苫野一徳のレビュー一覧
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今後の教育に必要な点を2人の対話を通して論じている。本質を突き詰めていくと哲学的で理想論になりがちだが、教育現場から実践的に進めてきた工藤さんの意見だと説得力がある。
一般企業での仕事の進め方にも通じるところが多く、学びが多かった。
一章 民主主義の土台としての学校
多数決の問題点とは
少数派を切り捨て、多数派に強制的に合わせる
=ファシズム思想
多数決は「どちらの案になっても誰の利益を損ねることがないとき」につかう
目指すべき姿
・誰1人置き去りにしない社会
一般意志=みんながOKと言える最上位目標を探す
自由の相互承認=他者の自由を侵害しない限り、何を考えても何をしても自由
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ネタバレ「誰かが決めてくれるそんな“当事者意識”を失った従順な子を育てる教育は終わりにしよう」という一節から始まる本書。
工藤氏は
学校とは子どもたちが「社会の中でよりよく生きていけるようにする」ためにある。だからこそ、子どもたちに「自ら考え、自ら判断し、自ら決定し、自ら行動する資質」すなわち自律する力を身につけさせていく必要がある。そして、自律を支援することを教師に求めている。
また、学校を「民主主義の土台をつくる場」と考え、「誰一人置き去りにしない社会」の作り方を多数決ではなく、対話の中から作ることを生徒や保護者、教員に体験させてきた実践を語っている。
最上位の目標を設定し、まずは戦わなくてよ -
Posted by ブクログ
苫野一徳さんの半生(躁鬱病 教祖さま 誰もわかってくれない…)を赤裸々に綴り哲学との出会いと 自分を振り返りながら綴られている1冊
「哲学書」というと難しそう 難解というイメージが強いが この本はスムーズに読み終えることができた。
社会の中で生きている私たち どうしたっていろいろな場面に出会う
人とのかかわり 世の中の仕組み… 納得がいかない時も落ち込むときもそれなりにあると思う そんな時に「哲学」が役に立つ。
改めて「哲学」を「学問」だけで終わらせてしまうのはもったいないと思った
ルソーもフッサールもキルケゴールも…知らずにいるのは勿体ないかも… -
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Posted by ブクログ
ネタバレ読書を続けていると、脳内の知識のネットワークの点と線が増えていく。増やせば増やすほど、複利のように指数関数的に発達していく。
→「クモの巣電流流し」(13)
→・・・ネットワークに一筋の電流がほとばしり、泡緩知恵や知識や思考が一つにまとまり、人生の難題を解決するための最適解が見出されることがある(14)
学びたい内容を自分の興味関心に合わせていくのは無理がある気がする。
逆の方がうまくいきそう。自分の興味関心に合わせて、学ぶ内容をくっつけていくようにする。
確証バイアスを強くするような読み方(考え方)になりがち。
それよりもクリティカルシンキングを入れて、中立で複数の立場方読む -
Posted by ブクログ
ネタバレなぜ本を読むのか?
「教養を積むため」
この本を読んで
教養とは
「物事を色々な見方ができること」
という答えを見つけました。
苫野さんの文が唸るほどに説得力があり美しい文で。
表現の仕方が正に教養のある人のそれ。
言葉が芸術であるなんて表現私には思いつかない。
驚いたのは苫野さんに鬱病を抱えていた過去があること。
聡明な方のイメージがありそのような経験があるとは思いもしなかった。
その頃、ゲーテの「若きウェルテルの悩み」に助けられたのだとか。
誰しも苦しさや抱えているものがあり、それがあるからこそ、その人の魅力にも繋がるのですね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ苫野先生のvoicyにて知り、予約注文し読破。
本書の主たるテーマ「本質観取」について、著者と子どもで行われた実際の例をもとに紹介されている。
本質観取とは、「わたしに訪れた確信」をもちよることで、みんなが納得できる"共通了解"を見出しあう営みである。(本書P.45)
個人的には、対話を通して絶対解ではなく納得解を見つけるというイメージである。
本書には、民主主義社会について、多様な人々が対話を通した合意に基づいてつくりあう社会であるという説明もあり、強く共感した。
本書を読んで、自身の経験とつながると感じたこと2つある。
1つ目は、先日職場で受けた、探究をテーマにし