苫野一徳のレビュー一覧

  • 教育の力

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    面白かった。本当に面白かった。
    教育や子供に関わる仕事をしている人、したい人、幅広い方々に読んで欲しい1冊。特に教育に関わっている人は必須です。なぜ勉強するのか? から始まり、公教育のあり方について書いてある。とても良い本だった。また読みます。

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    2025年10月06日
  • 未来のきみを変える読書術 ──なぜ本を読むのか?

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    信念補強型読書:
    自分の信念に都合のいいように本を読んでいく

    信念検証型読書
    自分の信念や考えは本当に正しいのか、妥当性を持っているのか、自分で自分を厳しく検証しながら本を読む態度

    興味のあるテーマがあったり、好きな著者の本は、盲目的に信念補強型読書になりがちだと感じました。本書の内容は、まさに信念補強型読書を体現した内容、文章になっていてとても勉強になりました。

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    2025年10月04日
  • 教育の力

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    教育改革と言いながら、なかなか現状維持からの脱却ができない現実がある。この本を読んで、学校の制度や、学級のあり方、教育に対する考え方に思っていた以上に不都合が生まれてきていることを感じた。けれども、変えていくには時間と労力が必要で、それを進める意志の力もいる。多忙な現場では負のスパイラルに陥っていることを感じることも多い。けれども、本著では、教師を信頼し、その成長を長期的に支援することの必要性が書かれており、相互承認を基盤としたあり方だなぁと、感じた。最後の長期的なヴィジョン、実現していくといいなぁ。子どもが自分の力を実感しながら、満たされて伸びていける、自由感のある学校になるといいなぁ。

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    2025年09月28日
  • 10分からはじめる「本質を考える」レッスン~親子で哲学対話

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    『ルポ 誰が国語力を殺すのか』の中で哲学対話が紹介されていたので関連書籍を読んでみようと思い立ち、購入。
    内容はとても興味深く、小学校教師を目指す者として哲学対話を学校で取り入れたいと感じた。

    一方で今の子どもたちに答えのない議論をさせるのは難しいのではないかという不安もある。
    著者の娘さんたちは自分の軸を持っていて、考えを言語化できている。すごい。
    なんならそこらの大人よりしっかりしてる。
    しかし学級ではそうはいかない。
    発言はおろか、考える行為自体困難な子どもだっている。中途半端に導入すれば、たちまち授業が成り立たなくなるだろう。
    だからこそ指導者の腕が試される。
    哲学対話について色々調

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    2025年09月07日
  • はじめての哲学的思考

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    めちゃめちゃ面白くて、勉強になった本。

    私は昔から哲学に対して「揚げ足取りの屁理屈」だと感じていた。

    ただ年齢を経て、哲学への興味は出てきたもののなかなか哲学って掴みきれないな、とも感じていた。

    そこで、本書に書いてあった
    ・哲学とはなにか
    ・宗教や科学との違い
    ・哲学的思考の出発点やゴール
    ・帰謬法の説明と対処方法

    などが今の自分の哲学への解像度をぐっと上げてくれた。

    現代の科学的思考や宗教とも違う、概念の本質を考え、相互理解を深め、共通了解を見つけるための思考や議論の大切さを深く感じた。

    SNSを中心とした物事を、単純に黒か白かで判断したり、単なる合理性だけで判断する人が増えて

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    2025年06月02日
  • 伝授! 哲学の極意 本質から考えるとはどういうことか

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    竹田青嗣先生と苫野一徳さんの初の対談本、
    一気に読んでしまいました。

    普遍暴力をいかに逓減するか、という問いかけ。

    ずっと頭にこびりつきながら問いかけていたことは、
    「ではどうやったら具体的に、日常においてそれが可能か」
    ということ。

    仕事や、家庭、あるいはそれぞれの共同体の中で、
    「場」を創設していくには?
    あるいは確かによくできた原理かもしれないが、
    覇権主義の現在の世界システムで、「相互承認」の感度を世界的に育んでいくことはできるのか?
    人間には理性とは別のエゴイズムの原理があって、道徳はおろか法をも掻い潜ってそれが制御不能なものになるのが人間の常ではないか。
    (いじめや学級崩壊や

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    2025年05月03日
  • 10分からはじめる「本質を考える」レッスン~親子で哲学対話

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    # 物事の本質についての考察

    - 絶対的な本質は存在せず、「人それぞれ」という面がある
    - しかし「人それぞれ」で終わると議論が進まない
    - 個々の経験(例:良い教育の経験)を共有し対話することが重要
    - 多くの人が納得できる共通点を探すプロセスこそが「本質」を見出す道
    - この対話は他者との違いの発見と自己理解にもつながる


    # 対話の進め方

    - まず「本質」を探りたいテーマを設定する(友情、自由、幸せ、良い社会など)
    - できれば自分の最近の体験や選んだ理由に基づくテーマが良い
    - 参加者がテーマに関する具体的な経験や考えを持ち寄る(例:最近感じた幸せな瞬間)
    - 共有された経験から

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    2025年04月03日
  • 別冊NHK100分de名著 読書の学校 苫野一徳 特別授業『社会契約論』

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    社会契約論のエッセンスを平易に解説した良書。
    社会や政治に興味を持つ高校生あたりが読んでおくと良いのではないでしょうか。
    現代は民主主義の危機とか色々言われていますが、こういう時代にこそ、このような古典の名著の考え方に触れておくのは意義のあることだと思います。

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    2025年01月12日
  • 子どもの頃から哲学者

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    私にとっては実質、この本が哲学入門書になりました。ながのれいさんのエッセイ2冊を読んで哲学に興味を持ち、その後この本を手に取ることになりましたが、有名な哲学者たちが何を言わんとしているかを、本当に分かりやすく教えてもらえます。
    著者のかなり個性的な人生を惜しみなく書いてくれており、そのストーリーと著名な哲学者たちの主張がよく絡んで、より理解が進んだ気がします。面白く読める、いい本でした!

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    2025年01月03日
  • 『エミール』を読む

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    ネタバレ

    エミールを読むときの必携かもしれない。でも3冊本を読むよりも100分で名著の著者のパンフを読む方がわかりやすいかもしれない。
     その後のエミールとソフィーの話が初めて聞いたような気がする。エミールは奴隷に売られたが海賊の首領となり、ソフィーは姦通してエミールのもとを離れ、最後に島でエミールと一緒になる。このことはルソーの今までの女性観の訂正であると書いてある。

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    2024年11月30日
  • はじめての哲学的思考

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    宗教、哲学、科学。現代にも強力な方向性を導く思想/学問であることは違いないが、近年特に「哲学」のあり方や価値が見直されている。
    高度経済成長期の盛りに沸騰した資本主義社会の中では、ある種の「もたらされる必然的な事実」の海をありきたりに航海すればどうにかなる社会であったのかもしれない(当時の時代背景を蔑んでいる訳では決してないことを留意いただきたい)。
    しかし現代はVUCAとも呼ばれるように「多様性」「不景気」「格差」などの極めて複雑かつ困難性が高い状況において、絶対的真実なるものは全く無く、先々の未来は各個人の意志に委ねられることが多いと思うのである。
    その純然たる個々人の意志にあらゆるものを

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    2024年09月27日
  • 子どもの頃から哲学者

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    信念は何らかの欲望から作り出されている。欲望の次元まで遡ることで共通了解が生まれる可能性を見いだせる。

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    2024年06月26日
  • 愛

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    愛とは。「存在意味の合一」と「絶対分離的尊重」の弁証法。これこそ、真の愛と。そして、真の愛には、「自己犠牲的献身」がある。ここから、愛を考えていく。そして、愛するには理由がいる、愛したなら、その理由や条件を置き去りにできる。日常で、この本を元に、これは愛かと考えさせてくれきっかけにしたい。

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    2024年06月09日
  • はじめての哲学的思考

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    話し合いの目的を持ち(共通理解)、どのようにしていけば良くなるのか、どちらが正しいとか、どちらが上かということを決めるのではなく、相手の立場や思考を踏まえながら話し合えるようにしていきたい。

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    2024年05月24日
  • 教育の力

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    世の教育に携わる人は必読だと思った。これからの公教育の目指すものは学びの個別化と、自ら学ぶ力だと言ってる。

    苫野一徳
    1980年生まれ。熊本大学准教授。博士(教育学)。関西学院高等部、早稲田大学教育学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程単位取得満期退学。早稲田大学教育・総合科学学術院助手、日本学術振興会特別研究員などを経て現職。専攻は、哲学・教育学。

    自身の著書『子どもの頃から哲学者』において、17歳から8年続いた躁鬱病(双極性障害)を哲学によって克服したことを告白している。

    教育の力 (講談社現代新書)
    by 苫野一徳
    教育の世界に身を置いていていつも心苦しく思うのは、みんな

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    2024年05月14日
  • はじめての哲学的思考

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    「徳の騎士」正義を笠にきて、他者を傷つける。独善的な人間。この言葉、自分もそういう事があったな、と感じる。自分が何もかも知ってる、正義の味方、といった感じの人間だったな、そう反省させてくれる。今は違うと思いたい。

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    2024年04月14日
  • はじめての哲学的思考

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    本書を買った目的としては、身近な人との不毛な議論を少しでも減らして、建設的な話し合いをしたいという思いで買いました。

    私自身、ほんの少しは哲学書を読んで来た自負があったのですが、読んでみると自分が考えていた事と同じで、そうそうと共感して思うところと、なるほどと思うところが、うまく整理されていって頭の中がチューニングされた気分になりました。

    奥さんにも読んで貰おうかと思います。

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    2024年04月07日
  • 教育観を磨く 子どもが輝く学校をめぐる旅

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    これもとてつもなく素敵な本。
    こういう学びがあることを知ることがまず大切。世の中に見える形にしてもらえて感謝です。

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    2024年02月14日
  • 「学校」をつくり直す

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    学校で学ぶ目的はペーパーテストのため?のこだわりをなくす。そんな事いいの?と思うが、子どもは、子どもに限らず先生も大人も興味あることは多種多様、ダイバーシティ。自分の好きを探究することで、視野が変わる気がする。

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    2023年05月20日
  • 未来のきみを変える読書術 ──なぜ本を読むのか?

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    本を読んでグーグルマップになろう。
    わかりやすく面白い読書術。本を読んで得るもの、本の読み方、読んだ後のレジュメ作り。特にノンフィクションや学術書を読む時の足がかりとなるあれこれが示されます。
    10代の頃に知りたかった。いや今からでも!

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    2023年05月11日