若松英輔のレビュー一覧
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利他に関する論考集。
第一章の伊藤亜紗氏は、合理的利他主義や効果的利他主義といった利他についてのトレンドを概観し、その根底には利他の効果の数値化があること、数値化により漏れてしまったり失われてしまったりすることがあると説く。利他の効果を数値化することは、自らの利他的行為が相手に与える影響を規定することに繋がり、押しつけや他者の支配に繋がる。そうではなく、予測不可能性を受け入れること。予想外の他者の反応によって、自らの方が変わること。これを「うつわ的利他」と表現しているが、相手を享けることのできる利他が、良き利他ではないかと述べている。
第二章では、中島岳志氏が、贈与論から利他を考察している。 -
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本を読むためにはこうしたら良いよ!とか、HOWTO!みたいや本ではない。
大変ゆったりと、落ち着いた語り口で、
あなたに本が必要なときに、必要な本を、読めば良い。
読めないときは読まなくて良い。出会うべきときに、出会うべき本に、きっと会えるよ。
なにより、焦って何かのために読むよりも、切なるきもちで、自分の芯に刺さるもの、支えになるもの、染み入るものを、ゆっくり探したら良いさ。
という本でして、本を読むとは、自分との対話なのです、急がず焦らず、自分に本当に必要なものを、見つけましょう。
という本でした。
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「ひとり」の時間が決定的に不足していました。
ひとりになって、自分と -
Posted by ブクログ
ネタバレ知らない町や、新しい商業施設に入れば、そこの本屋を覗くことにしている。その地域特有の特集棚があったり、その店の個性を活かした整理、陳列してあるのを眺めるのが楽しい。
そんな感じで、ふらっと初めて入った書店で、レジ前の目立つ棚に本書はあった。詩集がレジ前というのは珍しい?
リルケは言わずとしれた、ドイツ語文学における代表的存在。その詩は象徴主義や19世紀以降のモダニズムに影響を受け、深い哲学的洞察と美しい言語表現を特徴とする。
そんなことより、手にして、ふと開いたページにあった
「われらは忙しく」が、妙に心に刺さったので購入してみた。
有名な、『オルフォイスのソネット』の一篇だ。