若松英輔のレビュー一覧

  • いのちの政治学 リーダーは「コトバ」をもっている

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    大平正芳については、中島岳志さんが以前評価されいたのを知って、「あー、うー」の人が?と意外な感じだった。この本を読んで、確かにリーダーにふさわしい人だったと思った。誰かに書いてもらった原稿を読み上げるだけの政治家、自分の主張だけをペラペラ喋りまくる政治家と比べて、「あー、うー」と逡巡しながら自分の言葉で、内容のあることを、責任を持って話す政治家を持てた時代がうらやましい。薄っぺらで軽く、弱い者に優しくない、冷たい政治家は、私たち国民の鏡なのだろう。

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    2022年10月21日
  • 「利他」とは何か

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    「利他」について5人が違うアプローチで切り込んでくる。「利他」を推奨するような本なのかと思っていたが、純粋に「利他」を科学している内容で、これはこれで大変興味深い。仏教的なアプローチはありそうだが、言語的なアプローチなど思いもしなかった。能動でも受動でも無い「中動態」も考えさせられる内容だった。おすすめ。

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    2022年10月20日
  • はじめての利他学

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    利他や愛について知ることができた。知るにとどまらず、実践につなげることの大事さも強調されている。
    【私たちは、なぜ成功や名誉、富、権力に飲み込まれていくのか。それは、自分自身や他者と「つながる」前に、社会の価値と「つながる」からです。造られた成功、作られた幸福を真実だと思い込むからです。】
    【自分の失ってしまえば、自分を愛することはできない。だから、自分ではないものに化けることは、愛を失う最初の大きな罠なのだ。】

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    2022年09月14日
  • 「利他」とは何か

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    利他: うつわになること。意図的な行為ではなく人知を超えたオートマティカルなものであり、そこに利他が宿る。

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    2022年09月13日
  • はじめての利他学

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    仏教・儒教・西洋思想をベースに今の「利他」の成り立ちがわかる入門書。

    ただし、二宮尊徳の「智者」の話にもあったが、知識として得るだけではなく、自分の中で利他をさらに深いものにするために、さらに実践する必要があると感じた。

    「利他」という言葉から外に意識が向きがちだが、「自利利他」という言葉が知れたことでまず自分に向き合い、自分の中にあるものを意識することが大切であることが認識できただけでも良かった。

    『代表的日本人』や『愛するということ』を読んでみようと思う。

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    2022年08月26日
  • 考える教室 大人のための哲学入門

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    ソクラテス、デカルト、アレント、吉本隆明を2時間で理解する本ではなく、それらを題材にして「考える」ということの面白さや、読書をすることの面白さ、またその手掛かりを提示してくれる本。
    読書にはいろんな楽しみ方があるけど、本を読むという行為を少し分解して考えてみると、読書とはページに書いてある文字の羅列から情報を読み取ることではなくて、ページに書いてある情報をもとに自分の中で考えをめぐらすこと、ともいえるのかもしれない。
    だから極端な話、書いてある内容や情報をそのまま理解しなくてもよくて、読書という行為の主体はあくまでも読者でしかなくて、そういう意味では読書という行為はすごく自由な体験といえるのか

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    2022年08月14日
  • 考える教室 大人のための哲学入門

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    考えるって大事。自分はこう考えるということを常に意識していたい。「誰が語っているのかではなく、何が語られているのか」。こころ踊り。

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    2022年08月06日
  • 「利他」とは何か

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    専門が異なる著者らの視点から「利他」を考察する。利他は主義にすると怖い。なぜって「私の思い込み」でやったことが、結果的に他者の助けになれば「利他」だろうが、時として「余計なお世話」にも「押しつけ」にもなる。自分の思いを正当化して、相手の言葉や反応にほとんど耳を傾けず、独善的な「支配」でしかなかったとしたら……。若松さんの“利他は行うものではなく、生まれる”という意見がストレートに効いた。

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    2022年07月24日
  • 生きていくうえで、かけがえのないこと

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    生きることは、これまで己に紡がれた言葉を他者に共有する行為とも言える。
    自分が郵便箱になって、脈々と受け継がれる意志を伝えていきたい。

    気になった本は積読して読む時が来るまで待つとしよう。
    大事な人の存在を理解し、金を切り離した働くの意味を考えよう。

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    2022年05月25日
  • はじめての利他学

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    空海・最澄から語り起こされ、鎌倉新仏教へと繋げられていく。更には西郷どんや二宮尊徳にまで話題が及ぶんだけど、通底するのは、”利他”とは相反するどころか不可分たる”自利”の概念。いや~、やっぱ良いですね、この”学びのきほん”シリーズ。他のも読まんと。

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    2022年05月09日
  • 日本人にとってキリスト教とは何か 遠藤周作『深い河』から考える

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     遠藤周作の『深い河』にたいへん感銘を受け、この著書に出合いました。


    『深い河』の魔力は、霧のようにわたしにまとわり付き、心を浸食していきました。 脆弱な感受性のわたしでさえ、深層のわたしに気づき、救われました。


     そして、本書ですが、わたしが読み解くことができなかった数々の遠藤周作の思いを享受できたことが素晴らしく、嬉しい‼︎

    キリスト教については、知識の乏しいわたしには難しいところはありましたが、丁寧で分かりやすい解説だと想いました。

    その中で、キリスト教作家ベルナノスの言葉は衝撃的です。

    『信仰というのは、九十九パーセントの疑いと、一パーセントの希望だ』

    そして、『宗教多

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    2022年04月27日
  • 「利他」とは何か

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    「器」のような人に自分はなれるだろうか?

    人間は意志の保有者ではなく、思考が留まる「場所」なのだということ。自分が人生に対して抱いている不可抗力的な恐ろしさの断片を言語化してくれているように感じた。

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    2022年04月10日
  • 日本人にとってキリスト教とは何か 遠藤周作『深い河』から考える

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    遠藤を通して、そして遠藤の著作『深い河』を読み解くことを通して、キリスト教を日本人の感性でどう感じて信じていくのか、信仰とはどういう心の動きか、さらには生きるとは、人生とはという問いに迫ることができる良書。
    キリスト教に、イエスに出会って生きるとはどういうことかを知ることができる。

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    2022年03月28日
  • 弱さのちから

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    コロナ禍で人との関わりを見直さざるを得なくなった今、弱さに着目し向き合う事で、新しい繋がり方を考える一冊。

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    2022年03月27日
  • 詩を書くってどんなこと?

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    中学生向けに書かれたシリーズの本ですが、大人が読んでも充分に楽しめます。詩の世界のことをこれだけわかりやすく書いた本は、他にないのではないでしょうか。誰でも詩人になれるという言葉に勇気づけられます。

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    2022年02月09日
  • 「生きがい」と出会うために 神谷美恵子のいのちの哲学

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    “神谷が精神医学を志したのは、真の意味で「人間」の姿に出会うためだった。しかし、いつしか、精神医学そのものを目的としてしまい、最初の志を忘れてしまったのではないのか”
    私も鍼灸そのものを目的としてしまい、志をつい忘れがちになる。

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    2022年01月02日
  • 考える教室 大人のための哲学入門

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    これは名著。
    タイトルの通り”考える”ということをしっかりと見つめなおすことができた。
    各章でそれぞれ哲学者と代表作を紹介、また簡単な解釈を説明してもらえて、読みながら哲学にどんどん興味を持っていくことができた。
    巻末の哲学書の紹介も参考になった。

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    2021年12月31日
  • 生きていくうえで、かけがえのないこと

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    果てのない暗闇を感じて、
    なんでこんな人生歩まねばならないのかと思い続けていた。
    悲しみや苦しさは、いつになったら消えていくのか。意味はあるのか。

    悲しみがなければ、得られないことがあると、慰められました。困難は人生の恩籠になりうる。
    私のこのどうしようもない人生も、意味を付けられそうです。最期にはきっと。それまで祈り続けます。

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    2021年11月20日
  • 考える教室 大人のための哲学入門

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    普段、何気なく使ってる言葉や概念の本質を探る思索が面白い。個人的にはアレントの労働と仕事の話が好き。
    労働→ヒトの自然、生理的な営み(分娩、闘病も含む)
    仕事→人工的な営み、制作活動。(芸術や工作)
    この二つを包括するのが活動。

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    2021年11月13日
  • NHK「100分de名著」ブックス 石牟礼道子 苦海浄土 悲しみのなかの真実

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    石牟礼道子の『苦海浄土』(1969年発行)の本は、読もうとしても、はねつけられる。それでも、苦労して読んでも、レビューが書けなかったが、ユージンスミス、桑原史成、石川武志の写真集をみながら、やっと自分の中にも理解できて、レビューを書いた。ただ、どうも本の芯がつかめないでいる。本の芯がつかめないと、レビューも薄っぺらくなる。
    100分で名著は、実にいい企画である。若松英輔による『苦海浄土』の100分で名著があったので、読んだ。「悲しみのなかの真実」この本は、ノンフィクションではない。水俣病の患者たちが本当の語り部であって、自分、石牟礼道子がその言葉をあずかっただけなのだ。石牟礼道子は、真の作者じ

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    2021年10月16日