若松英輔のレビュー一覧

  • 悲しみの秘義
    悲しみと向かい合った時、人はどのように感じ、昇華させて来たのかを過去の名著を紐解きながら、悲しみという経験から得られる智を教えてくれているように感じた。
  • 悲しみの秘義
    「あなたに出会えてよかった」と、相手を前にしなくても、心の中で伝えるだけで、何かが変わる。

    人の生活の中に存在する悲しみと向き合うことは避けられないから、私も何度も傷ついて悲しんで、人との出会いの意味を考えようと思いました。
  • 詩集 ことばのきせき
    心が折れそうな時に
    そばにいて欲しい本

    言葉への真摯な態度が
    伝わってくる

    リルケの詩集も読んでみたいと
    思った
  • 悲しみの秘義
    孤独を掴んでからがものがたりの始まり。ノートに書き写す既存のコトバでさえも、その時点でわたしの血となり肉となる。著名な人間たちの残したコトバ、若松さんのコトバ、それらが折り重なってより強靭な力をもつ。「かなしい」は全然悲しいじゃなくて、美しだったり愛しだったり。日本語の表現はほんとうにうつくしい。
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  • 詩集 美しいとき
    なんども読み返しています。時々は朝、ひとり部屋の中で声に出して読んだりもします。大切な人に自分の言葉で綴った詩を贈りたくなります。まだ書いたことはありませんが、、そう思わせてくれるとても大切な詩集です。
  • NHK「100分de名著」ブックス 石牟礼道子 苦海浄土 悲しみのなかの真実
    フセンめちゃくちゃ張った……『夜と霧』などといっしょに近代化の最悪の顛末の事例とそこから生まれた思想、言葉として(こう、前向きなまとめ方をするのはあまりよろしくない事例だとも思うのですが)して数多くの人に読んで欲しいですね……
  • 本を読めなくなった人のための読書論
    読書にくくるのではなく、自分の言葉に出会うということをやさしく語っている。
    様々な経験と、自己への語りかけが、実は本との出会い、言葉との出会いがうまれ、深まっていく。
    言葉には様々な裏付けがある。
  • 詩集 愛について
    美しい装丁と心に響く言葉
    大好きな一冊で、ブックカフェで見かけた時に惹き込まれ一気に読みそのまま購入した


    最近パートナーと結婚式を挙げた自分には「受苦」がとても刺さった

    「楽しいことはもちろん、悲しいことも共に分かち合いたい そして共に苦しめるようにもなりたい」

    「愛しみ」と書いて、「かなし...続きを読む
  • 悲しみの秘義
    愛する人との別離を経験して、辛くて苦しんでどうしようもない時に出会った本。整えるために肉体は涙を、精神は言葉を求める。この本をよむことで、本当に楽になった。くらやみと孤独の意味を知れた、救いの本だった。
  • 悲しみの秘義
    昨年の夏、気に入って通っているカフェに併設された書店で、ふとこの本が目に留まり買い求めた。とはいえ、なんとなく読むのは今ではない気がして、そのまま他の本と一緒に積み上げていたが、年の暮れも押し迫ったころ、ふと今読もう、と思い立ち、1つ、2つと、ゆっくり噛み締めながら読む。書店で読みたい!と感じた勢い...続きを読む
  • 悲しみの秘義
    まさに悲しみの中で生きるわたしの、こころと向き合うおともとして読もうと手に取った一冊。幾度となく涙ぐんだり、大切な人をおもいだして思案に耽ったりと、やさしくその時々のわたしに寄り添ってくれた。人生の中で、何度も読み直したい書です。
  • 本を読めなくなった人のための読書論
    速く読みたかったら速く読んでも良い。遅く読みたかったら遅く読んでも良い。
    自分に合った歩調で、自分に合った場所へ…。

    じんわりと心に響くような言葉がたくさんありました。

    読まなければという焦燥感に対して、
    読むって何だっけ?と立ち止まり考えさせてくれる本です。
  • 本を読めなくなった人のための読書論
    読書をするとどうしても読書数や読む速度など数字に意識が向いてしまうことが多い。しかし、読書において数字は重要ではない。大事なことは腑に落ちるかどうか。また、正しく読めていないのではないかと感じることもあるが、読書に正しい読み方というものも存在しない。
    本を読めなくなった時はインプット過多なのかもしれ...続きを読む
  • 悲しみの秘義
    どうしよう、最高。悲しいことも辛いことも、起きてしまうし、感情がある限り避けられないけど、それを超えていく力があると励まされてる気持ちになる。良かった、中盤からやや難し、、ってなったけど、言葉にできない美しさ的なものを感じたなぁ。人間に生まれてよかった⭐︎
  • 徹底討論 ! 問われる宗教と“カルト”
    NHK「こころの時代」を興味深くチェックするようになったのは、本書のもととなった放送を見て以来。よって、本書の購入は記念的な意味だったが、各先生が放送で語られたことを一歩深めて書き下ろしているコラムが追記されていて、より深まった。

    ”カルト”について考察を進めると、宗教と国家、社会における個人へと...続きを読む
  • 「利他」とは何か
    そうそうたる顔ぶれがそれぞれに「利他」について説いているんだけど、何となく見えてくるものがある。特に、伊藤亜紗と中島岳志の利他論に学ぶところが大きい。すなわち……。
    利他とは、人のためになることのようなとらえ方が一般的だと思うけど、それを意識的にするのは「利他」ではない。何らかの気持ちのメカニズムが...続きを読む
  • 藍色の福音
    「読む」「書く」「思想」「かなし」「こころ」「たましい」…
    様々な話題が尽きない。
    本書を開いて読み始めた感覚としては、道を歩いていたら牧師さんに突如話しかけられて、なぜだかいつのまにかものすごく聞き入ってしまっている、といった感じだ。
    難しい部分もあった。けれど沁みた。何回か読み返した部分もあった...続きを読む
  • 光であることば
    言葉一つ一つが、心に染み渡りました。とにかく、深い!まだ、私は分かっていない部分がたくさんあると思いました。

    特に共感した部分

    どう生きるかだけでなく、自分が、自分以外のちからによって、どう生かされているのかを感じるとき、人生の門がゆっくりと開き始めるようにも思われる。
  • 読み終わらない本
    言葉の持つ力について、考えさせられた。著者の言うことは、自分にハマっている。
    読書することは、孤独になること。孤立ではなく。自分に向き合う時間になる。でも、言葉を書くことは、もっと自分に向き合う厳しくも慈しみ深い時間である。と、理解した。

    そのほかにも、沢山の言葉が心に響いてきたのでメモしておく。...続きを読む
  • 「生きがい」と出会うために 神谷美恵子のいのちの哲学
    神谷美恵子の「生きがいについて」を解説、解題し、神谷美恵子の思いを共感させる。原本を読むだけでは気づかなかったことを気づかせる。これは、若松英輔にしか書けない本である。

    石牟礼道子との共通点の指摘は、やはりそうであったかという直観を後押ししてくれる。圧倒的かつ敬服するバイタリティの二人の女性である...続きを読む