんじゃないかって。じゃあ、猫はだれ?よー太は待っていてくれたのだろうか、待っていてくれるのだろうか…?
いずれにしても、傷付けたよー太の気持ちを少し感じたきがした。
Posted by ブクログ
物語と進行して書かれているアラシの書いた猫のお話がとても印象的でした。小手鞠さんは綺麗な文章を書くなぁ。
木の葉とアラシの関係に目が離せない感はあったけど、なんか物語的に何かが足りない感じがしました。
透明感があってさらっと読めちゃう感じ。
私の一番大切なものって何だろう…
Posted by ブクログ
人を信じられず、愛することを恐れているアラシ。そんなアラシから木の葉は離れていった。すれ違ってしまった二人。アラシの描く童話によって、二人はまた出会う。その物語には、アラシの想いがつまっていた。
Posted by ブクログ
本屋でタイトル買いした一冊。
過去に深い傷をもつアラシと木葉(このは)
幼い頃、施設で出会い、離れ、二十歳で再会し
すぐに同棲。
深い愛情で結ばれてはいても、自由と孤独を愛する
アラシについていけない木葉。
愛すれば愛するほど、束縛してしまう気持ちをどうして
いいかわからなくなり、結局は自分のもとを去っていってしまった
アラシ。
そんな二人が 大人になって また出逢うことに・・・・
自分が書いた物語に イラストレーターである木葉に挿絵を依頼する
アラシ。
その物語が二人を繫ぐ糸になる。
物語自体は優しくていい感じだけど、亡くなった姉の子供の話は
なくてもよかったような気がする。
結末は多分二人が出逢うってことだから、そうなると
今度は姉の子供がネックになるわけで・・・・
なんとなくすっきりしない読後感だったので星は3つ。
時間がたっぷりあるときにゆっくりと読み返してみたい。
(アラシの物語だけ)