【感想・ネタバレ】いちばん近くて遠いのレビュー

あらすじ

正直に生きれば生きるほど、堕(お)ちていく――。松下絵里子(28歳)。スポーツ用品メーカー勤務。結婚も決まり、公私ともに充実の日々が始まるも……「優等生の悪女」。佐藤美鶴(34歳)。小さなサンドイッチ店で働く主婦。元デパートの店員。献身的な夫がいながら過去の男に……「懲りない悪女」。加賀美さとみ(53歳)。セレクトショップ「トップシークレット」社長。欲望にどこまでも忠実な女性起業家。多少の犠牲は……「華麗なる悪女」。向井沙也香(21歳)。セレクトショップ「トップシークレット」社員。さとみの下で働く上昇志向の強い新入社員。職場には絵里子の婚約者がいて……「純情そうな悪女」。――彼と同じ未来を見ていたはずなのに。――彼女には僕の知らない別の顔がある。人は星、人生は夜空。かかわり合う人々が点となり、ひとつの星座を形づくる。ままならない男と女の関係を、それぞれの視点で描いためくるめく恋愛小説。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

なんだかダークな気分になった。埋められない空白を補填しなければならない人間はどこまでも行けるしどこへも行けないんだろうなと思った。

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2015年06月03日

Posted by ブクログ

ままならない男と女。
正直に生きれば生きるほど、堕ちていく。
帯の紹介は、こんな感じ。
多少、ねちっこいと思うところはあるけれど、先が気になって優先的にに読んでしまう、昼メロ的中毒性がありますね。
三組のカップル+一人のバリキャリ50代美貌起業家女性が、絡み合う恋心と身体。
一組目は、長い交際の末にようやく婚約にたどり着いた若いカップル。女性は、真面目で仕事も頑張るんだけど、なぜか彼以外の優しさを必要としてしまう。
次は、結婚8年、子供はまだいない。ご主人は奥様大好き、妻は不安定な夫婦。ご主人に充分愛されても、若い頃の元彼の奔放さに振り回される妻。
そして、バリバリの不動産マンから子供の交通事故死から離婚となった、たぶんまだ愛が残る二人。
若いカップルの男の子にバリキャリが手を出して、二人の女子が不動産屋の男子が気になって、
等々。
フィアンセがありながら、歳上の男に恋する女。
優しい夫に守られながら、昔の男を切れない女。
仕事を餌に、好きな男の息子を堕とす女。

なかなかの冒険作。雑誌THE21文蔵というビジネスウーマン向の連載小説だったようです。
ラストは、このままだと女性起業家一人勝ちに近い感じ。でも、まだ、この絡みとビジネスは続きますよ〜。どうなるでしょうねと、お洒落に煽る。

0
2024年02月04日

Posted by ブクログ

複雑に絡み合った登場人物の関係。男だけではなくて女も同時に複数の人を愛することができるし、利用することもできる。
まあ、そうなんだろうけど。
こんな世界に自分も属してるかと思うと怖いと思うけど、逆にドップリと浸ってみたい気もする。

利用される側よりは利用してやる!

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2015年01月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

文章が綺麗で読みやすかった。
日常の合間に、長文の「」が入るのが新鮮だった。面白い。

幸平が過去に舞子と浮気しているような気がした(文章にはなかったけど何となく)

面白かっただけに、ラストが急展開で吃驚した。

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2017年01月16日

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