苫野一徳のレビュー一覧

  • どのような教育が「よい」教育か
    「教育の力」を読み、著者の苫野先生に興味を持って読んだ本。

    教育とは何か
    私たちはどのような生を欲するか
    「よい」社会とは
    「よい」教育とは

    丁寧に、歴史から、人間の欲望から解き明かしていきます。 
    読むには時間と体力が必要ですが、濃密な時間を過ごすことができると思います。
  • 教育の力
    教育を受けた人なら、誰でも教育について語れる。言いたい放題、自分の趣味や信念をぶつけ合うのではなく、相対主義に陥るでもない。哲学をそえて、全員が納得できる納得解を目指す。
    苫野先生が哲学を分かりやすく噛み砕いたおかげで、「良い教育」の方向性が見えると思います。
  • 教育の力
    AIとの共存がこれからの時代のテーマの一つである中、今は人間にしかできない仕事の価値がどんどん高まっている。
    日本は、知識詰め込み型の教育やいかに早く正確に問題を解くかという能力を問うセンター試験のような入試対策向けの授業がこれまで一般的であり、そこでは計算力や暗記力、スピードが重視されてきた。しか...続きを読む
  • 愛

    僕はもっと生きないといけない!生きてみたい!と強く思った。このような愛があるのなら、生きて確かめたい。25歳の僕はまだ、そこまで愛を経験していない。

    「わたしとあなたの境界線は、いくらかおぼろげになる」ほどの極限的なエロティシズムとしての性愛。
    自分の命と引き換えにしても、我が子を守りたいという...続きを読む
  • はじめての哲学的思考
    苫野先生が提言してくれた哲学的思考は自分によりよく生きるための術を授けてくれた。生きている上で、他者と対立することはある。そのときにいつも「欲望相関性の原理」を思い出す。
    「この人のこの意見はどのような欲望からもたらされているのか?」
    「どうすればお互いの欲望に共通了解を見出し、第3の解を見出せるの...続きを読む
  • 愛

    “真の愛”それはいったい、いかに可能なのか?

    ー自分の尻でしっかりと座ること。
    すなわち、自己不安と、その反動ゆえのナルシシズムー
    自己の価値への過剰な執着ーを乗り越えること。
    そして、「意志」をもつこと。
    わたしはこの人を、わたしとは絶対的に分離された
    存在として尊重するという、「意志」を持つこ...続きを読む
  • 愛

     タイトルは,そのものズバリの「愛」。なかなか手に取ってみようという本ではありません。それでも,読んで見ようと思ったのは,あの苫野一徳先生の著書だからです。
     苫野さんの本は,『ほんとうの道徳』など,先に読んでいました。諸々の哲学者の話がでてくるのですが,それがとても上手に引用されていて,わたしのよ...続きを読む
  • 愛

    苫野 一徳さんの『愛』を読む。

    ちょうど妻と暮らし始めて一年少しがたった。

    私たちの間にある愛が成熟しつつあることを感じている。

    著者が、大学時代「人類愛教」の教祖になったように、
    私も、「あらゆる存在と生命の全ては根源的には絶対的に肯定されていて、その根源に愛がある」という啓示を受けて、その...続きを読む
  • 「学校」をつくり直す
    本当に思う。
    今のままでいいのだろうか。
    小学校教諭をやって7年、日々の業務に揉まれながら感じた違和感。この本に出会って少し光が見えた。
    スタンダードの横行。個別最適化とは真逆の流れ。
    学校に来れないこの学習。
    何をしても悲観しかできない保護者。
    教育者として何を目指していけばいいのかわからなくなっ...続きを読む
  • はじめての哲学的思考
    哲学ってそもそも何なんだろう、何の役に立つんだろうという疑問に答えを提示してくれた。
    哲学は、一般的にイメージされているような、答えの出ない問いを考え続ける学問ではなく、絶対の真理を求める学問でもない。全ての人が納得しあえるような、「共通了解」を探しす学問であることが分かった。本書で紹介されていた哲...続きを読む
  • 「学校」をつくり直す
    筆者の本に度々現われる「本質」「対話」
    この言葉に出会う度に、その重みを知る。

    私たちは言葉を大切に、言葉を紡いでいくことで、より自由に生きることができるようになるんだ。
  • 「学校」をつくり直す
    共感につぐ共感。
    ぼくも勉強は嫌いだけど学ぶことは好き。そしてそのことを誇りに思ってる。
    学ぶことはおもしろいということに気づけるきっかけ作りをしたい。
  • 「学校」をつくり直す
    教員自身が学び、実践する。交流し、刺激し合う。そしてワクワクする。そんな学校が日本で広がってほしい。
  • 教育の力
    自分の思う教育観とかなり似ていたので読みやすかった。学習の個別化、共同化、プロジェクト化が今一番求められているのだろうと思う。
    しかし、自分とは別の視点の本も読んでみたい。
  • 教育の力
    ◯序章
    >教育の目的とは
    ★教育とは、すべての人々が自由に生きられるための教養=力能を育むもの。
    (但し、自由とは互いのわがままを押し通すものでなく、自分が自由であるために、他者の自由も承認する「自由の相互承認」の上に成立する)
    ・教養=力能とはすなわち、学力と、自由承認の感度のことである。

    >教...続きを読む
  • 教育の力
    詳しくないが、外から見てずっと学校教育これでいいのかな?と思っていた。
    この本を読んで、これからの学校教育が変わっていくのではないかと期待できた。

    また、自分がそこに関われるという幸運もおまけでついてきた、人生が変わった1冊。

    この本も、何度も読み返す本になりそう。
  • 教育の力
    苫野さんの明快な語り口で、今後のあるべき教育が語られています。私の目指す方向ってこんな感じよー!と心の中でめっちゃ肯きながら読み進めました。
  • 子どもの頃から哲学者
    哲学というのはとっつきずらく、本を読んでも「はぁ?」って終わってしまうパターンだったが、この本は著者の体験をもとに哲学が織り交ぜられて語られるのでとても身近・わかりやすく哲学を知ることができた。
    哲学アレルギーの人には良書
  • 教育の力
    教育の力、一体これが何を指すのか。
    「学び続ける力」
    これを全ての子どもにつけることができるかもしれないという場としての学校の在り方。
    そのように解釈した。

    教育について、学力について、授業について、そして未来について丁寧に書かれている。

    おそらく、5年前の自分なら、「こんなの理想論すぎて、...続きを読む
  • 子どもの頃から哲学者
    熊本大准教授の著者。なんと大阪の明倫産業の
    社長の息子だそうです。
    昔、防具や竹刀を買った覚えがあります。
    自分もここまでは悩みが深かったわけではないですが
    自己愛、承認欲求、欲望、他者とのかかわり
    などなど多くのことを考えたような気がします。
    哲学の考え方、その推移など非常にわかりやすいと
    思いま...続きを読む