小手鞠るいのレビュー一覧

  • 猫の形をした幸福

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    なんとなく表紙が気になって手にしてみる。
    買い猫が死んじゃうお話なのね・・・と思いつつ、いったん手放すも、猫好きの本読み友達の顔が浮かんで、たまにはこういうのも読んでみますか、と購入w

    猫のかたちの幸せは、猫のかたちの空洞に・・・。
    愛し合っている二人は、喜びは何倍にもできるけど、喪失は半減させることができない。
    それぞれが猫のかたちの空洞をかかえ、それはそれぞれの方法で埋めていくしかないらしい。

    でも、その猫のかたちの空洞の中に猫はいる。
    埋めるのでなく、お互いがそれぞれの猫のかたちを、悲しいものとしてでなく、愛おしむことができるようになったとき、また三人で一緒に暮らせるようになる・・・

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    2016年07月10日
  • 思春期

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    暗さに辟易していたが、著者自身の中学生時代の話なのだなと気付いてからは素直に読み進められた。
    自分はエロに嫌悪感は一切なかったなー、と。人それぞれやなー。

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    2016年06月16日
  • 空と海のであう場所

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    ネタバレ

    りんごの木守り。

    心に深い傷を抱え、その傷を隠すために?忘れるために?自分の心すらも騙すために?嘘をつき続けるアラシ。

    そんなアラシが紡ぐ物語に、挿絵を描くことになった、元カノのこのはちゃん。

    りんごの木守り。自分のすべてを投げ打ってでも、守りたい、そばにいたい。そんなふうに想える人がいるということは。とても素敵なこと。

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    2016年03月11日
  • 野菜畑で見る夢は

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    ネタバレ

    ばらばらかと思った話がすべてつながっていていろいろな視点からみることができて面白かったです。
    新鮮な野菜が食べたくなりました。

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    2016年03月05日
  • 望月青果店

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    縁結びとなった盲導犬の茶々。茶々の視点から見たらそれもまた面白そうだと思ったけど、茶々は過去の事は知らないしな…。なんだかほんわりとした温かさが残りました。

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    2016年02月26日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    ⚫メアリー・スーを殺して/中田永一(乙一)
    ⚫旅立ちの日に/宮下奈都
    ⚫砂に埋もれたル・コルビュジェ/原田マハ
    ⚫ページの角の折れた本/小手鞠るい
    ⚫初めて本をつくるあなたがすべきこと/朱野帰子
    ⚫時田風音の受難/沢木まひろ
    ⚫ラバーズブック/小路幸也
    ⚫校閲ガール/宮木あや子

    こういった本を読んでいつも思うのは、自分にとって新しい作家に出会える嬉しさ。
    といっても、今までは目当ての作家以外に1人2人いれば当たりだったが、今回は4人もいる。
    誰から手を出そうか。

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    2018年04月18日
  • あなたとわたしの物語

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    新宿南口から徒歩5分の場所にある白いホテル、20階のティールームで繋がっているオムニバス作品。
    切なくて美しくて好きなかんじでした。

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    2015年08月27日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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     短編集。どれも面白く、さらりと読めた。

     作者・読者・装幀家・校閲者など、色々な立場から本と関わる主人公たちの、本に纏わる物語。

    「メアリー・スーを殺して」を特に気に入った。

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    2015年07月03日
  • 思春期

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    中学生は思春期の真っ只中。
    小学校とは違う「大人」の世界がぐっと自分に近づいてくる。
    それに憧れはするけれど、目の前にある世界は決して思い通りにはいかない。
    恋や友情、親との関係、進学、容姿、その他いろいろ。

    ちょっと気にくわないから悪口を言ってみた。
    そしてそれで友人を失う。

    ちょっとサボってみたら、あっという間に成績は落ちる。
    ちょっと寝てたら、親に叱られる。
    ちょっと食べたら、変なぶつぶつはできるし、なんだかプニプニしてきたみたい。

    ああ、もう、こんな毎日のどこが楽しいの?!

    私って性格悪い。
    嫉妬もするし、腹も立つ、しかもブス!最悪。

    あの人が好きみたい。
    でも、本当に、私は

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    2015年06月10日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    旅行中に持ち歩くのに
    重すぎず(内容的にも)
    さらっと読めるものを、と購入。
    題名の通り、本をめぐる様々なお話。
    どの作品も、さらっと読めるうえ
    いい話だった。

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    2015年07月15日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    砂に埋もれたル・コルビュジエ 原田マハ
    初めて本をつくるあなたがすべきこと 朱野帰子
    校閲ガール 宮木あや子
    この3作が良かったな。

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    2015年05月04日
  • 欲しいのは、あなただけ

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    読み始めて、しまった…と思った。ヒリヒリするような恋愛の追体験をしているような。けれど、やめられない。他人から見ると、どうしてそんな関係を続けるの? と言われるような恋愛も、そのさなかにいるときは、きっとこんな気持ちなんだろうなぁと、生き生きと伝わってくるような筆致。
    激しく、強く、痛みさえ感じたあとの最終章で訪れる回想のとき。穏やかで、でもまだ痛みがあって。

    「すべてを手に入れてもなお不幸な人間がいるように、すべてを失ってもなお、幸福でいられる人間もいるのだ」「愛を知るためには、愛さなくてはならないのだ」

    この境地に至るまでの主人公の想いに、最後は静かにうなずかされてしまった気がする。

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    2015年04月15日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    苦手あり、鷲掴みあり、ニッコリあり。
    楽しく読んだ、アンソロジー。

    原田さんは「認知症」の父親を介護する女性の話が、
    現実的でたまらなかった。

    小路さんの「旅の本」でなくて、「旅する本」。
    らしくて大好き。

    沢木さんは初読みですが、面白かった。
    無職の40歳、男性、時田風音が受賞後の2作目を書く時のお話。
    結構笑えて面白かった。おっちゃん、頑張りや!と思う。

    初読みの作家さんが多くて、いい出会いだったな。

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    2015年03月29日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    小路さんがいらっしゃるので購入。
    電車移動時間等におすすめな読みきりサイズの短編集。
    宮下さんはスコーレNo.4のみ読んだことがあり、他の方々の作品は初めて読みました。
    本というキーワードを多角的な視点でピックアップして物語が展開しています。

    「メアリー・スーを殺して」は、二次創作の畑を通ってきた身としては、お、俺を殺してくれ、と思うような暗黒時代を思い出させるような、そんなリアリティのある空気にえぐられました。面白かった。

    やっぱり大好きな作家さんということで贔屓目もりもりな気もしますが、「ラバーズブック」がとても好きです。読み返したい短編。短絡的じゃなくて完結していてなおかつ重量がある

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    2015年02月08日
  • いちばん近くて遠い

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    複雑に絡み合った登場人物の関係。男だけではなくて女も同時に複数の人を愛することができるし、利用することもできる。
    まあ、そうなんだろうけど。
    こんな世界に自分も属してるかと思うと怖いと思うけど、逆にドップリと浸ってみたい気もする。

    利用される側よりは利用してやる!

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    2015年01月27日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    書名通り、本をにまつわる、いろんな作家さんの短編集。その中で、時田風音の受難が少しコメディっぽくて、一番面白かった。

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    2014年10月08日
  • ありえない恋

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    親友の父親・松川に思いを寄せる女子大生の理名。しかし、松川はメールのやりとりをきっかけに、まだ見ぬ恋愛小説家・まりもに恋してしまった。まりもは、二度と会うことのできない元恋人・真人を忘れられずにいる。真人はそのころ…。かなわぬ恋、ひとめ惚れの恋、忘れられない恋。八人の男女が織りなす六つの恋物語。文庫オリジナル、「お手紙編」を収録。(BOOKデータベース)

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    2014年09月29日
  • 欲しいのは、あなただけ

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    【本の内容】
    支配欲をむき出しに、ときに力で組み伏せる「男らしい人」と、家庭を持ちながらもひたむきに愛してくれる「優しい人」。

    ふたつの恋を思い返すときだけ、わたしはつかの間生者になれた。

    激しくのめり込み、やがて溺れる恋の欲望を、駆け抜ける文体で描き出し、圧倒的共感を得た注目の恋愛小説。

    自由よりも、後悔よりも、欲しいのは…。

    全選考委員が絶賛した、島清恋愛文学賞受賞作。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    『欲しいのは、あなただけ』はストレートに心の痛覚を責めてくる恋愛小説だ。

    市橋さんも「死のにおいを嗅ぎながら読んだ」という。

    サディスティックな「男らしい人」と妻子がありなが

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    2014年08月23日
  • 本をめぐる物語 一冊の扉

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    物語を紡いだり、装丁したり、校閲したり…

    とにかく本作りに関連した話ばかりだから、読書好きにはたまらない一冊。

    読んだら、本がもっと好きになれそう。もしかしたら、本を一冊作ってみたくなるかも…

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    2014年08月12日
  • 猫の形をした幸福

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    小手鞠るいさんの
    恋愛小説を読むのは3回目ですが
    私はどれもかなり好きです。

    こんな愛の形もいいな、
    こんな夫婦になりたいな、
    って思えました。

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    2014年05月27日