橋本長道のレビュー一覧

  • 奨励会 ~将棋プロ棋士への細い道~

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    奨励会と言えば、悲劇的側面に注目されがちだけど、プロを目指していない人もいると言うのは新鮮な驚き
    宗銀と印達の話を読んでみたい

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    2025年12月02日
  • 銀将の奇跡―覇王の譜2―(新潮文庫)

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    熱く、面白かった。

    将棋に少しでも知見があれば、一読をお勧めしたい。
    若者の生き方や成長。
    若手棋士としての姿。求める場所へ到達するための努力・葛藤。心の揺れ動く様の書き方が上手く、のめり込んで読まされてしまう。

    実力者と呼ばれる程になっても更に上を目指す生き方。神に沿うのか抗うのか、どうすれば頂上へ近づけるのか。そこに師匠や弟子はどう作用するのか。

    もう、様々な人の様々な状況があるが、とまれも無駄な事なくとても面白い。

    将棋に詳しく無くてもいいです、少しでも知ってるならぜひ読んだほうがいい。
    ただ、しょを全く知らないのであれば読んでも魅力はなかなかつたわらないかもと思いました。

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    2025年11月30日
  • 覇王の譜(新潮文庫)

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    棋士の頭の中に入り込めるような小説。
    一手の重み。AIには勝てないが、人間だからこそ感情と思考を混ぜた対決が奥深く面白い。
    中々勝てない。勝つための思考と苦悩が書かれていてクライマックスは手に汗を握るような感覚になりこの世界に引き込まれた。

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    2025年11月30日
  • もの語る一手

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    (この本自体は読んでなくて『小説現代』を読んだのですが、備忘録として登録)

    将棋を観るのが好きなので読んだのだけど、どれもこれも面白くて驚いた!
    人生で読んだ短編集でベストかも。
    将棋しばりなので中には面白くないものもあってもおかしくないのに。
    理由は書き手を見れば一目瞭然で(と言っても私は知らない人もいたんだけど笑)、人気作家ばかり。
    将棋好きな作家さんて多いんですよね。観戦記を書かれてる方もいらっしゃったり。

    私は将棋はほとんど指せないので、将棋難しそう…という方でも楽しめると思います。

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    2025年04月11日
  • 覇王の譜(新潮文庫)

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    落ち目の将棋棋士の再生への道のり。
    最近あまり知らないくせに将棋の話を選ぶ様になってる。3月のライオンで知ってる程度。
    はじめ、生意気な拓未がメインとなり直江が支えていくものだと思っていたら直江の再起の話に。
    中々将棋用語がついていけずわからない所もあるがそれにしても熱い展開でそれも関係なしに楽しめた。
    剛力ははじめは小物感があり嫌な奴だったが棋聖戦から、黒いなりに大物に変貌して印象が良い方へと変わっていった。簡単に仲良くならず当人同士しかわからない関係性が男らしく、いかにも勝負師だ。
    最後の一番の終了後、互いの心理描写が細かく出し切った感が迫ってきたが、やはり続編も期待したくなる作品だった。

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    2024年09月07日
  • 覇王の譜(新潮文庫)

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    最後の対局の場面は手に汗握る…
    個人的にはひとにお勧めしたいし、もうちょっと話題になってもいい作品なのでは?とも思う。

    展開が読めちゃう…というところはあれど、逆に時々冷静に読めるようになって個人的にはそんなに気にならなかった。

    "何者でもなく伸び悩んでいた将棋棋士が覚醒し、何者かに化け、トップへと至る遠い道のりへの第一歩を記した作品"(解説より)

    ライバルや師匠、弟子も全部キャラが濃く、それぞれのサイドストーリーもみたいくらい。
    また、対局の描写が丁寧だけど読みやすくて、臨場感があった。
    日本将棋連盟の政治も…
    これはフィクションだけど、いろんな連盟でこんないざこ

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    2024年05月28日
  • 覇王の譜(新潮文庫)

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    心情と対局が動画で浮かんだ
    動作が少ない将棋の対局が、動画で浮かぶほどの臨場感。棋士の心情の揺れ動きが手に取るようにわかるすごい描写だった。人間は誰しも他人と比較しがちになる。それによって不遜になることもあれば、卑屈になることもある。この本は、誰でも持つそんな生臭い感情を、棋士の人生から浮かび上がらせ、そして教えてくれる。大切なのは「今」だということ、そしてプライドを捨てて「いろんな人に教えてもらうこと」。うまくいかない人生に、背中を押してくれるリアリティある震える一冊。

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    2023年04月03日
  • 覇王の譜(新潮文庫)

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     本当に驚くくらいの作品。クシャくしゃにされてからのサクセスストーリーだ。将棋小説の中でも人間らしさに溢れる名作。

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    2023年03月28日
  • 覇王の譜(新潮文庫)

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    対局シーンの熱さは、さすが元奨励会といった感じ
    登場人物が皆、実年齢より高齢な感じがするのが気になるが・・・
    続編(弟子、彼女)も期待したい

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    2023年02月27日
  • 覇王の譜(新潮文庫)

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    出版が新しく、レビューも少なかったが本屋でサイン本が売られていたため衝動買い。結果から言うととても満足した。
    将棋については基本ルールを知っている程度だったが、将棋用語を知らなくとも大きく困ることも無く、話も非常にテンポがよく、ページ数は多かったが盤上・外で間延びすることも無くサクサク読めた。対局のシーンの描き方も工夫されていたと思う。
    p.407~408の極限状態の2人の描かれ方が愛おしい。

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    2023年02月12日
  • 覇王の譜(新潮文庫)

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    ネタバレ

    『盤上の向日葵』に続く2冊目の将棋小説。盤上の向日葵が将棋をモチーフにしているが真剣師の生き様を描いているものに対し、こちらは、元奨励会員の作者が描く将棋棋士。
    ストーリーとしては、天才といわれた棋士が奨励会同期に敗れたことをきっかけに、一人はタイトルホルダーへ。もう一人は下位で燻る棋士へと。
    その彼との繋がりを断ち、少年天才棋士や師匠、序列一位の棋士との研究会などを経ることによって実力を高めていくことに。
    終盤のタイトル戦の挑決で主人公を負けさせるところなどは、驚いたが、百折不撓を表しており、主人公が強くなっていくところを描いているのかなと感じた。
    元奨励会の先生が描いているだけあって、棋士

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    2023年01月15日
  • 覇王の譜(新潮文庫)

    購入済み

    素晴らしい

    「サラの柔らかな香車」は読みにくい堅苦しい文章だったが、この小説は文体も、ストーリーも良く、最後まで一気に読みました。関西の描写、師匠、弟子、ライバルも目に浮かんで来るようです。最後の息詰まる展開はご自身経験が上手く昇華されたものだと思います。橋本長道先生の今後の作品が楽しみです。

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    2023年01月19日
  • 覇王の譜(新潮文庫)

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    大学時代の将棋大会を想起した。
    キリキリと胃が痛くなるような切迫した詰むや詰まざるやの終局場面は圧巻。
    個性的で魅力的な登場人物が多いが、主人公との絡みをもっとみてみたかったかな。
    そこはスピンオフも含めシリーズ化を期待。
    一気読み作品。

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    2022年12月05日
  • 覇王の譜(新潮文庫)

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    多くの他の将棋をテーマにした作品と同様に勝負の世界で勝ちきれずもがいてる主人公が様々なことをきっかけに強くたくましくなっていく話

    将棋自体の楽しさ、棋界の政治・人間関係、クセが強くてきながら憎めないキャラクター、現代の将棋とAIの複雑な関係性と多くの要素がうまく詰め込まれた傑作だった

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    2022年10月23日
  • 覇王の譜(新潮文庫)

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    プロ棋士デビュー以来最下級クラスで燻り続けていた主人公の開花の物語
    面白そうだなと手に取って読み始めたが、将棋知識がゼロに等しい私でも大丈夫かと不安になったものの、めちゃくちゃ面白かったし熱かった
    むしろ将棋に触れてみたくなった
    見所は巻末解説に載っているのであまり書きたくない前半のテンポの良さ、後半の濃すぎる一幕
    一冊まるまる面白い

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    2022年09月12日
  • 覇王の譜(新潮文庫)

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    元奨励会の橋本長道が書いた、現実の将棋界を題材とした小説。

    もちろんフィクションではあるものの、棋士や将棋界の内側に入り込んでいて、その描写はリアルだった。

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    2025年12月13日
  • 覇王の譜(新潮文庫)

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    途中でAI導入が入ってきたところで、少し興ざめしてしまったがその後はずっと人間の心情を描いた物語で一気に最後まで読んだ。対局の心理描写は見事で読んでいるこちらも息が詰まる思いだった。

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    2025年11月30日
  • もの語る一手

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    ネタバレ

    綾崎隼さんが将棋のアンソロジーに寄稿してると聞いては読まないわけにはいかない!
    今回の綾崎さんの作品は、「僕らに嘘が一つだけ」の2人と同世代の朱莉さんが主人公。もう一度僕らに〜も読み返した上で、こちらも読み返したいな。

    一話目は青山さんのお話らしく、前向きな気持ちになる門出の話。
    葉真中さんは初読み。ただただ少年の手腕に鳥肌。
    弟子にしたかった少年を冤罪から救うという白井さんの話にはびっくり。そういう将棋との絡め方もあるのか。
    橋本さんも初読み。この一戦を勝てば夢が叶うという相手への対応って悩ましい。そこで手を抜かれて夢を叶えること、本気で相手してもらって破れること。
    芦沢さんは気になってい

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    2025年11月24日
  • 銀将の奇跡―覇王の譜2―(新潮文庫)

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    群像劇になってきたな。ここから更に進むのかどうか。
     それにしても、将棋に関する作品に名作が多いのは、極めて選ばれた者だけの世界を描くからであるし、たくさんのタイトルがあり、そこにドラマが作りやすいからでもあろう。
     

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    2025年11月12日
  • 銀将の奇跡―覇王の譜2―(新潮文庫)

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    前作の内容は全然思い出せないけど、凄く良かった。
    師村さんの扇子のところでうわーってなった。

    まだ続くかな?エゴちゃんが棋士なれるのか?楽しみ。

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    2025年11月07日