若松英輔のレビュー一覧
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オムニバス形式。
大切な人を亡くして悲しいときに、自分自身と死者にどう向き合うかという視点と、
悲しみの真っ只中にいる他人とどう関わるのかという視点があると感じた。
宇多田ヒカルの「夕凪」という曲の原題は「Ghost」なのだが、あの曲の理解が少し深まった気がする。私は悲しいことがあったとき、「夕凪」を聴けなくなったため、本を読めなくなったエピソードに共感を覚えた。今まさに自分で物語を書いているから本が読めないのなら、あの曲が聴けなくなったのはその時まさに自分で言葉を書き連ねていたか、詠っていたからなんだと思った。
もっと深く話を聞き進めたいところで章が終わる。共著者の本を読みたくなった。 -
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神谷美恵子さんの「生きがいについて」の解説を、東工大の若松先生が著したもの。「生きがいについて」はそんなに難しいものではないが、やはり専門家の解説があると理解が深まる。「生きがいについて、失うことと、見失うことは違う」「生きがいを見つける人生は、旅行ではなく「旅」である。決まった目標地も日程もない」「生きがいは到達すべき一地点ではなく、旅を進める一歩一歩」「ハンセン病患者という特殊な人間がいるのではなく、それを生きている個々に人間だけが存在する」「生きがいは、しばしば心の熾火となって存在している。消えているわけではない」「生きがいとは「朝」のようなもの。毎日夜が来て朝が巡ってくるが人々はそれに
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『詩を書くってどんなこと?: こころの声を言葉にする (中学生の質問箱)』/若松英輔
元々、読書をする中で、色々なジャンルの書籍を読んでいたが、どうしても、この「詩」の分野に踏み入れることができなかった。
「詩」とは一体何なのか?何を持って「詩」というのか?という疑問がずっとあったから。だから、この詩はいいとか悪いという評価は勿論、その判断すらできなかった。興味はあるけど、触れたくない分野だったが、この書籍を通じて、その詩の一片を触れることはできた。
そもそも、評価も判断もいらないものが「詩」であって、人間が本来持ち合わせている感情を素直に吐露することの大切さを教えてくれる。吐露する場所 -
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ネタバレ力のあるものが弱き者のところに出向く。そうしてみなければ、隠れているものなど見えてこない
東洋思想たちは、富は常に得の結果であり、両者は木と実との相互の関係と同じであると思います
信頼を失ってみて初めて、信頼は生まれてくるものではなく、築きあげなければいけないものだと気づいたのです
金銭は、有効に使うものへと受け継がれ得る。金銭を使って他の人の役に立つ事業を行うことも、事業をより発展させるものへと継承され得るので遺物になる
私が少年の頃もお月見の習慣は残っていました。月を愛でるだけではなく、今に感謝し、家族の無事を祈るのです
影響の深度を考えたとき、身近に示した人々は、どの歴史的な人物よりも強 -
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【所感】
「考える」「信じる」って何だろう…、本を読みながら自分の思考がぐるぐるになって、ページが進まない。そこで途中の一説にハッとする「他人が20年かけて考えた事は私たちも20年かけて考える必要がある。せめてその準備をしなくてはならない」。大切なのは「早くわかること」ではなく「長く考えること」の大切さを教えてくれました。
【あらすじ】
4つの章立てで、偉人たちの問いと解釈について著者の言葉で解説してくれる。ここで大切なのは偉人の問いに対する解釈は、一つの見方に過ぎずあくまで自分自身が問うことを求められる。
第一章:「対話する」ことについてプラトン『ソクラテスの弁明』第二章:「考える」こと -
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私なんかに想像もつかないほどたくさん勉強した人なら、答えをくれるだろうと。
偉い人たちの知恵をお借りして、少し賢くなろうと。
さぁ教えてよどんなふうに生きればいい?と開いてみたら。
自分で考えなさい、と記してあった。
それしか私は読み取れなかった。
人が20年かけて生み出したものはたった2、3時間では受け取れない。それなりに、やはり20年かけて自分で体験しないと得られない。
自分に問うこと、考え続けることを勧める。
答えは他人は用意してくれない。
自分で生み出すしかない。
この本に自分の欲しい答えは書いてなかった。
じゃあ自分の欲しい答えって何だ?
それは幸せとはこういうものだ、って