伊藤比呂美のレビュー一覧
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第二次大戦を経た戦後から活躍した詩人。
当時の戦後の混乱に基づく苦しみもさることながら、
複雑な家庭環境。母はおらず、父は半身不随で義母に甘えている。弟は精神遅滞で自分の稼ぎに家族全員がのしかかっているという当時の社会情勢を差っ引いても厳しい生活の中で生き抜いた人。
そんな背景の人であるから、詩の内容も反戦や反体制、家族へのやるせない気持ちなど、怒りや憎しみと取れる内容が多い。
詩に何を求めるかは人それぞれだが、私は前を向く勇気や癒しを求めているので、強い敵意や憤怒の詩風はちょっと合わなかった。
とはいえ、過酷な日々の中で詩による心情の吐露が癒しになっていたのではと想像する。 -
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ネタバレ古事記 712年 天武天皇の命により 池澤夏樹
神様の血縁関係
歴史 神話 伝説 系譜 歌謡
なる=勝手に生まれてきたもの
ヤマトタケル 弱いものへの共感
日本霊異記 平安初期 日本最古の仏教説話集 伊藤比呂美
ブロークンな漢文
性を書く博愛主義
くながひ=杭を交える、つっかえる(婚、愛婚) とつぐ=戸を継ぐ(交通)
竹取物語 平安前期 森見登美彦
かぐや姫が地球に来た理由は不明
帝さえも拒否し、世の中のルールをすべて拒否して帰っていく
宇治拾遺物語 鎌倉初期 町田康
原曲を再現するのではなくカバー曲、メロディーもムードも変えない
原文から聞こえてくる音 -
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ネタバレ私53母77、現在両者の関係は最悪だ。コロナ禍もあって1年以上会っていないし、会話もない。電話は着信拒否にしている。
なんとなれば、私は今、思春期の娘をふたり抱えているからだ。赤ちゃんの頃は物理的に取り扱い注意だったけれど、この年頃は精神的取り扱い注意。母が我が子にしたように、叩いたり馬鹿などの人格否定暴言をぶつけたり、兄弟やほかの子供と比較して詰ったり子どもの言い分を訊かず頭ごなしに叱りつけたり、ということを、私は娘たちに決してしてはならないのだけれど、そうされて育った私にはその行動が三つ子の魂百まで身に染みてしまっていて、ちゃんとそのときのかなしい気持ちとか悔しさを覚えておきその都度思い出 -
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我々と変わらない煩悩だらけの著者(失礼!)が、自身の体験(身近に死者を送る)を通じて「般若心経」をわかりやすく読み解く。中盤の「ひじりたちのことば」から読み物としても面白くなる。私のように、仏典類書を読むも挫折してきた(面白さが理解できない)ような初心者には特におすすめです。宗教学者、山折哲雄氏の解説も味わい深い。
著者:1955年東京都生まれ。詩人。青山学院大学入学後に詩を書き始め、78年現代詩手帖賞、99年『ラニーニャ』で野間文芸新人賞、2006年『河原荒草』で高見順賞、07年『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』で萩原朔太郎賞、08年同作で紫式部文学賞。他の著書『たそがれてゆく子さん』『切腹考』 -
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我が家から五十メートルばかし行ったところに「口の芝居跡」という碑が立っている。その昔、京・大阪の芝居小屋にかける前、全国から伊勢参りに来る旅人目当てに、ここで演じて評判が良ければ大受けまちがいなしとして、試演される芝居小屋だったと聞く。有名な歌舞伎役者もこの芝居小屋の舞台に立ったこともあって、古市は歌舞伎とは縁が深い。『伊勢音頭恋寝刃』の舞台となった油屋跡では町の若い衆によって小屋掛けの地芝居も演じられた。父は坂東庄雀という名を持つ立女形で、「伊勢音頭」ならお紺、七段目ならお軽というのが役どころだった。
芸事の好きな人も多かったのだろう、歌舞伎衣装や大道具小道具を扱う道具方や浄瑠璃、義太夫を