若松英輔のレビュー一覧

  • 藍色の福音

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    若松英輔さんの『読み終わらない本』に非常に感銘を受けたので、私には少し難しいところもあったのですが、こちらも拝読しました。

    まず、読書に関するところだけは理解できたと思うので本文より気になった箇所を引用します。


    p115より
    どうしても読み進められない本がある。読みたくないのではない。だが「読めない本」と呼ぶほかないものが存在する。

    p141より
    ページをめくる前から、この本との出会いが人生を決定する。そう感じたことが幾度かある。
    石牟礼道子『苦海浄土 わが水俣病』
    上原専禄『死者・生者 日蓮認識への発想と視点』
    神谷美恵子『生きがいについて』
    須賀敦子『コルシア書店の仲間たち』
    越知

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    2023年05月03日
  • 本を読めなくなった人のための読書論

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    【こんな人にオススメ】
    野比:( ³з³)社会人になって、読書してないことに焦って、会社の同僚からオススメ聞いたり、売上上位の本を読んでも、最後まで読みきれないよドラえも〜ん!
    ドラ:((=゚♀゚=))/本書読んどけ

    【感想】
    下記のような読書体験しかしてこなかった私には非常に心に刺さる言葉が多く、本書表現にでてくる「コトバ」を感じることができ、満足度も高かったです。

    ・学生の頃全く読書をしなかった。

    ・社会人になり、焦って読書をし始めた。

    ・主にジャンルは自己啓発系。
    →何冊か読むと「いかに効率よく筆者が伝えたい要点を理解できるか〜、インプットとアウトプットが〜」という考えがずっと頭

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    2023年04月17日
  • 読み終わらない本

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    改めて慈しむことの大切さを、噛み締めた一冊…。対人への向かい方を、また、精進していこうと、思えました。
    著者の書物はまた、手にとりたいですし、様々な、書籍に触れていこうと、思いました

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    2023年04月11日
  • 藍色の福音

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    愛とか人生とかについて、若松さんの人生に影響を与えた本を交えつつ少し自伝風にまとめられてる

    とても深くて、静謐
    人生の真髄みたいな、言葉にできないものに触れた読後感。おいそれと感想など書けない
    九鬼修造や堀辰雄の項が素晴らしかった

    多分何度か読み返しそう

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    2023年04月10日
  • 本を読めなくなった人のための読書論

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    自分はすっかり大人になった今でこそ少しは本が読めるようになり、楽しんだり励まされたり、ポジティブな感情を味わうことが出来るようになりましたが、学生の頃は死ぬほど本が嫌いだったので、その頃の自分にぜひ読ませてあげたいと思う一冊でした。

    本を最後まで読み通せないことに罪悪感を感じたり、「自分はこの本を正しく理解できない」という錯覚に囚われて劣等感を抱える必要はないんだ、と。

    それがわかるだけでもずいぶん生きやすくなるんだぞと、過去の自分と同じように本との向き合い方に悩む若い人におすすめしたいです。

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    2023年04月09日
  • 読み終わらない本

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    若年層に向けて書かれた本だと思いますが大人が読んでも大変心に染みる言葉がたくさんありました。
    大変読みごたえがあり、二百数ページの本ですがじっくり読んだので三日かかりました。

    人によってこの本で大事だと思うところはさまざまあると思いますが、私がメモしたところを少しだけ書いておきます。

    私も自分だけの一冊をみつけたいと思いました。


    ○「読書とは、信頼する人間と交わる楽しみであった」(伊藤仁斎)
    本はいかに多く読むかが問題ではない。むしろ、どうやって「読み終わらない本」に出会うかが問題。
    仁斎が『論語』を見つけたように、ぼくたちも「わたしの古典」を見つけて行かなくてはならない。

    ○「人は

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    2023年03月11日
  • 別冊NHK100分de名著 読書の学校 若松英輔 特別授業『自分の感受性くらい』

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    若松英輔さんが東京の豊島岡女子学園中学校を訪れた授業。

    詩の読み方が変わる授業です。
    テキストは茨木のり子さんの詩。

    若松さんは私たちにも詩を書いてみようと勧めています。

    ・書きさえすれば詩との関係はすぐによくなる。
    ・詩を読んで詩を書く。書いたらまた読む。それを繰り返す。そしてできるなら詩をめぐって信頼できる人と、たくさん話をするとよい。
    ・詩を書くことは「答え」を探すことではなく「問い」を見出すこと。必要なのは「答え」ではなく「応え」「手応え」のような実感。
    ・本当の「問い」と出会うことができればその「問い」がみなさんを人生の深みへと導いてくれる。
    ・困難はさまざまな思索と工夫を私た

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    2023年02月20日
  • いのちの政治学 リーダーは「コトバ」をもっている

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    2023/02/03
    【感想】
    日本に蔓延している“閉塞感”の原因について、最近考えている。その中で、似て非なるものを混同してしまっている現状を感じていた。
    この本では、言葉とコトバ、命といのちは異なるというスタンスから始まる。どちらも前者はとても記号的で無機質なように感じる。
    「コスパ」なんて言葉がもてはやされ、遂には「タイパ」という言葉も耳にするようになった。そんな社会では、殺伐としてしまうのもやむを得ないなぁ、なんて考えた。

    この本を読んでいて一番思考したことの一つは「寛容さ」だ。この寛容さを考えたときに、最もしっくりした例えは“おみそ”だ。
    子供の頃、友達の弟や妹たちと一緒に遊ぶとき

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    2023年02月03日
  • 本を読めなくなった人のための読書論

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    平易な言葉で語りかけるように書かれた良書。
    去年は全然本が読めなくて、本以外のインプットも全然できなくて、もうどんだけ脳と気持ちが老化してんのよ、と、暗澹たる気持ちだったのが救われました。

    薄鼠色に細かな草の型押しがされた表紙の紙も素敵。
    もう一回読みます。

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    2023年02月01日
  • いのちの政治学 リーダーは「コトバ」をもっている

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    正月から良い読書体験ができた。信頼関係のある二人の対談集なので相補的に「コトバ」豊かな内容が広がっている。取り上げられたリーダーは、聖武天皇、空海、ガンディー、教皇フランシスコ、そして大平正芳。大平氏は「アー、ウー」の人というイメージだが、その「アー、ウー」に「コトバ」を生み出す思索があるというのは言い過ぎな感じもするが、氏の生き様も踏まえての評価では理解できた。ともに利他の研究家であるが、「利他というのは、自分が受け手になった時に始まる」「意識して利他の発信者になろうとすることは、逆に利他の暴力になる可能性が大きい」というのは日々の日常臨床では感じるところ。「いのちの政治学」というのは「私の

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    2023年01月08日
  • 本を読めなくなった人のための読書論

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    まさに数年間、抑うつ状態の後遺症?のせいで小説を読めなくなっています。本が好きで、積読本がたくさんあるのに。そんな私でも、ゆったりと読める文体。いわゆる読書術のハウツー本ではないので、詰め込まれる感じがないです。アウトプットの大切さ(といってもこういうフォーマットで、とかではない)、自分に引っかかる言葉に出会うのを、じっくり待つことを理解できたように思います。

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    2022年10月10日
  • はじめての利他学

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    自分は利己的であり、利他的になるにはどうすればよいか知りたくて読んだが、読んで良かった。
    特に利己を得るために利他を行うとういうのが、腑に落ちた。独りよがりの利己を追うのではなく、利己となる利他を実践していきたいと思う

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    2022年09月01日
  • 別冊NHK100分de名著 読書の学校 若松英輔 特別授業『自分の感受性くらい』

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    詩とは何か、感受性とは何か、生きるとは何か、言葉とは何か。茨木のり子の詩と向き合いながら、若松さんがそれらの問いに彼の言葉で応えようとする。だから響く。中学校の生徒を前にしての講義を文章化したもので、読み手にも語りかけるような優しい言葉たち。読みやすいが内容は深い。巻末には生徒たちの感想。真摯で飾らない言葉にホッとする。その一つ一つに若松さんから詩が贈られていて、とても素敵なテキストでした。

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    2022年08月12日
  • 詩集 美しいとき

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    若松さんの詩を読んでいると、二度と会うことは叶わない相手を思い出す。忙しい日常で、記憶の奥底に沈んだままだった存在(人であれ動植物であれ)がふっと浮上する。自分の言葉を紡ぐには、内側と対話する必要があると思う。そして自分の内側と対話することは、なにも自分のことばかりでなく、大切な何かを思い出して確かに存在したことを証明することでもあるんだろうな、ということに意識が向いた。

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    2022年08月11日
  • いのちの秘義――レイチェル・カーソン『センス・オブ・ワンダー』の教え

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    親として、地球人として、仕事人として、出会えてよかった一冊。簡単に翻訳したり、要約したりしてしまったら大事なものがこぼれ落ちてしまうレイチェルのメッセージを、コロナを経験した現代の視点や、紀貫之、アリストテレスら古今東西の知恵と照らしながら、あの手この手で深めてくれる。世界で唯一無二のレイチェル・カーソン『センス・オブ・ワンダー』の読み解き本。講義ベースの本ということもあって、まるで教室にいるようなライブ感も味わえる。本題を超えて、「そうか、本当に学びのある読書っていうのは、こうやってやるんだ」ということまでも教えてくれる。

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    2022年07月23日
  • 詩集 美しいとき

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    初めて自分で買った詩集。偶然の出会いだったのですが、言葉がスッと入ってきて自然と手にとっていました。

    深みがあるのに選ばれている言葉はそう難しくなくって、読みやすかったです。

    気持ちが落ち着いたり、大切な相手に対する感情を見つめ直せたり、穏やかに心揺さぶられる作品でした。

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    2022年07月20日
  • いのちの秘義――レイチェル・カーソン『センス・オブ・ワンダー』の教え

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    センス・オブ・ワンダーを、若松さんらしい切り口で切り取った解説書。
    改めて、人間にとって不思議を味わう感性の大切さを思った。

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    2022年07月18日
  • 本を読めなくなった人のための読書論

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    ネタバレ

    読むことの本質に立ち返ることができる。読書においての「対話」では効率を求めず、「待つ」ことがもっとも大切。その行為は、日ごろ感じているよりもずっと、本質的かつ創造的な営み。一番、心を掴まれたのは“本を読む人が心を閉ざしたままでは、「小さな声」は聞き取れません。「効率」という考え方を忘れ、読む人が心を開いたとき、書物もまた、何かを語り始めるのです。”という箇所。この言葉に勇気づけられた。

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    2022年07月02日
  • 日本人にとってキリスト教とは何か 遠藤周作『深い河』から考える

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    「うめきは、姿を変えた祈りだと言うのです。自分以外の誰かのうめきを聞くことができた時、私たちは、それまで自分がうめくほかなかった試練の意味も、その時同時に感じるのかもしれません。」

    「大津にとってキリスト教は思想ではなく、「道」でした。思想であれば、自分の実感と異なるものであったとしても、それを理解し、受け止めることができます。しかし、「道」の場合はそうはいきません。人はそこにあるものを単に考えるのではなく、生きることを求められるからです。大津は人生を賭してキリスト教を生きようとする。そうせざるをえない経験が彼にはある。しかし、その道の道しるべとでも言うべき進学は、彼と神ーーーすなわちイ

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    2022年05月09日
  • 「利他」とは何か

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    ずっと以前から、私が求めていたものは利他だったんだなぁとわかった。
    小さい頃から「意志が弱い」ことがコンプレックスだったけど、むしろその「余白」が私には力になっていたのかもしれない。

    状況に身を置き、そこから生まれる力にほだされて、気づいたら動いてしまってきた。
    「そうやって仕事増やして、自縄自縛してる」
    これも真実だろうけど、それは「だから私はダメなんだ。バカ」ということに帰するのではない。
    そもそも、状況に流されてまとまりがつかなくなったという物語の帰結で私をマイナス評価する必要なんてないのに、そういう気持ちにさせられてしまうのはなぜなのか。
    他者から受ける評価への恐れ、かな。

    もっと

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    2022年03月29日