他のレビュー一覧

  • 芸能界とヤクザ

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    鈴木智彦、伊藤博敏、常田裕『芸能界とヤクザ』宝島SUGOI文庫。

    過去から現代までの芸能界と暴力団、半グレとの関係性をレポート形式で描いたノンフィクション。

    2019年刊行の『別冊宝島 ヤクザと芸能界』を加筆・修正、文庫化。

    テレビや週刊誌などで報道される三面記事のレベルではあるが、報道されなかった裏面も描かれている。

    前半ではイニシャルで書かれていた闇社会と付き合いのある芸能人やスポーツ選手は後半になると実名で書かれており、あれはあの人のことかと解る趣向となっている。

    本体価格880円
    ★★★

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    2022年09月08日
  • あなたの人生の物語

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    映画メッセージの原作である表題作を含めた短編集。地球に突如現れた異星人と交流をしていた言語学者は自分の娘の短い人生を語り出す。 バビロンの塔で暮らす人たちを描く「バビロンの塔」や、天使が現代に現れることによって起きる災厄を描く「地獄とは神の不在なり」などが収録された短編集です。わたしは、ゴーレム製造技術などの魔術が産業革命時代に存在したとする「七十二文字」が気に入りました。

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    2025年12月21日
  • マン島の黄金

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    今まで読んだことのないタイプのクリスティの短篇集だった。「クリスティの死後、新聞や雑誌等に掲載されたきりだった幻の作品群」だそう。ポワロの話が2つとクィン氏の話が1つあり。半分くらいまで時間がかかったが、後半はスイスイ読めた。特に「孤独な神さま」「クィン氏のティーセット」「愛犬の死」が気に入った。

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    2022年07月30日
  • あなたの人生の物語

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     どの短編も、アイデアは面白いが説得力に欠ける気がする。どれでもいいから、どれか一つを長編として、しっかり書くべきではなかったか。

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    2025年12月07日
  • 日本人の給料

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    日本人の給料はここ20年ほどほとんど上がっていないという。その原因について、7人の識者・論客が語っている。
    このうち何人かの説はもっともだと思うし、逆に、そうかなと疑問の残る人もいる。ただ、インタビューという限られた枠組み、紙数の中での主張なので、正直言えば、どれが正しく、どれが間違っているかは判断のしようがない。
    個人的には、浜矩子の言うことが中々面白く感じた。それまで、トンでも学者だと思っていたが、案外説得力があった。

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    2022年05月13日
  • マン島の黄金

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    ネタバレ

    クリスティーの個性あふれる短編をご賞味あれ。

    表題作はマン島の観光客誘致のために書かれた懸賞小説とのこと。当時は新しい手法だったかもしれないが現代では割とポピュラーなイベントとも取れるだろう。しかしクリスティーが参戦するとは豪華だ。ほかにもバラエティに富んだ短編が収められている。ポアロもあればクィン氏も。

    「崖っぷち」や「壁の中」にはメアリ・ウェストマコット名義の作品群に通じる静かな狂気を感じる。「愛犬の死」は愛犬家なら共感するのだろうか。「クリスマスの冒険」は若者たちとポアロの交流も微笑ましい活劇風。「名演技」は劇作家の面が強く出た作品で、ちょっと誰かに演じてもらいたくなる。

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    2022年04月30日
  • はじめて読む聖書

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    聖書について、10人の研究者や作家たちの解説やインタヴュー記事をまとめた本です。

    本書の中心になっているのは、新約聖書学者である田川建三へのインタヴューで、やく三分の一のページ数を占めています。インタヴュアーを務めるのは湯川豊で、主に田川の来歴について尋ねながら、彼がどのような経緯で聖書の研究にたずさわり、どのような同時代的な問題関心のもとで聖書を研究する新たな視角を見いだしてきたのかといった話を引き出しています。

    田川のインタヴューにくらべると短いものですが、吉本隆明も本書のなかで聖書とのかかわりを語っています。こちらでは、軍国主義少年だった吉本が、敗戦に直面した日本人のすがたと、聖書に

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    2022年04月30日
  • 安達としまむら 公式コミックアンソロジー

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    あまり百合にはシリアスを求めない人間なのでこの2人の空気感大好き。様々な作家陣の安達としまむらがみれて良かった。キャラが違うってことにもならず、番外編みたいな感覚で楽しめた。

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    2022年04月17日
  • WEBLink 第2号

    購入済み

    試し読みのページ数が多いのはありがたいけど、どの作品も1話じゃなく途中の話が掲載されてるから内容についていけない。

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    2022年04月01日
  • 紙魚の手帖Vol.02

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    ★★★『羅馬ジェラートの謎』米澤穂信
    小鳩くんと小山内さんの掛け合いが楽しい。テンポが私と友達の会話に似てて少し親近感。
    だんだんと気がつくのだが、手がかりは、あちこちに散りばめられている。
    それも?え?それも?そうつながる?
    ハラハラドキドキはないが、納得できる結末と…ちょっとした余韻が、癖になるのかな。。

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    2022年02月25日
  • 日本人の給料

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    偏った人選だなとはおもったが、一方日本人の給料に関する現状とここまでの流れがいかに危機的なものなのかを知る上で非常に参考になった。使い古された用語だがケインズ経済学の「合成の誤謬」の話は、非常に納得できた。インターネットでの知識の共有がこれまで一定数存在した「あまり物事を考えてない人」を減少させ、「合成の誤謬」の状況を推進してしまっているのではないかと感じた。
    揚げ足取りではなく、こういう議論をこの本の著者たちの支持政党でもやってくれれば良いのではないだろうかと思う。

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    2022年02月18日
  • 日本人の給料

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    年功序列と終身雇用
    心を病むまで働いても弱体化した中流世界。
    このままだと外国に出稼ぎに行く必要性を感じる。

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    2022年02月17日
  • 瞬殺怪談 死地

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    一頁にも満たない怪談を集めたとても読みやすい一冊。
    その手軽さとあっさりした読み心地が楽しくサクサク読めるがその短さ故に中途半端なところで終わってしまう、まさに実話怪談そのもののような一冊。
    そもそも実話怪談と名前が付くだけあって実際に体験した人物のいる話なのでそれも当然かと納得。
    誰だって怪異に出くわしたら逃げ出すか気のせいと思い込んでしまう、そんな幻覚のようなものを集めたのであやふやな内容が多くそれが楽しめる人向けではある。
    ちなみに私は「アラームの正体」がとても好き。

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    2022年01月25日
  • 証言 初代タイガーマスク 40年目の真実

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    ファンだったので、
    とても興味深く読めました。
    それ以上でもそれ以下でも無いのですが、
    まあ、プロレスと総合格闘技、両方の面で、
    歴史に名を残す人なんですね。
    ただ、前田日明の話が聞きたい。
    それが無いと完結できないんですよ!

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    2022年01月23日
  • 実録怪談 最恐事故物件

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    ネタバレ

    前半は「事故物件とは?」から始まり、事例や事故物件に関連しての話が取り上げられている。怪談話もあるものの、孤独死やゴミ屋敷といった話が生々しくインパクトがある。
    後半は短編怪談が収録されているが、どれもゾワッとさせてくれる上質なもので面白かった。

    ただ大島てる氏の話は非常に不愉快。てる氏の運営する事故物件サイトに掲載されたものはその内容が事実でない場合を除いて掲載削除依頼に対応しない、依頼に応じて掲載を削除していくとサイトの公平性・信憑性がなくなるという。その主張には一理あると思うが、娘を自殺で亡くした遺族である物件所有者(しかも賃貸ではなく所有物件だが、将来売却される可能性がある等の理由か

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    2022年01月22日
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語

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    エドワード・ホッパーの絵をテーマにしたアンソロジー。著者によって作風が全く異なるが、ミステリ多めの17篇。

    〝キャロラインの話〟、〝海辺の部屋〟、〝夜のオフィスで〟が好み。
    ボッシュシリーズのマイクル・コナリー、ジェフリー・ディーヴァーやスティーブン・キングの短篇を読めたのもミステリ好きとしては嬉しい。

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    2022年01月06日
  • 短編画廊 絵から生まれた17の物語

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    エドワード・ホッパーという一人の画家が残した17の作品に対して別々の作家が絵から着想を得た話を展開する。作家による作風というのが現れるのがなかなか面白い。映写技師ヒーローが話としては面白かった。

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    2021年12月22日
  • 実録怪談 最恐事故物件

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    大島てるさんが選んだ"最恐事故物件ワースト3"、北野誠さんの"実録・事故物件住みます芸人"そして収録されている怪談も怖いものばかりだったけれど(『遺穢』『そういう土地』が特に怖い)、村田らむさんの孤独死の現場での特殊清掃の話が一番怖かった。臭いや液体についての話がリアルすぎてずっと鳥肌…(;o;)

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    2021年12月07日
  • 証言 初代タイガーマスク 40年目の真実

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    お笑いファン的には「蹴ってみ?」からの「殺すぞ!」もしくはハリウッドザコシショウのタイガーステップでお馴染み佐山聡をUWF関係者の証言から解き明かそうと試みた一冊。特に新事実は出てこないし、そもそも証言の信憑性(記憶の正確さ)も絶対真実とは言い切れない年月の経過は大前提としてある。それでも佐山が天才だというのは揺るがない事実だと思う。微妙に食い違う証言を積み重ねて二次創作的に妄想するプロレス的な楽しみ方の出来る人にはオススメ。真実は一つではない。東京五輪が閉会したタイミングで読んだので藤原組長の「どんなスポーツだって本物は素人が見ても美しいと分かる」の言葉も印象に残った。

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    2021年08月22日
  • マン島の黄金

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    クリスティ好きの友人との会話で出てきたので私も真似して読んでみる。
    ポアロの阿房宮のように、クリスティ死後に編まれた作品だとのこと。

    一作目でびっくり。
    ミステリではなく、怪奇小説というか、ポーやヘンリー・ジェームズみたいな雰囲気。
    ええー、ミステリより怖いやつ、と怯んだけど、読み進めるうちにいろんな作品があったのでほっとした。
    全体に三角関係男女の話が多いかな。
    クリスマスは、のちに長編になおされたやつ。
    シェイクスピアがヒントになっている話があったけど、オセロのイアーゴと、この巻に収録されたバグダッドの大櫃(スペイン櫃の原型)の犯人ややり口は似ている気がする。
    印象に残ったのは、
    崖っぷ

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    2021年07月03日