若松英輔のレビュー一覧

  • 読書のちから

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    感想を書いたつもりになっていた!自然な流れで様々な作家の話、読書の話になり、さらっと読んでしまう。でも、さらっと読んでしまうような内容ではない。若松さんの文章は読みやすいのだけれど、軽さの中に重さがあるというか、一つひとつの言葉の意味が大きい。若松さん自身の苦悩や悲しみもさらっと書かれているけれど、この言葉たちに到達するまでにどれだけの葛藤や悲しみ、苦しみがあったのだろうと想像する。これからも読み返していきたい本になった。

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    2025年01月22日
  • 新編 志樹逸馬詩集

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    ハンセン病でありキリスト者である志樹逸馬による詩集。

    代表的な詩集「志樹逸馬詩集」と「島の四季」の全詩に加え、未公刊の詩もいくつか収録している。

    八木重吉ほど文字数は短くはないが、シンプルかつ純真性のある詩で感動しました。

    構成やあとがきなども丁寧で、愛情がこもった本の作りで好感が持てました。

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    2025年01月12日
  • 悲しみの秘義

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    文章が美しくて、心がしんとする。まさに俵万智さんの解説通りだった。冬の夜に読みたくなるような静かな本。パケ買いだったけど、買って正解。

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    2025年01月09日
  • 「利他」とは何か

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    数値化すればするほど減っていく利他性。言動が内発的な利他性から、外発的もしくは内発的な利己性になってるから?

    人は信頼してる時、他者の自立性を尊重。悩んでる人に対して諭すことなくツンツンして自らの解決を待つ感覚

    利他とは聞くことを通じて相手の隠れた可能性を引き出すこと、と同時に自分が変わること

    二つそれぞれあるのに、不ニであり、一に似たのも。主語が2人の考えに似てるような気がした

    現代では、論理上の矛盾がないことが正しさの証とされるが、現実世界の説明としては非常に脆弱。むしろ矛盾のまま表現できる方がよほど現実的です。
    計算された利他は、本質的な意味では利他にはなりえない。

    自分がした

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    2025年01月05日
  • 日本人にとってキリスト教とは何か 遠藤周作『深い河』から考える

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    読み始めてから気づいたが、遠藤周作の「深い河」を読むことが必須の本だった。本来であれば、深い河を読んでから、が正しいのだろうが、致し方なし。結果的には、深い河を読まずにこちらを先に読んだことは私にとっては良かったと思う。
    いつもさらっと読んでしまう私。こんなに深く読むことができるのか、本を読むとはこういうことなのか!と恥ずかしくなる。そして、益々、深い河を読まねば!という気持ちが強まる。
    若松英輔さんの本を続けて読んで、言葉のニュアンスを少しずつ掴んできたと思う。理解しやすい言葉、はっきりとした口調、でも穏やかな文章。私に欠けているもの全てがある。2025年は若松英輔さんの著書をたくさん手にし

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    2025年01月02日
  • 「利他」とは何か

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    ネタバレ

    利他の最大の敵は、「これをしてあげたら相手にとって利があるだろう」という「私の思い」に基づいて、特定の目的に向けて他者をコントロールしてしまうこと。利他は本来、「自分の行為の結果はコントロールできない」「見返りは期待できない」という数量化し得ない、意味から自由な「余白」が原則である。

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    2025年01月02日
  • イエス伝

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    キリスト教については、通り一遍の知識しかなく、信仰しているわけでもない。だけれど、ヨーロッパを知るためには必要不可欠だし、これだけ世界中の人たちが信仰する宗教について、何も知らないということに、恥ずかしさを感じる。それとは別に、若松さんの穏やかさを見聞すると、キリスト教について単純に知りたいと思い、手にした。
    聖書を読み込んだわけではないけれど、今回初めて知ったことが多かった。聖書には書いてないが、後世のイメージで勝手に解釈していることがあると知った。言葉とコトバを若松さんは使い分けながら、イエスについて語っている。若松さんと同じ感覚とはいかないまでも、読んでいくうちにコトバの感覚が分かってき

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    2025年01月01日
  • 悲しみの秘義

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    名著の言葉を引用しながら、悲しみや喪失について書かれた26の文章。
    ひたすら悲しいし、著者ご自分の体験なんて胸が締めつけられる思いなのに、読みながら不思議と自分の悲しみに寄り添ってもらっているような感覚でした。

    俵万智さんの解説にある「本書を開くと、日常とは明らかに違う時間が流れはじめるのを感じた」にとても共感します。

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    2024年12月30日
  • 「利他」とは何か

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    東京工業大学のなかにある人文社会系の研究拠点「未来の人類研究センター」に集まった研究者のうち、「利他プロジェクト」の5人のメンバーでそれぞれ<「利他」とは何か>について執筆したものをまとめたものが本書です。発刊は2021年。

    「利他」といえば、「利己」の反対の行為で、つまり自分の利益を考えて振舞うのではなくて、他者の利益になるように助けてあげること、力になってあげることとすぐにわかるじゃないか、とせっかちにも僕なんかはすぐに答えを出してしまったりするのですが、本書を読んでみると、一言に「利他」といっても、たとえばそこに「利己」が裏面にべったりとひっついていることがわかってきて、かなり難しいの

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    2024年12月29日
  • 詩集 美しいとき

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    タイトルに相応しい美しい言葉で紡がれた詩集だった。表題作が中盤と後半に二篇収められていて、一言一句同じ内容なのに響いたのはIIの方の詩で、あとがきを読んでから腑に落ちた。”詩集を読むとは個々の作品だけではなく、流れのなかで、意味という見えないコトバを感じる営みなのではないかと思うのである。”に全く同意する。


    美しいとき II

    あなたといるとき
    わたしは
    自分のことを
    忘れていられる

    自分らしくあろうとすることや
    うまくいかないことも
    明日や未来や
    不安や不満も
    忘れている

    懸命に
    生きようとさえしないまま
    今だけをじっと味わっている

    しあわせか
    どうかも 考えず
    ただ 今

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    2024年12月23日
  • キリスト教講義

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    クリスマスも近いし、キリスト教について少し詳しく知りたいなと思い手にした本。若松英輔さんのような穏やかな雰囲気を作れるのが、キリスト教というものであれば、ぜひ知りたいと思いました。対談形式のため、読みやすく、お二人の熱を感じられました。
    巻末にブックリストもついていて、今後時間をかけて読んでいきたいなと思います。

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    2024年12月18日
  • 言葉を植えた人

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    若松の文章は上手過ぎて、読んでいて気恥ずかしくなったり、数頁でお腹いっぱいになったりすることもしばしばだが、それでも読んでしまうだけの内容がある。本書の場合はじめの50頁ほど、特に志村と石牟礼について綴った部分が印象的で心に残った。

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    2024年12月03日
  • 探していたのはどこにでもある小さな一つの言葉だった

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    書く 読む 聞く 対応する 仕事する
    出来るだけ丁寧にしたい

    石垣りんの詩集を読み返したくなった

    探しているものが見つかる ーだろうか
    見つけたときに合点がいく 歓びが生まれる

    思う 想う 意う ーおもいを使い分ける 思いつかなかった


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    2024年11月30日
  • 悲しみとともにどう生きるか

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    ネタバレ

    未解決事件の遺族である入江杏さんが主宰する集まりの場「ミシュカの森」。
    そこへ招かれた方々が「悲しみとともにどう生きるか」をテーマに様々に語ったことをまとめた一冊。

    六人の方それぞれの悲しみに対する向き合い方に考えさせられたり理解が深まったように感じたり。

    第4章東畑開人さんの「アジールとアサイラムとパノプティコン」という話が興味深かった。避難所と収容所。シェルターと管理所。
    そしてその後の対談の中で「自分の物語を物語ることによる癒し」という話がなされます。河合隼雄先生が物語によって生きる力や癒しを得られるというようなことをいくつかの著作の中で語られていたことを思い出しました。
    読みながら

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    2024年11月20日
  • はじめての利他学

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    「利己的」の対極にあるものとしての「利他」のイメージで読み始めたら、それとは少し違うものでした。
    空海や最澄による利他。
    孔子が語る利他。
    キリスト教の教えにもみられる利他。
    とても哲学的なお話でした。
    最澄と空海でも利他の捉え方が少し違ったり、特に儒教における「利」と仏教における「利」の捉え方の違いになるほどと思いました。

    お金を稼ぐことや事業で成功すること、経済がどんどん発展していくことばかりが注目されている今の世界で、
    「人間は、自然に対する利他を真剣に考えねばならないところに来ているからです。」
    とおっしゃり「利他」について語られる著者の思いがとても心に響いてくる本でした。

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    2024年10月20日
  • 悲しみの秘義

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    喜びや楽しみの多い幸せな人生を願いがちだけど、悲しみのない人生などないのだと改めて思った。悲しみに向き合う言葉が沢山書かれていた。

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    2024年10月18日
  • 悲しみの秘義

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    大切にしたい言葉が沢山載っていて付箋まみれ。ただ自身の悲しみをある程度受け入れられている状態じゃないと響かないだろうなと感じる部分もあった。

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    2024年10月17日
  • ひとりだと感じたときあなたは探していた言葉に出会う

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    若松さんの本は2冊目かしら、最初の一冊よりグッときた!言葉とか誰かの思想とか、神様とか、自然とかそういうものに救われて生きてるな〜って思った。

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    2024年10月05日
  • 読書のちから

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    ネタバレ

    この本を読んで得たものを、言葉にしようとすると、まるで取り繕ったようになってしまう。
    なので一番心に刺さった箇所を引用させていただきます。


    “今も苦しみは、前ぶれなく私の人生を訪れる。その嵐の渦中にあるとき私は、「いったい、いつまで、いつまで、あした、また、あしたなのでしよう。どうして、いま、でないのでしょう。なぜ、いまこのときに、醜い私が終わらないのでしょう」というアウグスティヌスのうめきの祈りを思い出し、私のみじめな讃美を神に捧げるのである。”


    姿がかき消えたら
    それで終り ピリオド!
    とひとびとは思っているらしい
    ああおかしい なんという鈍さ
    みんなには見えないらしいのです
    わた

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    2024年09月26日
  • ひとりだと感じたときあなたは探していた言葉に出会う

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    人は、己れに必要な言葉を身に宿して生まれてきたように感じられる

    この本に書かれているこの言葉
    身に宿して生まれてきた言葉というのが本当にあるのなら、その言葉を見出せた人は迷うことなく歩いていける

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    2024年08月08日