伊藤比呂美のレビュー一覧
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【本の内容】
「夫と話すことがありません」
「赤ん坊と二人ッきりでいると息がつまりそう」
「パート先で好きになった15歳下の男性が遠くに転勤して寂しい」
次々と寄せられる読者からの身の上相談に答えるのは五十代前半の詩人兼回答者・伊藤しろみ。
不倫、セックス、子離れから、更年期、離婚、親の介護まで、迫力と説得力たっぷりに語りたおす。
女の人生の絶望と希望が詰まった一冊。
[ 目次 ]
卯月―ふうふのせつくす
皐月―おんなのぜつぼう
水無月―子ゆえのやみ
文月―みをこがす
葉月―へいけいのこころえ
長月―ちうねんきき
神無月―みんなのしつと
霜月―りこんのくるしみ
師走―これから
睦月 -
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ここのところ精力的に本が出る。ご両親を見送り、更年期を乗り切った伊藤比呂美さんは、ひときわ静かな凄味を増したようだ。
本書はタイトルからして気合いが入っている。気軽に手に取れる新書版だけど(実際読みやすいんだけど)、私は、うーん、うーんと唸りつつ、立ち止まり立ち止まり読んだ。まだ感想がうまく言葉にならないので、特に長く立ち止まった所を抜き書きしておくことにする。
-母と娘-
・母は娘には教えたいことがいっぱいある。自分の踏んだ轍のいいところは踏んでほしい。良くない轍は踏まないでもらいたい。当然の親心です。しかし同時に、母は母であるというだけで、娘に対して、ふつうの人と人との関係より、ずっと -
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ネタバレ仏教に関心を持ち ザッピングしていくと伊藤比呂美さんの本にたどりつき初めて読みました。
ご自身の事を詩人と言っているが 「かたり」なのでしょうか?何度も復唱して書かれている文章には呪文のようなリ感じでリズム良く読めたりもする。詩集ではないし不思議な気持ちで読みました。
粒粉のことは 私も同じ思いだと読んで初めて知った。変な人と思われるから私は人に言わなかった。だから動画も見たけど、著者のようにお気に入りには入れてない。 本ってこういう”ざっくばらんな”と思えるが繊細な人に出会えるから面白い。
著者の介護のお話に興味を持ったので、また新しい愛読書ができました。 -
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伊藤比呂美は苦手だ
手に取ってみた本は多くないし、
最後まで読んだ本は ほぼ皆無
この本もすんなりとは読めず 途中であきらめ
気になって また手に取り
それを繰り返して よろよろと やっと最後まできた
上野千鶴子さんの解説が 素晴らしかった
(文体が私に読みやすかったせいもあるだろう)
これは 詩 なのだろうか
散文ではない と思う
祈りだ と上野さんは言った
50代のおんなが抱える苦を あけすけに
絶望ぎりぎりのところで 踏ん張っている姿を
バイリンギャルの娘の言葉(音と文化と)が作る薄い壁を
言葉の意味でなく 音で伝えて
老親の介護、認知症、
思春期の子どもの生き難さ
夫の更年期
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伊藤比呂美さんは私と同世代で同性。デビューの時の印象も覚えています。そしてあれから30年余り過ぎて改めて興味が湧きました。
同世代の女性ですから考えていることや体験が非常に”分かる”のです。
読んでいて、先に亡くなった佐野洋子さんが書いた「シズコさん」を彷彿しました。
いくら感覚的に分かるといっても、さすがに向こうは書くことでお金を稼いでいるプロですから中身をここまでさらけ出すのかという根性の違いを見せつけられ、3人の子育てと離婚、再婚と繰り返して相当年上の英国人のご主人と一緒の生活やご両親の介護経験など芸能記事風にいえば、壮絶な生き方のトーンはやっぱりあちらの方が数段上です。
もともと詩人の -
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[ 内容 ]
寝たきりの母を持つ詩人は、死とはどういうものか知りたかった。
他の人にあけすけに聞けない、「でも石牟礼さんなら」。
これまで多くの苦しみと死を見つめてきた作家は、切実なことをぐさりと言われたような気がした。
こうして十二月の穏やかな日、二人は語りはじめた。
老いと病、介護・看護、家族の死、さらには『梁塵秘抄』。
そして「いつかは浄土へ」という祈りに至る安らぎの対話。
[ 目次 ]
第1章 飢えと空襲の中で見たもの(パーキンソン症候群―読めなくなる、書けなくなる 声が出なくなるかもしれない ほか)
第2章 印象に残っている死とは(祖母の死 あの世は「良か所」 ほか)
第3章 それ -
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もったいないので、少しずつ読んだ。上野先生の散文だと、「恋愛病」と「亡命者」が好き。読んでると、どうしても上野さんの笑顔が浮かんできてしまって困った。愛とか恋とか、もう疲れたって思っていて結婚したいと思うけど、結婚も同じように疲れるみたいだから、多分わたしも最後には上野先生みたいに、おひとりさまになるんだ。子どもも産まず、だけど女の仲間たちに囲まれて生きていくのは、ときに孤独を感じるかもしれないけど、でもいいのかもしんない。今はただ強くなりたい。死んじゃうときに、淋しいとか思わないで死んでいけるようになりたい。
わたしは決めた。いつかこの本の第二弾を編集者として出版します。上野先生に頼みにい -
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ネタバレ酒井順子さんの「本棚には裏がある」に、伊藤比呂美さんがだいぶ紹介されていたので読みました。
人生相談にこたえる、みたいな感じで伊藤比呂美さんの人生観がつづられています。興味深いです。よくある新聞の人生相談とは違って、もっと達観している感じだし、具体的に「こうしてはどうですか?」「こうしたらよいですよ」みたいな回答ではなく、人生なんてそんなもん、的な感じですけど、面白く読めます。
私が一番面白く読めたのは、巻末の「或る女の一生」の部分で、著者自身が自分の人生をざっくり振り返って経歴を書いた部分。一番肝心な、離婚のいきさつなんかは「いろいろあって、本当にいろいろあって」などと端折ってある。
それ -
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2013年に単行本として刊行。
連載中は「漢(おんな)である」というタイトルだったらしい。
執筆時、伊藤比呂美さんは現在の私の年齢と同じ55歳だったようで、娘3人を連れてカリフォルニアで多国籍の男性といっしょになり、父の介護のため熊本にも頻繁に帰っている。
私はどうも更年期障害というものがピンとこなく、男性のもあるらしいがたぶん女性の方が強いものなのだろう。本書には彼女自身の身体の変調を含め、アメリカンな脂っこくて甘いファストフードで太ったり、ダイエットのため「ズンバ」なるエクササイズに励んだり、さまざまな日常の光景が描かれている。
このような気軽な感じのエッセイは、小説家や詩人にと