若松英輔のレビュー一覧

  • 日本人にとってキリスト教とは何か 遠藤周作『深い河』から考える

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    ネタバレ

    文化出版局『辰巳芳子という生き方』の、辰巳芳子さんと小説家・僧侶玄侑宗久さんの対談録に、「遠藤周作がローマ教皇に会ったときに、「仏教を学びなさい。仏教の中にキリスト教があるから。」と言われた」とあったのに導かれて、この本を読んだ。
    そしてカトリック教会が、第二バチカン公会議(1962〜1965年)で他宗教との対話を訴え、その実践が今も続けられていることを初めて知った。
    そして『深い河』には、以下のような印象的なガンディーの言葉が引用されているという。「私はヒンズー教徒として本能的にすべての宗教が多かれ少なかれ真実であると思う。すべての宗教は同じ神から発している。しかしどの宗教も不完全である。な

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    2026年06月21日
  • 考える教室 大人のための哲学入門

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    一切衆生悉有仏性
    ソクラテス→デカルト→アーレント→吉本
    "どうやったら自分の中にいる内なる哲学者を目覚めさせることができるのかを考えていきたい "

    "「たましい」に渇きを感じることは誰にでもあります。しかし、「たましい」はそのどこかに尽きることのない「井戸」を潜ませている。「たましい」に渇きを感じたら、どこかへ水を探しにいくのではなく、今、自分のいる場所を掘らなくてはならない。"

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    2026年05月30日
  • 悲しみの秘義

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    なんだ寄せ集め系か
    と最初は思った。
    とんでもなく間違いだった。
    悲しみにそっと寄り添ってくれるような素晴らしい言葉選びと表現。
    何かあった時にまた戻って来たくなる。
    間違いなく★5

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    2026年05月25日
  • 悲しみの秘義

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    選書で手にした本。
    おそらく、読む人や読むときによって刺さる言葉が大きく変わる。私に取ってこの本は、お守りのような、常備薬のような本になった。

    著者がこんなにも「かなしみ」について向き合って書き起こせたのには、23個目の「彼女」から察することができた。

    そして、著者の若松氏はあとがきでこう書いている(文庫版)

    "人生には悲しみの扉を通じてしか見ることのできない地平がある。人は、悲しみを生きることによって、「私」の殻を打ち破り、真の「わたし」の姿をかいま見る。"

    ここだけ読んだらなんだかしんどそう、辛そうに見えるけれど、この本をすべて読んでからこのあとがきを読むと、た

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    2026年05月14日
  • ひとりだと感じたときあなたは探していた言葉に出会う

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    若松さんの著書で一貫しているのは、喉の渇きを癒すのが水であるように、心の渇きを癒せるのは言葉である、という考え方

    言葉は、文字でありながら同時に光でもある。
    特別な意味を持たなかった一つの素朴な言葉も、あるとき光となって暗がりを照らし、闇から私たちを救い出してくれることもあるのだ

    そんな魂の言葉が、様々な著書の引用をもとに、一つ一つ丁寧に語られた温かい一冊。

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    2026年04月07日
  • 詩集 美しいとき

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    この方の言葉は本当に心にスッと染み入るよう。
    飾らず、まっすぐ、本当に大切なひと言を探し続けてるんだなと感じた。
    人と比べずに、ただ私という人生を輝かせて生きなさい、というメッセージを感じた。

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    2026年03月24日
  • 詩集 美しいとき

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    一度本屋でなんとなく手に取ってみたら、最初の詩がものすごく刺さってしまって。
    その時買わなかったけど、忘れられなくて翌日買いに行ったはじめての詩集。

    言葉を紡いでいきたい。

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    2026年02月13日
  • 宗教とその真理

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     柳宗悦は西田幾多郎と井筒俊彦の間に居るということを本書『宗教とその真理』は強く感じさせる。若松英輔氏の『霊性の哲学』を読んで以来、どうしても柳宗悦の「哲学におけるテンペラメント」を読まなければならないと思っていた。もちろんその文章が本書のハイライトとも言えるものであることは間違いないのだが、本書を実際に読んでそこに至るまでの向上道とも言うべき論述に評者は意表を突かれた。白樺の運動の中で連載された論考を集めたものでありながら、本書は一冊の書物として類まれな柳宗悦の堂々たる主著であることを知らされるのである。
     西田幾多郎の『善の研究』に内展involutionと外展evolutionという言葉

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    2026年02月02日
  • はじめての利他学

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    日本で初めて利他の言葉を使ったのが、平安時代の空海まで遡る。
    空海の自利利他、最澄の忘己利他の概念からはじまり、道元の愛語、仏教と儒教の利、仁とは何か、不言実行と知行合一、天道、二宮尊徳の誠の道の実践、エーリッヒフロムの愛するということなど、類似概念や東洋を主とした世界の思想家の概念を丁寧に見ていく。

    利己主義と自己愛は正反対のものだとフロムはいう。利己主義は、「自分を愛さなさすぎるため、自分の中に充実を感じられず、そのために利己的になっている」という指摘はなるほど!と唸った。
    結論の「利他には等しさが必要です。そして、そのためにはまず、他者を愛するように、自分を愛し、信じることが大切なので

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    2026年01月24日
  • 新編 志樹逸馬詩集

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    長島愛生園を訪れたあとに。

    癩を患い瀬戸内の小さな島に隔離された志樹逸馬の詩は、その閉ざされた生活空間の中で生まれた。
    花や木、虫、野菜⋯、空、風、空気、水⋯、手にすることのできたものから彼が受け取り表現した詩は、
    強制された限界をはるかに越えて遠くまで届く。
    私の胸に、あなたの胸に。

    畑を耕ち、野菜を育てた。

    種子
              志樹逸馬

    ひとにぎりの土さえあれば
    生命はどこからでも芽を吹いた

    かなしみの病床にも
    よろこびの花畑にも
    こぼれ落ちたところが故里(ふるさと)

    種子は
    天地の約束された言葉の中に
    ただみのる

    汗や疲れを懐かしがらせ

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    2026年01月22日
  • あなたが言わなかったこと

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    「ついて」と「を」の違い、「事実」と「真実」の違いにまつわるエッセイが好きだった。何でもかんでも言葉に落とせるわけじゃないし、言葉がフィットするまで時間がかかることもあるよね。

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    2025年12月29日
  • 考える教室 大人のための哲学入門

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    ソクラテス=「無知の知」くらいの知識しかなかったのですが、その人がどういう過程でその考えに至ったのかなど、哲学の面白いところを知れた1冊でした。引用文は難しくて理解するのに時間がかかり、まだよくわかっていないところもあります。もう1度読み返したい。
    考える教室という題の1冊目にいい本だと思います。

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    2025年12月17日
  • 生きる哲学

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    [BOOK]2023.12.5 若松英輔「生きる哲学」
    2023年12月07日04:35全体に公開 みんなの日記28 view

    ちょっと読み応えのある本でした

    彼の「考えて」「生かす」哲学は、とても多岐にわたり

    (^O^)にはたして、太刀打ちできるかと

    最後までふあんでしたが

    最後に「書く」「読む」ことの示唆を

    与えてくださったので、

    ここを礎に

    ちょっと、哲学ということを

    考え直してみようかと

    思います

    皆さんも、ご参考までに(^^♪

    smile(^O^)

    若松英輔の究極の「生きる哲学」

    「書く」とは、コトバを通じて未知なる自己と出会うことである。「書く」ことに困

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    2025年12月14日
  • 危機の神学 「無関心というパンデミック」を超えて

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    本書は神学という営みがどういうものであるかを問いかける書。哲学と神学との関わりはあまり日常的に意識されることはない。しかし哲学の中に神学的な問いかけがあり、神学の内に哲学的な洞察が含まれることを、本書は明示してくれる稀有な本である。著者の二人の対話の中で持ち寄られる本がちょうどその時を掬い取るようにして、言葉が下りてくるような体験を読者もまた経験できるであろう。

    教皇フランシスコの「無関心のパンデミック」への応答としての、祈り。一見近寄りがたく思われるグァルディーニ枢機卿の祈りについての洞察が特に印象的であった。代表する神学者と評されながらもあまり触れることのできない方であるが、陰に陽にその

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    2025年12月08日
  • 悲しみの秘義

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    様々な引用とともに、孤独や悲しみ、愛した誰かとの別れ、言葉について筆者の観点から静かに語られることで今自分が立っている場所をちゃんと理解できた気がする。言葉にする、文章を書くということをもっとしていきたいと思えた。

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    2025年12月06日
  • あなたが言わなかったこと

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    とても贅沢な本。さまざまなことばと出会えることが。だけど自分でも引用されていた方々の本を読み、自分の中で知識から叡智へと昇華したいと思う。

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    2025年12月03日
  • あなたが言わなかったこと

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    先月から同人活動を始めた。

    ほんの些細なきっかけで小説を書き始め、数人に感想をもらい、一喜一憂して小躍りするうちにイベントに出たいと思うようになった。

    けれど、本にして売るのは評価される素晴らしい方々の領域であり、自分如きが志すのは烏滸がましいのではないかと思っていた。

    けれど、"黄金の針"と"転機と動機"を読み、私も筆者の仲間になりたいと思った。一介の小市民がそうなれるかは、甚だ疑問ではあるけれど、それでも願うことをやめないと決めた。

    筆者は、私にとっての安岡たりえた。
    貴方はその事を知らないまま生きていくと思うけれど、本当に感謝している。

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    2025年11月30日
  • 悲しみの秘義

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    悲しみ、特に愛する人を喪った悲しみを知る人に、強くお勧めできる一冊。
    悲しみを知ることで、初めて本当の生を知る。
    悲しみを知ることで、本当の私に初めて出会う。
    強い悲しみを経験することは、何か簡単には言葉にできない、ある種の究極的な真理に、気づく権利が与えられるということなのかもしれない。
    この本では、悲しみについての様々な思索が、古今東西の哲学や文学、特に詩歌をよすがに、とても豊かな情感とともに、そしてとても優しい筆致で、したためられている。
    「悲しい」と書いても、「愛しい」と書いても、「かなしい」とよめる。悲しみには、その深い深いところで、ただ悲痛なだけではない何かがあって、そしてそれは、

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    2025年11月30日
  • 読書のちから

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    一編一編に重みがあるエッセイ集だった。サラッと読んでしまうには勿体ない。就寝前に毎日一編ずつ読みたいと思える、そんな本だった。
    良書誕生の条件が面白かった。条件のうちのひとつに「その本が読む者の変化に耐えうること」とある。その視点で考えたことがなかったので新鮮だった。読み手の変化に耐えられるとは、器が大きくないと達成できない。年月を経て何度読んでも新たな発見があるような本は、そう出会えるものではなく、だからこそ大事にしなければと思う。
    私は読み通すことを自分に課しているので、著者の域にはまだ達せない。ここで紹介されている書籍は、なかには読んだことのあるものがあったけれど、私には深く読み解くこと

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    2025年11月18日
  • 宗教の本質

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    心に沁み渡るような言葉が随所に散りばめられていた。
    必死で言葉を追って、二人の思考の跡を辿れて良かった。沢山引用してくれるのも嬉しいところ。

    ここからまた自分なりに考えて思考を打ち立てるのはまた別の作業になるんだろうな、じゃないとあまりに時を要する笑

    とにかく、難しいテーマをこれだけサクサクと読み進めやすくまとめてくれたことに感謝。良い体験だった!

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    2025年11月06日