若松英輔のレビュー一覧

  • 新編 志樹逸馬詩集
    勧められて。私がもう少しマシな人間で強ければもっと感じられたかも。他の方も書いてらしたけど決して嫌じゃない、でも私には痛かった。
  • 言葉を植えた人
    若松さんの本を読むのはこれが初めてです。難しい言葉や、ちゃんと理解できたかというとまだ私には早かったかなと思ういっぽうで、言葉にこめられた思いの深さ、魂というものは感じることができました。
    すでに積読でいくつか若松さんの著書はありますが、とても楽しみです。
  • 詩集 美しいとき
    心の安らぐ優しい言葉、こんな安直な言葉しか言えないが
    出血するような詩集が数多ある中、当該詩人の作品には一服の清涼感のようなものを感じた。
  • 本を読めなくなった人のための読書論
    自分の場合、本を読めなくなった状態から本を読まなければという気持ちが生じた。
    そうした思いに対して「待つ」ことの大切さを説いてくれている。
    本が自分を待ってくれている。
    一方で、自分が本を待っている。
    そういう時間があることを教えてくれた一冊。
  • 本を読めなくなった人のための読書論
    感想
    読まずに本を楽しむ。レビューを読み聞き、内容を再構成する。だが本そのものに接近できない。実際に読むことは自己変容を受容すること。
  • 悲しみの秘義
    最近、大切な両親と長く見積もってもあと20年ほどしか一緒にいられないことに気がつき絶望した。
    想像でこんなに悲しくて辛いことはないのに、実際にその時が訪れたら冷静でありそうな自分も怖い。

    若松英輔さんは色々な人の言葉を反芻し、読者たちに届けてくれる。
    私にとってはとても好きな先生のようだ。

    過去...続きを読む
  • はじめての利他学
    私も利他について勘違いしていました。利己の反対語かと思っていたが、そういう訳では無い。その説明から本書は始まります。利他とは自分を活かし他者も活かすこと。

    誰でも場面ごとに自分を変えている時間の方が多いく、思ってもいないことを口にしながら生きることがある。と書かれています。確かにその通りかもしれな...続きを読む
  • 別冊NHK100分de名著 読書の学校 若松英輔 特別授業『自分の感受性くらい』
    とても面白かった!普段話したり聞いたりがほとんどで、読むことや書くことは他人とのLINEや仕事でのメールやチャットでしかできていない。仕事は関係なく自分自身について向き合う際に、他人や自分と話す、聞く、読む、書くことについて、それぞれに特徴があってどれも大切だと感じた。詩について知りたいなと安易な気...続きを読む
  • 詩と出会う 詩と生きる
    若松さんの優しい文章に誘われて、何か書いてみようと思った.様々な詩人、詩が紹介されているが、その中から、特に自分に響くものがあることもわかった。
  • 悲しみの秘義
    桜の花びらを1枚 拾おう、と思った。これからは、毎年。桜の木とともに、わたしがわたしを生きているあいだ。たいせつな何かを忘れないために。花の供養に。この本と会えた感謝のしるしに。
  • 考える教室 大人のための哲学入門
    いつも生き急いでいて、考えることすら短い時間でしようとする自分にとってはいい教訓となった。
    本を読む時も速読をしてしまうが、一文一文向き合って読もうと思った。
  • 本を読めなくなった人のための読書論
    まずこの本はタイトルの通り、「本を読めなくなった人」への特効薬にはならないという点に注意するべきだろう。
    なぜなら本が読めなくなった人はこの本を読めば治る、と言った明確な答えは示されていないからである。
    しかし、そんな人にとって何の意味もないのかと言われれば否である。「正しい読書の方法」「読書の量は...続きを読む
  • 悲しみの秘義
    地獄を体験した人ほど美しく見えるのはこういうことか。

    自らの孤独と向き合い、もがき、苦しみ、それでも美しく咲こうとしているからこそ素敵なんだな。

    悲しみや苦しみを避けて通ろうとせずに、堂々とぶち当たり生きていこうと思えた。

    でも、だからといって自分の地獄と比較するのではなく、人それぞれ戦ってき...続きを読む
  • 悲しみの秘義
    ベストオブ消化不良!(いい意味で)
    約20くらいの短編集。
    各編の初めに、感じ方のメガネを2,3個増やされてから内容に入った気がした
    例):「悲しい」は「哀しい」とも「美しい」とも書く。そこにはこんな感情があって、、、、。

    その上で読むと、色んなメガネで物語を捉えることができて新しい感情が見つかっ...続きを読む
  • 悲しみの秘義
    無性に言葉を書きたくなる本。

    悲しみの底にいる時には言葉など出ない。
    言葉になった時点でそれは感情ではなく、物語られたなにかに形を変えるのだと思う。
    だからこそ、言葉を紡ぐことは人を癒す。
    悲しみは癒しきれるものではないとしても、少なくとも、言葉になった感情の一部は外から眺めることができる。
  • はじめての利他学
    利他ということをこれまで勘違いしていたことに気付いた。自他他利は2つで1つ。そして、ここでも自分を信じること、自信を持つこと、そこから始まるということが書かれており、課題だなと思う。
  • 言葉を植えた人
    若松さんの著書を通じて、初めて出会えた書物もある。若松さんこそ私にとって(おそらく多くの人にとって)「言葉を植える人」だ。
  • 詩集 たましいの世話
    『手』

     やるべきことを
     探して
     長い間
     いろんなところに
     旅をした

     でも 大事なのは
     簡単には語り出さない
     自分の
     心の声に そっと
     耳を傾けることだった

     忙しそうな姿を
     見せないで 君が
     困っているときに
     じっと
     そばにいることだった
     …
  • はじめての利他学
    利他を端的に表す言葉は西洋に少なく、東洋には多いために現代日本人には分かりにくい概念となっている。我が国で利他を初めて使ったのが空海であるが、その概念を洗練させたのが最澄であった。そして最澄から親鸞が生まれるのであるが。利他の利を理解するために儒学から解き起こし、利他を生きた人として吉田松陰、西郷隆...続きを読む
  • 「利他」とは何か
    中3生の模試の国語で、伊藤亜紗さんの『「うつわ」的利他』の一部が題材として出題されていて、興味をもったので読んでみました。
    「利他」は「偽善」「自己満足」「押しつけ」と紙一重で、特にネットではそんな言葉で全く関係のない赤の他人から揶揄されたり非難されたりする可能性もあって、最近はうっかり親切な行動も...続きを読む