中田考のレビュー一覧

  • しょぼい生活革命

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    おもしろかったな~
    P91
    「完全な仕組みを求めることは、人間が道徳的にふるまう義務を免ずるという副作用をもたらすことに無自覚すぎるような気がします。」
    ハッとした。そうか! これまで気づかなかった視点。
    P94の貨幣を呼び込むコツは贈与すること、にも納得。これも大事な視点だなぁ。

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    2020年04月14日
  • 13歳からの世界征服

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    カリフ制復活が望み…ISの方々もカリフがどうしたとか言っていました。むしろ中田先生の考えるカリフ制をお聞きしたかったような。
    それはそれとして、言っていることは極端ですが、そんなに的外れでもないような。

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    2020年03月16日
  • しょぼい生活革命

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     責任は俺がとる、と言ったらその仕事はうまくいく(「失敗したらお前らのせいだ」と言ったら絶対にうまくいかない)。貨幣を呼び込むコツは贈与。中小企業の経営者は実はプロレタリアート。税金や年金などの社会保障に関する支払いは共同体を維持するための持ち出し(自分に積み立てるものではない)。戦争が嫌いな理由はバカが威張るから。知性は思いもかけないところから生まれる。
     ただ、韓国映画や韓国文学はエンタメでありながら自国を相対化できていて素晴らしいと思いますが、政治体制はどうでしょうか…

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    2020年03月16日
  • 13歳からの世界征服

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    子供の悩みにイスラーム学者が答えたらこうなった。この謳い文句が素晴らしいと思いましたw

    Q&A形式でいろんな質問に答えてるのだけれど、正しいかどうかを判断できるのは”神”だけ、世の中にあるのは所詮人が作ったただの仕組みでしかないのだから損得を考えて行動しようといった姿勢を崩さず丁寧に剛速球投げてる様は素晴らしいです。

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    2020年01月01日
  • 一神教と国家 イスラーム、キリスト教、ユダヤ教

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    非常に面白い。イスラーム学の第一人者、中田考と内田樹の一神教問答。イスラム教とキリスト教、ユダヤ教の共通点と違いがわかるとともに、イスラム、西洋諸国、日本などの国の成り立ち、文化、歴史、政治、関係性等々が見えてくる。

    P48で中田氏が「日本では「ケチ」と言う時、強欲と吝嗇を分けませんが、イスラームにおいてはまったく違う概念なのです。強欲なのは構わない。しかし吝嗇は最大の悪口なのです」と発言したのに対し、「内田氏は嫌煙という発想は本質的に吝嗇の文化」と話を展開する。
    なるほど、日本も煙草を分け合うような文化から西洋風に変化してしまったけれど(領域国民国家)、イスラムは今も共有の文化なのだ。

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    2019年12月11日
  • 一神教と国家 イスラーム、キリスト教、ユダヤ教

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    目からウロコでした…ってわたしはキリスト教徒じゃないですけど。

    イスラムに対する考え方がすごく変わった。そしてグローバリゼーションはアメリカの推し進めるビジネス的な戦略であるということも。

    今英語で授業する学校に勤めてる。日本人なのに英語で授業してる。すごく違和感なんだけどね。まぁそういう学校があってもいいと思うの。

    たださ、思うのはなぜ彼らが英語を身につけるためにこの学校にいるかってことなんだよね。

    痛いこと書いてあったな。同年齢集団からアドバンテージを取るためであって、インターナショナルな人間を育てるためではないと。目的はひたすらに内向きであると。


    少数の子はきっと目的を持って

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    2019年07月17日
  • 私はなぜイスラーム教徒になったのか

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    ネタバレ

    初めはこの本は、中田考さんの生い立ちから改宗までの半生を綴った自伝のようなものかと思っていたけれど、(もちろんそういう内容も含まれているけれど)それだけではなくて、イスラームの信仰や生活・文化と思想の精髄が非常にわかりやすく端的に紹介されている。
    イスラムのことをよく知らなくても面白く読める本だと思う。



    「残念なことに、日本人に伝えられているイスラームは、解放の教えとしての真のイスラームではなく、イスラームを覆い隠すノイズ にすぎない堕落したムスリム社会の因習、スキャンダルばかりです。そこでは本来イスラームでないものがイスラームとされ、イスラームが人間をさらに束縛するというイメージが再生

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    2019年02月07日
  • みんなちがって、みんなダメ

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    ”自分自身が思っている自分と、実際の自分自身とがちがうことに無自覚である。これがバカです。”

    がんばらねば。

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    2018年12月16日
  • みんなちがって、みんなダメ

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    イスラーム入門とかを書いてる人の本。

    イスラムでは、存在するだけで神から承認されているものとされる。
    進行し、神に承認されていれば承認欲求はなくなる(?)

    わからないものがあると教えるために古典があった。
    今の教育は、わかってもいないのにわかっていると感じさせてしまうからバカを量産しているだけ。

    民主主義はどこにも存在しない。あるのは制限選挙寡頭制。

    ニュースにして騒ぎ立てるからテロが起きる。ニュースにしなければ誰もやらない。

    何をしたいか=快感原則
    何ができるか=現実原則
    何をすべきか=超自我

    自己認識が、ずれている人がバカ。
    自分をヘビだと思っているみみずがバカ。バカだから不幸

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    2018年09月24日
  • みんなちがって、みんなダメ

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    世間一般に流布しているバカの言説を一掃してくれます。
    一読しただけでは消化しきれませんが、すごいことを言っているのは分かる。
    読後感としては、心がふわっとして、楽になります。

    イスラームの考え方に則り、現在の日本に蔓延している、ミミズに向かってお前はヘビだと言うような、バカを生み出す言説を打ち砕いてくれます。
    社会という枠組みで考えるから、自己啓発のような勘違いが生まれる。
    宗教という枠組みで考えると、答えはないだから、人間に生きる資格や生きる権利など初めからなく、がんばらなくてもいいということがよく分かります。

    大ヒットとなった「君たちはどう生きるか」に関して、かつては、そこで語られるよ

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    2018年09月20日
  • イスラーム 生と死と聖戦

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    北大生のシリア渡航計画、ISIによる湯川遥菜さんと後藤健二さんの
    拘束・殺害事件で一躍注目を浴びたのが本書の著者である中田孝氏。

    東京大学文学部イスラム学科の一期生であり、そのかなで唯一イスラム
    教徒になった人。勿論、日本でも有数のイスラム法学者である。

    その中田氏が宗教に対する知識のない人にも分かりやすくイスラム教を
    解説している。

    日本ではいわゆる「イスラム原理主義者」や「イスラム過激派」と称される
    人や組織が報道されることが多いけ。しかし本来、イスラム教徒は寛容の
    宗教だと思うんだ。

    中世の十字軍だってキリスト教徒側が勝手に「異教徒征伐だぁ」って意気
    込んで始

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    2017年08月22日
  • イスラーム 生と死と聖戦

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    いや~おもしろかったわ。この人のことを知ったのが、3年ほど前のISにより邦人男性が殺害されてしまった時。その時は「なんとも怪しげな人だな」」と思っていたが、どんな人なのか興味が出てきてググったりしてみた。
    その後、偶然自分が欠かさず聞いているMBSの「辺境ラジオ」にゲスト出演。その時初めてまとまった話をこの人の口から聞いて、その話し方と内容から「ちゃんとしたクールな学者(ムスリムの)」 とわかり、著書を何冊か日本に行ったときに買ってきた。
    カリフ制の再興とかはよくわからないけど、言っていることは筋が通っている。現実的でありつつも理想をちゃんと語れるナイス・ガイだと思う。
    人の移動を制限しない、

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    2017年04月17日
  • 一神教と国家 イスラーム、キリスト教、ユダヤ教

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    [次なる潮流へ向けて]国家やイスラームを中心とする宗教について2人の専門家が縦横無尽に語り合った作品。次世代の共同体を担保するシステムやネットワークはどのようなものであるべきかについて、新鮮な議論が交わされています。対談者は、哲学者のエマニュエル・レヴィナスを集中的に研究した思想家の内田樹と、大学四年生のときにイスラームに入信した学者の中田考。


    イスラームの政治動向について、積極的に1人称を用いて語ることのできる数少ない日本人である中田氏の考え方は、多くの日本人にとってイスラームのある側面を解する際に非常に有意義ではないかと思います。また、反グローバリズムという点で中田氏と共鳴しながらも、

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    2017年03月02日
  • イスラームとの講和 文明の共存をめざして

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    書店で行われた両先生のトークイベント時に購入。サインもいただいた。
    先に読んで、イベントに参加する方がいいとは思いつつ、その書店で買った方がいいのではと…

    欧米側の視点だけではなく、イスラーム側の視点も持ちたいと思い、お二人に注目しつつ、1年余り。
    ほんの少しでも、理解が進んだだろうか⁉︎

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    2016年04月10日
  • イスラーム 生と死と聖戦

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    イスラームの論理を内在化させた中田考さんがイスラームについて書いた本なんだけど、今まで読んだ彼の本の中で一番わかりやすくまとまっている。
    イスラームの大事なのは法だって話とか、カリフ制は独裁制じゃないとか。今の領域国民国家の問題は人間の移動が自由でないことって指摘は目を開かされた感じ。イスラームが共産主義に並ぶような理想を目指す宗教と捉えるようになった。

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    2016年02月06日
  • 私はなぜイスラーム教徒になったのか

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    イスラームについてや中田考さんの人生についてのインタビューを手記のような形でまとめたもの。イスラーム研究者じゃなくてムスリムとして内側からイスラームを捉えてる人の見解で、外から見ていたという意識すらなかったおれに大きな衝撃を与えてくれた。彼が教わった学生たちの書いたものもあり、日本でムスリムとして生きるってのはどういうことか、イスラームの研究者として生きるってのはどういうことかってのが垣間見えた。中田さん奥さんを亡くしてたってことに絡む話も出てて、なんかそこはイスラームの論理では悲しいことではないんだろうけど悲しい気持ちになった。

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    2016年01月25日
  • 世界はこのままイスラーム化するのか

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    ■ジハードはイスラームを驚かす異教徒に対する戦いであり,ムスリムの義務とされる。
    ■ワッハーブ派の創始者であるムハンマド・イブン・アブドルワッハーブは,イブン・タイミーヤから大きな影響を受けた
    ■一般にイスラーム原理主義とみなされるサラフィー・ジハード主義は,イブン・タイミーヤから始まったといっても間違いはない。
    ■サラフィー主義とはクルアーンとハディースに基づいた初期イスラームの時代への回帰を目指す立場。
    ■スンナ派はハナフィー派,マーリキー派,シャーフィイー派,ハンバリー派の四つの法学派に分かれるが,サラフィー主義はこうした法学派が生まれる以前のイスラーム世界を理想視する。
    ■田中智学が唱

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    2015年12月19日
  • イスラーム 生と死と聖戦

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    中田考氏の純粋でかつ平易で分かりやすいイスラームの世界観の解説。これがムスリムの一般的な解釈と一致しているか分かりませんが、イスラームが目指す理想も理解できるし、理想が引き起こす危険性も理解しました。

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    2015年05月05日
  • 一神教と国家 イスラーム、キリスト教、ユダヤ教

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    ネタバレ

    イスラム教、ユダヤ教、キリスト教が広まった土地の背景と考え方の違いなど、なるほどと思うことがたくさん。
    荒野の宗教であるイスラム教、ユダヤ教が他者への喜捨を重視するのは、そうしなければ、相手が死んでしまうから、一方でキリスト教は農耕と結びついたので、自分のテリトリーを守ろうとすること、など納得。グローバリズム=「アメリカスタンダード」であり、イスラムという他の文化背景を排除することが、資本主義には都合が良い、という件にはハッとしました。同時に読んでいるエーリッヒ・フロムの「愛するということ」にもこの資本主義的グローバリズムについては同じ観点があり、人間の思想は50年たっても変わっていないという

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    2016年06月28日
  • 一神教と国家 イスラーム、キリスト教、ユダヤ教

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    明通寺読書会 今月の本 花木 信徹さん担当。私は2回目で読んでいると思っているが、真ん中あたりほんとに面白い。今 起きている人質事件後もこの中田さんの視点で見ないから間違いが起きているように 私には思えます

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    2015年01月22日