中田考のレビュー一覧
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世界三代宗教といえばキリスト教、イスラム教、仏教であり、更に二つ、ヒンドゥー教とユダヤ教を加えると五大宗教となる。これらは世界的に見て信者数が多い事からも世界に与える影響も大きく、世界で起きている戦争や各国の政策根拠を宗教に求めることも多くの場合に可能であるとも言える。厳密にいえば宗教以外の各国の思惑が様々あるのかも知れないが、その中に確実に宗教の影響力が及んでいると感じる事は多数あるだろう。トランプを支援した福音派しかり、イスラエルのガザ侵攻しかり、イスラム教過激派による活動しかり。宗教は世界を動かしている要因の一つである事は間違いない。
その様な宗教の中から、最大の勢力といえばキリスト教と -
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無理解と誤解ばかりのイスラームのこと。
日本人のムスリムとして生きるハサン中田考先生のお話をマンガを交えて具体的に教えてくれる。
相変わらず誤解と無理解ばかりの報道に踊らされずに真にお互いを理解する、本当の意味での共生社会が生まれるために、こういった読み易くて中身のしっかりとした本はもっと沢山あっても良いと思う。
全ての宗教が内蔵する平和への希望と危険性。誰かの都合の良いように加工された知識だけを頼りにしないで多面的に考える大切さ。
知らない世界の話を知る楽しみはこういうところにあるのかも。
付)
受け狙いの一方的で過激な内容の本が書店の売り上げNo. 1の札と共に山積みされていたりする -
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最近読んだイスラム教関係の本の中では、一番分かりやすく「イスラム教とは何か」を説明している本だった。
イスラム共同体の思想の中には「良いな」と思える点はいくつもあるけれど、実際にイスラム教徒(がつくったイスラム共同体)とそれ以外が共存するとなったとき、果たして社会はうまく回るのかというのは私にはまだ分からない。
ただ、宗教が違えどお互いに信じたいものを信じて、お互いのことをリスペクトし合う社会が実現されればそれはとても素敵だと思う。
トルコ人の知り合いがインフレの影響もあってトルコでは金預金かドル預金をする人が多いと言っていたけれど、イスラム教において金貨・銀貨が正貨とされるのと関係して -
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今まで知らなかったイスラム教の世界。
今まで自分は、いつのまに(生まれた時から、だろう)西洋的価値観にどっぷり浸かって生きてきたんだな、と再確認。
優しく、寛容で、(いい意味で)ルーズな宗教。まさしく今の時代に求められるDEI(Diversity, Equity, Inclusion)を体現しているな、と。
本来のイスラム教世界(イスラム共同体、ウンマ)は、多様性を大事にする真のグローバリズムを成し遂げていた。それが近代以降の西洋的価値観(領域領民国家)が流入してきたことにより、そんなイスラム教世界のグローバリズム性は失われ現代のようなモザイク国家が乱立するカオスな世界に。
筆者は、そんな本来 -
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覚えておきたいこと。日本語はウラル・アルタイ語族でトルコと言語が同系統。
深い影響を知らないところで大陸からうけているそのことを、大陸をもう少し身近に感じて、同胞という感覚を持って問題を考えていただければと思っている〔橋爪)
日本も韓国もトルコと同じ連なりにあり繋がっていく。〔中田)
中田さんの、おわりに、のところで
カリフが納めるダール・アル=イスラーム イスラーム圏にムスリムは住むべきである。という下りが面白くて少し目から鱗である。その文章の最後は、
ウイグルが移住すべきダール・アル=イスラームはどこにも存在しないのである。となっている。
モンゴル人もチベット人もウイグル人も全て中華民 -
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キリスト教徒とイスラム教の社会や政治のあり方への影響を比較しつつ、「キリスト教がなぜ戦争に強いのか?」とか、それぞれの国での政治の仕組みや、これからの戦争や世界システムについて、議論する本。
対談を本にしたものなので、スラスラと読めるかと思ったが、かなり濃縮度の高い議論で、二人の著者がそれぞれの考えを述べて、共通点を確認したり、対立したり。この議論についていくのは、わりと時間と体力を要した。
スリリンな本であるが、でも辿り着くところは、まあそうかな〜というところかな。宗教が社会に影響を与えるのもわかるけど、なんでもそれで解釈できるわけでもないだろう〜と思ったりする。
著者のひとり中田さん