苫野一徳のレビュー一覧
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「自分が心から通いたいと思える学校がない」
学生時代からずっと思っていたことでした。
視野の狭い自分にも原因はあったと思いますが、今となっては、こう思うのです。
「自分の子どもを心から入れたいと思える学校が(近くに)ない」
面白い学校は全国に増えてきていると思います。
ただそこに通わせるために親が相当な苦労をしなければならないのは、なんとかならないものかと感じます。
学ぶことが大好きな自分が、大人も子どもも入りたいと思えるような学校を構想できないだろうか。
そんな妄想を抱きながら、手に取ったのが本書です。
苫野さんは、学校は何のために行くかというと、「自由に生きる力を育むため」、ま -
Posted by ブクログ
苫野一徳さんの半生(躁鬱病 教祖さま 誰もわかってくれない…)を赤裸々に綴り哲学との出会いと 自分を振り返りながら綴られている1冊
「哲学書」というと難しそう 難解というイメージが強いが この本はスムーズに読み終えることができた。
社会の中で生きている私たち どうしたっていろいろな場面に出会う
人とのかかわり 世の中の仕組み… 納得がいかない時も落ち込むときもそれなりにあると思う そんな時に「哲学」が役に立つ。
改めて「哲学」を「学問」だけで終わらせてしまうのはもったいないと思った
ルソーもフッサールもキルケゴールも…知らずにいるのは勿体ないかも… -
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Posted by ブクログ
ネタバレ読書を続けていると、脳内の知識のネットワークの点と線が増えていく。増やせば増やすほど、複利のように指数関数的に発達していく。
→「クモの巣電流流し」(13)
→・・・ネットワークに一筋の電流がほとばしり、泡緩知恵や知識や思考が一つにまとまり、人生の難題を解決するための最適解が見出されることがある(14)
学びたい内容を自分の興味関心に合わせていくのは無理がある気がする。
逆の方がうまくいきそう。自分の興味関心に合わせて、学ぶ内容をくっつけていくようにする。
確証バイアスを強くするような読み方(考え方)になりがち。
それよりもクリティカルシンキングを入れて、中立で複数の立場方読む -
Posted by ブクログ
ネタバレなぜ本を読むのか?
「教養を積むため」
この本を読んで
教養とは
「物事を色々な見方ができること」
という答えを見つけました。
苫野さんの文が唸るほどに説得力があり美しい文で。
表現の仕方が正に教養のある人のそれ。
言葉が芸術であるなんて表現私には思いつかない。
驚いたのは苫野さんに鬱病を抱えていた過去があること。
聡明な方のイメージがありそのような経験があるとは思いもしなかった。
その頃、ゲーテの「若きウェルテルの悩み」に助けられたのだとか。
誰しも苦しさや抱えているものがあり、それがあるからこそ、その人の魅力にも繋がるのですね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ苫野先生のvoicyにて知り、予約注文し読破。
本書の主たるテーマ「本質観取」について、著者と子どもで行われた実際の例をもとに紹介されている。
本質観取とは、「わたしに訪れた確信」をもちよることで、みんなが納得できる"共通了解"を見出しあう営みである。(本書P.45)
個人的には、対話を通して絶対解ではなく納得解を見つけるというイメージである。
本書には、民主主義社会について、多様な人々が対話を通した合意に基づいてつくりあう社会であるという説明もあり、強く共感した。
本書を読んで、自身の経験とつながると感じたこと2つある。
1つ目は、先日職場で受けた、探究をテーマにし