若松英輔のレビュー一覧

  • 悲しみとともにどう生きるか

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    未解決事件の遺族である入江杏さんが主宰する集まりの場「ミシュカの森」。
    そこへ招かれた方々が「悲しみとともにどう生きるか」をテーマに様々に語ったことをまとめた一冊。

    六人の方それぞれの悲しみに対する向き合い方に考えさせられたり理解が深まったように感じたり。

    第4章東畑開人さんの「アジールとアサイラムとパノプティコン」という話が興味深かった。避難所と収容所。シェルターと管理所。
    そしてその後の対談の中で「自分の物語を物語ることによる癒し」という話がなされます。河合隼雄先生が物語によって生きる力や癒しを得られるというようなことをいくつかの著作の中で語られていたことを思い出しました。
    読みながら

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    2024年11月20日
  • はじめての利他学

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    「利己的」の対極にあるものとしての「利他」のイメージで読み始めたら、それとは少し違うものでした。
    空海や最澄による利他。
    孔子が語る利他。
    キリスト教の教えにもみられる利他。
    とても哲学的なお話でした。
    最澄と空海でも利他の捉え方が少し違ったり、特に儒教における「利」と仏教における「利」の捉え方の違いになるほどと思いました。

    お金を稼ぐことや事業で成功すること、経済がどんどん発展していくことばかりが注目されている今の世界で、
    「人間は、自然に対する利他を真剣に考えねばならないところに来ているからです。」
    とおっしゃり「利他」について語られる著者の思いがとても心に響いてくる本でした。

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    2024年10月20日
  • 悲しみの秘義

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    喜びや楽しみの多い幸せな人生を願いがちだけど、悲しみのない人生などないのだと改めて思った。悲しみに向き合う言葉が沢山書かれていた。

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    2024年10月18日
  • 悲しみの秘義

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    大切にしたい言葉が沢山載っていて付箋まみれ。ただ自身の悲しみをある程度受け入れられている状態じゃないと響かないだろうなと感じる部分もあった。

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    2024年10月17日
  • ひとりだと感じたときあなたは探していた言葉に出会う

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    若松さんの本は2冊目かしら、最初の一冊よりグッときた!言葉とか誰かの思想とか、神様とか、自然とかそういうものに救われて生きてるな〜って思った。

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    2024年10月05日
  • 読書のちから

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    この本を読んで得たものを、言葉にしようとすると、まるで取り繕ったようになってしまう。
    なので一番心に刺さった箇所を引用させていただきます。


    “今も苦しみは、前ぶれなく私の人生を訪れる。その嵐の渦中にあるとき私は、「いったい、いつまで、いつまで、あした、また、あしたなのでしよう。どうして、いま、でないのでしょう。なぜ、いまこのときに、醜い私が終わらないのでしょう」というアウグスティヌスのうめきの祈りを思い出し、私のみじめな讃美を神に捧げるのである。”


    姿がかき消えたら
    それで終り ピリオド!
    とひとびとは思っているらしい
    ああおかしい なんという鈍さ
    みんなには見えないらしいのです
    わた

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    2024年09月26日
  • ひとりだと感じたときあなたは探していた言葉に出会う

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    人は、己れに必要な言葉を身に宿して生まれてきたように感じられる

    この本に書かれているこの言葉
    身に宿して生まれてきた言葉というのが本当にあるのなら、その言葉を見出せた人は迷うことなく歩いていける

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    2024年08月08日
  • 自分の人生に出会うために必要ないくつかのこと

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    名言たくさんでガンガンメモりました!!引用されていた本がどれも読んだことのない本ばかりで、ただただ無知の知を感じさせられた…人生生涯勉強だなぁ。

    p.36 知を蓄える。すると人は無意識に知において貧しい人を軽んじるようになる、とメーテルリンクは警告する。知だけではないのかもしれない。私たちは何かを必要以上に蓄え始めるとそれを持たざるものを軽んじるようになるのかもしれない。
    メーテルリンクは、知に優れた人だった。それゆえに知の危険を深く自覚してもいた。彼はこの言葉を、他者に向けて書く前に、自らの胸に突きつけている。そうした姿勢が、この本を、世紀をこえて力あるものにしている。同じ作品で彼は、何

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    2024年07月12日
  • 自分の人生に出会うために必要ないくつかのこと

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    初めて随筆集というものを読みました。
    全て違う人の本から引用し、書かれていたので、勉強になりました。

    ブックリストにある本を見つけて読んで、深めていきたいと思います。

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    2024年07月03日
  • 「利他」とは何か

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     中島は人間の意思に還元できない利他的行為が存在するのだと言う。利他が宿る器になるために我々がすべきことはなんだろうか。

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    2024年07月01日
  • 本を読めなくなった人のための読書論

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    人生のうちで、本が読めない時期があってもよいのだ、といわれてほっとした。
    本は全部読まなくてもいい、その時に読めるところを読めば、それがその人にとっての意味ある読書だ、とのこと。そう言われて、この本の後半はパラパラでめくって終わりにしました。

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    2024年03月30日
  • 悲しみとともにどう生きるか

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    いろんな視点から「悲しみ」について書かれており、とても良い本でした。
    大小あれど悲しみのない人生なんて存在しないと思います。そんな悲しみに寄り添ってくれる本でした。

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    2024年03月12日
  • 「利他」とは何か

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    うつわ的存在であることが大事

    今までは、「意思」という概念を使って帰責(その人に責任を押し付ける)ことが責任の概念のコアだと思っていたけど、國分功一郎さんは、中動態の概念を用いることにより、その「意思」を否定することで、神的因果性(人は運命に巻き込まれて行為させられる、あるいは、自らの行為かわ思ってもいなかった効果をもたらしてしまうこと)と、人間的因果性(その行為をその人間がなしたこと、加害者として人間を捉える)の両方を肯定し、責任を考えることができるという考え方には感銘を受けた。

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    2024年03月11日
  • NHK「100分de名著」ブックス 石牟礼道子 苦海浄土 悲しみのなかの真実

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    先日、石牟礼道子の「苦海浄土」を読み深く心を動かされた。多くのことに心を動かされたが、とりわけ、第三章と第四章の「聞き書き」の部分、特にその中でも、水俣病の被害者が、まだ海が汚染される前の水俣湾での漁の様子が、どれほど美しいものだったかを語った部分に感動した、ということを、「ブグログ」に感想として書いた。水俣病の被害者からすれば、漁をし、魚を食べるという日常を営んでいただけなのに、チッソの排出する有機水銀により、海が、魚が、そして、それを食べた者の中枢神経が損なわれるというのが、水俣病の実態である。それは、怖いし、悲しいし、怒りや恨みを感じることだと思う。しかし、「聞き書き」の中で被害者が語る

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    2024年03月11日
  • 光であることば

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    僕もコトバは光であると思う。言葉が好きだ。特に自分が生まれ育った場所の言葉が。そんな言葉の何気ないやり取りに心がキューンとなったりする。そんな言葉を味わいたくて、仕方がない。そして自分も言葉を紡ぎたいと思う。そんなことだけで幸せを感じて胸がドキドキするのだ。

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    2024年03月10日
  • 日本人にとってキリスト教とは何か 遠藤周作『深い河』から考える

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    著者の若松英輔氏の日経新聞の連載が面白く、興味を持って本書を手に取る。共感できたり、勉強になったりすることは多かった。特に、「生活」と「人生」の違いというところは印象に残った。ただ、本書に含まれる多様なテーマの繋がりというか、本書全体のテーマというのが捉えにくく感じた。タイトルの「日本人にとってのキリスト教」より、もっと広く普遍的なテーマを扱っている気がした。

    以下、面白かった点。

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    遠藤周作はカトリックだが、プロテスタントの正宗白鳥を愛読した。
    →プロテスタントとして正宗白鳥は読んでみたい。

    戦国〜江戸時代の日本人は、霊性的欲求に従って、ある主体的な決意と覚悟のもとに、キリスト教

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    2024年02月24日
  • NHK「100分de名著」ブックス 石牟礼道子 苦海浄土 悲しみのなかの真実

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    原本がなかなか読めないので、ガイド本としてこちらを読んでみた。こちらだけでも十分というかかなりの情報量…といった感じ。感想を文字にするのが難しい…人間の崇高な一面を感じた。

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    2024年02月18日
  • 光であることば

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    若松さんと秋満さんのトークイベントにて。サインしていただいた大切な本。「君たちはどう生きるか」という映画が去年ヒットしていた。逆にと言ったら語弊があるが、当著書には、どう生きるかということだけを考えているとき、その人の「人生」は「生活」という幕に覆われて見えにくくなる。と書かれている。自分にとって大切な人の死とは何か。生にのことばかりではなく、死についてもしっかりと向き合わなければならないなと感じました。

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    2024年01月13日
  • 本を読めなくなった人のための読書論

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    読書が出来なくなった人向けなのに、それについて本で読むという若干の矛盾を面白く感じながら読書。
    私も少し読書が進まない状態だったので、丁度よかった。
    文字もびっちりではなく、文章も読みやすくて、
    優しいスープのような1冊。

    全部読まなくてもよい、
    読み切る必要もない、
    好きなところから読んでもいい、
    「言葉のジュース」をつくる
    言葉は人生という旅の「薬草」である。

    気になった方はおすすめします。

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    2023年11月30日
  • 読書のちから

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    苦しみや「かなしみ」が私たちに教えるのは、答えではなく問いの深まりである。-情愛の泉

    自分の生きる意味を探して、自分のために時間を費やすのではなく、他者に「時」をささげ、共感と理解を深めるなかにこそ人は、自らの「傷」を「愛」へと変容させる道を見出す。-いのちを生きる

    だが、よく考えてみれば私たちはつねに、日々を死と隣り合わせに生きている。日ごろあまり意識しないが、人はつねに、生きつつあるとともに死につつある。
    日々、死に近づいているにもかかわらず人は、いかに生きるかばかりを考え、いかに死を迎えるかという問題を見過ごしている。
    「死の床にある人、絶望の底にある人を救うことができるのは、医療

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    2023年11月30日