橋本長道のレビュー一覧

  • サラの柔らかな香車
    将棋の事はほとんど知らないけど、すごく胸が熱くなった本だった。
    何かに全てをかけて打ち込むことがすごくかっこ良く思える。一方で夢が破れた先の現実にも向かい合う必要がある。この両方が体験できる本だった。
  • yom yomリーフレット vol.61
    知の使い手としての手練れ、おふたりによる対談が収録されている。知とは過去の蓄積に他ならないことに気づかせてくれる。
  • サラの柔らかな香車
    不思議な感じがする小説だった。でもグングン読み進められた。ヒカルの碁を彷彿とさせる内容で、みたくなった。探してみようかな。もっともっと続きが読みたくなる本だった。続編があったらいいな
  • サラは銀の涙を探しに
    「サラの柔らかな香車」の続編。
    将棋ソフトとの戦いが物語の一つの筋となっている。本書は、2014年の発行であり、まだ、将棋ソフトとプロ棋士は、プロ棋士側が比較的健闘していた時期だったと思う。また、この物語も、そういった力関係が、ある意味で前提となっている。
    将棋ソフトとプロ棋士が公の場で戦う棋戦、叡...続きを読む
  • サラの柔らかな香車
    筆者の橋本長道は、元奨励会員。将棋の奨励会は、プロ棋士を目指す人間の集まり。多くの人間は小学生の頃に入会し、同じ奨励会員との将棋の勝負を繰り返していく。好成績をあげるとルールに沿って昇級・昇段をしていく。好成績をあげる者がいるということは、そうではない者もいるということで、昇級・昇段できない者、更に...続きを読む
  • 奨励会 ~将棋プロ棋士への細い道~
    奨励会と聞いて将棋を思い浮かべる人は、結構な将棋好きの人だろう。
    将棋のプロ棋士とは、四段以上の者をいう。奨励会とは、プロ棋士養成所、6級から三段のプロ棋士を目指す者たちが、戦い続ける場である。21歳までに初段、26歳までに四段、すなわちプロ棋士になれない場合には退会という厳しい規定がある。
    筆者は...続きを読む
  • サラの柔らかな香車
    夏場になると出版各社が行うフェアが本屋を賑わす
    なかなか読書の進まぬ日々にあっても結構気になるんですよね
    で、今回手に取ったのがタイトルに惹かれた本作品です
    第24回小説すばる新人賞作品とのこと
    さて、感想は

    面白い!
    将棋に懸ける幾多の才能、勝負の世界に生きる者の努力と感性が描かれた青春小説でし...続きを読む
  • サラは銀の涙を探しに
    前作『サラの柔らかな香車』が面白かったので購入

    さて感想
    あれ?主役は七海なのだろうか、鍵谷なのだろうか
    天才棋士のサラは何処でお出ましになるのだろうかとヤキモキしつつ読み進めました

    意外な展開と「ヒカルの碁」や今話題の棋界スマホ不正問題なんかも想起して楽しめたね

    何より、やっぱり私が好きな ...続きを読む
  • サラの柔らかな香車
    あまり作品が多いとは言えないジャンル、将棋小説/ 奨励会を抜けられなかったという元天才児たちの憂鬱/ 才能とはなにか、天才とはなにか/ とても面白いし、胸に刺さるものもある/ しかし、個人的にはサラはもう少しコミュニケートできる方が面白いんじゃないかという気がする/ ほとんどファンタジーになってしま...続きを読む
  • 奨励会 ~将棋プロ棋士への細い道~
    奨励会について、元奨励会の橋本長道が書いた一冊。

    これまでの本と比べて客観性があり、かつ当事者でないとわかりえないことが書いてあり、とても参考になった。
    もし今後、子供を奨励会に入れたいと思う親にとっては必読の一冊。
  • 奨励会 ~将棋プロ棋士への細い道~
    奨励会員のリアルな日常が分かる。棋士になるためにはどんな努力が必要なのか、どの程度の才能を基盤に頑張っているのか。才能とは何か?将棋の勉強法はどうあるべきか?
    「井上門下の兄弟弟子の中には、奨励会退会後、まだ一度も井上先生に顔を合わせることができていない者もいる。彼は井上先生に強い恩義を感じているの...続きを読む
  • yom yom vol.50(2018年6月号)[雑誌]

    レトロゲームファクトリー

    意外に早く最終回になり、少し物足りなさを感じましたが、ハッピーエンドで気持ちよく読み終える事ができました。私は、論理的に説明されないと心が動かない方ですが、三段論法で人の心は動かないと言うのも確かです。(しかし、昨今のおれおれ詐欺は、人の感情に訴えかける犯罪ですから、また厄介です。) 最終回は、...続きを読む
  • yom yom vol.49(2018年4月号)[雑誌]

    レトロゲームファクトリー第2回

    前号に引き続き、「レトロゲームファクトリー」を読みました。これから一話完結のスタイルで進んで行くのでしょうか。今回は、各登場人物の背景的説明も徐々にされて来て、思いがけないコーギーの生い立ちも含まれていました。数日前には、レトロゲーム機の復刻の新聞記事もありましたので、40、50代である私達の世...続きを読む
  • サラは銀の涙を探しに
    前作「柔らかな香車」は読んだのですが、内容が思い出せなかったのでどうしようかと不安に思いながら読み始めたのですが・・・。

    結果は、香車のようにきれいに読み進めることが出来る物語で心地よい後読感が残りました。棋士vsコンピューター、将棋の新たな世界観の期待など、作者の将棋愛が伝わる物語でもあると思い...続きを読む
  • サラの柔らかな香車
    将棋関連小説ということでジャケ買い
    文庫版解説にあるように柔らかい香車ってどういうこっとゃ?と思った。

    将棋の深さはハチワンやライオンのような表現もあるがやはり文字だけの方がより深く感じられる。

    大阪へ向かう新幹線より
  • サラの柔らかな香車
    2015.08.10
    本屋で見つけ購入。
    これから読みます。
    将棋ものは初めてです。
    購入したらレジでしおりをもらえました。

    2015.08.23
    題名の音の響きにひかれて買ったものの、なかなか本をめくることはなかったのです。
    しかし一度読み始めると(所々休みながら)一気に最後のページをめくり終え...続きを読む
  • サラの柔らかな香車
    将棋を題材にした青春小説は初めてですが、一気に読みました。三人の主人公はいずれも女性棋士ですが、彼女らをサポートする棋士崩れの男性陣が、実は影の主人公で、良い味出してます。
  • サラの柔らかな香車
    小説すばる新人賞受賞作の文庫化。将棋小説です。面白かった。女性陣の才能の争いもよかったけど、男性陣の挫折がせつない。続編も出てるらしいので、文庫化したらたぶん読みます。
  • サラの柔らかな香車
    主人公・サラを取り巻く人たちの視点で物語がコロコロ切り替わるけど、読みやすく面白かった。
    将棋の知識は全くなく、ひたすら黙々と静かな中で指していくイメージしか持っていなかったけど、読みながら色とりどりの鮮やかな世界が広がっていくようだった。サラが盤上に見ている景色を見てみたい。続編も読みたい。
  • サラの柔らかな香車
    喋らない彼女に喋りかける将棋。
    香車の氷が溶け出したとき
    彼女の将棋は生まれ変わる。

    時間軸や語り手が複数ある(いる)ものの
    ストーリーが追いやすかった。
    それに物語の中心となるサラが語り手にならないのは面白い。
    彼女が何を考え、感じているのかは読者に委ねられているのかもしれない。