悲しみの秘義

悲しみの秘義

800円 (税込)

4pt

暗闇のなかにいる人へ――傑作エッセイ

もしあなたが今、このうえなく大切な何かを失って、暗闇のなかにいるとしたら、この本をおすすめしたい――(解説・俵万智)

宮沢賢治、須賀敦子、神谷美恵子、リルケ、プラトン、小林秀雄、ユングらの、死者や哀しみ、孤独について書かれた文章を読み解き、人間の絶望と癒しをそこに見出す26編。

「言葉にならないことで全身が満たされたとき人は、言葉との関係をもっとも深める」――自らの深い悲しみの経験を得た著者が、その魂を賭けて言葉を味わい、深い癒しと示唆を与えてくれる。

日経新聞連載時から話題を呼び、静かなロングセラーとなった一冊。

文庫化に際して「死者の季節」「あとがき」を増補。

カバーと本文内を、世界的に人気の高いアーチスト・沖潤子の作品が
優しく深く彩る。大切な人に贈りたい、特別な一冊。

単行本 2015年11月 ナナロク社刊『若松英輔エッセイ集 悲しみの秘義』
文庫版 2019年12月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています。

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悲しみの秘義 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    様々な引用とともに、孤独や悲しみ、愛した誰かとの別れ、言葉について筆者の観点から静かに語られることで今自分が立っている場所をちゃんと理解できた気がする。言葉にする、文章を書くということをもっとしていきたいと思えた。

    0
    2025年12月06日

    Posted by ブクログ

    悲しみ、特に愛する人を喪った悲しみを知る人に、強くお勧めできる一冊。
    悲しみを知ることで、初めて本当の生を知る。
    悲しみを知ることで、本当の私に初めて出会う。
    強い悲しみを経験することは、何か簡単には言葉にできない、ある種の究極的な真理に、気づく権利が与えられるということなのかもしれない。
    この本で

    0
    2025年11月30日

    Posted by ブクログ

    先月の中頃、平日の17時ごろに母の入院している病院より連絡があった。
    癌で緩和ケアを受けていた母の容体が思わしくないと。
    看護師さん曰く、明日を迎えるのは難しいだろうとの事だった。

    急いで準備をして電車に乗ったが、思考が停止してしまっており、病院の最寄駅に向かう最中も不思議と気持ちは凪いでいたのを

    0
    2025年10月24日

    Posted by ブクログ

    宝物にしたい本と出会った。
    心をぎゅっとつかまれ、涙がこみ上げてくるような言葉がたくさん散りばめられてる。
    とてつもない暗闇に沈んだとき自分はもう一度この作品を読んでどう感じるだろう。

    0
    2025年10月11日

    Posted by ブクログ

    様々な作品からの引用を若松さん独自の視点で解説した本。
    悲しみとは何なのか、ことばとは何なのか、読んでいると心にグッときます。
    読み終わったあとには、どこか気持ちがスッキリして自分の中にあることばを書き出してみたくなる、そんな本です。

    0
    2025年10月01日

    Posted by ブクログ

    若松さんは、私たちが何気なく使っている言葉を、自分の言葉として定義づける力が、本当のあるのだと痛感させられる…

    0
    2025年09月22日

    Posted by ブクログ

    いろんな格言が気づきも!驚きも!暖かみも!
    もらえた気がする。

    自分にとってはほんと悲しみの秘技だった。

    0
    2025年09月11日

    Posted by ブクログ

    深い深い悲しみに寄り添うような言葉が綴られている。ここまでの深い悲しみを、おそらく母が亡くなったときに、自分も経験しなければならないのだろうと想像する。その時に、この本が手元にあれば少し救われるかもしれない。そう思うと、少し心強くなる。手元に置いておきたい一冊。

    0
    2025年08月15日

    Posted by ブクログ

    若松英輔さんの文章には凛とした優しさがある。この本は一回でさらっと読み終えてしまってはいけない本。
    若松さんの自己開示に、そんなところまで曝け出してしまって、いいんですか?大丈夫ですか?と心配してしまう。人に話せる、文章にする、言葉にするという作業は悲しみと共にあるために、必要な過程なのでしょう。そ

    0
    2025年07月30日

    Posted by ブクログ

    俵万智さんのお言葉の通りであり、この本を読んでいる時は自分自身が別の空間にいるかのようだった。悲しみとは何か、考えさせられ、備えさせてくれるようだった。

    0
    2025年03月18日

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