【感想・ネタバレ】新編 志樹逸馬詩集のレビュー

あらすじ

曲った手で 水をすくう
こぼれても こぼれても
みたされる水の
はげしさに
いつも なみなみと
生命の水は手の中にある
指は曲っていても
天をさすには少しの不自由も感じない
(「曲った手で」)


大きな困難の中にあって、生きることの喜びと光を求め続け、言葉を紡ぎ続けた伝説の詩人。
キリスト教信仰に裏打ちされたひたむきで純粋なことばたち。長く入手困難だった詩作品が、ついによみがえる。

これまでに刊行された二冊の詩集『志樹逸馬詩集』(方向社、1960年)、『島の四季』(編集工房ノア、1984年)に収録された全詩に加え、遺稿ノートから未公刊の詩を選んで編む。

付録の投げ込み栞(若松英輔、込山志保子執筆、8ページ)を電子版では巻末に収録しました。

【もくじ】
詩集『島の四季』
詩集『志樹逸馬詩集』
未公刊詩選
解説(若松英輔)
年譜(込山志保子)
栞(若松英輔、込山志保子)

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Posted by ブクログ

ハンセン病でありキリスト者である志樹逸馬による詩集。

代表的な詩集「志樹逸馬詩集」と「島の四季」の全詩に加え、未公刊の詩もいくつか収録している。

八木重吉ほど文字数は短くはないが、シンプルかつ純真性のある詩で感動しました。

構成やあとがきなども丁寧で、愛情がこもった本の作りで好感が持てました。

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2025年01月12日

Posted by ブクログ

勧められて。私がもう少しマシな人間で強ければもっと感じられたかも。他の方も書いてらしたけど決して嫌じゃない、でも私には痛かった。

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2023年07月24日

Posted by ブクログ

10代の頃にハンセン病を患い、あるがままの思いを言葉にされている詩集。
死に向かうことへの恐怖や覚悟、生きるよろこびなどを思いそのままにやさしく、そして力強く表現されていると感じた。
「土壌」「人はだれでも」が特に好きな詩。

0
2025年01月20日

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