苫野一徳のレビュー一覧

  • 子どもたちに民主主義を教えよう――対立から合意を導く力を育む
    すごく面白かった。
    今の教育界の現状に対して、鋭い視点で問題を指摘している。キーワードとなっているのが、「最上位目標の設定」。これに尽きる。何か活動する際に、ここに立ち返ることを徹底し、自問自答し、自分を変えていく。自分も意識したい。

    また、「当事者意識」も大切な概念であると感じた。これがあるから...続きを読む
  • 子どもたちに民主主義を教えよう――対立から合意を導く力を育む
    民主的な学校=自由+自ら対立を解決する仕組み
    民主主義はみんなで政治をする以上、「いかに衆愚政治を防ぐか」と「いかに多数者の専制を防ぐか」をセットで考えなければならない。
    対話をする際に、最上位目標は何か?という設定と合意が必要不可欠である。
    教育現場では、心を教育すればうまくいくという「心理主義」...続きを読む
  • 未来のきみを変える読書術 ──なぜ本を読むのか?
    読書しない人に読書の意義を伝えるのが困難な中、本書はかなりわかりやすく読書の意義を説明してくれます。
  • 子どもたちに民主主義を教えよう――対立から合意を導く力を育む
    学校は何のために存在するのか?→子供たちが「社会の中でよりよく生きていけるようにするため」にある。だからこそ子供たちに「自ら考え、自ら判断し、自ら決定し、自ら行動する資質」すなわち「自律」する力を身につけさせる必要がある。これは工藤先生が、これまでの著書の中で一貫しておっしゃっていたこと。ここまでは...続きを読む
  • はじめての哲学的思考
    哲学とは何か、哲学が生まれた過程や宗教と科学の違いからスタートし、哲学的思考を実践的に解説する。自分の経験を過度に一般化して論じること、二項対立的な問いは「問い方のマジック」に気をつけることなど初歩的な思考技術から、相手を言い負かすための議論術(帰謬法)についても書かれている。哲学的思考とは、つまる...続きを読む
  • 子どもの頃から哲学者
    筆者が哲学の道を志した経緯を記した本。
    文章が軽快で哲学にちょっと興味がある程度の人(わたし)もとても気持ちよく読める。

    途中で48時間笑い続けたことについて書かれているが、私はあまり自分の精神のバランスの崩壊が身体をコントロールできない部分まで侵食したような人間をノンフィクションで見たことがなか...続きを読む
  • 未来のきみを変える読書術 ──なぜ本を読むのか?
    大量の読書経験をつむことで、頭の中にクモの巣状の知のネットワークができ、Googleマップように自分の生き方進みかたを示唆してくれるようになるという。様々な分野の本をどのように読み、どうやって自分の血肉にしてゆくのか、著者の方法が記されていて、興味深い。たくさんの本を読みたくて、そわそわしてくる。
  • 別冊NHK100分de名著 読書の学校 苫野一徳 特別授業『社会契約論』
    解説がとても分かり易い。社会契約論を読んでみようと思わせる一冊。学生たちとの対話も面白い。
    苫野先生の思想がちょこっと出てくる部分も深掘りして読んでみたくなった。
  • 未来のきみを変える読書術 ──なぜ本を読むのか?
    とても読みやすくわかりやすい。
    手に取りやすい厚さだった。
    本の読み方、捉え方に正解はない。
    自分なりの解釈と疑問を投げかける作業が少しわかった気がした。
    蜘蛛の巣に電流がはしりました(笑)
    またゆっくりと読み返したい1冊です。
  • 未来のきみを変える読書術 ──なぜ本を読むのか?
    蜘蛛の巣や漁法など楽しい比喩を使いながら読書を勧めてくれる本でした。
    学生向けですが、読書初心者の私にもとても参考になりました。
    洗脳されちゃうんじゃないの?紙じゃなきゃ本って言わないんじゃないの?みたいな偏見が心の隅にあったのですが、そういう些細な心配についても対処法や様々な見解を示してくれる本で...続きを読む
  • 愛

    2002年に『幸せについて本気出して考えてみた』という楽曲をポルノグラフィティがリリースしているが、本書はまさに’愛について本気出して考えてみた’と言うべき一冊。

    言葉のニュアンスの上では「愛」と「恋愛」は何となく違うものかな?ぐらいのボンヤリとした感覚はあっても、その違いを言葉で説明出来る日本人...続きを読む
  • 「学校」をつくり直す
    長男、小1プロブレム…の時に読んだ本。長野に行く〜?なんて、話題にしたり、学校変えられるものなら変えてみろって言われた母は、春から大学院生になります。本格始動です。
  • 「学校」をつくり直す
    前にも読んだけど、再読。
    モヤモヤしていた気持ちがスッキリした。

    何のために学ぶのか?
    どういう教師でありたいのか?
    目の前の子どもに付けたい力って?

    などなど、自問自答しながら読むことができた。
    学校のスタンダード化が著しい今。自分のどうしたいのかを明確にしないと、本当に楽しんで仕事ができない...続きを読む
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体
    忖度か、同調圧力か、権力の逸脱か。最近、表現の自由が失われつつある風潮がある。26人の研究者、作家、芸術家、ジャーナリストが自由について考察し、声をあげる。
  • 未来のきみを変える読書術 ──なぜ本を読むのか?
    【子どもから大人まで】

    著者の作品はどれも読みやすく、わかりやすくものが多い。その中でも本書は、中高生向けなので、より読みやすい。

    読書がなぜ必要なのか。
    読書の仕方や、読書ノートの勧めなど。

    面白そうなものはチャレンジしてみるのもいい。
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体
    まず著者群の面子を見て、少なくとも既知の名前において、それぞれの発信することばを追いかけている人が多いことを確認。演繹的に、その他の著者についても、かけ離れた立場にはないであろうと判断。あわよくば、今後の人生指針になり得る存在と出会えることも期待。前置き長いけど、そんな考えの下、発売前から気にかけて...続きを読む
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体
    26名による日本学術会議任命拒否問題に端を発した、自由への権力の介入に関しての論考集。息苦しさの正体にはさまざまな形での!自由を禁じようとする動きがあったことに改めて気がつく。
    それぞれの立場で見た自由への介入は、幅広いものがあり、私たちの生活がじょじょに狭められてきていることが分かる。
    誰かの問題...続きを読む
  • はじめての哲学的思考

    哲学を学ぶ第一歩

    哲学っておもしろそう。でも、難しそう。そんな人にオススメの一冊です。哲学というものにどう迫っていけばいいのか、背伸びし過ぎず、でも的を射ながら考えられます。様々な哲学の大家についても分かりやすく引用されており、その後の一冊も選んでみたくなる、まさに考えることを促してくれる良書です!
  • はじめての哲学的思考
    単なる知識ではなく、考え方、話し合い方のハウツーになる。人の考え方の癖がわかる。使える!本だと思います。
  • はじめての哲学的思考
    非常に面白かった。

    現代はテクノロジーの発展で豊かになったと思っていたが、本当は哲学によって発展した世界なのだと分かった
    対立する意見はそれぞれの経験から導き出された物で、どちらが正しいかは本来なら決めることはできない。
    「なぜ人を殺してはいけないのか」の節もとても理解しやすい
    死刑は容認されて、...続きを読む