橋本長道のレビュー一覧

  • サラは銀の涙を探しに

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    「サラの柔らかな香車」の続編。
    将棋ソフトとの戦いが物語の一つの筋となっている。本書は、2014年の発行であり、まだ、将棋ソフトとプロ棋士は、プロ棋士側が比較的健闘していた時期だったと思う。また、この物語も、そういった力関係が、ある意味で前提となっている。
    将棋ソフトとプロ棋士が公の場で戦う棋戦、叡王戦は2017年以降開催されていない。将棋ファン的には、そこの勝負は既についたものと考えるのが一般的な理解だと思う。従って、小説を成立させていた前提は既に存在しないわけで、今となっては、小説自体が成立しない状況となってしまったわけである。
    物語としては、かなり面白いものではあるが、全面的には没頭出来

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    2021年05月23日
  • サラの柔らかな香車

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    筆者の橋本長道は、元奨励会員。将棋の奨励会は、プロ棋士を目指す人間の集まり。多くの人間は小学生の頃に入会し、同じ奨励会員との将棋の勝負を繰り返していく。好成績をあげるとルールに沿って昇級・昇段をしていく。好成績をあげる者がいるということは、そうではない者もいるということで、昇級・昇段できない者、更には降級していく者もいるということだ。
    プロ棋士とは、4段以上の者のことを言う。4段になるためには、奨励会での3段リーグを勝ち抜く必要がある。奨励会の3段リーグは、年に2回の開催であり、各回の上位2名、従って年に4名のみがプロ棋士になれる。前期の3段リーグ参加者は36名、その内の上位2名に入ることは、

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    2021年05月16日
  • 奨励会 ~将棋プロ棋士への細い道~

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    奨励会と聞いて将棋を思い浮かべる人は、結構な将棋好きの人だろう。
    将棋のプロ棋士とは、四段以上の者をいう。奨励会とは、プロ棋士養成所、6級から三段のプロ棋士を目指す者たちが、戦い続ける場である。21歳までに初段、26歳までに四段、すなわちプロ棋士になれない場合には退会という厳しい規定がある。
    筆者は、一時期、奨励会に属していたが、プロ棋士にはなれずに退会したという経験を持つ。
    自らの奨励会での経験などをベースに、奨励会ばかりではなく、広い意味での将棋界について語った書。
    奨励会経験者でないと語れないことも書かれており、読み物として面白い。

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    2020年03月27日
  • サラの柔らかな香車

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    ネタバレ

    夏場になると出版各社が行うフェアが本屋を賑わす
    なかなか読書の進まぬ日々にあっても結構気になるんですよね
    で、今回手に取ったのがタイトルに惹かれた本作品です
    第24回小説すばる新人賞作品とのこと
    さて、感想は

    面白い!
    将棋に懸ける幾多の才能、勝負の世界に生きる者の努力と感性が描かれた青春小説でした
    才能に焦がれ、夢に届かず足掻くものも、また美しいと感じさせます
    孤高の女流名人・萩原塔子、感性の申し子・護池サラ、二人の才を追う者たち...
    それぞれの葛藤、苦悩が紡ぐ物語の結末に人間の強さとしなやかさを、明日を期待せずにはいられません

    もっと、より良く描けたのでは?とも感じさせられる処もある

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    2019年03月29日
  • サラは銀の涙を探しに

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    ネタバレ

    前作『サラの柔らかな香車』が面白かったので購入

    さて感想
    あれ?主役は七海なのだろうか、鍵谷なのだろうか
    天才棋士のサラは何処でお出ましになるのだろうかとヤキモキしつつ読み進めました

    意外な展開と「ヒカルの碁」や今話題の棋界スマホ不正問題なんかも想起して楽しめたね

    何より、やっぱり私が好きな 己を削りながらも高見を目指し、挑む者を描いてるし...

    しかし、結末は切ない
    鍵谷はあれで本当に幸せなんだろうか
    せめて、サラには探しに行った銀の涙を見つけてもらいたい

    星は★★★★(4点です)
    若者向けの作品として前作ともにお奨めかな

    向こう側に行ってしまうことは幸せなのか、一緒に居ること

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    2019年04月28日
  • サラの柔らかな香車

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    あまり作品が多いとは言えないジャンル、将棋小説/ 奨励会を抜けられなかったという元天才児たちの憂鬱/ 才能とはなにか、天才とはなにか/ とても面白いし、胸に刺さるものもある/ しかし、個人的にはサラはもう少しコミュニケートできる方が面白いんじゃないかという気がする/ ほとんどファンタジーになってしまう/ 「――プロになったら一緒に暮らして毎日将棋を指して過ごさないか」というくだりがとても良い/ 将棋以外は不器用な二人にそんな素敵な生活があればいいのにと本当に思ってしまう/ しかし、結末は秒速五センチメートルほども悲しい/

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    2018年10月08日
  • 奨励会 ~将棋プロ棋士への細い道~

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    奨励会について、元奨励会の橋本長道が書いた一冊。

    これまでの本と比べて客観性があり、かつ当事者でないとわかりえないことが書いてあり、とても参考になった。
    もし今後、子供を奨励会に入れたいと思う親にとっては必読の一冊。

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    2018年10月05日
  • 奨励会 ~将棋プロ棋士への細い道~

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    奨励会員のリアルな日常が分かる。棋士になるためにはどんな努力が必要なのか、どの程度の才能を基盤に頑張っているのか。才能とは何か?将棋の勉強法はどうあるべきか?
    「井上門下の兄弟弟子の中には、奨励会退会後、まだ一度も井上先生に顔を合わせることができていない者もいる。彼は井上先生に強い恩義を感じているのだが、なんとなく合わせる顔がない。会うことを先送り、先送りして、師匠に顔を見せることが人生の宿題になりつつある。井上先生も彼には愛着を持っており、なんとかしてやりたいと思っているようだが強く踏み込めずにいる。両思いなのにお互いの距離感が分からず、なかなかくっつかないカップルを見ているようでやきもきす

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    2018年09月05日
  • サラは銀の涙を探しに

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    ネタバレ

    前作「柔らかな香車」は読んだのですが、内容が思い出せなかったのでどうしようかと不安に思いながら読み始めたのですが・・・。

    結果は、香車のようにきれいに読み進めることが出来る物語で心地よい後読感が残りました。棋士vsコンピューター、将棋の新たな世界観の期待など、作者の将棋愛が伝わる物語でもあると思います。将棋好きには間違いなくおススメです!

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    2016年11月23日
  • サラの柔らかな香車

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    将棋関連小説ということでジャケ買い
    文庫版解説にあるように柔らかい香車ってどういうこっとゃ?と思った。

    将棋の深さはハチワンやライオンのような表現もあるがやはり文字だけの方がより深く感じられる。

    大阪へ向かう新幹線より

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    2015年08月16日
  • サラの柔らかな香車

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    将棋を題材にした青春小説は初めてですが、一気に読みました。三人の主人公はいずれも女性棋士ですが、彼女らをサポートする棋士崩れの男性陣が、実は影の主人公で、良い味出してます。

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    2015年04月04日
  • サラの柔らかな香車

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    小説すばる新人賞受賞作の文庫化。将棋小説です。面白かった。女性陣の才能の争いもよかったけど、男性陣の挫折がせつない。続編も出てるらしいので、文庫化したらたぶん読みます。

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    2015年02月04日
  • サラの柔らかな香車

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    主人公・サラを取り巻く人たちの視点で物語がコロコロ切り替わるけど、読みやすく面白かった。
    将棋の知識は全くなく、ひたすら黙々と静かな中で指していくイメージしか持っていなかったけど、読みながら色とりどりの鮮やかな世界が広がっていくようだった。サラが盤上に見ている景色を見てみたい。続編も読みたい。

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    2014年11月21日
  • サラの柔らかな香車

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    喋らない彼女に喋りかける将棋。
    香車の氷が溶け出したとき
    彼女の将棋は生まれ変わる。

    時間軸や語り手が複数ある(いる)ものの
    ストーリーが追いやすかった。
    それに物語の中心となるサラが語り手にならないのは面白い。
    彼女が何を考え、感じているのかは読者に委ねられているのかもしれない。

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    2014年10月15日
  • 銀将の奇跡―覇王の譜2―(新潮文庫)

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    AIの台頭著しい中、その追随を許さないほどに研ぎ澄まされたプロの至高の一局。膨大な知識、勝負ならではの空気。時に棋界政治のような背景や商業的な側面もあれど、やはり「勝ちたい」の純粋なエネルギーこそ原動力。計算し尽くせぬ人間の粘りが描かれていた。

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    2026年06月08日
  • もの語る一手

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    白井智之さんと葉真中顕さん目当てで。
    白井さんの「誰も読めない」、白井さんの作風でどんな将棋テーマなんだろうと思ったら…最高でした笑
    青山美智子さんの「授かり物」もすごく良かった。

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    2026年05月09日
  • もの語る一手

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    ネタバレ

    将棋は全く興味はないが好きな作者さんが多数いたので読んでみた。
    将棋が分かればもっと面白かったのだろうけど、分からないなりにも面白かった。


    ・授かり物 ★★★★★
    大好きな青山さんの作品。
    離婚して1人で子供を育てたお母さんの話。ほっこりとするし、泣きましないが感動する。


    ・マルチンゲールの罠 ★★★★
    1人語りの話。初めて読む作家さんの話。
    オチは読めたが、話に引き込まれ結構面白かった。


    ・誰も読めない ★★★
    将棋は全く分からないので、具体的な話はちんぷんかんだったがザ、ミステリーって感じでまあまあ良かった。


    ・なれなかった人 ★★★★
    読後がかなり良い!!
    将棋はちんぷん

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    2026年05月07日
  • もの語る一手

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    8人の作家さんによる将棋にまつわる短篇集
    青山美智子さんの作品「授かり物」
    息子が旅立ちの日に「自分の好きなことを好きなように頑張れること、お母さん一番応援してるから」
    そして、離れることがこんなにさびしいのは幸せなのだと…
    相手を思って応援することで、自分も頑張れる気がします

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    2026年03月08日
  • もの語る一手

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    青山美智子さんのお名前があったので読みました。

    うんうん、
    息子さんの旅立ち、わかるよー。
    大昔に、あたしも体験しましたよー。
    ジーンとしました。

    将棋のことは、まったくわからないので、
    ちょっと流し読みしたけど、面白かったです。

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    2026年03月04日
  • もの語る一手

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    八人の作家の手による将棋がテーマの作品を集めたアンソロジー。
    ホロリとくる話から胸糞が悪い話、ミステリ調のものから時代ものまでバラエティに富んだラインナップ。

    好きなのはジワリと温かい気持ちになる青山美智子さんの「授かり物」と、棋士になる夢を捨てきれなかった男を描いた橋本長道さんの「なれなかった人」。
    装画が伊奈めぐみさんというのも将棋アンソロジーにぴったりでした。

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    2026年01月24日