若松英輔のレビュー一覧
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ネタバレ
苦しみや「かなしみ」が私たちに教えるのは、答えではなく問いの深まりである。-情愛の泉
自分の生きる意味を探して、自分のために時間を費やすのではなく、他者に「時」をささげ、共感と理解を深めるなかにこそ人は、自らの「傷」を「愛」へと変容させる道を見出す。-いのちを生きる
だが、よく考えてみれば私たちはつねに、日々を死と隣り合わせに生きている。日ごろあまり意識しないが、人はつねに、生きつつあるとともに死につつある。
日々、死に近づいているにもかかわらず人は、いかに生きるかばかりを考え、いかに死を迎えるかという問題を見過ごしている。
「死の床にある人、絶望の底にある人を救うことができるのは、医療 -
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利他とは何か。東洋、西洋の哲学や宗教を横断し、様々な観点からスポットライトを当てる。
仏教から「自利利他」「菩提心」、「愛語」、儒教から「仁」、「知行合一」、キリスト教からパウロの「愛」、そしてフロムの「愛」へと、論は飛び回る。
結局、人間は社会的生物であることからは逃れられず、古今東西あらゆる人が「人とどう関わるか」について論じてきたということだ。
そして、「固有の自分」自身を許し、受容れることを第一歩にし、同様に他人も受容れていくことが寛容だということだ。それは知識だけでなく、実践を伴わないと意味がない。この実践をどれだけできるかが、人生の豊かさを左右するのだろう。
本書を通じ、フロ -
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とある知人に貸していただいて。
若松英輔さんの本は、わかりやすいようで、わかりにくい。
易しい言葉で難しいことが書かれている。
若松さんの敬愛する池田晶子の本を読んだときも、空を掴むようなわかったようなわからないような感覚になったけど、この本も似たような感じ。
もうすこし、大切な人が大変なときに仕事に没頭してしまったことなどについて、個人的エピソードを知りたかったんだけど、この人はそういう方針じゃないですよね。
言ってることはとても大切なことなんだけど、個人的エピソードがないので、なんだか身に入ってこない。
紹介している先人たちは、とても(教材として)良い人たちを紹介していると思うが…。 -
Posted by ブクログ
安部元首相殺害で関心が集まる宗教、カルトの世界。容疑者家庭における母親の一億円寄付、家庭崩壊がいわれるが、ではなぜ宗教にそこまで入れ込んだかという視点も必要ではないか、というのが冒頭の問題意識としてあった。読んでいくと、本来宗教とは、そういうものではないんだな、と思ったね。ただ、宗教の力を利用して、そういうことをする集団もある、と。見分けるポイントは「恐怖」「搾取」「拘束」する集団であるかどうか。あと「嘘」をついていないか、ということも言われていた。
「宗教というのは、その扉に鍵がかかっていないはずなんです。もしなんらかの宗教画内側から鍵をかけるようなことがあれば、それは宗教と呼ぶには値しな