若松英輔のレビュー一覧

  • はじめての利他学

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    「利他」はそれ単独では成立せず「自利利他」「忘己利他」…平安時代日本の仏教で成立した考え方で、西洋哲学よりはるかに古くかつエゴイズムの対極という思想ではないとうところにさすがという気持ちになった。

    空海は仏教界のスーパースターであることに変わりはないが、
    最澄の「利他」に対する考え方が涙が出るほど優しい。
    (最澄自身は自分にも他人にも厳しい人ではあるが…)

    日本人で良かった!

    空海なども自利と利他は排他ではなく相互だと言っているが、
    自分を愛そうということは硬派な時代なのでそんなことは言わない。
    時代が進んで、ユーリッヒ・フロムの西洋哲学、心理学によって噛み砕いた、「自分を愛する即ち自分

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    2025年03月10日
  • 14歳の教室 どう読みどう生きるか

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    入りは分かりやすく、すっと自分の中に入ってきたので借りたのだけど、一気に読み進めると頭が混乱してきたので、整理しながら何日にも分けて読んだ。また関連の本も読んでみたい。
    時間をあけてまた手に取ってゆっくり読んでみたいなと思う本。

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    2025年02月04日
  • 詩集 見えないものを探すために ぼくらは生まれた

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    若松英輔さんの第八詩集。


    以下に心を撃たれた詩を三篇載せます。
    おそらく若松さんは奥様のことを想って書かれたのだと思いますが、私は認知症を患う母を想いながら拝読しました。
    先日、主治医の先生に「最後は娘さんのことが誰かわからなくなりますから」と言われました。



    ーーーーーー


    桜葉


    いっしょに
    散歩をしているときは
    満開の
    花にしか
    気が付けなかった
    でも 今は
    緋色や黄や
    茶色になった
    さくらの葉に
    見惚れています


    二人で過ごした ひとつ
    ひとつの時を
    ゆっくりと
    想い出しながら


    誰も
    気が付かないうちに
    色を変え
    風に身をあずけ
    いつとも知れず
    散ってゆく
    一枚
    一枚

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    2025年01月17日
  • 詩集 美しいとき

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    多くの人と話をしたから
    あなたに出会ったのではなかった

    あなたも探していてくれたから
    やっとめぐりあったのだ

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    2024年11月19日
  • 悲しみとともにどう生きるか

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    【目次】

    まえがき(入江杏)

    第一章 「ゆるやかなつながり」が生き直す力を与える(柳田邦男)

    第二章 光は、ときに悲しみを伴う(若松英輔)

    第三章 沈黙を強いるメカニズムに抗して(星野智幸)

    第四章 限りなく透明に近い居場所(東畑開人)

    第五章 悲しみとともにどう生きるか(平野啓一郎)

    第六章 悲しみをともに分かち合う(島薗進)

    あとがき(入江杏)

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    2024年10月11日
  • 日本人にとってキリスト教とは何か 遠藤周作『深い河』から考える

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    先に『深い河』を読んだ方が良かったのか、先に読んだから良かったのか、、
    兎に角読み進めながら『深い河』を読みたい衝動にかられました。
    暫く遠藤さんにハマりそうです。

    気に入った言葉集
    人生的〇〇、生活的〇〇
    恐れと畏れ
    魂とたましい
    読むべきときに読む。
    どんどん読めるようなときは、あえてページを閉じる。
    好奇心で読み進めることは可能だが、読み深めることは難しい。
    思い、憶い、懐い、念い
    共苦

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    2024年10月03日
  • 徹底討論 ! 問われる宗教と“カルト”

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    宗教とカルトは本当に難しい問題で、おそらく「答え」はないのでしょう。
    こういう問題を考えるうえでは、このような複数人での対話が重要になる気がします。

    「理解できないと重んじられない、ではなくて、理解する前に重んじる」「宗教的要素を教育から排除してきたことを見直す」といった、自分が普段から考えていることが述べられていて、深く共感しました。

    若松さんが「拘束」はカルト化の原因だと述べたあとに、川島さんが宗教においてある程度の拘束は避けられないと、自身のキリスト教徒としての経験から正直な感想を述べていたのが印象的でした。では何が問題なのか、互いに共存できる考え方は何なのか。こういうのは対話によっ

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    2024年09月23日
  • いのちの政治学 リーダーは「コトバ」をもっている

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    政治に疎いですが、コロナ禍での各国のリーダーのコトバや歴史に残る人たちのコトバも大変勉強になりました。

    コトバを失うと、どうなるかを知ることができました。安心とは、信頼とは何かを考えるよい機会になりました。

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    2024年09月09日
  • NHK「100分de名著」ブックス 石牟礼道子 苦海浄土 悲しみのなかの真実

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    ネタバレ

    「苦海浄土」を読み終えたので、こちらを読みました。すでにNHK放送「100分で名著」視聴済。今までも若松さんの本は何冊も読んでいますが、心に染み入ります。そして100分名著の紹介指南役ではとてもわかりやすく理解を深めることができます。印象に残った一文を一つ(沢山ありますが)
    ”知性が、感情や道徳との関係を振り切って暴走するとき、どれほど悲劇的な出来事がそこに生まれ得るのか、このことを私たちは今日の問題として考えてみる必要があるのではないでしょうか。”

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    2024年07月11日
  • 詩集 ことばのきせき

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    心が折れそうな時に
    そばにいて欲しい本

    言葉への真摯な態度が
    伝わってくる

    リルケの詩集も読んでみたいと
    思った

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    2024年03月31日
  • 詩集 美しいとき

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    なんども読み返しています。時々は朝、ひとり部屋の中で声に出して読んだりもします。大切な人に自分の言葉で綴った詩を贈りたくなります。まだ書いたことはありませんが、、そう思わせてくれるとても大切な詩集です。

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    2024年02月27日
  • NHK「100分de名著」ブックス 石牟礼道子 苦海浄土 悲しみのなかの真実

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    フセンめちゃくちゃ張った……『夜と霧』などといっしょに近代化の最悪の顛末の事例とそこから生まれた思想、言葉として(こう、前向きなまとめ方をするのはあまりよろしくない事例だとも思うのですが)して数多くの人に読んで欲しいですね……

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    2024年02月18日
  • 徹底討論 ! 問われる宗教と“カルト”

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    NHK「こころの時代」を興味深くチェックするようになったのは、本書のもととなった放送を見て以来。よって、本書の購入は記念的な意味だったが、各先生が放送で語られたことを一歩深めて書き下ろしているコラムが追記されていて、より深まった。

    ”カルト”について考察を進めると、宗教と国家、社会における個人へと問いがつながっていく。その過程が平易な語りでなされているのは、どの先生方も当事者として、危機感をもって関わってきてたからだろう。こうした番組が多くの人の目に留まり日本社会の宗教リテラシー向上につながることを願う。

    ①カルトの定義②宗教と国家の歴史的把握③宗教間対話の可能性④宗教の意義、役割

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    2023年09月02日
  • 「利他」とは何か

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    そうそうたる顔ぶれがそれぞれに「利他」について説いているんだけど、何となく見えてくるものがある。特に、伊藤亜紗と中島岳志の利他論に学ぶところが大きい。すなわち……。
    利他とは、人のためになることのようなとらえ方が一般的だと思うけど、それを意識的にするのは「利他」ではない。何らかの気持ちのメカニズムが働くにせよ、本人的には説明がつかないうちに、自分のためでなく動いてしまうことが利他なのだ。
    一生懸命に利他的なよき人物であろうなどと努めてしまうが、そんなことを考えているうちはまだまだということだろう。考えてみれば、利己的な言動だってわざとそうしているのではなく、自然とそうしてしまうからこそ利己的な

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    2023年08月15日
  • 光であることば

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    言葉一つ一つが、心に染み渡りました。とにかく、深い!まだ、私は分かっていない部分がたくさんあると思いました。

    特に共感した部分

    どう生きるかだけでなく、自分が、自分以外のちからによって、どう生かされているのかを感じるとき、人生の門がゆっくりと開き始めるようにも思われる。

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    2023年08月07日
  • 読み終わらない本

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    言葉の持つ力について、考えさせられた。著者の言うことは、自分にハマっている。
    読書することは、孤独になること。孤立ではなく。自分に向き合う時間になる。でも、言葉を書くことは、もっと自分に向き合う厳しくも慈しみ深い時間である。と、理解した。

    そのほかにも、沢山の言葉が心に響いてきたのでメモしておく。

    「さようなら」と彼は言いました。
    「さようなら」と狐は言いました。
    「僕の秘密を教えてあげよう。とても簡単なことだ。心で見なくちゃよく見えない。大切な事は目には見えないんだよ。」
    「大切な事は、目には見えない」と、小さな王子様はよく覚えておこうと繰り返しました。
    「君のバラをそんなにも大切なもの

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    2023年08月06日
  • 「生きがい」と出会うために 神谷美恵子のいのちの哲学

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    神谷美恵子の「生きがいについて」を解説、解題し、神谷美恵子の思いを共感させる。原本を読むだけでは気づかなかったことを気づかせる。これは、若松英輔にしか書けない本である。

    石牟礼道子との共通点の指摘は、やはりそうであったかという直観を後押ししてくれる。圧倒的かつ敬服するバイタリティの二人の女性である。現代において、この二人を取り上げてくれた、この本の有難さを思う。

    「クワトロ・ラガッツィ」を書いた若桑みどりも言っているが、人間の価値は自己の信念に生きることである。

    今年4月に東村山の国立ハンセン病資料館に行った。知らなかったことが山のようにあった。再版された「いのちの芽」は、生きる喜びと尊

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    2023年07月28日
  • 読み終わらない本

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    若松英輔さんが繰り返し引用する、石牟礼道子(いしむれみちこ)さんの「苦海浄土」や神谷美恵子さん、小林秀雄さんの作品とともに、読むこと、人生の目的について語りかける文章がやさしく心に届く。

    ショーペンハウエルの「読書について」にまつわる読書における「過ぎたるは猶及ばざるがごとし」についての文章が興味深い。
    まえに「読書について」を読んだとき、"多読に人生を費やす人間は自分で考える力を失う"の文章を読んで悲しくなって読書の意味ってなんだ?読まずに1人で考えた方がいいのか?とわからなくなっていた。
    思索(≡咀嚼)しながら読むことで、紙に書かれた思想の足跡以上のものを見て、未知な

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    2023年06月04日
  • 弱さのちから

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    コロナ禍の中で私達は目に見えないものに心痛め、様々な事を経験した。そしてたくさんの事を学んだ。
    立ち止まり、見回した時、見えてくる多くは新しいものではなく、見ていたはずなのに素通りしたもの‥
    体を守るものは食物、心を守るものは言葉。自分を慰め、力をくれ支えてくれる言葉を自分で見つけ大切に。
    強さを求めて勇気を奮うが真の強さとは自分の弱さと向き合い、人を愛し信頼し幸せを願う事。
    (弱さ)こそ人を強くするものなんだと学びました。
    泣いている人がいれば、そっと寄り添い黙って横にいられる、そんな人になりたい。

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    2023年05月30日
  • 読み終わらない本

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    改めて慈しむことの大切さを、噛み締めた一冊…。対人への向かい方を、また、精進していこうと、思えました。
    著者の書物はまた、手にとりたいですし、様々な、書籍に触れていこうと、思いました

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    2023年04月11日