苫野一徳のレビュー一覧

  • 未来のきみを変える読書術 ──なぜ本を読むのか?
    良い言葉がたくさん詰まった一冊。

    異なる他者との間により深い了解関係を築くには、十分な言葉があればそれがなし得る。そのためにも、言葉をためる 必要がある。言葉をためるって表現がいいなぁ。

    加藤先生の 文章をなめるな もあらたな気づき。
    自分を開いて、傷ついて、何度も何度も書き直す、それが文章をか...続きを読む
  • 「学校」をつくり直す
    P.16〜 落ちこぼれ 吹きこぼれ
    「皆で同じことを、同じペースで、同じようなやり方で」管理・統率型のシステム
    「規律とドリル」

    小1problem
    ルソー『エミール』

    P.33〜 active learningのやり方を先生が細かく指定する問題→「一斉アクティブ・ラーニング」

    P.37〜 体...続きを読む
  • 子どもの頃から哲学者
    どんなにこじらせても、絶望したとき人は前に進める。便所飯のパイオニア、躁ウツ8年間、人類愛教の教祖さま・・・孤独や絶望にもがく、ふり幅が広すぎる著者の半生はめちゃくちゃ面白くて共感できるところがたくさんあります。生きる苦しみに「哲学は役に立つ」。哲学も哲学者も身近になるとってもおすすめの哲学入門。
  • 未来のきみを変える読書術 ──なぜ本を読むのか?
    初挑戦のQシリーズ。でもこれ、プリマーとの住み分けは?それよりも更に読み易く、ってことかな。短いし、イラストもふんだんに使われているし、確かに読み易いことは間違いない。まずは自分の好物たる読書論を読んでみたけど、本シリーズの他作品にも是非あたってみよう。
  • 愛

    少しずつしか読み進められなかった。私にとってタイミングが合っていなかったのだろう。愛(特に性愛)を他者の言葉でしたり顔で語る季節は遠くに過ぎ去ってしまい,今はもう愛を自分の枠組みの中で収めてしまっている。基本は自己の拡張であり,対象を自分の一部であるかのように大切にする行動を導くものが愛だろう。自分...続きを読む
  • 未来のきみを変える読書術 ──なぜ本を読むのか?
    なぜ本を読むのか、本を読むと自分にどんなことが起こるのか、どんなふうに読むのか、そんな問いにこたえてくれる一冊。本を読むと広い視野を持つことができる。本を読んで“言葉をためて“いくと、他者との間に深い了解関係が生まれる。進みたい道へ自由に歩き出すために、本を読もう。司書の活用法もありますよ。
  • 未来のきみを変える読書術 ──なぜ本を読むのか?
    #未来のきみを変える読書術
    #ちくまQブックス #苫野一徳
    哲学者苫野一徳さんの本。ご自身の豊富な読書経験からか、「レジュメを作るのに値しない本」と表現されていたのにはひっかかった。どの本もきっと作り手が一生懸命世の中に送り出したものなのに。価値を決めるのは個人。これが一般化のワナ?
  • 愛

    愛ってなんなんだろうと思って読み始めた本だけれど、さまざまな人が愛について語っていて、何が何だかよくからなくなった。
    恋愛、性愛、友愛、親子愛などさまざまな愛があるけれど、人それぞれ定義があって、みんな捉え方が違うものなんだなぁと感じた。
  • 未来のきみを変える読書術 ──なぜ本を読むのか?
    学生向けに簡単に書かれている本だった。
    その分読書を通して得られるものなどがわかりやすく表現されていた。
    ◯自分の人生を導いてくれるマップを手に入れること
    ◯知の構造を手に入れる

    梅棹忠夫
    知的生産の技術
    竹田青嗣
    中学生からの哲学超入門
    ゲーテ 竹山道雄訳
    若きウェルテルの悩み
  • はじめての哲学的思考
    哲学の奥義。本質観取を解説している。共通了解を作り出す努力として哲学を捉えている。ニセ問題の指摘が面白かった。
  • 「学校」をつくり直す
    <目次>
    はじめに
    第1章  何が問題の本質なのか?
    第2章  先生もつらい
    第3章  学校をこう変える①~「探究」をカリキュラムの中核に
    第4章  学校をこう変える②~「ゆるやかな協同性」に支えられた「個」の学び
    第5章  私たちに何ができるか?

    <内容>
    隔靴掻痒な感じの本。「わかっているが、...続きを読む
  • 子どもの頃から哲学者
    現代社会には哲学が必要だと感じる著者が、哲学のハードルを下げるために、自叙伝的な内容でその効用を教えてくれる本でした。
    哲学の入門書としては少し物足りなさはありますが、生きづらさを感じてる人が手に取るにはちょうど良い軽さかと思います。
  • 子どもの頃から哲学者
    著者は若手哲学者・苫野先生。
    5年前のNHK「日本のジレンマ」を観て以来、気になる存在でありました。
    ※あの番組はイケてる人とイケてない人が大きく分かれる。

    ご自身のイタくてこじらせていた青年時代を引き合いに、
    哲学がいかに生きづらさを救う学問であることを語っております。

    哲学の目的を絶対の真理...続きを読む
  • どのような教育が「よい」教育か
    現象学的視点でよい教育について論じる。相対主義のpitfallに落ちないために,相互に自由に生きていくことを了解する社会の一般意志と一般福祉の実現を規範として捉える。前半は主張の学術的根拠について,後半はよい教育,よい教師についての具体的な考え。より実践的なことについては続編の「教育の力」に続く。
  • 「自由」はいかに可能か 社会構想のための哲学
    ヘーゲル論あり、米国発、政治哲学批判(思考実験批判)あり。


    自由の相互承認がキーワード。

    自由を捨てて機械的に生きるほうが楽なのかもしれないが、それは幸福ではない。
    幸福とは積極的に難問に向かうこと。
  • 教育の力
    これからの学びは、「個別化」「協同化」「プロジェクト化」していくことが大事であると筆者は訴えている。現行学習指導要領でも取り上げられていることであるがなかなか進んでいない。教師の力量がいることであるのでなかなか一足飛びにできないことだろう。
  • 教育の力
    デューイの系統を受け継いだ新教育と伝統的な教育を、必要や状況に応じて組み合わせて提供することを20〜30年かけて実現するという、革新の情熱と客観的視座による冷静さを合わせ持った主張と理解した。

    賛同する点として大きく二つ挙げたい。
    第一に、教育が進むべき姿を表す3つのキーワードのはじめに「個別化」...続きを読む
  • どのような教育が「よい」教育か
    つまみ読み。教育について考える機会にまたしっかり読んでみたい。

    ★内容
    哲学の立場から教育について考察。
    教育とは何なのか、何をもって「よい」と言えるか、どうあるべきか、といった問いについてしっかりと書いてあります。
    教育論入門編、という位置づけにあたる。現況の分析や手法に関しては他の本にて。

    ...続きを読む
  • どのような教育が「よい」教育か
    入門書的に書かれていることもあって、平易な言葉とシンプルな文章で大変読みやすかった。
    哲学アレルギーの人でもおそらく読み終えることができるはず。

    教育をとりまく多くの疑似問題を俯瞰するかのように、哲学的な観点から、「よい」教育とは何か、教育の本質とは何かについて問い直す。
    さんざん論理の欠陥を指摘...続きを読む