若松英輔のレビュー一覧
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まさに数年間、抑うつ状態の後遺症?のせいで小説を読めなくなっています。本が好きで、積読本がたくさんあるのに。そんな私でも、ゆったりと読める文体。いわゆる読書術のハウツー本ではないので、詰め込まれる感じがないです。アウトプットの大切さ(といってもこういうフォーマットで、とかではない)、自分に引っかかる...続きを読むPosted by ブクログ
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詩とは何か、感受性とは何か、生きるとは何か、言葉とは何か。茨木のり子の詩と向き合いながら、若松さんがそれらの問いに彼の言葉で応えようとする。だから響く。中学校の生徒を前にしての講義を文章化したもので、読み手にも語りかけるような優しい言葉たち。読みやすいが内容は深い。巻末には生徒たちの感想。真摯で飾ら...続きを読むPosted by ブクログ
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親として、地球人として、仕事人として、出会えてよかった一冊。簡単に翻訳したり、要約したりしてしまったら大事なものがこぼれ落ちてしまうレイチェルのメッセージを、コロナを経験した現代の視点や、紀貫之、アリストテレスら古今東西の知恵と照らしながら、あの手この手で深めてくれる。世界で唯一無二のレイチェル・カ...続きを読むPosted by ブクログ
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センス・オブ・ワンダーを、若松さんらしい切り口で切り取った解説書。
改めて、人間にとって不思議を味わう感性の大切さを思った。Posted by ブクログ -
読むことの本質に立ち返ることができる。読書においての「対話」では効率を求めず、「待つ」ことがもっとも大切。その行為は、日ごろ感じているよりもずっと、本質的かつ創造的な営み。一番、心を掴まれたのは“本を読む人が心を閉ざしたままでは、「小さな声」は聞き取れません。「効率」という考え方を忘れ、読む人が心を...続きを読むPosted by ブクログ
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「うめきは、姿を変えた祈りだと言うのです。自分以外の誰かのうめきを聞くことができた時、私たちは、それまで自分がうめくほかなかった試練の意味も、その時同時に感じるのかもしれません。」
「大津にとってキリスト教は思想ではなく、「道」でした。思想であれば、自分の実感と異なるものであったとしても、それ...続きを読むPosted by ブクログ -
読むこと、そして書くこと。ふたつがつながることでさらに豊かな時間となる。納得。アウトプットの大事さを忘れていた自分に気づいた。
時に、自分の読書に自信を失ったとしても、この本のおかげでとても前向きになれる気がします。Posted by ブクログ -
積読が多い自分ですが、読書に対してすごいハードルを下げてくれたような感じでほっとしました。
焦らずゆっくりと自分のペースで読んでいいんだと、読書を楽しめそうと思いました。Posted by ブクログ -
すごく気持ちが楽になった
まず、この本自体が読みやすくて
小さい文字でびっちり
とかではなく
大きなフォントに短く
優しい言葉で綴られていて
一章も短くわかりやすく
そもそも本が読めなくなって
困っている人が手に取るであろうわけで
読みやすくて
サクサク読める
それだけで、あ、読めた…と思って...続きを読むPosted by ブクログ -
深く、静謐な悲しみを湛えた言葉たちが織り成す34編の詩は喪失という傷口に滲み通って優しく縫い合わせるかのようです。生きることは別離と出会いの連続であり、何かを喪うことは避けられない。己の生を含めて。印象に残った詩は『なぐさめの真珠』。『苦しみも/悲しみも/手放してはならない/人生という/貝殻が/なぐ...続きを読むPosted by ブクログ