中田考のレビュー一覧

  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    VUCA感がめちゃ高まっている現在
    今、そしてこれからの世界をどのように生きていけばよいのか。
    それを自分のために、そして若い人達のために知りたい。
    そのような気持ちで本書を読みました。

    執筆者は、内田樹先生セレクトというバイアスはあるので、ものすごい多種多様な意見という感じではないですが、それでも幅広い年代と専門分野にわたっています。
    そしてみなさん暗くなりがちな話題にも関わらず、暖かで柔らかい前向きな文章を書かれており、こちらも穏やかな気持ちでページをめくり続けることが出来ました。

    全体を通してある程度共通だと感じたメッセージは
    •現在や過去(大人、制度、システム)を信じすぎないでね

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    2022年02月07日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    玉石混交の内容だが、面白い議論もある。人の行動は変わらないが、コロナの記憶は当面続く。国境の意識、遠隔技術の成果は明らか。企業や国家の行動に影響はあるだろう。イノセンスな効率至上主義は若干減少すると期待したい。

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    2021年11月03日
  • 13歳からの世界征服

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    ネタバレ

    「なぜ人を殺してはいけないのですか?」
    こう訊かれたらなんと答えますか?

    深く考えるまでもなく、それは絶対駄目でしょう!と思いますよね。
    ところが中田先生、「人を殺してはいけない理由なんて、どこにもありません。」
    いやはや度肝を抜かれます。
     勿論、だからといって人を殺してもいいと言っているわけではありません。
    もしそんなことをしたら大変なことになってしまうことぐらい大抵の人は想像出来ますからね。


    他にも

    「お金より大事なものなんてあるのでしょうか?」
    「人間は本当に平等なのでしょうか?」
    「勉強して将来役に立つことって何でしょうか?」
    「いじめられていますが、逃げないで問題を解決する

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    2021年09月18日
  • 13歳からの世界征服

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    ぶっ飛んで、クレイジーだが、新たな視点での示唆がある。日頃の悩みなんて、悩みと言えないな、と思ってしまう。

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    2021年08月23日
  • 13歳からの世界征服

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    13歳からの、とあるからには相談にやさしく回答するのかと思いきや、やはり「世界征服」に違わず普通じゃなかった…。
    「第二次性徴がきたら結婚を許すべきだ」「大人と子供が性行為をするのがダメなのはおかしい」等、極端な意見が目立ちます。こんなことを堂々という人間が存在するんだというのが感想。こんなもんダメだ、というわけではなく、理解はできるが同意できないというやつ。思うのは自由ですからね…。
    インパクトある本でした。

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    2021年08月15日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    若い人からベテラン著者まで、さまざまな視点で、ポストコロナについて書かれていました。

    蔓延するウィルスがどのようなものか、また、そこから受ける我々の生活への影響とこれからの展望。

    いずれにせよ、近代的思想に基づいた人間の行動から生み出された歪みだということは一致しているように思える。

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    2021年03月18日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    大学は勉強するところではない。大学とは、知識を商品のように学生に売るところではありません。知とはデジタルデータではなく、身体と感情を持った人間一人一人が身につけ、実践し、対話し、試行錯誤する中でしか役立たない。

    あらかじめ用意された正解をたくさん覚えることが優秀だというのは、いわば知識ベースの勉強です。しかし、非常事態に対処するには、そんな勉強だけでは限界があります。そこで力を発揮するのが、物事をいろいろな角度から観察し、今までに知った事実と組み合わせて、全体の構造を考えるという知性ベースの学びです。

    まだ答えがない問題への対処については、先生と生徒の立場は対等です。

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    2021年02月04日
  • みんなちがって、みんなダメ

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    文章は、読みやすく結構どんどん読み進めたんだけど内容が自分の考えと違っていたので最初から最後まで違和感があった。確かに、実力以上の目標を持って“もっとできるはずなのに…”とストレス溜めるより“俺の実力こんなもん”とストレスフリーで背伸びして頑張らないと言う考え方もあるんだろうけど。やっぱり、僕は上を見ていたいな。

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    2021年01月05日
  • 俺の妹がカリフなわけがない!

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    お話としては★2だけど(正直読むのがしんどかった),イスラムのカリフ制について少しわかったような気がしたので★3に.

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    2020年09月08日
  • みんなちがって、みんなダメ

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    「みんな違って、みんないい」とは、
    "みんな"のそれぞれに価値を認めるということ。
    しかし価値があるということはそこに比較が否応なしに生まれる。
    比較は評価、競争へと向かう。「みんないい」は
    そうした価値の評価によって生まれる差別や不平等から目をそらして
    「みんな大丈夫」と丸め込むような欺瞞をはらんでいる。

    みんなダメ="バカ"は
    バカな自分を"バカ"と認識するところから始まる。
    イスラムでは神以外の一切が他人を評価することを許さない。
    人は産まれた時点で神によって承認されており、イスラムにおける「すべきこと」さえ淡々と遂行していれ

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    2020年09月05日
  • 俺の妹がカリフなわけがない!

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    ラノベというには少々破天荒な作品。はたして一般的ラノベ読者が読むのだろうか?という疑問自身が先入観に毒されているということかな。メインストーリーはともかく?じっくり読めばイスラームについての理解は進むのかも(たぶん)。まあしかしこんな面倒な教えが良く世界に広まったものというのが初読の印象。もちろん仏教やキリスト教も教学的には面倒か。神とか仏ってそんな面倒なことを考えなければいけないのかな。たぶんそれも人間の考えに過ぎないのではなかろうか。
    ちょっと面白いと思ったのは、解説中で著者(のひとり)である)中田考氏の母方の家系が神職であったということが書かれていること。もともと宗教的素養はあったのか。

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    2020年08月09日
  • 13歳からの世界征服

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    この書籍は、教師をしている友人から紹介してもらった。

    十代の学生から生きてくうえで浮かんだ素朴な疑問や、目の前にある貧困やいじめなどについての悩みに中田考先生が答えている。

    読んでいて常に違和感を感じる本だった。
    いじめられていて学校に行くのが嫌だ、という質問に対して、学校に行く必要はない。と問題の根本を見直す切り口を説いてくれるのは良かったが、

    最悪刑務所にお世話になればいいといった極論・暴論に振り切ってしまう中田先生の言葉を、うまく飲み込めない時もあった。

    僕だったら、なぜ勉強をするのかという問いに、学ぶ事の面白さや、大学に行くことでいろんな職業にアプローチできる可能性を高めるみた

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    2020年07月20日
  • みんなちがって、みんなダメ

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    複雑な時代の価値観の中で、いかに生きていくのが一番良い生き方なのだろうかと問いている本である。自分と言う存在の真の価値を知らないまま周辺の情報に流されて知らず知らずのうちに自分の本当の姿や価値に気づかないまま誤った情報を鵜呑みにした、言わば誤った観念を認識したまま、生きていること、そんなバカは辞めよう、と気づかせられる。

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    2020年07月08日
  • 私はなぜイスラーム教徒になったのか

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    生い立ち、幼少期、灘高時代、大学と、生まれ育った環境やご自身の性格などが、とてもわかりやすく伝わってきました。奥様とのなれそめや病没されことにも触れておられ、人生の悲喜交々を包み隠さず記されているところに、著者のお人柄や人間らしさがにじみ出ているように感じました。

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    2019年11月17日
  • 一神教と国家 イスラーム、キリスト教、ユダヤ教

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    レヴィナスを中心にユダヤ思想を主な研究領域としてきた内田樹が、イスラーム学者の中田考を招きイスラーム思想の現代的可能性について対話をおこなっています。

    ユダヤ教とイスラム教というバックボーンのちがいだけでなく、さらに国民国家が破滅的なクラッシュを起こしてしまうことの危機を訴える内田に対して、中田は「カリフ道」の復興を説くという点でも、両者の立場にはかなり大きなちがいがあるのですが、本書ではアメリカを中心とするグローバリズムへの対抗思想という点で両者の議論は一致点を見いだしています。もっとも、だからといって刺激に欠けるということはなく、まったく異なるバックボーンからともにグローバリズムへの批判

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    2019年09月19日
  • 一神教と国家 イスラーム、キリスト教、ユダヤ教

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    【由来】


    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】

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    2018年10月28日
  • イスラーム 生と死と聖戦

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    イスラム教信者からすると、非信者はどうせ地獄に落ちるんで啓蒙する必要ないんだけど、そこは親切心で教えてくれている、というイスラム教の「感じ」が伝わってきて面白かった。

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    2018年10月21日
  • イスラームとの講和 文明の共存をめざして

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    どの本を読んでも内藤先生は主張が一貫しておられて、読んでいてここを押さえれば良いのだとわかりやすい。
    中田先生の本は難しい表現が多く、私はなかなか理解できないが、本書は対談形式であったため、比較的中田先生の考えがわかりやすかったように感じた。

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    2017年07月31日
  • イスラーム 生と死と聖戦

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    読み終わった感想は「…よくわからん」でした。

    とてもとても噛み砕いて書いているのはわかるんですが、それでも前提から「???」となってしまいました(自分自身の理解力の問題とは思うのですが)。

    「西欧的な考え方とは土台からして異なる文化なんだろうな」と、少し踏み込んで実感できたのは大きな収穫でした。

    あと、最近見たイスラームの人々のドキュメンタリーで、2人の人物が言い争いをしているシーンがあったのですが、片方が「神の名の下に」と言った途端、もう片方が相手の話を神妙に聞く…といった場面がありました。
    この言葉の背後にある意味を考えるとそりゃ黙るな、と思い、少しでも理解できたのかなと感じています

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    2017年07月27日
  • イスラーム 生と死と聖戦

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    イスラーム 生と死と聖戦

    イスラーム神学が、世界五分前創造仮説や多世界解釈を用いていることは面白かった。現に、今の量子力学では、多世界解釈も考えられるもので、このようにイスラームも
    そのような世界観を創出していたと知り、驚いた。
    全般的に、イスラームのゆるいつながりの観点から見ると、現在の国民国家というものがいかに厳しい縛りであり、人々が知らず知らずのうちのリヴァイアサンに服従していることがわかる。イスラームについては世界史でかじった程度で、あまりわからなかったが、中田さんの記述はとても分かりやすく、入門書として適していた。

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    2016年10月24日