若松英輔のレビュー一覧

  • 悲しみの秘義

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    ネタバレ

    ・一見すると希望にあふれた者のように見えてもそんなとき人は、人生の問いから遠いところにいる。人は、自分の心の声が聞こえなくなると他者からの声も聞こえなくなる。

    ・祈ることと、願うことは違う。願うとは、自らが欲することを何者かに訴えることだが、祈るとは、むしろ、その何者かの声を聞くことのように思われる。

    ・現代人は、情報を手に入れると安心する。分かったと思い込む。だが、情報に心を領された者は考えることを止めてしまう。考えるとは、情報の奥にあることを見極めようとする営みであるからだ。

    ・人は二つの道を同時に考えることはできても、同時に歩むことは決してできません。(『遺稿集「南無アッパ」』の祈

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    2025年09月02日
  • 本を読めなくなった人のための読書論

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    自身の読書に対する姿勢や向き合い方を振り返り
    思い起こすための一冊。「今」ではなくても「全部」でなくても良い。一節一句に出会うだけでも良い。読めない本を手に取ることも決して悪いことではない。

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    2025年08月30日
  • 悲しみとともにどう生きるか

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    若松英輔さんと平野啓一郎さんの名前があるし、と軽い気持ちで手にした本。そして、長らく積読本。今回、ようやく読み始め、初めて世田谷事件の被害者家族である入江杏さん主催のミシュカの森という会があることを知った。そして、その会の講演をまとめたのがこの本であることも初めて知り、心して読まねば、との気持ちになって読んだ。
    平野啓一郎さんの話では、死刑について考えさせられ、東畑開人さんの話では、居場所についてを考えた。特に居場所の話は自分レベルで考えられたと思う。そして、自分にとっての居場所について考えられた。もっと居場所を作らなくては、とも思う。居場所、座っていられる場所。立っている場所は落ち着かず、疎

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    2025年08月27日
  • 探していたのはどこにでもある小さな一つの言葉だった

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    ゆっくり、しっとりと読ませていただきました。一つ一つの言葉を感じ、戻りながら読んだのは久々でした。今の自分にとって必要なものは自分の目が見つけて、自分の心が自然と見つけてくれるのだなぁと思える本でした。大切に置いておきたい本です。

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    2025年08月22日
  • 悲しみの秘義

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    とある読書会で読んでいる本

    帯に もう死にたいと思った時に読む本 とあります

    大切な人を喪ったとき
    まだそこまでの経験がない私は
    その時、改めて手にすると良いのかもしれません

    自分と向き合うこと・時間をつくることは大切
    ただ、孤独とまで言われてしまうとそこまで必要なのか?

    読書会ではネガティブ・ケイパビリティとも違うという意見がありました
    確かに、ネガティブ・ケイパビリティは平時に持っておく考え方かも
    非常時には、別の心の持ちようがあるのかもしれません

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    2025年08月22日
  • 悲しみの秘義

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    ゆっくりと1人の寂しさと向き合う夜に何度も読みたくなる本でした。
    特に七章の「勇気とは何か」が胸に刺さりました。筋ジストロフィーで幼少より寝たきりの方が書いた詩が引用されてるのですが…私はその方とは比べ物にならないけれども、体がだいぶ弱い方で体調不良で諦めたことがいくつもあります。
    だからこそ、「どんな微細な光をも捉える眼を養うためのくらやみ」という詩が今のくらやみを諦めずに受け止めて生きようと…うまく言えないのですが章のタイトルの通り勇気を自分も出そうと力をもらいました。
    今まで詩歌をあまり読んだことがなかったのですが、小説とまた違って言葉が少ない分、より作者の中で自分の気持ちにぴったり合う

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    2025年08月18日
  • 悲しみとともにどう生きるか

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    悲しみとの向き合い方。
    ケアとは何か。
    居場所とは何か。
    様々な視点が紹介されていて、興味深く読みました。

    ひとりひとりの感じ方、考え方を尊重することの大切さを改めて想いました。

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    2025年06月03日
  • 生きる哲学

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    さほど厚くない新書なのに、中身が重いので読むのに時間をかけた。さらっとは読んではいけない、と思いながら読んだ。再読しなければならない本、タイトルは知っていてもじっくり読んだことのない本がまだまだたくさんあることに気付かされた。積読本もまだあるというのに、是非読まねばと思う本に次々と出会える。幸せなことだが、一生かけても読みたい本を読み切るなんてことはできないのかしら、などと考えながら、やっぱり今年の夏は何としても、夏の花は読まねばならないと固く誓う。

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    2025年05月17日
  • 悲しみの秘義

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    「かなしむ」という感情を基点に生まれるのはひどいものだけではなく喜びや愛ということを認識することができた。これだけに留まらず、悲しむとはどのような感情か考え続けることを忘れずにいたい。

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    2025年05月09日
  • 弱さのちから

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    なぜか「強くなければ」と自分を洗脳していたが、ふと倒れた時にこの本に出会った。自分の中の「弱さ」は肯定していい。「弱い」人にいかに寄り添えるかが大切。ということに気付かされ、じぶんや人の「弱さ」を、もっと肯定して労ろうと感じた。

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    2025年05月09日
  • 読み終わらない本

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    読書論というよりは哲学書、詩や言葉で
    考えさせられる1冊だった。
    本に呼ばれる体験を味わってみたい。
    生きること、愛すること、さまざまなことを
    筆者が手紙形式で書いているので、こころに
    響きました。

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    2025年05月01日
  • 生きる哲学

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    心に残ったところをピックアップします。
    「生きるとは、自分の中にすでにあって、見失っている言葉と出会うための道程だとも言える」P12
    「世界は人間に読み解かれるのを待っている」P13
    「どんなに慄き、恐れても、死を免れることはできない。自分の思うように人生を生きようと、どんなに思いを描いてみたところで虚しい。結果は常に思いを裏切る。思うことに労力を費やさず、ただ、あるがままを見、生きよというのである」P166
    「人間は、人格を宿しているという事実において平等であり、すべての人は、人格という不可視なものの働きによって、人間として存在している。別な言い方をすれば、肉体をもって在ることが、人格の実

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    2025年04月11日
  • 詩集 見えないものを探すために ぼくらは生まれた

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    ネタバレ

    全体的に好き
    適宜読み返したい

    「若かった あの男は
    三十年後の今も
    涙のちからによって
    生きている」

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    2025年03月10日
  • いのちの政治学 リーダーは「コトバ」をもっている

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    「コトバと言葉」の違いと、コトバの大切さについて、聖武天皇、空海、ガンディ、教皇フランシスコ、大平正芳を紹介しながら解説。次は神谷美恵子の「生きがいについて」を読んでみたい。

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    2025年03月01日
  • 「利他」とは何か

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    共感や信頼などの利他が、必ずしもいい方向に結びつかないことを学んだ。他者のために何か良いことをしようと支援するとコントロールすることになる。フィクションで感動するような作品は利他的なものが多いので、デメリットというところには気づきづらい。対人関係に疲れてしまうのも責任や力量を超えた意思などが原因なのかもしれない。利己的な部分と利他的な部分を両立させ、こころに余白を持たせたいなと考えさせてくれた本だった。

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    2025年02月21日
  • 八木重吉詩集

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    「神様の名を呼ばぬ時はお前の名を呼んでいる」という詩に衝撃を受けてから八木重吉を追っていて、ついに岩波から詩集が出ると聞き、ずっと楽しみにしていた。発売日に購入。ストレートで響く詩に沢山出会えた。

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    2025年02月18日
  • 霧の彼方 須賀敦子

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    須賀敦子さんの名前だけは若い頃から知っており、知的な存在、憧れの存在のようなイメージを持っていた。若松英輔さんの書く須賀敦子さんを知りたくて手にした本。
    まず、須賀敦子さんがカトリックだったことを知る。そして、なんとなく感じていた知的な感じ、上品さは生い立ちからも納得。
    読後、須賀敦子さんの作品を読んでみようかと思いが出てきた。若松さんの見方を自分はどう感じるのか。それを知りたいと思う。
    若松英輔さんの文章は厳しく優しい。それがとても心地よい。

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    2025年02月16日
  • 14歳の教室 どう読みどう生きるか

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    2019年6月から2020年2月まで、筑波大学附属中学校で7回に分けて行った授業を書籍として再編成した一冊。

    通読して改めて思うことは「中学時代の自分だったら、全然内容について行けなかっただろうな」ということでした。終盤の言葉と沈黙についての話などは、大学の授業かと思ってしまうほどレベルの高い内容です。

    しかし本書の中にもあるように『「分からない」を大切にする』という姿勢がこの授業のベースにあったように思います。授業を受けた生徒たちの中に、言葉を超えた何かが残ることを信じている、若松さんのそんな想いが詰まっているように感じました。

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    2025年02月14日
  • 悲しみの秘義

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    初めての著作者。文章がシュッとしていて読みやすい。光は暗闇でこそ鋭敏に感じるのだ。孤独こそが自分の生存を感じる。
    日常とは違う時の流れに包まれて、自己を見つめ直す想いに溢れる。引用がとても良い。ブックリストの本も是非読みたい。
    写真の刺繍が、静謐な思いを受け止めてくれる。

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    2025年02月13日
  • 考える教室 大人のための哲学入門

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    私が本を読むのは、
    自分や世界に問いを投げかけ続けたいからだろうとこの本を読んで気づいた。

    最近哲学という分野に興味を持って足がかりとして読んだんだけど、思ったよりも心に響く言葉が多かった印象。

    個人的に若松さんは詩集全部読むくらい好きなので、それもあってか読みやすく素直にふむふむと考えながら読めた気がする。

    私も手を動かしながら考え続けていたいな〜

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    2025年01月30日