【感想・ネタバレ】閉経記のレビュー

あらすじ

変わっていく身体、減らない体重、親の老い、夫の偏屈。更年期に次々とふりかかる事態に女たちは奮闘する。その闘いぶりは、〈漢〉と書いて〈おんな〉と読むにふさわしい――ぽっぽと火照るからだで日米を往復し、仕事に介護にラテン系エクササイズにと全力で走り抜けた日々。人生と格闘する多くの女たちの支持を得た、パワフルなエッセイ集。

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Posted by ブクログ

第一子出産後に『良いおっぱい 悪いおっぱい』を読んで以来、伊藤比呂美さんの虜。それから事あるごと(子どもを出産するごと)に『おなか ほっぺ おしり』と併せて何度も読み返しています。
この『閉経記』も、これから何度も読むことになるんだろうなあという予感。今はまだ子育てのさなかで更年期のあれこれは想像もつかないけど、それでも親の老いだったり夫との言葉を交わさないコミュニケーションだったりは、じわじわ自分の人生に寄ってきている気配あり。そのときが来たらまた本書を開いて勇気をもらおうと思います。

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2024年06月24日

Posted by ブクログ

初読の作家さん。
心当たりのあることや、これから我が身にも起こるであろう出来事を、共感したり、戦々恐々としながら読んだ。ズンバがたくさん出てきて、そういえば以前の職場でご飯一緒に食べてたお姉様がズンバズンバって言ってたっけと思い出す。体に良いのならやってみたい。
ビールを詩的に表現したのを読んで、ビール嫌いなんだけどどんな味なのか興味津々になった。
私も漢(おんな)としてまだまだ続く人生を生きていこうと思います。

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2024年04月25日

Posted by ブクログ

ああ、やっぱり比呂美さんだ。
漢と書いて「おんな」と、「おばさん」と読ませるなんて。これからやってくるであろう色々なことに、いつか立ち向かわなきゃならなくなったら、私も「わたしは漢さ!」と胸を張っていたい。

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2018年12月31日

Posted by ブクログ

タイトルが575のエッセイ約50編。根本には閉経前後の漢(おんな)のからだがある。老いていく自分と、いろんなものとの関係。人生は続く。

過ぎていく人生を、共感とともに、垣間見せてもらいました。

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2025年10月06日

Posted by ブクログ

 2013年に単行本として刊行。
 連載中は「漢(おんな)である」というタイトルだったらしい。
 執筆時、伊藤比呂美さんは現在の私の年齢と同じ55歳だったようで、娘3人を連れてカリフォルニアで多国籍の男性といっしょになり、父の介護のため熊本にも頻繁に帰っている。
 私はどうも更年期障害というものがピンとこなく、男性のもあるらしいがたぶん女性の方が強いものなのだろう。本書には彼女自身の身体の変調を含め、アメリカンな脂っこくて甘いファストフードで太ったり、ダイエットのため「ズンバ」なるエクササイズに励んだり、さまざまな日常の光景が描かれている。
 このような気軽な感じのエッセイは、小説家や詩人にとっては小遣い稼ぎ程度で、芸術的な「作品」を作ろうという意志はないのだろう。そんなユルさを読み取って時間が費消されていく感覚がリラクシングである。
 こないだ読んだもうちょっと近年の伊藤さんのエッセイは芸術的なひらめきも一部あったのだが。

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2025年03月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

私53母77、現在両者の関係は最悪だ。コロナ禍もあって1年以上会っていないし、会話もない。電話は着信拒否にしている。
なんとなれば、私は今、思春期の娘をふたり抱えているからだ。赤ちゃんの頃は物理的に取り扱い注意だったけれど、この年頃は精神的取り扱い注意。母が我が子にしたように、叩いたり馬鹿などの人格否定暴言をぶつけたり、兄弟やほかの子供と比較して詰ったり子どもの言い分を訊かず頭ごなしに叱りつけたり、ということを、私は娘たちに決してしてはならないのだけれど、そうされて育った私にはその行動が三つ子の魂百まで身に染みてしまっていて、ちゃんとそのときのかなしい気持ちとか悔しさを覚えておきその都度思い出さないと、うっかり娘たちにやっちゃいそう。だから、今の私は心の底から母がにくいし自分がきらいなのだ。諸悪の根源である母と会ったり話したりしたいハズがない。
本書の中で、作者は関係性の良くなかった亡母を思い出したり父親を看取ったりしている。あとがきまで読んだら、文庫化するまでに配偶者まで看取っていた。
閉経して親を見送り娘たちを巣立たせたら(どういう順番になるかはわからんけど)、こんなカンジに身軽な気分になれるのだろうか、それともまたつまらん悩み事で悶々としてしまうのだろうか。(2021-02-10L)

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2021年02月25日

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