はじめての利他学

はじめての利他学

499円 (税込)

2pt

他者だけでなく、自分も利する「利他」の本質とは。

「利他」という言葉は「自分ではなく、他者のためにおこなうこと」だと捉えられがちだ。しかし、日本の起源から利他を見つめ直してみると、それとは全く異なる姿が見えてくる。空海の「自利利他」、孔子の「仁」、中江藤樹の「虚」、二宮尊徳の「誠の道」、エーリッヒ・フロムの「愛」……彼らは利他をどのようにとらえ、それをどう実践して生きたのか。彼らの考える利他は、現代とどう違うのか。「自分」があってこその利他のちからとは、どんなものなのか。日本を代表する批評家が、危機の時代における「自他のつながり」に迫る、日本初・利他の入門書。

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はじめての利他学 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「利他」はそれ単独では成立せず「自利利他」「忘己利他」…平安時代日本の仏教で成立した考え方で、西洋哲学よりはるかに古くかつエゴイズムの対極という思想ではないとうところにさすがという気持ちになった。

    空海は仏教界のスーパースターであることに変わりはないが、
    最澄の「利他」に対する考え方が涙が出るほど

    0
    2025年03月10日

    Posted by ブクログ

    自分は利己的であり、利他的になるにはどうすればよいか知りたくて読んだが、読んで良かった。
    特に利己を得るために利他を行うとういうのが、腑に落ちた。独りよがりの利己を追うのではなく、利己となる利他を実践していきたいと思う

    0
    2022年09月01日

    Posted by ブクログ

    「利己的」の対極にあるものとしての「利他」のイメージで読み始めたら、それとは少し違うものでした。
    空海や最澄による利他。
    孔子が語る利他。
    キリスト教の教えにもみられる利他。
    とても哲学的なお話でした。
    最澄と空海でも利他の捉え方が少し違ったり、特に儒教における「利」と仏教における「利」の捉え方の違

    0
    2024年10月20日

    Posted by ブクログ

    利他とは何か。東洋、西洋の哲学や宗教を横断し、様々な観点からスポットライトを当てる。

    仏教から「自利利他」「菩提心」、「愛語」、儒教から「仁」、「知行合一」、キリスト教からパウロの「愛」、そしてフロムの「愛」へと、論は飛び回る。

    結局、人間は社会的生物であることからは逃れられず、古今東西あらゆる

    0
    2023年10月09日

    Posted by ブクログ

    私も利他について勘違いしていました。利己の反対語かと思っていたが、そういう訳では無い。その説明から本書は始まります。利他とは自分を活かし他者も活かすこと。

    誰でも場面ごとに自分を変えている時間の方が多いく、思ってもいないことを口にしながら生きることがある。と書かれています。確かにその通りかもしれな

    0
    2023年05月06日

    Posted by ブクログ

    利他ということをこれまで勘違いしていたことに気付いた。自他他利は2つで1つ。そして、ここでも自分を信じること、自信を持つこと、そこから始まるということが書かれており、課題だなと思う。

    0
    2023年01月24日

    Posted by ブクログ

    利他を端的に表す言葉は西洋に少なく、東洋には多いために現代日本人には分かりにくい概念となっている。我が国で利他を初めて使ったのが空海であるが、その概念を洗練させたのが最澄であった。そして最澄から親鸞が生まれるのであるが。利他の利を理解するために儒学から解き起こし、利他を生きた人として吉田松陰、西郷隆

    0
    2022年12月17日

    Posted by ブクログ

    利他や愛について知ることができた。知るにとどまらず、実践につなげることの大事さも強調されている。
    【私たちは、なぜ成功や名誉、富、権力に飲み込まれていくのか。それは、自分自身や他者と「つながる」前に、社会の価値と「つながる」からです。造られた成功、作られた幸福を真実だと思い込むからです。】
    【自分の

    0
    2022年09月14日

    Posted by ブクログ

    仏教・儒教・西洋思想をベースに今の「利他」の成り立ちがわかる入門書。

    ただし、二宮尊徳の「智者」の話にもあったが、知識として得るだけではなく、自分の中で利他をさらに深いものにするために、さらに実践する必要があると感じた。

    「利他」という言葉から外に意識が向きがちだが、「自利利他」という言葉が知れ

    0
    2022年08月26日

    Posted by ブクログ

    空海・最澄から語り起こされ、鎌倉新仏教へと繋げられていく。更には西郷どんや二宮尊徳にまで話題が及ぶんだけど、通底するのは、”利他”とは相反するどころか不可分たる”自利”の概念。いや~、やっぱ良いですね、この”学びのきほん”シリーズ。他のも読まんと。

    0
    2022年05月09日

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