若松英輔のレビュー一覧

  • 悲しみの秘義

    Posted by ブクログ

    本屋さんで出会った文庫本。読み終わったら付箋だらけになった。著者の悲しい別離体験が彼の思考にただならぬ深さを与えたのだろうか。僕の妻や子供たちは健康的に生きてはいる。でも、両親や親戚、友人など多くの人たちを失ってきたが、今思えばまるで歯が抜けた程度にしか思えないのは、僕には人間的に何か欠け落ちているものがあるのだろうか。だから自分はこんなにも軽薄なんだろうか。著者若松英輔さんの深い叡智と人間的な優しさにただならぬ嫉妬を感じてしまった次第である。

    0
    2024年09月21日
  • いのちの政治学 リーダーは「コトバ」をもっている

    Posted by ブクログ

    政治に疎いですが、コロナ禍での各国のリーダーのコトバや歴史に残る人たちのコトバも大変勉強になりました。

    コトバを失うと、どうなるかを知ることができました。安心とは、信頼とは何かを考えるよい機会になりました。

    0
    2024年09月09日
  • 悲しみの秘義

    Posted by ブクログ

    作者が名著に記された言葉を味わい、掘り下げて。悲しみとはなにかを考えた作品、
    悲しみ=愛しみ=美しみをあらためてしれたり、悲しいを経験することで作者がなにを得たのかをしれた
    読んでいると心が静かになった。
    読み返していき本の内容を味わっていきたい

    0
    2024年09月02日
  • NHK「100分de名著」ブックス 石牟礼道子 苦海浄土 悲しみのなかの真実

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「苦海浄土」を読み終えたので、こちらを読みました。すでにNHK放送「100分で名著」視聴済。今までも若松さんの本は何冊も読んでいますが、心に染み入ります。そして100分名著の紹介指南役ではとてもわかりやすく理解を深めることができます。印象に残った一文を一つ(沢山ありますが)
    ”知性が、感情や道徳との関係を振り切って暴走するとき、どれほど悲劇的な出来事がそこに生まれ得るのか、このことを私たちは今日の問題として考えてみる必要があるのではないでしょうか。”

    0
    2024年07月11日
  • 本を読めなくなった人のための読書論

    Posted by ブクログ

    この本は詩だと思う。
    「今を照らす一冊」に出会うこと。読書を始めるきっかけはこれしかない。いかに早くこういう本に出会えるかだと思う。その出会いはいつでも良いわけではなくて、自分が準備できていてはじめて出会えると。
    効率的に大量に情報を吸い上げることが読書の目的になっている現代には刺さるコトバが多かったです。

    0
    2024年06月30日
  • 詩集 ことばのきせき

    Posted by ブクログ

    心が折れそうな時に
    そばにいて欲しい本

    言葉への真摯な態度が
    伝わってくる

    リルケの詩集も読んでみたいと
    思った

    0
    2024年03月31日
  • 詩集 美しいとき

    Posted by ブクログ

    なんども読み返しています。時々は朝、ひとり部屋の中で声に出して読んだりもします。大切な人に自分の言葉で綴った詩を贈りたくなります。まだ書いたことはありませんが、、そう思わせてくれるとても大切な詩集です。

    0
    2024年02月27日
  • NHK「100分de名著」ブックス 石牟礼道子 苦海浄土 悲しみのなかの真実

    Posted by ブクログ

    フセンめちゃくちゃ張った……『夜と霧』などといっしょに近代化の最悪の顛末の事例とそこから生まれた思想、言葉として(こう、前向きなまとめ方をするのはあまりよろしくない事例だとも思うのですが)して数多くの人に読んで欲しいですね……

    0
    2024年02月18日
  • 本を読めなくなった人のための読書論

    Posted by ブクログ

    読書にくくるのではなく、自分の言葉に出会うということをやさしく語っている。
    様々な経験と、自己への語りかけが、実は本との出会い、言葉との出会いがうまれ、深まっていく。
    言葉には様々な裏付けがある。

    0
    2024年02月18日
  • 詩集 愛について

    Posted by ブクログ

    美しい装丁と心に響く言葉
    大好きな一冊で、ブックカフェで見かけた時に惹き込まれ一気に読みそのまま購入した


    最近パートナーと結婚式を挙げた自分には「受苦」がとても刺さった

    「楽しいことはもちろん、悲しいことも共に分かち合いたい そして共に苦しめるようにもなりたい」

    「愛しみ」と書いて、「かなしみ」と読む
    失い愛しを知り、より深く愛することになる

    まさに愛とはなにか、愛する方法を教えてくれる

    0
    2024年02月09日
  • 本を読めなくなった人のための読書論

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    速く読みたかったら速く読んでも良い。遅く読みたかったら遅く読んでも良い。
    自分に合った歩調で、自分に合った場所へ…。

    じんわりと心に響くような言葉がたくさんありました。

    読まなければという焦燥感に対して、
    読むって何だっけ?と立ち止まり考えさせてくれる本です。

    0
    2023年12月25日
  • 本を読めなくなった人のための読書論

    Posted by ブクログ

    読書をするとどうしても読書数や読む速度など数字に意識が向いてしまうことが多い。しかし、読書において数字は重要ではない。大事なことは腑に落ちるかどうか。また、正しく読めていないのではないかと感じることもあるが、読書に正しい読み方というものも存在しない。
    本を読めなくなった時はインプット過多なのかもしれない、そういう時はアウトプット(書いてみる)ことで本を読めるようになるかもしれない。その際、重要となるのは上手に書かないこと。

    0
    2023年12月23日
  • 徹底討論 ! 問われる宗教と“カルト”

    Posted by ブクログ

    NHK「こころの時代」を興味深くチェックするようになったのは、本書のもととなった放送を見て以来。よって、本書の購入は記念的な意味だったが、各先生が放送で語られたことを一歩深めて書き下ろしているコラムが追記されていて、より深まった。

    ”カルト”について考察を進めると、宗教と国家、社会における個人へと問いがつながっていく。その過程が平易な語りでなされているのは、どの先生方も当事者として、危機感をもって関わってきてたからだろう。こうした番組が多くの人の目に留まり日本社会の宗教リテラシー向上につながることを願う。

    ①カルトの定義②宗教と国家の歴史的把握③宗教間対話の可能性④宗教の意義、役割

    0
    2023年09月02日
  • 「利他」とは何か

    Posted by ブクログ

    そうそうたる顔ぶれがそれぞれに「利他」について説いているんだけど、何となく見えてくるものがある。特に、伊藤亜紗と中島岳志の利他論に学ぶところが大きい。すなわち……。
    利他とは、人のためになることのようなとらえ方が一般的だと思うけど、それを意識的にするのは「利他」ではない。何らかの気持ちのメカニズムが働くにせよ、本人的には説明がつかないうちに、自分のためでなく動いてしまうことが利他なのだ。
    一生懸命に利他的なよき人物であろうなどと努めてしまうが、そんなことを考えているうちはまだまだということだろう。考えてみれば、利己的な言動だってわざとそうしているのではなく、自然とそうしてしまうからこそ利己的な

    0
    2023年08月15日
  • 藍色の福音

    Posted by ブクログ

    「読む」「書く」「思想」「かなし」「こころ」「たましい」…
    様々な話題が尽きない。
    本書を開いて読み始めた感覚としては、道を歩いていたら牧師さんに突如話しかけられて、なぜだかいつのまにかものすごく聞き入ってしまっている、といった感じだ。
    難しい部分もあった。けれど沁みた。何回か読み返した部分もあった。幾たびの出会いをくれる本だった。出会についても言及されていたなそういえば、とも思う。
    体の中に魂があるのではない、魂の中に体があるのだ。道理だと思う。
    感想はこれだけではすまないけれど、うまく言葉にまとまらない。なにせ膨大な出会いがあったのだ。
    読んで良かった。この人の本に、他にも出会いたい。

    0
    2023年08月10日
  • 光であることば

    Posted by ブクログ

    言葉一つ一つが、心に染み渡りました。とにかく、深い!まだ、私は分かっていない部分がたくさんあると思いました。

    特に共感した部分

    どう生きるかだけでなく、自分が、自分以外のちからによって、どう生かされているのかを感じるとき、人生の門がゆっくりと開き始めるようにも思われる。

    0
    2023年08月07日
  • 読み終わらない本

    Posted by ブクログ

    言葉の持つ力について、考えさせられた。著者の言うことは、自分にハマっている。
    読書することは、孤独になること。孤立ではなく。自分に向き合う時間になる。でも、言葉を書くことは、もっと自分に向き合う厳しくも慈しみ深い時間である。と、理解した。

    そのほかにも、沢山の言葉が心に響いてきたのでメモしておく。

    「さようなら」と彼は言いました。
    「さようなら」と狐は言いました。
    「僕の秘密を教えてあげよう。とても簡単なことだ。心で見なくちゃよく見えない。大切な事は目には見えないんだよ。」
    「大切な事は、目には見えない」と、小さな王子様はよく覚えておこうと繰り返しました。
    「君のバラをそんなにも大切なもの

    0
    2023年08月06日
  • 「生きがい」と出会うために 神谷美恵子のいのちの哲学

    Posted by ブクログ

    神谷美恵子の「生きがいについて」を解説、解題し、神谷美恵子の思いを共感させる。原本を読むだけでは気づかなかったことを気づかせる。これは、若松英輔にしか書けない本である。

    石牟礼道子との共通点の指摘は、やはりそうであったかという直観を後押ししてくれる。圧倒的かつ敬服するバイタリティの二人の女性である。現代において、この二人を取り上げてくれた、この本の有難さを思う。

    「クワトロ・ラガッツィ」を書いた若桑みどりも言っているが、人間の価値は自己の信念に生きることである。

    今年4月に東村山の国立ハンセン病資料館に行った。知らなかったことが山のようにあった。再版された「いのちの芽」は、生きる喜びと尊

    0
    2023年07月28日
  • 読み終わらない本

    Posted by ブクログ

    若松英輔さんが繰り返し引用する、石牟礼道子(いしむれみちこ)さんの「苦海浄土」や神谷美恵子さん、小林秀雄さんの作品とともに、読むこと、人生の目的について語りかける文章がやさしく心に届く。

    ショーペンハウエルの「読書について」にまつわる読書における「過ぎたるは猶及ばざるがごとし」についての文章が興味深い。
    まえに「読書について」を読んだとき、"多読に人生を費やす人間は自分で考える力を失う"の文章を読んで悲しくなって読書の意味ってなんだ?読まずに1人で考えた方がいいのか?とわからなくなっていた。
    思索(≡咀嚼)しながら読むことで、紙に書かれた思想の足跡以上のものを見て、未知な

    0
    2023年06月04日
  • 弱さのちから

    Posted by ブクログ

    コロナ禍の中で私達は目に見えないものに心痛め、様々な事を経験した。そしてたくさんの事を学んだ。
    立ち止まり、見回した時、見えてくる多くは新しいものではなく、見ていたはずなのに素通りしたもの‥
    体を守るものは食物、心を守るものは言葉。自分を慰め、力をくれ支えてくれる言葉を自分で見つけ大切に。
    強さを求めて勇気を奮うが真の強さとは自分の弱さと向き合い、人を愛し信頼し幸せを願う事。
    (弱さ)こそ人を強くするものなんだと学びました。
    泣いている人がいれば、そっと寄り添い黙って横にいられる、そんな人になりたい。

    0
    2023年05月30日