若松英輔のレビュー一覧

  • 内村鑑三 悲しみの使徒
    内村鑑三の大きさは十二分に分かった。かのような人の下で、感化を受け、生を全うできた弟子は幸いである。

    祈りと願い、主義の無二性、再臨(信仰観は違えども、『おらおらでひとりいぐも』との親近感あり)に読みどころがあった。

    彼は聖書を実際にどのように読んだのか。次はそこに興味が移った。
  • 本を読めなくなった人のための読書論
    「読めない本に出会うことも重要な出来事」
    という本書の言葉に慰められる。読書が生きがい(現実逃避とも言う)だが、読めないコンディション、読めない時期、読めない本は、存在する。

    コンディションで多いのは、お酒を飲んだ時。ウイスキーを飲みながら小説を読むなんて憧れるが、私は無理だ。文章の理解が散漫にな...続きを読む
  • 悲しみの秘義
    初めての若松さん。
    心に響く言葉がたくさんあった。
    私、丁寧に生きていきたい(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)
  • 詩を書くってどんなこと?
    詩を書く人の気持ちとは一体どんなものなのだろうという疑問と、詩を書くこと自体に少し興味を持っていたので、この本を読みました。
    「詩を書くことは、絵や音楽のように特別な技術を必要としない」という文章を読み、
    詩を書くことへのハードルが少し下がりました。それだけでも、本作を読んで良かったと思います。
    ...続きを読む
  • 「利他」とは何か
    冒頭の伊藤さんの話は分かりやすく読めたが段々、理解が追いつけず、最毒が必要と感じた。
    全体を通しての印象は「利他」も含め、一見、善い言葉も使うときには正しく理解しなくてはならないということ。特に利他はその最たるものの一つ、と思った。
  • ひとりだと感じたときあなたは探していた言葉に出会う
    丁寧な言葉で綴られた文章と、1章ずつに詩が登場してくる。
    昔の人が残した詩がとても綺麗なものに感じた。
    今も昔も人が悲しい・寂しいと感じているのは一緒なのだと
    言葉に心が救われたように感じた。
    きれいな絵や写真を見た時に心に広がるような優しい気持ちが
    この本の読んで、言葉からも同じようなものを感じら...続きを読む
  • 弱さのちから
    第一章読み終わり、コロナについて書かれすぎてて思ってたのと違う感。読み終わったけど、やっぱり思ってたのとは違った。世の中がコロナに怯えていた時があった、先がどうなるか分からない不安な日々だった、ということが思い出せた。
  • 読み終わらない本
    2023年初版。著者が青少年に向けて、本を読むということを手紙の形で伝えようとする本です。文章には優しさや愛が溢れています。著者よりも長く生きている私は、読み終わらない読み返したい本と出会うより一冊でも多くの本を読むことに注力しています。心も血を流すと言うのは、そうだなあと思えました。詩を書くという...続きを読む
  • 内村鑑三 悲しみの使徒
    私にとって難しい本で、一読ではちゃんと感想を書けない‥ていうのが本音。でもまた読みたいし、ちゃんと感想を書けるようになりたい。
    心に残った一文を。
    「死とは、肉の次元においては別離だが、心の次元においては新たな交わりの始まりになる」
  • はじめての利他学
    優しく書いてあるんですが、それでも私には少し難しかった。流して読まずに、キチンと理解しながら読む必要あるし。

    3回くらい読めば理解できそう。

    最後に 愛 については理解できました。
  • 言葉を植えた人
    吉本隆明との宗教の件はとても共感できた。私も宗教は否定しないけど、あくまで選択肢の一つであって、それしかない、と思わせる態度は許せない。
  • イエス伝
    「コトバ」の意味、あり方を感じた。
    人間の肉体が食べたものでできているように、私たちの魂はコトバによって育まれている。
    聖書を読む=聖書に記されたコトバを「食す」
    「食する」ように読まなくては、それを身に経験したことにはならない。
    まだ食するように読めていない気がするが、これから意識して読んでいきた...続きを読む
  • 悲しみの秘義
    大切な人を喪くして悲しくて悲しくて、初めて寂しいという感情を抱きました。そして言葉に救いを求めてこの本に出会いました。
    いくつもの心に響く言葉のおかげで前を向けました。もう手が届くことはないけれど存在はいつでも強く近く感じられるから、前より強い自分になれた気がする。
  • 読み終わらない本
    若い人にあてた手紙という形をとっているけれど、本に日常的に接している身に沁みてくるような気がした。

    「君にたくさんの本を読んでほしいとは思っていない。でも、簡単に「読み終わらない本」には出会ってほしい。そして、君を変えるだけでなく、変わっていく君と共に「生きて」くれるような本に出会ってほしい。」
    ...続きを読む
  • 読み終わらない本
    青少年に向けた大人からの手紙という感じの
    本。
    いわゆる、最近はやった君はどう生きるかと同じ感じの
    本。
    詩を書くこと、言葉を紡ぐことの大事さを説いている感じですが。少し自分にはあまり響かなかったかなと思いました。
  • 考える教室 大人のための哲学入門
    読書は心の旅のようなもの。
    正解はない。自分の哲学は自分で見つける、考える。でも、対話は大切。
    死がいい例だが、わからないことを考え続けるのは人間の矜持。
    国家は幻想。自分たちの社会の上に漂うもの。
    読書メモにタイトルをつけるといい。
    砂漠が美しいのは、それはどこかに井戸を隠しているからだよ  星の...続きを読む
  • 読み終わらない本
    エッセイストで詩人の若松英輔が若い人に向けた書簡の形で自分が影響を受けた本や著者について話し、それがどのように自分の思想を作っていったかを書いた本。

    序盤と最後はとても良かったが、途中は少し言葉遊びのように感じてしまった部分がある。

    それでも心の動きを大切にする著者らしく、温かみに溢れる読書エッ...続きを読む
  • 考える教室 大人のための哲学入門
    ソクラテス、デカルト、アレント、吉本隆明を採り上げる。
    ソクラテスの弁明は読んだから、著者の言わんとすることは大方わかったし、染み込むものがあった。
    ほかは、特に吉本は結局どういうことなのかいまいち理解できなかった。

    これを入り口に、もっと哲学に触れていきたい。
  • NHK「100分de名著」ブックス 内村鑑三 代表的日本人 永遠の今を生きる者たち
     内村鑑三の「代表的日本人」を簡略化し紹介した本。確かケネディ?大統領が尊敬する日本人ということで上杉鷹山を挙げていたのは、この内村鑑三の著書によるところが大きいのであろう。(余談ではその時の日本人が恥ずかしながらも上杉鷹山?と知らなかったとか)
     勿論この著書を紹介しているものの、どちらかと言えば...続きを読む
  • 日本人にとってキリスト教とは何か 遠藤周作『深い河』から考える
     信仰するとは何かを知りたくて手に取ったが、少し違った。キリスト教についての知識がないので、理解するのが大変だった。