伊藤比呂美のレビュー一覧

  • あかるく拒食 ゲンキに過食 リターンズ

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    二十年以上前にかかれた本。その頃の私と同じような年頃のこたちへのインタビューです。
    年中ダイエットしつつ太ってたあの頃。
    今だって、飲食のコントロールは難しいわあと日々思っています。

    家族という強迫から自由になれば~

    という、斎藤さんの言葉に同感です。

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    2012年09月06日
  • おなか ほっぺ おしり 〔完全版〕

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    二人目の子が生まれる前から上3歳半・下1歳半になるぐらいまでの、(わが経験的にも)怒涛の時期に育児月刊誌に寄稿されていた文章。
    レインボウママなりたての(多くはあとになってみればたいしたことのない)不安も迷いもそのまんま、体調不良やストレスの波も、「仕事ができない」「自分の時間がほしい!」という本音などもせきららに。そんなこんなも25年後に読み返せばみなよい思い出、というところまでわかるのが完全版のおもしろさ。
    自分の通ってきた既視感たっぷりのキモチやエピソードがあまりに次から次に登場して、ほっとするというか、しみじみを通り越してはげしく共感してしまう。

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    2012年01月24日
  • とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起

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    伊藤比呂美のとげ抜き 新巣鴨地蔵縁起を読みました。
    ずっと昔、結婚する前にこの人の良いおっぱい悪いおっぱいと言う本を読んで、「がさつ、ぐうたら、ずぼら」という合言葉にしびれてしまったのでした。
    その頃からのファンなので、友人の読書欄に載ったのを見てすぐに買って読んでみました。

    読み始めてみて、その文体に驚きました。
    普通の文章ではない、話し言葉でもない、講談調でもない、詩でもない、頭の中にわき出てくる言葉をそのまま書き下ろしたような文体なのです。
    日本語だけでなく、英語のエッセンスもふんだんに盛り込まれているようです。
    最初は面食らったのですが、そのうち煮込んだモツ煮のような文体に引き込まれてしまいます。

    解説で上野千鶴子がこの文体は「かたり」である、と解説しています。
    文中に他の文学の一部が修飾されて引用されていて、それが章の終わりで、「往生要集」より声をお借りしました、というように書かれています。
    伊藤比呂美はこの文体を声であると言っているのでした。

    書かれているテーマは、介護が必要になりつつある父母やイギリス人の夫との軋轢、老い・子育てなどの苦、浄土や往生要集などの仏教の教え、そして巣鴨のとげ抜き地蔵。
    良いおっぱい悪いおっぱいの頃は20代で生命の明るさに充ち満ちていた伊藤比呂美も、30年経ってみると近づいてくる死・苦に対する備えが必要になってくるのでした。
    まあ、同年代であるkonnokも同じなのでしたが。

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    2011年10月19日
  • 女の絶望

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    全ての女友達にプレゼントしたくなった。
    結婚と離婚を繰り返し、子供を育て、若き日は摂食障害をわずらい、今は外国人と再婚しカリフォルニアに住む。詩人でもある彼女が、彼女独特の言葉をもってして私たちに語りかける人生というものは、ただただうなずくしかない。

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    2011年04月03日
  • 日本ノ霊異ナ話

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    腐敗した屍の肉であったり、女または男の性液(精液)であったり、かつて体から流れ出た生臭い血であったり、この本全体から、酷く粘着性の強いぬちゃぬちゃしたものを感じる。
    それらは濃厚な死臭を撒き散らせながらも、今生への糸を引くような未練をも感じさせ、少し泣けてくる。
    伊藤の言葉を「即物的な営み」と表し、即物的女性観を語る津島佑子の解説もとても良い。

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    2011年02月26日
  • 石垣りん詩集

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    家族、仕事、戦争、貧しさ、生きること。どれも遠い世界の話ではなく、自分の生活のすぐ隣にあるものとして描かれていた。

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    2026年08月26日
  • ショローの女

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    伊藤比呂美さんって、難しい詩を書く人のイメージがあった。初めてエッセイを読んで、印象ガラッと変わった。

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    2026年07月26日
  • 石垣りん詩集

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    石垣りんさんの詩集ですね。
    編集は、伊藤比呂美さん。

     大好きな石垣りんさんのアンソロジーです。

          「顔」

     机の前にたくさんの顔が並んでいる。

     血のかよっている
     笑ったり怒ったり話したりする顔
     いつかみんないなくなる顔
     とじられる目
     つめたくなる唇
     からっぽのがいこつ、
     けれど永久になくならない
     次々と生まれてくる顔
     やがては全部交替する顔
     それをじっとみまもってる

     その交替をあざやかにみている顔
     それがある、きっと。

     それが誰だかわからない
     ひとり、たしかにひとりいるのだが。


          「夜毎」

     深いネムリとは 
     どのくらいの深さをいうのか。
     仮に
     心だとか、
     ネムリだとか、
     たましい、といった、
     未発見の
     おぼろの物質が
     夜をこめて沁みとおってゆく、 
     または落ちてゆく、
     岩盤のスキマのような所。
     砂地のような層、
     それとも
     空に似た器の中か、
     とにかくまるみを帯びた
     地球のような
     雫のような
     物の間をくぐりぬけて
     隣の人に語ろうにも声がとどかぬ
     もどかしい場所まで
     一個の物質となって落ちてゆく。
     おちてゆく
     その
     そこの
     そこのところへ。

          「声」

        釘に
        帽子がひとつ
        かかっています。

        衣紋かけにぶらさがっているのは
        ひと揃いのスーツ。

        本棚に本
        玄関に靴。
        石垣りんさんの物です。

        石垣りんさんは
        どこにいますか?

        はい
        ここにいます。

        はい
        このザブトンの温味が私です。

        では
        いなくなったら片付けましょう。

          (無題)

      ここにきて
      やっと羽化した小さな言葉が 
      飛び立ち
      ぬけがらになった石垣りんが八十二歳の
      今日という日にしがみついている。
      私をはなれた詩
      せめて七日
      蝉のように
      いのちの限りうたい終えてよ
      森のはずれで。

     石垣りんさんほど、自分の思いを豊かな感情で、素直に難しい表現や言葉を使わずに、詩にされる詩人を私は知らない。
     石垣りんさんは、ここにいます(=^・^=)

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    2026年06月08日
  • 作家と楽しむ古典 古事記 日本霊異記・発心集 竹取物語 宇治拾遺物語 百人一首

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    最近は実用本ばかり買っていたので、たまには文学でもと楽天ブックスのバーゲン本から選んでみた。池澤夏樹が編んだ文学全集のことは知ってはいたが、その関連の書籍とは予想外だった。声優の池澤春菜の父上であることも知っているが、何事にもチャレンジャーであるところが好きな作家さんだ。 

    とは書きつつも、まだその作品は1冊も読んだことがない。これは、その一冊目?

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    2026年05月21日
  • 石垣りん詩集

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    女であり、一家の大黒柱であり。どれほどのことを諦めてきたんだろう。作者の私生活の苦労が詩に昇華されることによって報われたことを願う。

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    2025年12月08日
  • ふたつの波紋

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    題材となる人物の知識が全くなくても、難しい話題で理解が追いつかなくともとても面白く読める。そしてそれらを読んでみようと思わされる。町田康のファンではあるが伊藤比呂美さんは知らず、これも読んでみたいと思った。
    あれだけ個性の強い町田康がどんな想いで文を書いているのか見えたこともとても面白い。


    石牟礼道子
    種田山頭火、村上護
    太宰治、中原中也

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    2025年11月18日
  • いつか死ぬ、それまで生きる わたしのお経

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    藤田一照さんとの対談本で読んでから気にかかる存在であったので、どんなものかと読んでみた。

    なんだ、間にエッセイが挟まれるのか、ふーんと思ったがその幕間のエッセイも心地の良いワードセンスでさらさらと。

    多分に評価の分かれそうな現代語訳だが、音とリズムを大事にした訳になっていて非常に詩人らしいし比呂美さんらしい。

    僕は法事で聴くお経は音楽だなと思って毎回楽しんでいるけれども感覚が似ているように思う。

    興味の入り口はそこで、仏教に興味を持ち、ようやく今年に入って重い腰をあげて歩み始めたので、僕の知識は雀の涙だが、また10年後にこの本を読むと感じ方も変わりそうだなと思うよ。

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    2025年10月23日
  • 石垣りん詩集

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    光村図書の中学二年生の教科書に「挨拶ー原爆の写真によせて」が載せられている関係で、石垣りんの教材研究をしようと思って、友人がいっしょに読んでくれることになった一冊。石垣りんの詩以上に、伊藤比呂美の解説が、ものすごく丁寧に一つひとつの詩集の流れを追っているところの方が、ものすごく印象的で、なるほどと思ってもう一度読み返してしまった。
    第一詩集『私の前にある鍋とお釜と燃える火と』は、伊藤比呂美に、「率直すぎて、現代詩というより、ほとんど社会の正義と反戦と平和のプロパガンダだ。アジテーションだ(p287)」と言わしめる戦争をテーマにした詩に始まり、「身のまわりのp日常的なことがらを見つめ始める(p291)」詩へと移っていく。その視線はやがて「家族の存在に向かい、家族の感情に向かい、家族の使う便所に向かい、台所に向かい、それから自分自身に向かって(p292〜293)」いくと、日常の暮らしの汚さを描いていき、最後に一つ、ため息をつくのだという。

    戦争は終わった。平和を願った。社会について、時事について書いてきた。それから人々を、日常を書いてみた。汚いこと、恥ずかしいことをいっぱい書いた。それから家族を書いた。自分を書いた。書いてきた。そして今、石垣りんは、ここ、詩の半ばで、脱力して、病気もあって、詩らしさからすっかり逃れて、地声で、聞こえるか聞こえないかくらいの低い声で、つぶやくのだ、「ああ疲れた、ほんとうに疲れた」と。(p305)

    この詩集は、伊藤比呂美が選んだ選集だが、本人も「どれひとつとして、選びたくない詩がなかった(p285)」と言っているように、『私の前にある鍋とお釜と燃える火と』と『表札など』については、かなりの数がそのまま載せられている。これは、後半の『略歴』、『やさしい言葉』、『レモンとねずみ』の三つと比べれば明らかだと思う。それくらいに前半の二つの詩集は、詩集というまとまりとして、一つのストーリーが出来上がっていて、編者の伊藤比呂美が、その作者としてのストーリーを、上手に拾い上げている。

    もう詩集としての理解は、解説にすっかり納得してしまって、それ以上のことを思えなくなってしまった。あとは、個人的に気に入った詩について想いを馳せるくらいのものである。自分の現在置かれた境遇に対して、タイムリーだったということもあって、第三詩集『略歴』にある「定年」は、なんだかものすごく刺さってしまった。


    ある日
    会社がいった。
    「あしたからこなくていいよ」

    人間は黙っていた。
    人間には人間のことばしかなかったから。

    会社の耳には
    会社のことばしか通じなかったから。

    人間はつぶやいた。
    「そんなこといって!
    もう四十年も働いて来たんですよ」

    人間の耳は
    会社のことばをよく聞き分けてきたから。
    会社が次にいうことばを知っていたから。

    「あきらめるしかないな」
    人間はボソボソつぶやいた。

    たしかに
    はいった時から
    相手は会社、だった。
    人間なんていやしなかった。(p152〜153 定年)


    合理化された組織の原理で動く会社には、一人ひとりの人間の声は届かない。決められたルールに則って、機械の部品のように取り替えられる社員たちの様が、不当に長い間、懲戒処分を待たされる自分の境遇と重なって、ものすごく共感してしまった。
    働きたいのに働かせてもらえないということの、必要とされなさ。自分の代わりはいくらでもいるのだということの虚しさ。どれだけ、何を訴えても、人間の言葉で訴えても、聞く耳を持つことのない会社という組織の非人間性。理不尽が、この詩の中に詰まっていることが、身をもって感じさせられる。「あきらめるしかないな」と、ボソボソと呟いた人間の表情を思い浮かべるだに、いたたまれない気持ちになる。

    個人的には、詩集を読みきったあと、伊藤比呂美の感性的な言葉に頼らない、冷静な解説を味わってほしい。詩の言葉を丁寧に拾い集めて引用し、解説を加えていく手つきは、ものすごく憧れる。こんな風に詩を読むかどうかは別にしても、教師という職業をやっている身として、こんな風に詩を説明できたらとは思う。
    選集であることの魅力をいかんなく感じ取れる本だと思う。

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    2025年10月22日
  • 能・狂言/説経節/曾根崎心中/女殺油地獄/菅原伝授手習鑑/義経千本桜/仮名手本忠臣蔵

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    能や文楽、歌舞伎に行きたくなった時、読んでおくと筋がわかって理解が深まり、余裕を持って楽しめます。 時代が違うと景色が違い、常識や価値観が違って、なかなかわかりづらいことが多いのですが、どの新訳も面白く、登場人物が生き生きと動き、楽しく読み進めました。 一家に一冊。

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    2025年10月01日
  • 禅の教室 坐禅でつかむ仏教の真髄

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    片方の方が坐禅をほとんど知らない状態での対話形式だったので、初心者の私でも自然に理解できる内容でした。

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    2025年10月01日
  • 伊藤比呂美の歎異抄

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    念じれば救われるのだという考えが、多くの人を救ったということは理解。だけど、私にとってその教えにどのような意味があるのだろう、と考える。いつもだれかがみていてくれる。という安心感なのか?

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    2025年05月30日
  • 女の一生

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    伊藤比呂美さんの今日までの人生を読むとすごいな、としか言いようがない。イロイロあった、と書いているけれど、私にはそんなイロイロはなくてむしろ何も無い。それが良いことなのか悪いことなのかわからないけれど。
    私は結婚もしていないし、パートナーもいないし、子供もいない。
    けれど、伊藤比呂美さんが書かれている文章になにかものすごくパワーをもらえました。
    イロイロあった伊藤比呂美さんの言葉は力強い。
    しかし、老いと向き合うのはこわい、
    「あたしはあたし」「あなたはあなた」をできるようになりたい。

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    2025年03月27日
  • 野犬の仔犬チトー

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    面白かった!まあ繰り返して飽きる部分もあるんだけど。カノコちゃんサラ子ちゃん時代からファンだから。私も動物が飼えたら、老後の不安と向き合わずに済むのかしら。

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    2025年02月24日
  • 道行きや(新潮文庫)

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     2020(令和2)年単行本刊行。
     伊藤比呂美さんは1955(昭和30)年生まれなので私より14歳上。
     80年代に現代詩で「女性ならではの視点と言語感覚」の世界を開拓して非常に注目された詩人だった。私も小説を含め何冊か読み、とても感心した詩人であったが、その後の著作や動向をずっと追ってきたわけではない。
     近年はSNSのXやFacebookでアカウントを見かけ、投稿は多くないがたまに見かけるので、ご健在のようだ。
     本書は60代の「初老」となった伊藤さんの、最近の日常を反映したエッセイ集である。
     エッセイ集と言っても、ついこないだ読んだ山本文緒さんのそれのような、ユルユルとした気安さとは違う。そうした面もあるが、根本的に文学関係の豊かな教養に裏付けられた高い知性が絶えずほの見える上に、やはり「さすが詩人!」と思わせられてしまうような、新鮮な文章展開があって、やはり感心させられた。
     伊藤さんは80年代の「いかにも女性ならではの現代詩」でブームを作ったあと、たくさんエッセイ本を出していたようで、しかも何故かカリフォルニアに移住してイギリス出身の方と結婚し、子どもを産んだようだ。カリフォルニアに20年も住んで配偶者が死去、今度は早稲田大学で講義を持つために犬だけを連れて帰国。なぜか熊本に住んで、週3度東京に通う生活を送っている。ここが本書での伊藤さん。
     こうしたいきさつには単純な好奇心をそそられるし、やはり才能ある作家(基本は詩人)なので、過去の伊藤比呂美さんの本も改めて読んでみようかと思った。

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    2025年01月13日
  • いつか死ぬ、それまで生きる わたしのお経

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    源信の白骨観
    源氏物語表白
    自我偈ーいつもそばにいるよ
    サフラン 鴎外の『サフラン』を読みたくなった
    「一通の手紙、空海から最澄へ」がとてもいい

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    2025年01月09日