感情タグBEST3
Posted by ブクログ
腐敗した屍の肉であったり、女または男の性液(精液)であったり、かつて体から流れ出た生臭い血であったり、この本全体から、酷く粘着性の強いぬちゃぬちゃしたものを感じる。
それらは濃厚な死臭を撒き散らせながらも、今生への糸を引くような未練をも感じさせ、少し泣けてくる。
伊藤の言葉を「即物的な営み」と表し、即物的女性観を語る津島佑子の解説もとても良い。
Posted by ブクログ
表紙からも多少分かるが、性的描写やグロテスクな表現が多い。けれどもねっとりした描写の仕方ではなく、どこかからっとした感じのある文章の書き方だったので内容の割には読後感も良く、好感を持った。個人的にはR18指定の漫画よりも官能的だと思う。