中田考のレビュー一覧

  • タリバン 復権の真実

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    イスラム国とアメリカが去り、タリバンが復権したアフガニスタンと日本はこれからいかに関わっていくべきなのか。イスラム法学者でムスリムでもある中田孝氏が歴史やイスラムの考え方に触れながら考察する。
    私たちは多様性を理解し、受容しながら未来を生きなくてはならないと思う。

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    2022年01月25日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    中高生向けとして編まれた本
    私は三十代のおっさんだが、内田さんをはじめとした学者、活動家の方々がどういうメッセージを送るのか興味深く読めた。

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    2022年01月11日
  • 中国共産党帝国とウイグル

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    社会学者の橋爪大三郎とイスラム学者の中田考の対談。
    共産党支配は実は科挙・官僚政治の相似形であるとか、共産党支配の正統性担保のために中華民族を作り出したら今度は非漢民族を中華民族化しなくてはいけなくなってチベット・東トルキスタン・内モンゴルなどなどで民族浄化せざるを得ないとか、なるほどと腑に落ちる分析であった。
    著者はどちらも学術の泰斗であり世俗の嫌中・媚中などは超絶した方々と見受けたが、今の共産党の政策は中国的伝統に照らしてさえ異端ないしは畸形であり危ういと見ている。中国の良いところをたくさん知り愛する方々から見てさえ、である。
    現代中国情勢に興味のある方なら読むべき本。

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    2022年01月02日
  • イスラームの論理と倫理

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    ネタバレ

    イスラーム研究者界隈有名人のお二人の往復書簡。何年もずっとフォローしているが、もともとTwitterでもお互い名前を出したり出さなかったりしつつバチバチやりあっていて、最近はアフガニスタンのタリバン政権の絡みで全く正反対の主張をツイート・リツイートしあっている。はたして往復書簡なんて成り立つのか?という感じだったけど、やっぱり早々に往復形式は放棄されて同じテーマで書く方式になっていた(笑)。その違いの大きさは鮮烈と言っていいレベルだ。
    ハサン中田先生はカリフ制再興のためのポジショントーク的な面をスルーすれば…とはいってもイスラム国はテロをやってない!とかあまりにひどい詭弁も多いのだが、やはり中

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    2021年11月26日
  • 中国共産党帝国とウイグル

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    <目次>
    はじめに
    第1章中国新疆でのウイグル人弾圧
    第2章中国共産党のウイグル人大弾圧
    第3章中国的ナショナリズムとは何なのか
    第4章専制君主、習近平
    第5章中国とどう向きあうか
    第6章日本に何ができるのか
    おわりに

    もっとこの本は、宣伝をして売るべきであろう。
    ウイグル問題は、単に園田家の問題ではなくて
    歴史観、地政学、政治、経済、米中、日中、イスラム、
    世界はどう中国を見ているのかなど、全部が絡む。
    お互いに対応を間違えれば、ドミノ式に全部が倒れて
    しまう。

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    2021年10月24日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    まえがきに掲載されている「寄稿のお願い」で書かれている通りに、書かれていることは、一人ひとり違った切り口の「ポストコロナ期を生きるきみたちへ」のメッセージ。

    本当に私が中高生だったら、偶然にでも見つけて手に取って欲しい。手に取れるところに存在して欲しい。

    政治学者、疫学者から宗教学者、そしてアーティスト。

    アジカンの後藤さんの文章は、不意打ちでもあり、なんか涙出た。

    突きつけられつつも、著者たちがある意味突き放してくるからこそ、信頼感があって温かい。

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    2021年07月25日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    ポストコロナ期という題名が気になって読んでみた。
    いろんな著者の考えを知れて興味深い。

    権威にただ従うだけではダメなこと
    自分の頭でよく考えること
    周りの空気に流されなくてもいいこと

    が、いろんな立場の著者から述べられている。

    わかっていても難しいんだけどね、というのが
    大人になってしまった自分の言い訳だけど。

    この先が、少しでもいい未来が待っていますように。

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    2021年05月23日
  • 一神教と国家 イスラーム、キリスト教、ユダヤ教

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    大学時代に中世ヨーロッパ史を専門としていて、キリスト教の考え方や歴史はある程度勉強していた。その中で、現代日本においてイスラームを信仰する人というのはどのような感覚・価値観を持っているのか非常に興味を持っていた。そのため、本書を通してムスリムの考え方の一端を窺い知ることができて良い体験ができたと思う。内田氏中田氏の考え方や主張は極端だなと感じる部分もあったが、中東情勢を西洋的日本価値観で見ていた自分にとって、新たな知見を与えてくれた。中東情勢は非常にややこしく腑に落ちないな〜と言う人は読んでみると理解の助けになるかもしれない。自分がどの考えを選択するかは置いておいて、自分にない知見を得ると言う

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    2021年04月04日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    コロナ後の世界を想定しているため、コロナに対する寄稿が大半を占めるが、むしろbeforeコロナにあった問題が断絶せず続いていると感じた。
    内田樹さんのベーシック・インカムについての話はブルシットジョブ(くそな仕事)から人を解放する方法の1つだと感じた。

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    2021年02月27日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    2020年の8月くらいに書かれた内田樹さん編のアンソロジー。
    コロナをへてポストコロナに対しての中高生・大学生
    に向けて30代・40代・50代・60代・70代の著作者が
    指針というかメッセージ集です。
    前書きの内田樹さんの『各代の著作者からの想定読者にたいするいうべき言葉は『ごめんなさい』』という部分は非常に
    心に残る内容です。
    20人の人からの言葉のなかで、一番よかったなあと思うのが、今回は平川さんでした。
    昨年の8月と現在(2021年1月)とはまたフェーズが
    変わってきているコロナの状態ですが。
    やはりいろいろな矛盾が表出してきているなあと
    思います。
    たしかに、自分の息子も含めて、若い人

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    2021年01月24日
  • みんなちがって、みんなダメ

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    全然知らなかったイスラム世界の片鱗に触れることができた気がしました。もっとストイックかと思っていたけれど、意外と無理のない社会という印象。一方資本主義社会は、誰もが成功のチャンスを与えられているというが、実はほとんどが成功できない社会。そしてみんなが成功を手中にできないことにに苦しんでいる。
    私にとって、新鮮な視点を与えてくれた本だと思います。

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    2021年01月06日
  • イスラームの論理と倫理

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    結構面白い本です。
    本書の本質は最終書簡Aに収斂しています。
    長くて面倒と思われる方、時間が経って古いと思われている方、そこだけでも読みましょう。

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    2020年12月03日
  • ハサン中田考のマンガでわかるイスラーム入門

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    マンガを書かれている
    天川さんの 直球で素直な質問で
    聞きにくいことも ガンガン聞いてくれてます
    普通ここまで聞けないから ありがたいなぁ

    著者の ハサン中田先生は
    イスラム法学者にして
    なんとラノベまで書いている大学教授
    それだけに イスラム法については
    ニコニコしながら かなり厳しく
    解説されてるような気がします
    生半可な 知ったかぶりは許さんぞ
    という気迫を感じる(笑

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    2020年11月16日
  • ハサン中田考のマンガでわかるイスラーム入門

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    世界三大宗教の一つであるイスラム教のことをほとんど知らなかった。
    この本を読むまでは、イスラム教徒は〇〇というふうに決めつけて考えてしまっていたが、イスラム教徒の中でも考え方は様々だし、いろんな人がいる。
    ただ、基準となる価値観があって、それを守るか守らないか、どう解釈するかは個人の自由であって、それに関しては、日本人というくくりで考えても同じなのだろう。
    ステレオタイプでなく、個人個人として人と接していけるようになりたい!

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    2020年10月13日
  • しょぼい生活革命

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    ネタバレ


    最後まで一気読みしてしまった。

    婚約者のことは1割理解できればいい
    自分の常識が通用しないんだと気づけるかどうか


    予防と治療について
    100人病気を予防した医者よりも、1人治療した医者の方が英雄視される。目に見える成果であるかどうか。
    同様に、通常の手術を100回成功した医師よりも、たまたま最先端の高度な手術が成功した医師の方が評価されてしまうのだろうと想像つく。

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    2020年09月19日
  • 13歳からの世界征服

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    生きていく上で一番大切なものは可愛さ

    世界平和ではなく世界征服

    言ってることは極端だが、確かになぁと思わせる

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    2020年08月11日
  • 13歳からの世界征服

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    ハサン中田先生の本を読むのは3冊目。

    本作は子供からの質問大して答えるという形でかなりライトな作りだが、
    相変わらずのシンプル&ストレート&エキセントリックで面白い。

    周りの目を気にするな、お金にとらわれるな、などなど、
    いわゆる、一般的な良いことも沢山書いてある一方で。

    ・人を殺してはダメなんて言う理由はない、自殺してはダメというのも同じ
    ・たいていの問題には解決策はない。
    ・コミュニケーションというものは無駄であり、ただの言い訳
    ・悩みを克服するには世界征服を目指せ!

    などなど、一見、常識とは相いれない内容も盛りだくさん。

    大人が面白がって読むのはいいけど、
    あなたは13歳の子供

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    2020年06月21日
  • 13歳からの世界征服

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    イスラーム学者である中田孝先生が、子供たちの悩みに答える。どうして人を殺してはいけないのか、とか、いじめられているのでどうしたらいいか、大学に行くべきか等。
    激しいこと書いているところあるけれど、真理をついているところあるし、まあ、そうだよなあと。成人になってからだいぶ経つ私が読んでそう思うけれど、13歳とか読むとどうなんだろう。一部分の子供だけでなく、たくさんの13歳(子供)、大人に読んでもらって、一つの考え方、大切な考え方を知って欲しいかなと思う。世界はハード、大人でも生きてて苦労するところたくさんあるし(私だけか?)、この本だけでなくいろんな本を読んで、若さを武器に世界と戦って欲しいかな

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    2020年06月01日
  • しょぼい生活革命

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    僕は内田樹という知性を信頼している。

    膨大な知識・鋭い感性・身体性に裏打ちされた独自の視点を持ちつつ、さらに自分より若い世代や異なる分野の専門家に対してオープンマインドな姿勢を保ち続けている人だからだ。

    自分はもうすぐ40歳を迎える人間(内田樹氏から見ればまだまだ若造)だが、既に自分より遥かに若い人たちの感性やスピードについていけず、徐々の頭が徐々に柔軟性を失いつつように感じ始めている。

    そういう自分の老化のようなものを自覚し始めた今だからこそ、内田樹氏の開放性というか、しなやかさに尊敬の念を禁じ得ない。


    本書「しょぼい生活革命」は、そんな敬愛する内田樹氏が、自身の娘よりも若い30歳

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    2020年04月26日
  • 私はなぜイスラーム教徒になったのか

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    「みんな違ってみんなダメ」が面白かったので、
    よりイスラムに突っ込んだ話が読めると思い購入。

    相変わらずラディカルで面白い。

    筆者の方はイスラームになったということだが、
    客観的な目線を常に忘れておらず、イスラムの考え方と、
    キリスト教や欧米資本主義の考え方との違いや、何が正しいのかについて、哲学的アプローチで極めて論理的に解釈をしようとしている。

    自分に染み付いた西洋的な価値観や教育によってはめ込まれた思考の枠組みを、我々はどれだけいったん外して考えられるのか。
    筆者は極めて挑戦的に我々に挑んでくる。

    自由とは?
    国家とは?
    自己実現とは?
    宗教による救いとは?

    イスラム教を通じて

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    2020年04月20日