若松英輔のレビュー一覧

  • NHK「100分de名著」ブックス 石牟礼道子 苦海浄土 悲しみのなかの真実

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「苦海浄土」の内容を知りたいと思って買った本。この本を読んで、「苦海浄土」の内容を知ることができて良かった。若松英輔先生の解説を読んだ。この本を読んで原発の事故のことを連想した。この本を読んで「苦海浄土」が新しい詩だということを初めて知った。P67のL5の言葉が1番印象に残った。

    0
    2019年12月16日
  • 詩を書くってどんなこと?

    Posted by ブクログ

    詩を贈ることのよさがわかった。
    昔にとある人に詩集を贈った時、とても喜んでいた理由がわかった気がした。
    詩をまた書きたいなと思えるような本でした

    0
    2019年04月09日
  • 詩を書くってどんなこと?

    Posted by ブクログ

    中学生向けの本ですが、表現のヒントになればと読んでみました。しばらく孤独を楽しみたいと思います。
    そして東工大にさらに興味が沸いたのでした(笑)

    0
    2019年04月06日
  • 生きる哲学

    Posted by ブクログ

    生と死が繋がる悲しみの豊かさ。
    その一点、その一筋をどこまでも、何度も辿っていく。

    石牟礼道子の苦海浄土が本書の頂点か。

    読む側の態勢、状況、構えを問う著書である。
    ある時のわたしならば、すごく震えただろう。
    しかし、疲れ切った今、彼の言葉は遠くでしか響かなかった。
    しかし、良心は感じた。
    しかし、したたかさがなかった。一面的すぎるのだ。

    0
    2018年05月16日
  • 内村鑑三 悲しみの使徒

    Posted by ブクログ

    内村鑑三の大きさは十二分に分かった。かのような人の下で、感化を受け、生を全うできた弟子は幸いである。

    祈りと願い、主義の無二性、再臨(信仰観は違えども、『おらおらでひとりいぐも』との親近感あり)に読みどころがあった。

    彼は聖書を実際にどのように読んだのか。次はそこに興味が移った。

    0
    2018年04月23日
  • 宗教の本質

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    --宗教の本質とは何なのか

    結局、おふたりの3年半にも及ぶ往復書簡から読み取ることは出来なかった。おふたりとも実に丁寧に書き綴られてきたことは伝わってきたが、仏教とキリスト教、互いに宗教的にも人格的にもリスペクトし合っているがゆえに、宗教の本質的な部分まで切り込むことは難しかったと推察される。痛いところを突かれたくないだろうし、喧嘩もしたくないのだから。

    その代わりに、宗教家のお作法ともいうべき、言葉の使い方や態度は読み取ることが出来た。これはなんというか、複数の異なる支持団体からの反発を恐れるあまり政治判断を避け、オブラートに包んだ言葉遣いをうまく繰り出せる人が優秀とされる政治の世界に似ている。本書には、宗教家がよく用いるどんな解釈も可能な、曖昧で意味深げな言葉遣いや引用が多用されている。

    つまりこの本を通じて垣間見えたのは、宗教の本質ではなく、宗教家の本質だったように思う。そもそも共著や対談、往復書簡といった形式で議論の深みに到達することは難しい。

    「宗教の本質」を理解しようとするなら、ロゴス的なアプローチで頭でっかちになるだけでは十分でないことはわかっている。情緒的体験といった個人的なパトスの理解も必要だろうし、社会や時代というエトスを通じての理解も必要となるだろう。しかしもともとロゴスに偏る特性を持つ「書籍」という形態を取るのであれば、もっとロゴスの面から宗教の本質に切り込んでほしかった、というのが正直なところである。

    0
    2026年08月26日
  • NHK「100分de名著」ブックス 西田幾多郎 善の研究 日常で深める哲学

    Posted by ブクログ

    この世界そのものはひとつであっても、100人の人間がいれば、そこには100通りの「認識された世界」があるという考え方が印象的でした。

    そう考えると、真理そのものはひとつであっても、人それぞれが認識する真理は、やはり100通りあるということなのだろうか。

    そして、一見するとばらばらに存在しているように見える世界も、実はすべてがつながり、ひとつのものとして存在しているのかもしれない。

    そうであるならば、世界は自分の外に広がっているのではなく、すべてが自分の内にありながら、同時に世界全体へと広がっているとも考えられるのではないかと思いました。

    3.9

    0
    2026年08月16日
  • 「利他」とは何か

    Posted by ブクログ

    利他とは何か、という題名だったので利他の本質について追求していく本なのだと思っていたが、「利他」という事柄をそれぞれの専門家がそれぞれ定義づけし、考察するような内容となっており、「利他についての諸考察」等の題名の方がしっくりとくる気がしている。

    様々な角度から利他を語り、全体を俯瞰して見るとぼんやりと全体像が見えてくるような。
    まるで、ピカソの多視点画をみながら全体像を探っているような本だと思った。

    しかし、この本を読んで最終的に絵の全体像が見えてこない気がするのは、各専門家が利他について相互に刺激を受け、お互いの観点を踏まえた一段上の視点を提示するのが少ないからだろう。

    せっかくこれだけの人材を持ち寄り、研究しているのであればもっと各専門家の視点がクロスオーバーしながら語るような内容があつくても良かったのではないかと思う。

    0
    2026年08月13日
  • 柳宗悦 美を生きた宗教哲学者

    Posted by ブクログ

    NHKラジオで放送された内容をもとにした本で、柳宗悦の著作を年代順に紹介しつつ、著者自身の解釈が展開されています。

    柳といえば、民芸運動の指導者としてその名をひろく知られていますが、若いころの彼は白樺派のメンバーとして評論活動をおこない、詩人のウィリアム・ブレイクに傾倒していました。そこに見られる彼の宗教に対する関心は、晩年における一遍や妙好人の発見へとつながっています。こうした柳の宗教にかんする思想は、浄土教の思想にかんする多くの著作がある阿満利麿もとりあげていました。一方本書は、かならずしも浄土教だけに限定されることなく、信仰そのもののありかたにかんする柳の独創性に光をあてているところに特色があるように感じました。

    とくに本書の前半では、著者自身の立場からの考察が目を引きます。柳の著作を手がかりにした著者のエッセイといえるようなところもすくなくありませんが、こうした思索を触発するところに柳の思想の豊かさを見いだすことができるのかもしれません。

    0
    2026年08月05日
  • 「利他」とは何か

    Posted by ブクログ

    筆者ごとに専門性が違うためか、書き味が章ごとにかなり違う。最後の二章は軽く読み飛ばしてしまったが、最初の方はなかなか良かった

    0
    2026年06月21日
  • 悲しみの秘義

    Posted by ブクログ

    美容院でサラーっと読んだ。
    まだ、この話がじんわりと心に残るまでには自分が大人になれていなかった。
    筆者自身の体験や複数の作品から、
    人生や思想、悲しさや温かさが、綺麗にじんわりと丁寧に記されている。
    こういうふんわりとしたエッセイをあまり読んだことがなかったけど、心の中のモヤモヤが綺麗に言語化されていて、自分のライフステージが変わるタイミングとかで都度読み返したら、また見え方が変わりそうだなと思った。長く付き合っていきたい作品。

    0
    2026年05月23日
  • 悲しみの秘義

    Posted by ブクログ

    哲学者や詩人の言葉を引用し、そこに新たに言葉を付随していくととても解像度が上がり、深く意味を考える事ができた。繰り返し悲しみの裏側には愛があると書かれてあり、絶望の淵にいる人間にとっては希望が生まれると思った。この先人生で迷った時には何度もこの本を読みたいと思いました。

    0
    2026年05月14日
  • はじめての利他学

    Posted by ブクログ

    引用されているものが幅広く遠いところからされているのに、互いに共有出来るメッセージがあるのが良かった。読み物としては引用解説に力点があって、ずばり言いたいことの難しさをそのまま読者に放っていて結構読みにくい。

    0
    2026年05月12日
  • 「利他」とは何か

    Posted by ブクログ

    読む前
    利他はほとんど存在しないでしょう
    見返りを求めたり、「利他」的な行為をする自分に酔ったりしてるだけなのでは→結局は利己
    でも、親が小さな子を守るみたいな行動は利他だといってもいい?
    ↓
    いずれの章にも共通するものとして、「余白」「うつわ」、つまり自分の意志以外のものの介入を許しているということがあった。逆に、その介入を許さない場合、それは利他ではない
    利他が「生まれる」(「する」ではない)時は、自然に、すなわち「オートマチックに」生まれるものであり、それは自分の意志ではなく何か大きな力がはたらいてこそのものである

    3章〜5章で論じられていることが利他に結びついているのかあまりわからなかった。そもそも話の構造を理解できてないだけかもだけど
    当初の私は利他を否定しつつも、これは利他といえるんじゃないかと思える事例が何個か思いついていたので、「余白」という言葉がしっくりきた

    0
    2026年04月19日
  • 考える教室 大人のための哲学入門

    Posted by ブクログ

    自分で考える、とにかく考えることの重要性は分かった。

    吉本隆明は読んでみようかなとは思ったが、難しそう。

    0
    2026年03月10日
  • 「利他」とは何か

    Posted by ブクログ

    第一章の伊藤先生のパートが1番分かりやすくて面白かった。
    利他にも色んな種類があり、それらを明確に定義づけし言語化されていたため、普段自分が考える利他がどれに当てはまるか考えながら読めた。

    0
    2026年02月27日
  • あなたが言わなかったこと

    Posted by ブクログ

    私はあまりエッセイは好きではないのですが
    この本は
    読みやすかった。

    エッセイを読むと
    好きな作家さんでも
    なんか裏切られた様な気がしていたのだけど


    私が大人になったのか
    この本が良かっのか?
    裏切られなかった。

    0
    2026年02月05日
  • 宗教の本質

    Posted by ブクログ

    宗教とは何かを論じるのではなく、それを考えるヒントを浮かび上がらせると言うコンセプトだが、往復書簡の試みは成功したと言えるのだろうか?
    2人の宗教の違いに加えて、文章の抽象度が合っておらず、最終書簡までチグハグなやりとりを続けているように見えた。もちろん聡明な2人の中では深い理解をされているのだが、少なくとも自分にはついて行けなかった。
    それでも宗教とは単に超自然的な存在をやみくもに信じる行為ではないことが理解できたし、もう少し考えてみようと言う気になったのだから、著者の目的の一部は達したのかな?
    まあ宗教は難しい。当たり前だけど。

    0
    2026年01月23日
  • 考える教室 大人のための哲学入門

    Posted by ブクログ

    このシリーズは読みやすさ、要点のわかりやすさ、難しいことの咀嚼力が素晴らしいと思う。哲学というとっつきにくいテーマも、さまざまなアプローチで解きほぐしながら解説してくれる。西洋心理学レポートの足がかりになりました。

    0
    2026年01月05日
  • 「利他」とは何か

    Posted by ブクログ

    利他に関する論考集。
    第一章の伊藤亜紗氏は、合理的利他主義や効果的利他主義といった利他についてのトレンドを概観し、その根底には利他の効果の数値化があること、数値化により漏れてしまったり失われてしまったりすることがあると説く。利他の効果を数値化することは、自らの利他的行為が相手に与える影響を規定することに繋がり、押しつけや他者の支配に繋がる。そうではなく、予測不可能性を受け入れること。予想外の他者の反応によって、自らの方が変わること。これを「うつわ的利他」と表現しているが、相手を享けることのできる利他が、良き利他ではないかと述べている。

    第二章では、中島岳志氏が、贈与論から利他を考察している。贈与は暗黙に返礼を要求しがちであり、古来より相手の支配や権力に繋がってきた。利己的でない利他をするためには、返礼を前提とせず、しかし「不確かな未来」による結果論的な間接的互酬性によって、良いことが返ってくることが望ましい。
    インドで助けられたときに、ありがとうと言ったらかえって嫌がられたというのは、最近読んだ『ヘタレ人類学者、沙漠をゆく』にも繋がっていて、面白かった。

    第三章以降は、民藝・中動態や意思と責任・小説史について論じられる。…が、利他という本書のテーマから見ると、寄せ集め感、取ってつけた感があるというのが正直なところ。「はじめに」で、5名の著者が共同研究しており、単なる論考集ではないと説明されるが、やや無理がある印象。
    個人的には第四章の中動態の話は、その考え方のよい導入となったので興味深く読んだ。他の章も、読む価値が無いとは思わない。ただ、本書のテーマからは、やはり乖離がある内容だったとは思う。

    なぜ利他が必要なのか、という点をもう一度考えてみたいというのが読後の印象。利他の必要性も、個人と、社会システムなどとでは異なるだろう。「必要」という考え方そのものが、利他とはそぐわないような気もする。
    第一章で紹介された効果的利他主義は、共感を排除するという。共感ベースだと、身近な人や見えてる人以外への支援ができなくなってしまうからだという。一面では理解できると思う一方で、それは利他というより政治の領域なのでは?とも思った。政治に期待できないからそういうことになっているのかもしれないけど、でも、寄付や社会貢献的な文脈で利他を語るなら、政治や行政の働きとの区別については気になった。

    0
    2025年12月16日