若松英輔のレビュー一覧

  • 詩集 美しいとき

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    はっとさせられる言葉の数々。

    誰かのまねをしたり
    誰かをうらやんだり妬んだり

    生きていればそういう感情を避けられない。

    でも自分にしか生きられない毎日を重ねて、
    今という瞬間を感じたい。

    単純で素朴なことほど難しく
    すぐに忘れてしまう。

    心の奥底で確信をもちたかったことが
    美しい文章で綴られている。


    現代は色々な情報に振り回され心を無くし
    雑多な日々を過ごしがち。

    少し立ち止まってこの本を読んだら
    本当に大切な感覚を取り戻すことができる。

    一気に読み終えて
    心地よい透明感に包まれた。

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    2025年08月07日
  • 詩集 美しいとき

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    詩を読んで泣くという初めての経験をした。
    言葉について書かれている。それは自分に贈る言葉であったり、相手に贈る言葉であったり、魂の叫びのような言葉であったり…

    今まで飼ってきた魚たちのことを思い浮かべて何度も読んだ。私の声、私の祈りはあの子たちに届いていたのだろうか。そして、今いる大切な人や生きものたちに私は幸せの祈りは届いているのだろうか。
    たくさん言葉にしたい。詩を書いて自分の心のことをたしかめたい。美しい言葉を求めた旅に出かけたい。

    特に好きだった、印象的だった詩は
    ・たましいの世話Ⅱ
    ・彷徨う
    ・時にふれる
    ・誰の目にも見えないところで
    ・自分の考え
    ・素樸な言葉
    ・亡き人
    ・言葉

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    2025年08月03日
  • 悲しみの秘義

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    若松英輔さんの文章には凛とした優しさがある。この本は一回でさらっと読み終えてしまってはいけない本。
    若松さんの自己開示に、そんなところまで曝け出してしまって、いいんですか?大丈夫ですか?と心配してしまう。人に話せる、文章にする、言葉にするという作業は悲しみと共にあるために、必要な過程なのでしょう。その若松さんの悲しみは、誰かの心に響き、誰かの悲しみに寄り添ってくれるのでしょう。
    最後、書くことの大切さを説いていた。拙い文でも、こうして言葉にすること、自分の内だけにとどめておかないことが、自分自身の糧になっていく。より物事を思考し、クリアにしていくことになるのでしょう。とても良い読書体験になった

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    2025年07月30日
  • 考える教室 大人のための哲学入門

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    何を言うかよりも、どう言うかの方に「ほんとう」はひそんでいるという考え方がいいなと思った。学説や見解などは要約できるけれども、どう言うかということは要約できない。友人に、口ごもりながら、慎重に対話するひとがいるのを思い出し、それってひとつひとつの言葉に立ち止まっているってことでその人は学問に真摯なんだとおもった。アレントの、「知識人は「頭」を働かせるだけで「精神」を用いることはない」という考えを読んで、頭を働かせるだけでなく、手を動かして何かを作ることの大事さがわかった。よーし刺し子しようっと。

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    2025年05月04日
  • 詩集 美しいとき

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    詩が纏う別れや死の匂いが、自分の中の悲しい記憶を引き出し、その詩に結びつけてきた。詩人の青く熱い魂を感じた。「言葉を編む」という表現がとてもしっくりきた。

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    2025年04月13日
  • 八木重吉詩集

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    29歳で亡くなったキリスト者である八木重吉の詩集。

    第一詩集の「秋の瞳」は復刻版が手に入りやすいが、第二詩集の「貧しき信徒」は、全集や定本詩集などの古書を探さないと読めないので、岩波文庫で手に入りやすくなったのがすごく嬉しい。

    何度も読んだ詩ではあるが、やっぱりすごいなぁと毎回思う。
    ただのキリスト信仰でもなく、安易な自然讃歌の詩でもない、ほんとうに人が書いたのだろうかと思うほど純真で、哲学的で神秘的な、もっと深いところにある霊性を感じました。

    八木重吉の生い立ちや、創作の背景をより知りたければ、奥さんの吉野登美子が書いた「琴はしずかに」が素晴らしいのでおすすめします。

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    2025年03月31日
  • 悲しみの秘義

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    ネタバレ

    正直な感想は、凄い本に出会ってしまったなというものだ。テンションが上がっていたり、人生が上手くいっているときには読まない方がいいかもしれない、というか、多分そんなときは響かない。恐ろしい喪失感のただ中にいる人には是非手に取って欲しい。どの章にも視点を変えて見せてくれるような気づきがあった。人生のこの時点で出会えて良かった言葉たちだ。
    ひとつひとつの章の内容が重たく、とても一気に読むことができなかった。これからも携えておきたい1冊となった。

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    2025年03月29日
  • 弱さのちから

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    ネタバレ

    哲学関係の本からの紹介であった。ケアの13の場面を巡った記録である。病院だけでなく、尼さんやお坊さん、2丁目、健康ランド、性感マッサージなど今までのケアと考えている場所とかけ離れたところでのケアであり、そうしたところでもケアがなされているということを知るだけでも価値がある。

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    2025年03月26日
  • 悲しみの秘義

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    俵万智さんのお言葉の通りであり、この本を読んでいる時は自分自身が別の空間にいるかのようだった。悲しみとは何か、考えさせられ、備えさせてくれるようだった。

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    2025年03月18日
  • はじめての利他学

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    「利他」はそれ単独では成立せず「自利利他」「忘己利他」…平安時代日本の仏教で成立した考え方で、西洋哲学よりはるかに古くかつエゴイズムの対極という思想ではないとうところにさすがという気持ちになった。

    空海は仏教界のスーパースターであることに変わりはないが、
    最澄の「利他」に対する考え方が涙が出るほど優しい。
    (最澄自身は自分にも他人にも厳しい人ではあるが…)

    日本人で良かった!

    空海なども自利と利他は排他ではなく相互だと言っているが、
    自分を愛そうということは硬派な時代なのでそんなことは言わない。
    時代が進んで、ユーリッヒ・フロムの西洋哲学、心理学によって噛み砕いた、「自分を愛する即ち自分

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    2025年03月10日
  • 悲しみの秘義

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    深い悲しみが、言葉によって穏やかな悲しみに変わる。繰り返し思い出す悲しみを落ち着きに変えてくれる一冊。何度も読み返している。

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    2025年02月25日
  • 14歳の教室 どう読みどう生きるか

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    入りは分かりやすく、すっと自分の中に入ってきたので借りたのだけど、一気に読み進めると頭が混乱してきたので、整理しながら何日にも分けて読んだ。また関連の本も読んでみたい。
    時間をあけてまた手に取ってゆっくり読んでみたいなと思う本。

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    2025年02月04日
  • 詩集 見えないものを探すために ぼくらは生まれた

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    若松英輔さんの第八詩集。


    以下に心を撃たれた詩を三篇載せます。
    おそらく若松さんは奥様のことを想って書かれたのだと思いますが、私は認知症を患う母を想いながら拝読しました。
    先日、主治医の先生に「最後は娘さんのことが誰かわからなくなりますから」と言われました。



    ーーーーーー


    桜葉


    いっしょに
    散歩をしているときは
    満開の
    花にしか
    気が付けなかった
    でも 今は
    緋色や黄や
    茶色になった
    さくらの葉に
    見惚れています


    二人で過ごした ひとつ
    ひとつの時を
    ゆっくりと
    想い出しながら


    誰も
    気が付かないうちに
    色を変え
    風に身をあずけ
    いつとも知れず
    散ってゆく
    一枚
    一枚

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    2025年01月17日
  • 本を読めなくなった人のための読書論

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    読書スランプで悩んでいる時に出会えて良かった一冊です。読めないことに対する罪悪感が薄れました。また、新たに本を読めそうな気がしてきました。

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    2025年01月14日
  • 悲しみの秘義

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    ネタバレ

    こんな本があったのか。
    ずっと自分と対話しているような感覚で読んだ。
    大げさかもしれないが、これを読む前の自分と読んだ後の自分は明らかに違っている!
    2024年最後、ほんとによい読書体験ができた。
    この先も読み返すことになるだろう。
    きっと、私にも悲しみがやってくるだろうから。

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    2024年12月29日
  • 詩集 美しいとき

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    多くの人と話をしたから
    あなたに出会ったのではなかった

    あなたも探していてくれたから
    やっとめぐりあったのだ

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    2024年11月19日
  • 悲しみとともにどう生きるか

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    【目次】

    まえがき(入江杏)

    第一章 「ゆるやかなつながり」が生き直す力を与える(柳田邦男)

    第二章 光は、ときに悲しみを伴う(若松英輔)

    第三章 沈黙を強いるメカニズムに抗して(星野智幸)

    第四章 限りなく透明に近い居場所(東畑開人)

    第五章 悲しみとともにどう生きるか(平野啓一郎)

    第六章 悲しみをともに分かち合う(島薗進)

    あとがき(入江杏)

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    2024年10月11日
  • 日本人にとってキリスト教とは何か 遠藤周作『深い河』から考える

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    先に『深い河』を読んだ方が良かったのか、先に読んだから良かったのか、、
    兎に角読み進めながら『深い河』を読みたい衝動にかられました。
    暫く遠藤さんにハマりそうです。

    気に入った言葉集
    人生的〇〇、生活的〇〇
    恐れと畏れ
    魂とたましい
    読むべきときに読む。
    どんどん読めるようなときは、あえてページを閉じる。
    好奇心で読み進めることは可能だが、読み深めることは難しい。
    思い、憶い、懐い、念い
    共苦

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    2024年10月03日
  • 本を読めなくなった人のための読書論

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    愛読書と出会えるまで、じっくり、気長に待ちながら、私に寄り添ってくれる本を読んでいこうという気持ちになる

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    2024年09月28日
  • 徹底討論 ! 問われる宗教と“カルト”

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    宗教とカルトは本当に難しい問題で、おそらく「答え」はないのでしょう。
    こういう問題を考えるうえでは、このような複数人での対話が重要になる気がします。

    「理解できないと重んじられない、ではなくて、理解する前に重んじる」「宗教的要素を教育から排除してきたことを見直す」といった、自分が普段から考えていることが述べられていて、深く共感しました。

    若松さんが「拘束」はカルト化の原因だと述べたあとに、川島さんが宗教においてある程度の拘束は避けられないと、自身のキリスト教徒としての経験から正直な感想を述べていたのが印象的でした。では何が問題なのか、互いに共存できる考え方は何なのか。こういうのは対話によっ

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    2024年09月23日