苫野一徳のレビュー一覧

  • 「学校」をつくり直す

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    「自分が心から通いたいと思える学校がない」

    学生時代からずっと思っていたことでした。
    視野の狭い自分にも原因はあったと思いますが、今となっては、こう思うのです。

    「自分の子どもを心から入れたいと思える学校が(近くに)ない」

    面白い学校は全国に増えてきていると思います。
    ただそこに通わせるために親が相当な苦労をしなければならないのは、なんとかならないものかと感じます。

    学ぶことが大好きな自分が、大人も子どもも入りたいと思えるような学校を構想できないだろうか。

    そんな妄想を抱きながら、手に取ったのが本書です。

    苫野さんは、学校は何のために行くかというと、「自由に生きる力を育むため」、ま

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    2025年11月13日
  • 愛

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    ある作品の理解を深めるために読み始めた。
    最初は難しくて自分に理解できるものなのか不安になったが,読み進めていくと意外と理解できるようになっていった。
    自分の意志で払う自己犠牲はとても美しいと感じた。

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    2025年10月19日
  • 10分からはじめる「本質を考える」レッスン~親子で哲学対話

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    哲学者による哲学対話(本質観取)を紹介した本。本質観取は19世から20世紀にかけて活躍した哲学者、フッサールが使った言葉である。

    当時小学生の娘たちと著者との哲学対話が20話添えられている。実際の会話が覗けるのは参考になる。
    何となくではあるが、本書の哲学対話は「幸せとはなんだろう」などと問いを立て、突き詰めていくことで、その言葉(この場合は「幸せ」)がもつ汎用的、普遍的な意味を考えていくものだ、と理解した。

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    2025年10月07日
  • 10分からはじめる「本質を考える」レッスン~親子で哲学対話

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    親子で哲学対話ということで、とてもわかりやすかったです。実際に哲学対話がされてる内容も書かれていて、このようにすればいいのかというイメージも湧きました。

    親子だけでなく、自分自身で深めたい物事に関しても、本質観取のやり方が有効であるように感じました。

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    2025年09月23日
  • 10分からはじめる「本質を考える」レッスン~親子で哲学対話

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    分かりやすく、子どもとも実践しやすいなと感じました。ただ、誰もが「なるほどな」とある程度納得する共通了解まで言葉を紡ぐのは難しいんだろうなと思いました。

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    2025年07月29日
  • 10分からはじめる「本質を考える」レッスン~親子で哲学対話

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    本質観取とは、それぞれの確信を持ち寄り
    共通了解に辿り着く営み。
    その一歩は、子どもからの何気ない
    哲学的問いを、大切に出来るか。

    本質観取、我が子とやってみたい。

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    2024年11月02日
  • 子どもの頃から哲学者

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    苫野一徳さんの半生(躁鬱病 教祖さま 誰もわかってくれない…)を赤裸々に綴り哲学との出会いと 自分を振り返りながら綴られている1冊 
    「哲学書」というと難しそう 難解というイメージが強いが この本はスムーズに読み終えることができた。

    社会の中で生きている私たち どうしたっていろいろな場面に出会う 
    人とのかかわり 世の中の仕組み… 納得がいかない時も落ち込むときもそれなりにあると思う そんな時に「哲学」が役に立つ。
    改めて「哲学」を「学問」だけで終わらせてしまうのはもったいないと思った
    ルソーもフッサールもキルケゴールも…知らずにいるのは勿体ないかも…

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    2024年10月25日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    知らない論者も多いのだが,なかなか良い企画だったと思う。
    個人的に自由に最高の価値を置いているつもりなのだが,そもそも自由とは何か,きちんと考える必要がある。自由でないから自由という概念が必要となるという指摘はそのとおりだし,自由と秩序の関係も深める必要がある。
    学術会議の問題は解決されないまま世間からは忘れられてその動きは目的を達しようとしている。カネは出すけど口は出さないなんて器量をこの国に望むのはもう無理なのかもしれない。

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    2024年10月14日
  • 10分からはじめる「本質を考える」レッスン~親子で哲学対話

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    哲学とは何かが分かってきたときに、とある人から勧められて読んだ本。自分が考えていたことを分かりやすく言語化してくれていて、頭が整理された。
    みんな違ってみんないいよねとそれぞれが意見を出し合うだけでは哲学しているとは言えない。そこから、みんなが納得できる(普遍妥当性のある)答えとは何かをできる限り目指すことが哲学するということ。

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    2024年10月04日
  • 子どもの頃から哲学者

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    哲学ってけっこう身近なことも話題にするのだなと感心した。自分のことを追求するのもありだけど、社会の行く末について哲学的にアプローチするのもありだなと思った。今まであまり「考える」ことをしてこなかったので、これを機に少し「考える」ことも始めてみたい。

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    2024年09月02日
  • 10分からはじめる「本質を考える」レッスン~親子で哲学対話

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    読みやすくて、内容はとても、新鮮に感じました‼️
    私自身、勝手に、子どもに対して、そうなんだろうと、決めつけていることが多いと思います。
    子どもの考え方を知る、自分を知る、第一歩となりそうです。

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    2024年08月25日
  • 10分からはじめる「本質を考える」レッスン~親子で哲学対話

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    親子での実際の対話の様子から、本質観取のやり方やおもしろさがわかった。みんなちがってみんないいでは終わらずに対話を通して本質を考え、共通のゴールに向かっていくことが、民主主義社会で重要だと思った。本質観取やりたい!

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    2024年08月09日
  • はじめての哲学的思考

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    講師として話を聞いた方の本を読んでみる
    哲学的な考え方やモノの捉え方の基礎が分かる
    複雑でスピードが早い今だからこそ思考の軸を持つべきだと感じた

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    2024年06月30日
  • 子どもの頃から哲学者

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     哲学の入門書なのかと思って手に取ってみたが,これは,苫野さんの自伝だった。
     苫野さんのユニークな哲学・道徳が,どんなところから出てきたのか。
     コ難しい論理は置いておいて,いろいろと悩み,挫折してきたことが,すべて今の苫野さんにつながっていることが分かって,ますます親近感を覚えてしまった。
     それにしても,学生時代の「教祖」のような姿にはビックリさせられる。本当にそんな道を歩んできたのかと,疑いたくなるような人生だった。
     みんな,悩んで大きくなった…という当たり前のことを再確認できる本だ。

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    2024年06月22日
  • 『エミール』を読む

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    苫野さんの著作は、
    私にとってはまだまだ遠い存在である哲学を
    そばに引き寄せてくれます。

    ・人間誰しも立派なところもあれば
     恥ずべきところだってある
    ・「よく規制された自由」を希求したい
    ・嫌なあだ名が生まれない無菌室にするのでなく
     つけられたら嫌だと言える子どもを育てる
    ・ちょっと知識があるからといって、
     それを誇ろうとする虚栄心が、
     どれだけ恥ずべき結果を生むか
    ・性教育は相互尊重を学ぶこと
    ・欲望と能力の調和に向けて、
     思考し行動し続けよう

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    2024年06月16日
  • 未来のきみを変える読書術 ──なぜ本を読むのか?

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    ネタバレ

    読書を続けていると、脳内の知識のネットワークの点と線が増えていく。増やせば増やすほど、複利のように指数関数的に発達していく。

    →「クモの巣電流流し」(13)
    →・・・ネットワークに一筋の電流がほとばしり、泡緩知恵や知識や思考が一つにまとまり、人生の難題を解決するための最適解が見出されることがある(14)



    学びたい内容を自分の興味関心に合わせていくのは無理がある気がする。
    逆の方がうまくいきそう。自分の興味関心に合わせて、学ぶ内容をくっつけていくようにする。




    確証バイアスを強くするような読み方(考え方)になりがち。
    それよりもクリティカルシンキングを入れて、中立で複数の立場方読む

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    2024年06月05日
  • 未来のきみを変える読書術 ──なぜ本を読むのか?

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    ネタバレ

    なぜ本を読むのか?
    「教養を積むため」
    この本を読んで
    教養とは
    「物事を色々な見方ができること」
    という答えを見つけました。

    苫野さんの文が唸るほどに説得力があり美しい文で。
    表現の仕方が正に教養のある人のそれ。
    言葉が芸術であるなんて表現私には思いつかない。

    驚いたのは苫野さんに鬱病を抱えていた過去があること。
    聡明な方のイメージがありそのような経験があるとは思いもしなかった。
    その頃、ゲーテの「若きウェルテルの悩み」に助けられたのだとか。
    誰しも苦しさや抱えているものがあり、それがあるからこそ、その人の魅力にも繋がるのですね。

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    2024年05月28日
  • 10分からはじめる「本質を考える」レッスン~親子で哲学対話

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    ネタバレ

    苫野先生のvoicyにて知り、予約注文し読破。
    本書の主たるテーマ「本質観取」について、著者と子どもで行われた実際の例をもとに紹介されている。

    本質観取とは、「わたしに訪れた確信」をもちよることで、みんなが納得できる"共通了解"を見出しあう営みである。(本書P.45)

    個人的には、対話を通して絶対解ではなく納得解を見つけるというイメージである。
    本書には、民主主義社会について、多様な人々が対話を通した合意に基づいてつくりあう社会であるという説明もあり、強く共感した。

    本書を読んで、自身の経験とつながると感じたこと2つある。
    1つ目は、先日職場で受けた、探究をテーマにし

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    2024年05月22日
  • 「学校」をつくり直す

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    ・今の教育政策には「哲学」が欠けている
    ・「自由の相互承認」の感度を育む
    ・「力」をめぐる言説の氾濫
    ・スタンダード化はAIに
     取って代わってくれと言っているようなもの
    ・「学びのコントローラー」を子どもたちに

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    2024年05月05日
  • 『エミール』を読む

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    エミールから脱線していることもしばしばあるけど、それはルソーのいいところを現代にあわせてかいつまんで書くことにベストな形なのかなと思いました。
    子供ができたら賢い子にしたいからしっかりとした思考ができるように育ててみたいなって思ってたけど、どうやらそれも間違いなようで知れてよかったことが多かった。
    ただエミールとの結婚生活のネタバレは避けて欲しかった。(古い本に何を今更って思うが…)

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    2024年04月20日