苫野一徳のレビュー一覧

  • 本質観取の教科書 みんなの納得を生み出す対話

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    様々な人が互いの違いを認め合い、そのうえで誰もが納得できる共通了解に向かっていくこと。理論編には納得できる部分が多かったが、実例を読むと、本当に本質と言えるのか疑問を持った。

    「いいケア」とは何かを考える事例では、進行役と四名の参加者によって対話が行われ、最終的に「その人の自覚的・無自覚的な願いを想像したかかわりである。いいケアの実現には、対等性の志向、対話的なかかわり、ケアする人の貢献感が必要である」という結論が示される。しかし、これは本質というより、参加者全員の意見を均等に取り入れた結論に見えた。

    企業の例として紹介されているSCSKの経営理念「夢ある未来を、共につくる」の本質観取につ

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    2025年11月27日
  • 教育の力

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    「公教育をあきらめてしまってませんか?」

    実際私もそうでした。

    苫野一徳さんは、そんな私たちに強烈な投げかけをしてくれています。

    いまわたしたちが目指すべき教育とは何か。

    いまその答えに一番接近しているのが、苫野一徳さんではないかと思います。

    『「学校」をつくり直す』でその考え方に衝撃を受け、苫野さんの著書を遡るかたちで手に取ったのがこちらの本です。

    タイトルに込められているように、教育にはとても大きな力があると苫野さんは訴えます。

    その主張はとても筋の通ったものだと感じますし、苫野さんのすごいところはその考え方が、ヘーゲルなど近代哲学に立脚しているということです。

    哲学だけを

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    2025年11月13日
  • 「学校」をつくり直す

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    「自分が心から通いたいと思える学校がない」

    学生時代からずっと思っていたことでした。
    視野の狭い自分にも原因はあったと思いますが、今となっては、こう思うのです。

    「自分の子どもを心から入れたいと思える学校が(近くに)ない」

    面白い学校は全国に増えてきていると思います。
    ただそこに通わせるために親が相当な苦労をしなければならないのは、なんとかならないものかと感じます。

    学ぶことが大好きな自分が、大人も子どもも入りたいと思えるような学校を構想できないだろうか。

    そんな妄想を抱きながら、手に取ったのが本書です。

    苫野さんは、学校は何のために行くかというと、「自由に生きる力を育むため」、ま

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    2025年11月13日
  • 愛

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    ある作品の理解を深めるために読み始めた。
    最初は難しくて自分に理解できるものなのか不安になったが,読み進めていくと意外と理解できるようになっていった。
    自分の意志で払う自己犠牲はとても美しいと感じた。

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    2025年10月19日
  • 10分からはじめる「本質を考える」レッスン~親子で哲学対話

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    哲学者による哲学対話(本質観取)を紹介した本。本質観取は19世から20世紀にかけて活躍した哲学者、フッサールが使った言葉である。

    当時小学生の娘たちと著者との哲学対話が20話添えられている。実際の会話が覗けるのは参考になる。
    何となくではあるが、本書の哲学対話は「幸せとはなんだろう」などと問いを立て、突き詰めていくことで、その言葉(この場合は「幸せ」)がもつ汎用的、普遍的な意味を考えていくものだ、と理解した。

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    2025年10月07日
  • 10分からはじめる「本質を考える」レッスン~親子で哲学対話

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    親子で哲学対話ということで、とてもわかりやすかったです。実際に哲学対話がされてる内容も書かれていて、このようにすればいいのかというイメージも湧きました。

    親子だけでなく、自分自身で深めたい物事に関しても、本質観取のやり方が有効であるように感じました。

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    2025年09月23日
  • 10分からはじめる「本質を考える」レッスン~親子で哲学対話

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    分かりやすく、子どもとも実践しやすいなと感じました。ただ、誰もが「なるほどな」とある程度納得する共通了解まで言葉を紡ぐのは難しいんだろうなと思いました。

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    2025年07月29日
  • 子どもたちに民主主義を教えよう

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    今後の教育に必要な点を2人の対話を通して論じている。本質を突き詰めていくと哲学的で理想論になりがちだが、教育現場から実践的に進めてきた工藤さんの意見だと説得力がある。
    一般企業での仕事の進め方にも通じるところが多く、学びが多かった。


    一章 民主主義の土台としての学校
    多数決の問題点とは
     少数派を切り捨て、多数派に強制的に合わせる
     =ファシズム思想
    多数決は「どちらの案になっても誰の利益を損ねることがないとき」につかう

    目指すべき姿
    ・誰1人置き去りにしない社会
     一般意志=みんながOKと言える最上位目標を探す
     自由の相互承認=他者の自由を侵害しない限り、何を考えても何をしても自由

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    2025年02月15日
  • 子どもたちに民主主義を教えよう

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    ネタバレ

    「誰かが決めてくれるそんな“当事者意識”を失った従順な子を育てる教育は終わりにしよう」という一節から始まる本書。

    工藤氏は

    学校とは子どもたちが「社会の中でよりよく生きていけるようにする」ためにある。だからこそ、子どもたちに「自ら考え、自ら判断し、自ら決定し、自ら行動する資質」すなわち自律する力を身につけさせていく必要がある。そして、自律を支援することを教師に求めている。
    また、学校を「民主主義の土台をつくる場」と考え、「誰一人置き去りにしない社会」の作り方を多数決ではなく、対話の中から作ることを生徒や保護者、教員に体験させてきた実践を語っている。
    最上位の目標を設定し、まずは戦わなくてよ

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    2025年02月07日
  • 子どもたちに民主主義を教えよう

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    民主主義をいかに根付かせ、実践するか、の対談本。事例は豊富だし、リーダブルです。別に教育の現場にいるひとでなく、誰かといるためにすべてのひとの参考になる本だと思います。対立を解きほぐし、人とではなく問題と戦うために、地道な対話を続ける。よく言われるように「魔法の杖」はない。そう腹をくくって、誰ひとり取りこぼすことのない社会をめざして、自分のいるところからやっていこうと思いました。

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    2024年11月24日
  • 10分からはじめる「本質を考える」レッスン~親子で哲学対話

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    本質観取とは、それぞれの確信を持ち寄り
    共通了解に辿り着く営み。
    その一歩は、子どもからの何気ない
    哲学的問いを、大切に出来るか。

    本質観取、我が子とやってみたい。

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    2024年11月02日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    知らない論者も多いのだが,なかなか良い企画だったと思う。
    個人的に自由に最高の価値を置いているつもりなのだが,そもそも自由とは何か,きちんと考える必要がある。自由でないから自由という概念が必要となるという指摘はそのとおりだし,自由と秩序の関係も深める必要がある。
    学術会議の問題は解決されないまま世間からは忘れられてその動きは目的を達しようとしている。カネは出すけど口は出さないなんて器量をこの国に望むのはもう無理なのかもしれない。

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    2024年10月14日
  • 10分からはじめる「本質を考える」レッスン~親子で哲学対話

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    哲学とは何かが分かってきたときに、とある人から勧められて読んだ本。自分が考えていたことを分かりやすく言語化してくれていて、頭が整理された。
    みんな違ってみんないいよねとそれぞれが意見を出し合うだけでは哲学しているとは言えない。そこから、みんなが納得できる(普遍妥当性のある)答えとは何かをできる限り目指すことが哲学するということ。

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    2024年10月04日
  • 10分からはじめる「本質を考える」レッスン~親子で哲学対話

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    読みやすくて、内容はとても、新鮮に感じました‼️
    私自身、勝手に、子どもに対して、そうなんだろうと、決めつけていることが多いと思います。
    子どもの考え方を知る、自分を知る、第一歩となりそうです。

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    2024年08月25日
  • 10分からはじめる「本質を考える」レッスン~親子で哲学対話

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    親子での実際の対話の様子から、本質観取のやり方やおもしろさがわかった。みんなちがってみんないいでは終わらずに対話を通して本質を考え、共通のゴールに向かっていくことが、民主主義社会で重要だと思った。本質観取やりたい!

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    2024年08月09日
  • はじめての哲学的思考

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    講師として話を聞いた方の本を読んでみる
    哲学的な考え方やモノの捉え方の基礎が分かる
    複雑でスピードが早い今だからこそ思考の軸を持つべきだと感じた

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    2024年06月30日
  • 『エミール』を読む

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    苫野さんの著作は、
    私にとってはまだまだ遠い存在である哲学を
    そばに引き寄せてくれます。

    ・人間誰しも立派なところもあれば
     恥ずべきところだってある
    ・「よく規制された自由」を希求したい
    ・嫌なあだ名が生まれない無菌室にするのでなく
     つけられたら嫌だと言える子どもを育てる
    ・ちょっと知識があるからといって、
     それを誇ろうとする虚栄心が、
     どれだけ恥ずべき結果を生むか
    ・性教育は相互尊重を学ぶこと
    ・欲望と能力の調和に向けて、
     思考し行動し続けよう

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    2024年06月16日
  • 未来のきみを変える読書術 ──なぜ本を読むのか?

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    ネタバレ

    読書を続けていると、脳内の知識のネットワークの点と線が増えていく。増やせば増やすほど、複利のように指数関数的に発達していく。

    →「クモの巣電流流し」(13)
    →・・・ネットワークに一筋の電流がほとばしり、泡緩知恵や知識や思考が一つにまとまり、人生の難題を解決するための最適解が見出されることがある(14)



    学びたい内容を自分の興味関心に合わせていくのは無理がある気がする。
    逆の方がうまくいきそう。自分の興味関心に合わせて、学ぶ内容をくっつけていくようにする。




    確証バイアスを強くするような読み方(考え方)になりがち。
    それよりもクリティカルシンキングを入れて、中立で複数の立場方読む

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    2024年06月05日
  • 未来のきみを変える読書術 ──なぜ本を読むのか?

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    ネタバレ

    なぜ本を読むのか?
    「教養を積むため」
    この本を読んで
    教養とは
    「物事を色々な見方ができること」
    という答えを見つけました。

    苫野さんの文が唸るほどに説得力があり美しい文で。
    表現の仕方が正に教養のある人のそれ。
    言葉が芸術であるなんて表現私には思いつかない。

    驚いたのは苫野さんに鬱病を抱えていた過去があること。
    聡明な方のイメージがありそのような経験があるとは思いもしなかった。
    その頃、ゲーテの「若きウェルテルの悩み」に助けられたのだとか。
    誰しも苦しさや抱えているものがあり、それがあるからこそ、その人の魅力にも繋がるのですね。

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    2024年05月28日
  • 10分からはじめる「本質を考える」レッスン~親子で哲学対話

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    ネタバレ

    苫野先生のvoicyにて知り、予約注文し読破。
    本書の主たるテーマ「本質観取」について、著者と子どもで行われた実際の例をもとに紹介されている。

    本質観取とは、「わたしに訪れた確信」をもちよることで、みんなが納得できる"共通了解"を見出しあう営みである。(本書P.45)

    個人的には、対話を通して絶対解ではなく納得解を見つけるというイメージである。
    本書には、民主主義社会について、多様な人々が対話を通した合意に基づいてつくりあう社会であるという説明もあり、強く共感した。

    本書を読んで、自身の経験とつながると感じたこと2つある。
    1つ目は、先日職場で受けた、探究をテーマにし

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    2024年05月22日