あらすじ
正直に生きれば生きるほど、堕(お)ちていく――。松下絵里子(28歳)。スポーツ用品メーカー勤務。結婚も決まり、公私ともに充実の日々が始まるも……「優等生の悪女」。佐藤美鶴(34歳)。小さなサンドイッチ店で働く主婦。元デパートの店員。献身的な夫がいながら過去の男に……「懲りない悪女」。加賀美さとみ(53歳)。セレクトショップ「トップシークレット」社長。欲望にどこまでも忠実な女性起業家。多少の犠牲は……「華麗なる悪女」。向井沙也香(21歳)。セレクトショップ「トップシークレット」社員。さとみの下で働く上昇志向の強い新入社員。職場には絵里子の婚約者がいて……「純情そうな悪女」。――彼と同じ未来を見ていたはずなのに。――彼女には僕の知らない別の顔がある。人は星、人生は夜空。かかわり合う人々が点となり、ひとつの星座を形づくる。ままならない男と女の関係を、それぞれの視点で描いためくるめく恋愛小説。
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Posted by ブクログ
ままならない男と女。
正直に生きれば生きるほど、堕ちていく。
帯の紹介は、こんな感じ。
多少、ねちっこいと思うところはあるけれど、先が気になって優先的にに読んでしまう、昼メロ的中毒性がありますね。
三組のカップル+一人のバリキャリ50代美貌起業家女性が、絡み合う恋心と身体。
一組目は、長い交際の末にようやく婚約にたどり着いた若いカップル。女性は、真面目で仕事も頑張るんだけど、なぜか彼以外の優しさを必要としてしまう。
次は、結婚8年、子供はまだいない。ご主人は奥様大好き、妻は不安定な夫婦。ご主人に充分愛されても、若い頃の元彼の奔放さに振り回される妻。
そして、バリバリの不動産マンから子供の交通事故死から離婚となった、たぶんまだ愛が残る二人。
若いカップルの男の子にバリキャリが手を出して、二人の女子が不動産屋の男子が気になって、
等々。
フィアンセがありながら、歳上の男に恋する女。
優しい夫に守られながら、昔の男を切れない女。
仕事を餌に、好きな男の息子を堕とす女。
なかなかの冒険作。雑誌THE21文蔵というビジネスウーマン向の連載小説だったようです。
ラストは、このままだと女性起業家一人勝ちに近い感じ。でも、まだ、この絡みとビジネスは続きますよ〜。どうなるでしょうねと、お洒落に煽る。
Posted by ブクログ
複雑に絡み合った登場人物の関係。男だけではなくて女も同時に複数の人を愛することができるし、利用することもできる。
まあ、そうなんだろうけど。
こんな世界に自分も属してるかと思うと怖いと思うけど、逆にドップリと浸ってみたい気もする。
利用される側よりは利用してやる!